関西8大学(「関関同立」「産近甲龍」)今年の難易度

2019年2月28日 木曜日

私立大学入学定員厳格化の影響で年々ハードルが高くなる私立大学入試ですが、そろそろ大勢が判明してきました。開成教育グループからも多くの受験者がいますので、その合格率からの分析です。

「関関同立」の4大学に関して今年は同志社が多少難化、それ以外はほぼ昨年並みではないか、という感じです。2016~2018年で合格者数を数千名も減らし難化していた立命館大学も、学部による差はありますが、全体的に2019年度入試ではほぼ去年並みだといえます。

 

一方「産近甲龍」は混戦模様です。公募推薦入試からすでにハードルが上がっていた近畿大学、一般入試でも難化、甲南も多少アップしたとみられます。一方、京都産業大学は定員増に伴って多くの合格者を出すことができ、全体的に昨年並みですが、経済・経営、京都文化など一部の専門分野は合格最低点が上がっているようです。

まだ途中段階でのデータですが「関関同立」合格者(実人数)のうち、17.6%が「産近甲龍」で不合格となっていますので、この2つの大学群の難易度差は縮まっているとみるべきです。しかもその内訳をみるとやはり近畿大学が約半数を占めています。中には第一志望ではないので十分な対策をせずに受験したというケースもあるかもしれませんが、近畿大学に限らず、どの難易度の大学であっても受験に際してはそれなりの準備が必要だということはお伝えしておきたいと思います。

報徳学園中学校 説明会

2019年2月27日 水曜日

兵庫県西宮市の北東部、武庫川の近くの静かな住宅地の中の、普通の中学校3つ分くらいの広大な敷地を誇る男子校、報徳学園から説明会の案内が届きました。

その名も『報徳学園中学校ってどんな学校!?』という説明会です。

スポーツ強豪校としても有名ですが、国公立への合格者も多く輩出するなど進学校としての実績も素晴らしいものです。

進学校としてのカリキュラムに加えて、これからのグローバル社会に対応するための国際教育など時代を先取りした教育も始まっています。野球部、ラグビー部、バスケットボール部はもちろん、柔道部、スキー部など運動部に加えて文化部も盛んなのですが、その活動を通じての教育効果もあるのでしょうか、生徒さんたちは大変礼儀正しいイメージがあります。今回の説明会ではこれらの教育内容や施設の見学に加え、祝日ですが部活をしている在校生の姿を見ることもできるでしょう。ついでにお天気が良ければ隣接する武庫川河川敷にも行ってみましょう。最初に書いたようにグラウンドも十二分に広いのですが、ここも報徳学園生にとって絶好のトレーニング場となっております。

というわけで、こちらも事前申込制となっていますので、学校ホームページよりお申し込みください。

追手門学院大手前中学校 プレオープンスクール

2019年2月26日 火曜日

こちらも早めの入試関連イベントです。夏休みには小学生を集めての勉強会を開催するなど、子ども目線での企画力でも定評のある追手門学院大手前中学校ですが、3月9日には楽しそうな体験授業が用意されています。大阪城のすぐ近くという地の利を生かしたミステリーツアーや世界大会出場で有名なロボットプログラミングなど魅力的な内容ばかりです。

なるほど、子どもは喜びそうですが、保護者は?と思った方、ご心配ありません。保護者対象の講演会も用意されています。なんと講師はあの「ビリギャル」の母(通称ああちゃん)。どんな子育てをなさったのでしょうか、興味深いですね。

(画像をクリックするとPDFが開きます)

というわけで、3月9日のこちらのイベント、結構人気が出ると思いますので、お早めに学校のWebサイトよりお申し込みください。

甲南大学 オープンキャンパス2019

2019年2月25日 月曜日

今年100周年を迎える甲南大学は、今でも阪急岡本駅近く、閑静な高級住宅地の中のキャンパスがメインですが、フロンティアサイエンス学部はポートアイランド、マネジメント創造学部は西宮北口(の西宮ガーデンズの隣)と、いずれも通学に便利な大学です。推薦入試による入学者が少ない大学でもあります。今の段階での印象ですが、今年度入試では昨年より合格者を絞り込んでいるのでしょうか、合否ラインは昨年よりも高めになっているような気がします。

