2013 年 9 月 30 日
高校1・2年生の多くは定期テスト前、高校3年生のみなさんは、夏の取り組みが具体的な成果となって表れる時期ですね。日々やるべきことはたくさんありますが、時には一息ついてリフレッシュし、また前進できるように、心のメンテナンスにも注意をしてください。どんな状況でも頑張り続けるのは困難なことかもしれません。しかし、明確にやるべきことがある以上、ペースを大きく乱すことはできません。十分に頑張りぬくためには、時に気分転換も必要です。
私は音楽の大好きな高校生でした。音楽というより、アーティストから発せられる歌声に心を打たれ、その曲、そのアーティストに心酔していました。いつしか音楽から離れてしまっていたのですが、ここ最近、また音楽を聴くようになりました。以前、好んで聴いていた歌声を聞くと、心は安らぎ、「また頑張るぞ」という気にさせてくれます。
心の位置を真ん中に戻してくれるものはありますか?
疲れを癒し、前向きにさせてくれるものは何ですか?
それは、この先もあなたのそばにあって、頑張る力を与えてくれることでしょう。
開成ハイスクール数学科 光畑雄策
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2013 年 9 月 24 日
(2013年1月7日「私の大学受験(その6)」からの続きです。)
こんにちは。
センター試験当日。私は学生服を着て会場へ赴きました。高校の制服が学生服で、学校で勉強するときはもちろん、帰宅後も着替えるのが面倒くさく、制服を着たまま勉強を続けていたので、私服で試験に臨むのは居心地悪く、神聖な入試に対して失礼なようにも思われたのです。
道具の準備も万全です。筆記用具は、自分の知識・能力を紙の上に具体化するものとして、いわば「体の一部」であり、その準備も怠るわけにはいきません。新しい鉛筆を10本、すべて両端を削り、ペンケースの中で折れないようにキャップをはめる。新しい消しゴムを2個、紙のケースを剥がし、机から滑り落ちにくくしておく。それから…、物差しが持ち込めないので、鉛筆の側面に1センチ間隔で印を刻み、その代用物とする。それでも不安だったので、文房具店へ行き、あれこれ物色ののち、刃先がちょうど1センチの小さなカッターナイフを購入。その1センチを目安に直線の長さの見当がつくはず。
もちろん、数学の試験で、長さを測っただけで解答が得られるような、そんな単純な問題など出題されるわけがありません。でも、そこまでして、点数が欲しかったのです。学生服もカッターナイフも、入試に対する私のこだわり、「心づくし」であり、すべての可能性を吟味し、少しでも有利な条件を整える、そのための一つ一つだったのです。
これまでの自分の努力を、微塵もムダにしたくなかったから。本当に頑張ってきた自分自身に、すべて報いたかったから。
前夜の雪が解け残る池沿いの道を一歩一歩、試験会場の大阪大学へ向かう私の頭には、もう一点の曇りもありませんでした。その同じ道を、今は通勤で毎日歩きながら、あの頃の、あの受験勉強を、なんとも清々しく思い出すのです。
センター試験の結果。777点。
つづく
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2013 年 9 月 17 日
こんにちは。私の担当する草津駅前教室では、夏期特別授業を終え、本当に高3生たちが「変わったな」という印象を受けています。
夏前は単語を全然覚えていなかったAくんが単語テストできちんと得点できるようになったこと。神戸大志望のBさんは、私に過去問の添削を求めて私のもとに毎日来るなど、本当にみんな頼もしくなりました。
そんなみなさんを全力で支援するために、開成ハイスクールの高3開講教室では、「高3志望校突破ゼミ」という特別講習を実施します!本講座は各教員の「志望校合格をより確実にするために」という熱い気持ちから生まれました。
私大対策・センター対策の英語・数学・国語など、みなさんの志望に応じて弱点補強をできる最大のチャンスとなります。
私自身もセンター対策のリスニングの講座を西田辺・阿倍野・鶴橋・草津・安曇川の各校舎で担当します。冬の伸びを確実なものとするために、秋で弱点補強を怠らないでくださいね。
すべては来春を笑顔で迎えるために!
開成ハイスクール英語科
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2013 年 9 月 9 日
みなさん、夏休みはいかがでしたか?今年は今まで以上に夏休みが短くなったように感じています。実際に大阪市内の多くの中学校が、8月26日から2学期がスタートしました。中学生のみなさんにとってみれば、貴重な夏休みが短縮されて残念だったでしょうし、「なんで夏休みが終わったのに夏期講習があるの?」などといった声も聞こえてきました。そして、高校の夏休みはというと、学校での夏期講習や補習授業で、高3生は、実質3週間くらいしかなかったのではないでしょうか?「学生にとって8月は全部夏休み」というのは、もう過去の常識のようです。
しかし、夏休みが短く感じるのはそのせいだけではないように思います。部活や講習会に追われながらも、友人と楽しく過ごした思い出話を聞いていると、学生の夏休みというのは本当に充実している素晴らしい時間なんだなあと感じました。
今後は文化祭、高2生は修学旅行とイベントが盛りだくさんだと思います。そして高1生のみなさんは文理選択を含めた進路の決定という大切な時期に差し掛かってきています。志望校なんてまだまだ…なんていっていると、あっという間に、進路決定の用紙の提出期限が迫ってきて慌てふためくことになりますから、今のうちに気軽に相談して欲しいと思います。
開成ハイスクール英語科 濱田健太郎
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2013 年 9 月 2 日
この夏休み、卒業生がたくさん教室に遊びに来てくれました。その中に、今年、横浜国立大学(建築)に合格したH君がいました。大学生活はかなり充実しているそうで、彼は終始笑顔でした。
彼は、1回生にしてすでに本格的に建築を学んでいます。写真を見てみると、その生き生きした表情や作品が伝わってきます。将来、立派な建築士になってくれそうです。
ふと、彼の昨年の状況が頭をよぎりました。彼は高校のバスケットボール部の主将でした。勉強と部活の両立はかなり大変で、精神的にまいっている状態が続いたこともありました。
その中で本当によく受験勉強を頑張ったと思います。
・失敗を最大限に生かすこと
・何事も継続して取り組むこと
・自分の精神状態を常に良い状態にキープすること
