難関国公立大 推薦・特色選抜入試に強い高校【開明・雲雀丘学園】

2022年2月24日 木曜日

募集人数が少なく、なかなか合格を取ることができない難関大の「推薦・特色」選抜について今年も結果が発表されました。その中から突出した実績を出した2校を紹介します。

【開明中学校・高等学校】

2021年度は268名の卒業生のうち164名が国公立に合格するなど、進学校としての実績も申し分のない学校ですが、実は意欲の高い生徒も多く、過去5年間毎年京都大学の総合選抜への合格者を出しています。今年は過去最高の7名の合格が出ました。その内4名は同じクラスから!で、その担任の先生からお話を直接伺いましたが、ともかく2年のうちから徹底して準備を始め、志望理由書も何度も練り直す中で生徒自身の問題意識、意欲も向上していったとの事。入学後も楽しみでございます。開明高校はこの7名も含んで国公立合計40名の合格がすでに決まっています。

【雲雀丘学園中・高等学校】

こちらも2021年度の卒業生285名のうち、国公立に126名の実績を誇る進学校ですが、企業や研究機関と取り組んでいる本格的な「探究プロジェクト」を昔から行っている学校です。研究室訪問など、理系方面の取り組みをしている学校は多いのですが、こちらでは新聞社や大学の経営学部とのコラボなど、幅広い分野で行っているのが特徴で、加えて学校の先生方が主宰する「探究ゼミ」など主体的な学びを育む仕掛けが出来上がっている学校です。生徒たちの成果は論文集にまとめられるなど、本格的です。というわけで、推薦系の入試にも強いぞというわけで、今年はなんと大阪大学8名!阪大推薦入試ランキングで全国1位(詳しくは「サンデー毎日」3月6日号の115ページ参照)となりました。それも含めて既に24名が国公立大学の合格切符を手に入れております。

もちろん大学入学共通テストの点数や学校の成績が不要なわけではありませんので、基礎学力・受験学力養成の部分も大切なのですが、この2校は特に主体的な学びに向かう意欲を育む教育が本当にできているのですね、と感心した次第でございます。