令和8年度(2026年度)大阪府公立高校入試 進路希望調査【エンパワメントスクール・ステップスクール/国際系学科/普通科単位制】

2026年1月30日 金曜日

【エンパワメントスクール・ステップスクール】

学び直しや職業体験など、キャリア教育に重きを置いているこれらの学校ですが、通っている生徒の満足度も高く、地域から一定の評価を得ているようです。今回の希望調査では昨年から定員105名減少に対し、希望者は50名増加となっています。この学校の趣旨からすると希望者は全員入学できるような定員設定にしてもらいたいと思います。だれか何とかしてください。

【国際系学科】

国際文化科やグローバル科など英語教育や国際理解に軸足を置いている学科について、抜き出して集計してみました。

これらの学科が作られた30年以上前、公立高校なのにネイティブの先生による本格的な英語の授業受けられる、と大人気だったのですが、ここ近年では平均倍率が1倍を下回る状況となっています。海外からのリアルタイムのチャットや画像を楽しむことができるなど技術環境の変化や、語学学習の低年齢化もあると思いますが、長期留学や段階的な語学研修など本格的な海外体験ができる私立高校と比べると、相対的に公立の国際系学科の魅力が薄くなったのかもしれません。そろそろ改編の時期が来ているのではないでしょうか。

【普通科単位制】

各学区に設けられた全日制普通科単位制の4校についてです。戦前の旧制中学校からの伝統がある市岡と鳳、戦後の新設校を改組した府教育センター附属と槻の木とルーツは異なりますが、20年ほど前のスタート時には前期試験での募集が行われ、高倍率となっていました。実質2年半で高校卒業単位が揃い、大学入試に向けた準備に半年費やすことが可能、長期休暇も大学入試に向けた補習が実施されるなど、私立進学校のような(?)公立高校として人気だったのですが、特に関西で先行している大学入試の多様化、早期化の流れや、オンライン予備校など大学受験向けサービスの発展の発展などでその優位性を失ってきたように思います。そんな中で入試時期も10年前に後期に一本化されてから倍率が低迷し、それを遠因とする大学進学実績の低下と負のスパイラルに入ってしまったように思えます。これらの学校種についても議論の余地があるのではないでしょうか。

さて、2月1日からは関関同立即日分析が始まります。関関同立受験生の皆さん向けに最新情報をお知らせします。

大学受験生以外の皆さんに向けての記事はしばらくお休みとなり、再開は2月12日(木)の予定です。ご了承ください。

令和8年度(2026年度)大阪府公立高校入試 進路希望調査【旧3学区・旧4学区】

2026年1月29日 木曜日

旧3学区では定員を約200名減少に対し、公立希望者が昨年と比べて増加しています。上位校はどうやら今年も厳しい戦いとなりそうです。隔年現象でしょうか、夕陽丘の希望者が昨年より大きく減少しています。部活も含めて元気な河南も含めて狙い目となるかも。結構学校間の差が大きいようですので、今後の希望調査も要注目です。

旧4学区も、定員減少が400だったのに対し、希望者の減少が100名に留まっていますので、平均倍率も上がっています。中堅校では1~1.3倍と落ち着いた倍率になっており、ここから大きな変動はないかも知れません。

令和8年度(2026年度)大阪府公立高校入試 進路希望調査【旧2学区】

2026年1月28日 水曜日

昨年度も平均倍率が最も低くなった旧2学区ですが、今年も現段階で希望者数が定員未満の学校が半数以上となっています。地域として400名の定員減を行いましたが、募集停止となる大正白稜を除くと280名の削減。公立希望者がそれ以上の297名の減少ですので、今年も平均倍率が1倍を割り込むと思われます。

令和8年度(2026年度)大阪府公立高校入試 進路希望調査【旧1学区】

2026年1月27日 火曜日

1月16日に大阪府の公立中学校で行われた進路希望調査の結果が発表されました。

元データは大阪府のHPにも公開されています。R08_shinrokibo2

旧学区ごと(地域ごと)に独自に集計し直してみました。数値は手入力していますので、おかしいな?と思われる場合は元データもご確認ください。

【旧1学区】定員合計240名減少に対して、昨年と比べて希望者は238名の減少。つまり地域としての平均倍率は昨年とほぼ変わらないという状況です。現段階で2倍を超える高倍率となっているのが、茨木、春日丘で、豊中1.77倍、北千里1.53倍と続いています。ここからある程度は調整がなされるとは思いますが、厳しい戦いになりそうです。