さて、こちらの大学も2020年度入試に向けてのオープンキャンパスが3月からスタートです。いずれのキャンパスでも開催とのことですので、できればいろいろ見に行ってみてはいかがでしょうか。

大阪工業大学 オープンキャンパス2019

2019年2月22日 金曜日

まだ、国公立大学の前期日程が始まっていないというのに、もう来年向けのオープンキャンパスのお知らせが届きました。

(画像をクリックするとPDFが開きます。PDFだと裏面も見ることができます)

この女性ファッション誌の表紙のような色合いの案内は大阪工業大学のものです。(実はシルバーを基調としたバージョンもありますが、こちらは女子生徒を意識したカラーなのだそうです)

3月17日(日)は阪急梅田駅すぐの「梅田キャンパス」です。便利な場所ですし、大阪府立高校の生徒は、入試のために19日まで学校立ち入り禁止で部活もできませんからちょうどいいです。参加予約不要となっております。行ったついでに2階のパンケーキのお店もおすすめですが、量が多いのでお友達とシェアしましょう。というわけでお友達も誘ってお出かけしてみてはいかがでしょうか。

近畿圏 国公立大学 推薦系入試による入学者率 ランキング2018

2019年2月21日 木曜日

国公立大学といえばセンター試験と2次試験という一発勝負を2回クリアする以外に入学方法が無かったというのは昔の話で、今では選抜方式も多様化しています。近畿圏でも京都大学、大阪大学をはじめとして多面的な評価による合格者を出しています。そこで、近畿圏の24の国公立大学の全学部(夜間部が合算されているため滋賀大学経済学部を除いた93学部)の2018年度入学者のうち、一般入試による入学者率の低い順、つまり多様な評価方法で入学を許可した学生数が多い大学、学部をランキングにしてみました。(こちらも数値は旺文社「2019年度用 大学の真の実力情報公開BOOK」を参考にしました)

すると、推薦系入試での入学者が4割を超える学部が2つ、25%を超える学部が18と思いのほか多くなっています。したがってこの学校への入学を考えている高校生は、推薦系の入試についても調べておく必要があるでしょう。

 

因みに、推薦系の入学者がゼロの大学はといえば・・・

大阪市立大の医学部、大阪府立大の獣医学部、神戸大学の文、理、法、医学部保健、京都市芸術大学(美術も音楽も)なのでした。つまり今のところ学力(芸大の場合は実技の実力)1本での勝負となっておりますが、今後は大学入試改革の影響を受けて変更される可能性もありますので、未来の受験生は情報収集もお忘れなく。

プール学院中学校 学校説明会 オープンスクール

2019年2月20日 水曜日

中学入試、高校入試が終わったばかりだというのに、早くも来年の入試に向けた学校説明会のお知らせです。

まず今週の土曜日、プール学院中学校の学校説明会があります。最新の入試問題解説に加えて校内見学など、実際にお子さんを連れて見に行ったほうがよさそうなイベントとなっています。

来月の同じ日付(23日)は、授業体験やクラブ体験もできる、より児童向けのイベントとなっています。

中学入試を成功させるには早めの目標設定も有効だとされますので、是非この機会に一度中学校を訪れてみてはいかがでしょうか。申し込みは学校ホームページをご利用ください。

持ち物は「上履き」「靴袋」「このハガキ」となっていますが、直前に申し込んだなど、参加日時点でハガキが届いていない場合は別になくても結構だとのことです。

3月21日(春分の日)を楽しみましょう

2019年2月19日 火曜日

来月のお話ですが、3月21日(木)は春分の日の祝日ですが、女子小学生のいるご家庭のための素晴らしい休日の過ごし方をご提案いたしましょう。

 

①大阪私立女子中フェア

まず、早起きして大阪梅田の新阪急ホテルに朝一番に行ってみましょう。イベントは朝10:00から14:00までとなっておりますが、受付は9:30スタートです。お目当ての学校の話を聞こうと思えば半端な時刻に行くと結構待ち時間が発生します。学校の先生方による相談コーナーに加えて現役の生徒さん方との交流コーナーや学校紹介パフォーマンスも用意されています。お楽しみに。(事前の申し込みは必要ありませんが、詳細はHPよりご確認ください)

