消費税と学費

2019年9月24日 火曜日

 来週火曜日には消費税率変更ということで、学校の授業料も上がるの?というご質問がありましたのでお答えしましょう。 国税庁のホームページ(https://www.nta.go.jp/m/taxanswer/6233.htm)にこのように書かれています。

「消費税は商品の販売やサービスの提供などあらゆる取引を課税の対象としています。しかし、学校教育については、社会政策的配慮から授業料、入学検定料、入学金、施設設備費、在学証明書等手数料、検定済教科書などの教科用図書の譲渡を非課税としています。」

なんだぁ、関係ないのかぁ、と安心しながら読み進めていくと、

「参考書、問題集等で学校における教育を補助するための、いわゆる補助教材の譲渡については、学校が指定したものであっても、非課税にはなりません。」

タブレット端末購入が必要な学校の場合、その費用には課税されています。制服も体操服も課税対象ですから影響を受けます。

「給食代、スクールバス代として別途徴収している場合は、非課税にはなりません。」

通学定期も課税されているわけですから影響を受けます。また値上げされる学校食堂もあるでしょう。というわけで、増税の影響を最小限にするには電車を使わずに通える範囲の、制服が無い公立高校にお弁当を持って行くのが一番。ということになりそうですが、やはり学校の教育内容や理念などを総合的に見て、より御本人さんにふさわしい学校を探しましょう。

開成進学フェア2019 (滋賀会場・大阪会場) 来場者数報告

2019年9月17日 火曜日

いきなり業務連絡です。開成進学フェアにご出展いただいた学校の皆様、ありがとうございました。来場者数速報ができましたのでお知らせしておきます。報告書等にご活用ください。

9月15日(日)滋賀会場  371組656名

9月16日(祝)大阪会場 2031組4072名

大阪会場ではついに駐輪場があふれて、ご近所にご迷惑をおかけしたようです。すみません。因みに大阪会場3階でご協力いただいた「ミスタードーナツ」はお店の製造限界を超えて途中欠品時間があったにもかかわらず1307個売れたそうです。こちらもありがとうございました。

光華女子学園 「第3回 KOKA ENGLISH CONTEST」

2019年8月28日 水曜日
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京都市右京区、京都マラソンのスタート・ゴール地点でも有名な西京極総合運動公園からほど近いところに、幼稚園から大学院まですべてそろっている「光華女子学園」があります。以前、このエントリーでも紹介したように、幼稚園から大学院までそろった伝統のある総合学園です。  この学校が主催のイングリッシュコンテストの案内が届きました。 中高生が参加するのかと思えば、なんと幼稚園児や小学生の部門も ・・・。大変な時代になってきました。 因みに本選では京都光華女子大学や京都光華中高の先生が審査員されるようです。 このコンテストは女子に限られるわけではありませんので、男女問わず英語の力を試してみたい子どもはエントリーしてみてはいかがでしょうか。

大学共通テストに「情報Ⅰ」

2019年5月22日 水曜日

文部科学省が2024年度の大学入学共通テストにプログラミングなどを扱う「情報Ⅰ」という科目を導入する方針で検討を始めた、とのニュースが入ってきました。

内容もさることながら、今までの紙での試験ではなく、音声や動画を使った出題も可能なCBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)と呼ばれる方式だというところが心配です。

実は大学入試センターはすでにモデル問題を作成し、タブレットやパソコンでの実証テストを始めていますが、一斉に試験を行おうと思えば50万台以上のパソコンかタブレットが必要となり、保管場所やメンテナンスでも莫大な金額がかかることになります。年に1度の試験のためにそこまで投資するのも非現実的ですので、年内に複数回に分けて、大学で実施することを検討しているそうです。

2021年、2022年には全国規模の試行調査を行うとのことですので、今の中3か高1の学年がおこなうことになります。本格導入の2024年といえば今の中1の学年になりますので、この学年が高校に入学すれば必修科目でもある「情報Ⅰ」にも本格的に取り組むことになるでしょう。

学校食堂について

2018年7月27日 金曜日

学生にとって、お楽しみの一つ「学校食堂」についてです。一昔前までは弁当持参を前提としていた高校もありましたが、今ではかなりの少数派です。大阪の清風中学校・高等学校も新たな校舎には明るい食堂とカフェテリアが作られました。

(写真は学校HPから借用しています。)実際に見せていただきましたが、開放感のある気持ちの良い空間でした。食材も有機栽培のものを使うなど、味だけでなく、安全性にもこだわりをもっているとのことです。

ほとんどの学校では昼食の時間帯は皆同じですから、食堂は込み合うことになりますが、それ以外の時間帯はもったいない空間にもなっています。そこで、放課後の自習室として活用している学校もあります。冷房の効いた食堂で、水分補給しながら友達と教え合いをしている姿を見ることもあります。

チェーン系のファーストフード店やカフェがある大学もあります。関西大学や立命館大学、龍谷大学、関西外大にはスターバックスが入っていますし、ハンバーガーのマクドナルドは関西外大、武庫川女子大にあります。