【滋賀県初の】滋賀県立高等専門学校 2028年4月開校【高専誕生!】

2025年12月24日 水曜日

高等専門学校とは、15歳で入学できる「高等教育機関」(大学と同じ位置づけ)で、工業系なら5年間で「準学士」になれる教育機関です。つまり大学入試を経ずに高度な専門知識と大学2年次終了と同じ学歴が得られます。

日本には工業系、商船系など合わせて58校の高専がありますが、滋賀県には1校も有りませんでした。そこで、滋賀県立大学を中心に全国で59番目の高専を開設することになりました。

まず、開設予定時期ですが、2028年度から、つまり今の中学1年が受験する年度からの募集となりそうです。滋賀県立ではありますが、滋賀県外からの募集も行い、寮も設置する予定だそうです。第1学年は総合学科として基礎を学び、2年次から情報・電気電子・機械・建築環境系の4つの専門分野に分かれ、少人数教育を受ける、という構想です。と書いていますが、今後の議論の結果、変更される可能性はあります。

というわけで、詳細がわかり次第、また紹介したいと思います。

202507-leaflet.pdf

↑ 学校紹介リーフレットのリンクです ↑

ところで、今夜はクリスマスイブ。サンタさんが来ることを祈りつつ、受験生はがんばれ。

【ちょっと気が早いけど】令和10年度(2028年度) 大阪府公立高校 学校特色枠 発表される(旧3~4学区)

2025年12月18日 木曜日

【旧3学区】

この地域では、現時点での平均が15.7%とそれほど多くはない印象です。この地域でちょっと目を引くのが河南高校。「文化・体育的活動」という枠が設定されていますが、選抜資料として利用するのは「エントリーシート」のみ、しかも「エントリーシートの評価が特に求める具体的な生徒像に合致する者を合格とする。」と配点も基準も数値化されておらず、しかも募集定員の50%をこの枠で募集するようです。これはなかなか個性的だと思います。

【旧4学区】

現時点での試算で平均22.2%。特色枠の割合が高い地域となりそうです。国際文化科と総合科学科を設置している泉北高校では、国際文化科は学力検査の英語を1.5倍、国語を1.3倍、総合科学科では数学を1.5倍、理科を1.3倍するという傾斜配点方式で合計し、上位10%を優先合格にするようです。但しどちらも英語外部検定のみなし得点は活用しない方針となりそうです。

また、新たな動きがあれば紹介します。

【ちょっと気が早いけど】令和10年度(2028年度) 大阪府公立高校 学校特色枠 発表される(旧1~2学区)

2025年12月17日 水曜日

大阪府教育委員会は12月5日、全日制の公立高校で2028年度入試(現在の中1の学年が受験する入試)から実施される「学校特色枠」について、各校の実施概要をホームページで公表しました。この「学校特色枠」については、以前のこちらの記事【えらいこっちゃ】大阪府 公立高校 令和 10 年度以降の入試変更点【今の中1から?】(その1) « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

で説明していますのでご参照ください。

今回発表された内容は大阪府のHPに掲載されていますので、詳細はそちらr071128_r10gakkotokushokuwaku.pdfをご覧いただくとして、ひとまずその割合だけを集計をしてみました。2028年度入試での募集定員はまだわかりませんが、人数計算は仮に2026年度の募集定員を元に仮に算出しています。

【旧1学区】

地域平均で15.4%は学校特色枠となっています。学校によっては複数の趣旨の枠を設定しています。たとえば渋谷高校は「文化・体育的活動」「学校生活への意欲」「地域貢献」とそれぞれに関して、20%、10%、5%と設定していますので、合計して35%と表記しています。「文化・体育的活動」については実技検査も有り、学力検査のうち点数の高い3教科の合計(270点)+中3の評定合計の2倍(90点)+実技検査(360点)の720点満点で評価され合否が決まります。一方、教育文理学科の桜和高校では作文が課され、作文をボーダーライン(合否ラインの上下10%)内での合否決定に使うようです。つまり、現行方式で出願時に提出する自己申告書を試験として書く、というイメージですね。

