【兵庫県】
兵庫県はここ1~2年で共学化する学校がありますが、その影響を中心に見てみたいと思います。
親和(前期Ⅰ)78名→102名(内、女子部30名、共学部72名)一つの学校の中に、「女子部」「共学部」を設置という形で一部共学化する親和ですが、女子部は半減、共学部の活況でトータルプラスとなっています。共学部に出願した女子の内数は公表されていないのでわかりませんが、このままでは共学部のクラス数の方が増えそうです。
神戸山手グローバル(前期午前 全方式合計)27名(昨年度)→62名(今年度)100周年を迎え、校名変更・共学化と大きく学校改革が行われています。昨年度より出願数は大きく伸びています。
滝川(前期午前+ミライ探究)125名→176名 昨年度募集から共学化し、多くの受験生を集めた滝川ですが、今年はさらに伸びています。男子校としての最後の募集だった2023年度には前期午前の出願数は87名でしたので、ここ2年で倍増していることになります。
あくまでも途中経過ですが、共学化に踏み切ったこの3校はひとまず募集としては成功したといえるでしょう。園田学園の2026年度からの共学化も発表されています。今後の影響にも注目です。
【京都府】
中学受験率が上昇している京都ですが、現時点での情報の中から昨年よりも大きく伸ばしている学校をいくつかピックアップします。
龍谷大学平安(A0、A1合計)67名(昨年度)→89名(今年度) 学部改編や社会学部の深草への移転などもあって龍谷大学の志願者が増加し、難化していますが、その影響もあるのでしょうか、中学募集でも好調となっています。
東山(前期A)429名→468名 男子校としての伝統に加え、初日午後からの受験スタートで他校の併願者が多いのは変わらずですが、昨年の京大医学部を含む京大に3名、大阪大9名など超難関大学への合格実績が証明している手厚い指導体制が人気を後押ししています。
【奈良県】
育英西(A日程)68名→89名 立命館コースを設置しつつ、関西大学のパイロット校でもある育英西ですが、今年は立命館コースだけで20名近く増加しています。立命館に行けますよという安心感というより、多彩な探究プログラムや独自の語学教育が人気の源ではないでしょうか。
奈良学園や奈良学園登美ヶ丘でも出願数は昨年度を超えそうです。
【滋賀県】
近江兄弟社(1次)98名→115名 以前このブログでも紹介したキリスト教系の近江兄弟社ですが、専願を中心に昨年度よりも多くの出願があるようです。充実の学習環境や多彩な行事など私立ならでは魅力が伝わってきたということでしょう。
比叡山(A日程)63名→76名 国公立に31名、関関同立7名という進学実績(2024年度)を誇る進学校ですが、2022年度から改編された高校でのコース制も定着してきたということでしょう。県立高校志向の強い滋賀県ですが、私学の魅力が次第に注目されてきています。
いよいよ明日は近畿圏の私立中学校受験の解禁日です。受験生諸君、いつもの力を出し切れるよう頑張りましょう。荒天や公共交通機関の乱れなど受験生に負担をかかるような事が起きないことを祈っております。