先ほどカリフォルニアのSaint Mary’s College を訪問中の方から、学生食堂の写真が送られてきました。隣の部屋がビュッフェになっていて、こちらの席運んできて食べるというシステムです。この画像は食事時間帯ではありませんが、学生たちが思い思いに談笑している姿が映っています。しかし、木の机といす、周囲の壁面の絵画や高い天井など、大学でもここまでお金をかけているのは見たことがありません。根本的に設計思想が日本と違うようです。

というわけで、オープンスクールでは学校食堂も見に行きましょう、というお話でした。

ところで、9月17日(月祝)には開成進学フェア(大阪会場)が開催されますが、来場の皆さんにはできるだけ多くのイベントに参加していただきたいので、軽食用に「ミスター・ドーナツ」の臨時店舗をマイドームおおさか内に設置します。こちらもお楽しみに!

 

大学入試「新テスト」 高校からの評価

2017年1月31日 火曜日

1月30日付の毎日新聞に、2020年に現行の大学入試センター試験に代えて実施される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」について、高校の先生はあまり評価をしていないという記事がありました。 毎日新聞社と駿台予備校、大学通信社が共同で、全国2377校の進学校にアンケートを送付し、回収できた883校(回収率37.1%)の結果を分析したものです。 まず、一つ目の結果ですが、御覧のように「あまり評価できない」が44%と「評価できる」の18%の2倍以上となっています。複数回実施、記述式導入など概要が示された後で、複数回実施を今回は見送り、記述式問題を長短(難易)2種類に分けて、長い(難しい)方の記述の採点は個別の大学に任す、と方針が揺れ動くなど、実現に向けた議論・検討が不十分なようにも思えます。制度の変わり目というのは受験生にとってだけでなく、今までのシステムの中でノウハウを積み上げてきた進学校にもストレスがかかるところだと思いますが、具体的な内容がなかなか決まらないというのが一番心配なところだと思います。 一方、英語の4技能を重視する方向については66%の学校が「適切だ」と回答しています。国際化社会の中で、英語を使ったコミュニケーション能力は必要だと考えている先生が多いということでしょう。但し、これに関しては英検など既存の民間団体の試験も使うという点で、イメージがつかみやすく支持されているという側面もあると思います。 2020年といえば東京オリンピック開催の年です。もちろんオリンピックも大規模な準備が必要なイベントだと思いますが、新テストは日本の教育水準に直結し、今後も続けられる教育システムの根幹です。文部科学省をはじめ、関係機関の皆さんは、十分な議論と検討を尽くしていただき、より周到な準備をお願いしたいと思います。

小学校英語 教科化 2018年より先行実施

2016年12月26日 月曜日

12月22日の毎日新聞によりますと、2020年から導入予定の新指導要領の目玉の一つである「小学校英語の教科化」が2018年より先行導入されるとの報道がありました。2020年導入ということは、関係するのは現在の小1以下の学年だと見られていましたが、この先行実施によって現在の小3以下の学年が影響を受けることになりました。

 

(毎日新聞Online http://mainichi.jp/articles/20161222/ddm/002/100/163000c より引用)

ここで、気を付けたいのは、指導要領によって「教科として」教えられる科目になるということは、今でも私立中学校入試で一部選択として扱われている英語が本格的に導入されるばかりでなく、公立中高一貫校の適性検査も変わってくることが予想されます。さらに、中学入試を考えていない生徒にとっても、中1の英語の教材から、現行のようなアルファベットと簡単な単語といった導入段階が消え、ある程度のまとまった会話文や文章からスタートすることになるなどの影響を受けることになります。

加えて新聞記事には最後に書かれていましたが、新指導要領では高校の間に学ぶ英単語の数を、現在の3,000語程度から5,000~6,000語程度に増やすとのことです。従って大学入試に出題される英語長文のレベルも上がると考えられます。(実は、今の大学入試で使われている英語の長文は、雑誌記事や小説を題材に使っているものが多いのですが、原文のままではなく、高校生でもわかるように、表現技法や単語のレベルを落として書き直しているものがほとんどです。)つまり、今の小3以下の学年が大学受験をするころには英語圏で実際に使われている本格的な素材文を早く読んで的確に理解する力が必要になるというわけです。

小学校が全面的に外国語を取り入れるのは史上初めてのことであり、教員の研修も含めて授業の質を保証する方法についての詳細が決められていないタイミングで、さらに工程を短くする答申に対しては今後議論も起こるでしょう。しかし、導入時期が決まったことによって一部の私立小学校や公立の研究校で行われている実践が紹介される機会も増えると思います。

 

 

答案作成練習会(立命館大学)実施報告

2016年12月13日 火曜日

以前、このコーナーで私立大学受験向けイベント「関関同立 英語答案作成練習会」が12月4日、12月18日に開催されるとお知らせしましたが、そのうち12月4日の立命館大学対策の様子をお伝えします。