【旧2学区】

未発表の学校は空欄にしており、未発表の学校は特色枠を0名として仮に割合計算していますので、実際にはこれよりも高くなると思いますが、現時点で平均18.2%と少し高めになっています。

北かわち皐が丘高校では、英数理の3教科の学力検査合計点と同じ3教科の調査書の合計(中1~3)だけで上位から10%をこの枠で取るという方式です。一方で守口東高校は内申点とエントリーシートを得点化し、評価するという方式で、この枠の合否については学力検査の点数は関係ありません。現時点での情報によると、このように学校によって評価軸が全く異なる形になりそうです。(つづく)

【兵庫県】中学3年 進路希望調査 結果速報【私立専願急増?】

2025年12月9日 火曜日

(昨日の続き)同じように、兵庫県教育委員会からも調査結果が公表されています。HP掲載用-令和8年度高等学校進学希望者数等調査の結果.pdf

それによると、兵庫県下で中学卒業する予定人数は43,147名。その内高校進学希望者は42,797名とどちらも0.3%の微増となっています。しかし公立希望者は556名(約1.6%)も減少しています。一方私立高校希望者が531名、24.6%も増加しています。こちらも国による修学支援制度の充実による影響でしょうか。

同じく通信制高校の希望者数も調べてみました。京都府と兵庫県では統計の取り方が少し異なり、兵庫県は「広域通信制」(狭域通信制を含まない)ため、府県間の比較はできませんが、こちらも毎年希望者割合が増えてきています。今後どのようになるのか気になるところでもあります。

「私立専願増加」「通信制もじわじわと増加」が全国的な状況になっているのか、また調べておきたいと思います。(おわり)

【京都府】中学3年 進路希望調査 結果速報【私立専願急増?】

2025年12月8日 月曜日

京都府教育委員会から来年春に卒業する中学生に対する進路希望調査が公表されました。01-進路希望調査公表資料.pdf

それによると、京都府下で中学卒業する予定人数は21,447名。その内高校進学希望者は21,204名とどちらもほぼ昨年通りなのですが、公立希望者が464名も減少しています。逆に私立高校希望者が489名増加しており、この調査時点ではありますが、私立希望者の割合が36.7%と上昇しています。

現在国による修学支援制度の充実が議論されています。これが実行されると世帯年収に関わらず私立でも公立でも高校の学費負担が無くなる見込みです。その影響もあるのでしょうか。

また、この調査では通信制高校を希望する人数も公表されています。2019年度卒業生には362人、割合にして1.6%しかいなかった希望者ですが、その後増加が続き、2026年度には982人となっています。学びの多様化が進んでいるようです。(明日は兵庫県)

【衝撃】東大阪大学柏原高校 2027年度より募集停止【甲子園にも行ったのに】

2025年12月1日 月曜日

「学校法人「村上学園」(大阪府東大阪市)は、運営する東大阪大柏原高校(大阪府柏原市)について、2027年度以降の生徒募集をやめると発表した。26年度の入学生が卒業する29年春で閉校する予定。」(読売新聞オンライン 2025年11月29日13:45配信)

硬式野球部はこの夏の甲子園にも出場するなど、勢いがあるなぁと思っていたのですが、まさかの募集停止の発表です。

確かに今年の入学者数は近年で最も少ない125名。学校全体在籍数も500名を下回っている状況です。しかし学校というものは生徒数が少なければクラス数を減らすなど経費の調整も可能で、実際に今春大阪府下でも入学者数が100名未満の高校は9校ありますので、それだけが原因ではないと思います。

参考までに、過去10年間の入学者数と卒業生数をリストにしてみました。卒業年度に関しては、2022年度入学生が卒業した2025年3月の人数を2022年度の欄に入れています。(卒業生数はサンデー毎日増刊「大学入試全記録」の数値を参照)

すると卒業生数が入学者数を上回っている年度がみられます。多くの高校では入学者数より卒業者数が少なくなるものですが、増えるというのは転編入によるものでしょう。しかしそれを割り引いたとしても中途退学は少ないようです。落ち着いた教育活動と丁寧な指導がなされているのでしょう。こんなにいい学校なのに募集停止とは・・・。東大阪大学柏原高校の在籍生はもちろん、教職員や卒業生、地域の皆さんの心情を考えると、心が痛みます。