これらは、彼が受験勉強の中で実践してきたことです。この3つは、スポーツをする者にとっても重要なことでしょう。彼はそれを理解し、完璧に実践し、文武両道を体現しました。そして、しんどいことや過酷な環境から、逃げることはありませんでした。社会に出ても、必ず活躍できるに違いありません。
輝く未来の人間を再確認した日でした。
開成ハイスクール英語科 大道 英毅
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2013 年 8 月 26 日
我が家には、2歳の娘がいます。「子育てなんて、まだまだ」と思っているかもしれませんが、私も自分が「お父さん」になることなんて、高校生の時には想像もしていなかったです。
娘が2歳になり、言葉を話すようになりました。最初は「ママ~」とか「ばなな~」
とか、単語を話すだけでしたが、最近は会話の内容が高度になってきました。昨日は、空を見て「雨が降りそうだね~」などと言っていました。空を見て雲が多い→雨が降る、といった連想ができることに驚きました。それに記憶もしっかりあり、昨日や、もっと過去にしたことを覚えていて報告してくれます。「保育園で先生に抱っこしてもらった」とか、友達の様子なども話してくれます。
2歳というのは、「我が子は天才」と思う時期だと言われますが、あまりの成長の速さに私がついていけなく、驚きの連続です。まあ、親が勘違いする気持ちがわかりました。2歳というのは、期待度がまだ低い分、子供を褒めやすい時期のような気もします。
子育ては楽しいですが、大変なことも多いです。娘の2歳の時期は一生に一度なので、一緒に過ごせる時間を大切にして日々を送りたいと思います(すでに、パパあっち行って~と言われていますが…)。
開成ハイスクール数学科 前田佳邦
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2013 年 8 月 19 日
いよいよ夏期講習も終盤に差し掛かりました。
受験生にとっては最も重要な期間です。毎日勉強していても、なかなか順調に進まないなぁ、などと思う時期ではないでしょうか。
もちろん、まだ受験勉強が終わることはありません。一度は、もうすべての勉強が終わったわ~なんて言ってみたいですね。
そこで、みなさんに提案したいのは、テキストごとに「終わりを決める」ということです。どんなテキストでもすべてを覚えることは不可能です。もちろんすべて覚えるつもりで勉強することは重要ですが、実際にすべてを覚えることはできません。
「終わりを決める」ことのメリットは、
①計画が立てやすくなる。
②これが最後という気持ちで復習ができる。
の2点です。
例えば、数学のテキストがあったとします。
10月末までに、このテキストを終えるぞ!と決めた場合は、残りの日数で終わる計画立てで勉強を始めることができます。残りの日数が具体的に計算できることで、毎日の学習量も決まってきます。また10月末には、このテキストは終わる(つまりは捨ててもいいくらい勉強をやりきる)ので、今やっている勉強が最後という気持ちで復習ができます。
受験は、締め切りのあるものです。締め切りに間に合うような、勉強方法や計画を立てて、残りの受験生活を乗り切ってください!
開成ハイスクール数学科 前田佳邦
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2013 年 8 月 5 日
いよいよ夏も真っただ中となっておりますが、受験生のみなさん、勉強の進み具合はどうですか。夏という季節は受験生にとって非常に遊びの誘惑の多いシーズンであり、世間では花火やお祭りなど様々なイベントが催されております。しかしみなさんは、もちろんのこと今年の夏は勉強一直線でなければいけません。
私自身は、受験生の夏、近所の大学が図書館を自由解放していたこともあり、そこにこもって1日12時間の勉強時間を確保しておりました。毎朝、図書館が開く10分ほど前から玄関の前に並び、蝉の声をききながら今日1日何を勉強して、さらに効率よく過ごすためにはどのように時間配分をするべきか、イメージトレーニングをしながら開門を待っていたものです。
やはり、勉強にはそれに見合った環境が必要です。世間がお祭りムードであり、流されそうであるならば、自分は塾に足を運んでみるもよし、また友達がみんなで遊びの計画を立てているならば、自分は自習室にそそくさとこもるもよし。勉強の環境をうまく自分で演出することが重要です。自身の受験シーズンを演出するのは紛れもなくあなた自身なのですから、これ以上ないくらい満足のいく計画と環境づくりに努めてください。きっとこの夏の成果は、秋になってから、場合によっては冬に突入する頃に、周囲を大きく引き離す学力として皆さんの元へと返ってくるでしょう。
受験の天王山といわれる夏。精一杯受験勉強に浸り、精一杯の努力を勉強に費やしてください。頑張った受験生には、きっと大きな成果が祝福と共に訪れるはずです。私も応援しています。
開成ハイスクール国語科 重留英明
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2013 年 7 月 29 日
「自分が塾に通うことができているのは親のお陰だ」と思っている生徒はよく勉強します。「親に迷惑をかけたくない」と思っている生徒も同様に勉強します。
「感謝の気持ち」は塾や学校で教わるものではないかもしれませんが、最も基本的で大切なことだと思います。
勉強に専念できるのは「当たり前のこと」ではありません。勉強机を買ってくれたのは誰なのか。熱が出れば病院に連れて行ってくれたり、看病してくれたのは誰なのか。自分の成長を支え続けてくれたのは誰なのか。もう1度よく考えてみよう。そうすれば、勉強することの大切な意味の一つを再認識できるはずです。
開成ハイスクール英語科 津留天然
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2013 年 7 月 22 日
みなさん、こんにちは。暑い夏真っ盛りですね。高3生のみなさんは、ここが正念場、決して弛むことなく、現役合格を目指して、勉学に励んでください。
さて、前回(5月7日)に引き続き、新指導要領と数学の話を続けたいと思います。今回は、指導要領が改定されることで、高校数学からはずれてしまう「行列」について書くことにします(したがって、行列を習うのは、現高3生で、高1・2生は習う機会はないと思います)。
さて、「行列」というと、店先に並ぶ長い列のことを真っ先に思い浮かべるでしょうが、数学でいう「行列」とは,下のような数字を縦横に並べたもののことを表します。