 

今回は、「個別指導学院フリーステップ」が立命館大学衣笠キャンパスをお借りすることができましたので、実際の試験会場となる大学の教室で、答案練習会を行うことができました。

大学の中にフリーステップののぼりを持った案内スタッフが随所に立っています。奥に見える時計のある建物は、「存心館」という法学部が主に使っている建物です。

 

今回の「答案作成練習会」で使わせていただいた「清心館」は主に文学部が使っている建物です。教室の前に立って説明しているのは大学の先生ではなく、わが社の社員です。

 


このイベントでは、まず生徒が英語の答案を本番と同じ制限時間で解きます。その後、生徒一人に先生が一人ずつ横に付いて、個別に問題を解くときの順序や、大問ごとにかかった時間の聞き取りなどをしながら、最適な作戦を作り上げていきます。

 

たった一日での練習会ですが、最初よりも最後には平均点も上がり、成果が出たことが証明されました。しかし中には得点が思うように上がらなかった生徒もいましたが、問題傾向に慣れることによって、本番ではもっと得点できそうだという実感を持ったようです。

 

今回は100名以上の生徒が参加してくれましたが、2月の受験本番では、今回の成果を生かして全員の合格を祈っております。

 

今回参加していない大学受験生も、このイベントを参考に、受験する大学の過去問演習に加えて、解答順序や所要時間などの作戦を立ててから試験に臨むことをお勧めします。

(「関関同立英語答案作成練習会」は塾生向けのイベントですが、18日分も申し込みは終了しています。ご了承ください。)

 

国際数学・理科教育調査(TIMSS)の結果が発表されました

2016年12月2日 金曜日

昨年に行われた国際数学・理科教育調査(TIMSS)の結果が11月29日に発表されました。この調査は、学校教育で得た知識や技能がどの程度習得されているかを評価するために、国際教育到達度評価学会(IEA)が行う小・中学生を対象とした国際比較教育調査です。TIMSSとは「Trends in International Mathematics and Science Study」の頭文字です。名前の通り、数学と理科の学力を調査するものです。この調査は1970年には理科、1981年には数学など不定期に行われていましたが、1995年以降は4年に1回、オリンピックイヤーの前の年に行われています。(ただし、2003年は中学生のみ。)

回によって多少の増減はありますが、近年では世界40か国以上が参加しています。

応用的な力を測るOECD(経済協力開発機構)が行っているPISA (学習到達度調査)より、学校で学んだ能力が発揮できる内容となっていますので、学校教育のシステムが整備されているアジア勢が毎回上位を占めます。アジア諸国のランキングの推移を挙げておきます。

まず、小学校4年生の推移です。(台湾、韓国は参加していない年がありますので、線が切れています。)

次に、中学2年生のランキング推移です。

この件に関する松野文部科学大臣コメントを一部引用します。

「今回の調査結果によると、我が国の算数・数学、理科の結果は、比較できる範囲で最も良好な結果であり、国際的に見ても引き続き上位に位置するとともに、小中学生の算数・数学、理科の意識についても改善が見られることが分かりました。これは、各学校や教育委員会において、「確かな学力」を育成するための取り組みをはじめ、学校教育全般にわたり教職員全体による献身的で熱心な取り組みが行われてきたことの成果であると認識しています。」

確かに、上位を維持することができただけでなく、最上位グループの人数割合が増えたなど、全体的に改善している兆候は見られます。ただし、算数・数学に関しては、他国との比較では特に順位の上昇にはつながっていません。この結果だけから「脱ゆとり」の目覚ましい効果があったとはいえないと思います。

理科の観察や実験を日常的に行い、数学でも新たな解法を見つけるための議論に時間をかけるなど、理数系教育に力を入れ、その成果を上げている私立中学校や公立中高一貫校の優位性は、ひとまず変わらないと思われます。

 

デジタル教科書について

2016年11月11日 金曜日

近年、学校ではITC化が急速に進んできています。その中で、大学入試改革の話題性の大きさに比べるとマスコミにあまり注目されていないようですが、実は文部科学省は平成18年度の調査結果をもとに(図)「デジタル教科書」に関する検討委員会を数回開いており、実現に向けた議論が進んでいます。

紙の教科書は、特に義務教育においては教育の質を保証するものとして機能し(無償で配布されるのは先進国では日本だけ!)、過去100年以上にわたって学校教育を支えてきたという歴史があるので、そう簡単にやめるわけにはいきません。しかし次期学習指導要領は、小学校では2020年度、中学校では2021年度、高等学校では2022年度から適用されますが、デジタル教科書の導入についてはこの時期に合わせての導入が検討されています。

東京オリンピックが開催される頃には紙の教科書が配布されない教科があるかもしれません。先生が黒板にチョークで書いた文字や図を、生徒が鉛筆や色ペンでノートに写すという光景は過去のものになるのでしょうか。