(画像をクリックするとPDFが開きます)

②ノートルダム女学院中学高等学校 オーケストラクラブ 定期演奏会

次に、大阪駅からJRを使えばびわ湖ホールまで約1時間。新阪急ホテルを12:30に出れば大丈夫です。(毎時大阪駅発15分発の新快速は湖西線回りですが、大津京駅で京阪に乗り換え、石場駅下車、徒歩7分というアクセスも可能です)もし何かの都合で遅くなってもメインプログラムの「チャイコフスキー 交響曲第5番」は必聴です。(14:00開演ですから、2曲演奏して休憩を挟めばメインスタートは15:00頃かと思われます)決して大編成ではありませんが、毎年全国高等学校選抜オーケストラフェスタに参加している実力派ですので、人数を超えた力強い演奏が期待できます。練習のテンポどおりだとすると演奏時間は50分弱になると思います。(チケットは学校HPよりお申し込みください)

もちろんこちらは女子小学生のみならず、女子中学生にもおすすめです。楽器演奏の経験がなくても音楽に興味のある女子は是非聴きに行きましょう。実は演奏する彼女たちの多くは楽器初心者スタートです。

(画像をクリックするとPDFが開きます)

終演後は日の入りまでまだ2時間ほどありますので、琵琶湖岸を散策してみてはいかがでしょうか。

大阪市立 大阪ビジネスフロンティア高校とは?

2019年2月18日 月曜日

大学進学を意識するのなら、普通科のほうが、というイメージからか、今では普通科の高校が大半になっていますが、商都大阪の名門「天王寺商業」「市岡商業」「東商業」を統合し、天王寺商業の校舎を利用して2012年に「大阪ビジネスフロンティア高等学校」が誕生しました。学科としては普通科ではなく「グローバルビジネス科」という商業系の学科のみとなっており、生徒たちは簿記など商業系の資格取得やビジネスソフトを利用した情報処理、ビジネス英語など、実社会で必要とされるスキルを磨いています。ところが、実は商業系の学科というのを生かした大学への提携枠というのがあり、国公立大学も含めて大学進学実績も出しています。

(↓こちらは2018年度入試での合格実績です)

 

 

今、ホームページを見てみると、大阪市立大学合格6名の文字が飛び込んできました。前の年は大阪市立大7名ですので、安定してこの程度の大学合格実績を出しているということです。さらに卒業生が公認会計士試験に5名合格、といったチラシも送られてきました。

というわけで、大学進学を目指していても、普通科ではなくあえて実業科に進むという選択肢もあります、というお話でした。

関西8大学(-関西大学) 現役率ランキング

2019年2月15日 金曜日

現在入試と合否発表真っただ中の私大入試ですが、文部科学省による入学定員厳格化の影響もあり、近年私立大学志願者でも現役合格が果たせなかった受験生が増えてきたようです。

そこで、2018年入学者(今の大学1年生)のなかに現役生が占める割合の低い順に(つまり既卒生が多い順に)並べてみました。(今回も元データは「大学真の実力情報公開BOOK」です。この項目について関西大学は情報を公開していないので、関西の関関同立産近甲龍の8大学から関西大学を除いた「7大学」でのランキングになります。)

まず、第1位は4人に一人しか現役生がいない近畿大学医学部、さすがでございます。何年かかっても合格するぞという受験生が多いということでしょう。

第2位は立命館大学の情報理工、第3位は同志社大学の生命医科、第4位は立命館大学の理工、第5位は近畿大学の薬学部の創薬科と理系が続きます。専門性が高く、併願受験数が限られる理系では、現役での入学者が少なくなる傾向にあります。

続いては、同志社大学の文系が2学部続きます。やはり京都大学、大阪大学の併願者が多い難関大学だけあって、関西7大学の文系では既卒が最も多い割合になっています。

先に断ったように関西大学は集計外なのでわかりませんが、この上位20学部の中に、近畿大学はあるが、関西学院大学が無いことがわかります。近畿大学は理系学部が多いということもありますが、このランキングを見ると「産近甲龍」というグループの一つと考えるべきではないのかもしれません。