昨日は大阪の「私学展」での活況をお伝えしましたが、大阪府を含む近畿圏の私立高校専願率について、開成教育グループ生の変化を調べてみました。

ご覧のように、大阪府の専願率は確かに上昇しています。コロナ禍直撃の2021年度入試に35.0%という異常値となりましたが、2025年度はそれも超えています。
兵庫県は逆に低下傾向です。公立高校の平均倍率低下によって、ひとまず公立を受験しておこうかな?という層が増えたのでしょうか。
京都府はあまり変わらず、といったところです。予定されている公立高校入試制度の変更がどのような影響を及ぼすのか注目です。
公立高校の大きな再編が行われた奈良県では2019年頃から公立を回避する動きにより、早めに専願率上昇がみられましたが、大阪と同じく2021年度入試の急増の後、落ち着いています。
公立王国(?)の滋賀県では少しずつ専願率は上がってきてはいますが、他の府県と比べるとかなり低い割合となっています。
2026年度入試では、昨日のべたように大阪府ではさらに専願率が上がりそうです。現在議論されている私学も含めた国庫負担による高校の修学金支援制度(高校無償化)が全国で導入された場合、他の府県にも影響が出ると思います。今後の情報には注意が必要でしょう。