そんなものを考えて何の役に立つのだろうと思うでしょうが、ここでは行列の応用である「一次変換」に触れることにしましょう。「一次変換?また妙な単語がでてきたな。一次関数なら聞いたことがあるけど・・・」と思った人は、実はかなりいい線をついています。「一次変換」とは「一次関数」をさらに精密にしたものとも考えることができるので、まずは「一次関数」から思い出すことにしましょう。
「一次関数」とは、「2倍する」や「10倍する」など、「何倍かする」ということの総称でした(一次ってどういう意味?ということは、今回は触れないことにします)。「3を2倍して、6」だとか、「持ち点が10倍になって、大逆転!」などというように使ってきたと思います。ところが世の中には、単に「2倍する」というだけでは、うまく表現できない「何倍かするというもの」があります。下の図を見てください。開成ファミリーから、ピヨ彦君に登場してもらいます。

このような図があると、「横に2倍する」とか、「縦に3倍する」などというように、「何倍かする」ということを正確に指定するには、方向まで考えないといけません。実際、下のアニメーションのように、横に何倍かされたり、縦に何倍かされたりすることで、それぞれ違う印象を生み出したりします(「何倍かする」以外に、頬を染めるなど少し加工してあります)。

このようなものが「一次変換」の一種です。そして実は、「行列」を使って「縦に何倍」とか「横に何倍」などの操作をしているのです。また、「一次変換」は「何倍かする」以外のものもあります。例えば、「横にずらす」とか「縦にずらす」などが一次変換の別の例です。次のアニメーションを見てください。

「左横にずれる」→「右横にずれる」→「上にずれる」→「左上にずれる」という「ずれ」の動作を繰り替えしています(「ずれ」以外に少し加工していますが・・・)。
そして最後に、「ずらす」以外に「回転する」というものも、「一次変換」で表されることが知られています。

いかがでしたでしょうか。小学校で習った「何倍かする」というものも、より精密に高度に一般化して考えると、かなりいろいろなことができるのだな、と思えませんか?残念ながら「行列」は、今回の指導要領の改訂で高校数学からなくなりますが、大学で改めて習ってみたり、社会に出てから触れてみたりすると、今まで知らなかった世界が見えてきて、おもしろいかもしれません。ぜひ学び続けてください。
開成ハイスクール数学科 村上 豊

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