【京都府も】京都府 公立高校入試制度変更について【入試制度が変わるよ】

2025年6月11日

2026年度入試(要するに次の入試)から滋賀県、奈良県では公立高校の入試制度が変更され、日程が一本化されますが、京都府でも同様の変更が検討されています。手続き的にはまだ「構想段階」ですが、2027年度(現在の中2が高校受験する年度)からの導入が想定されています。

現時点で発表されている発表内容とそこから考えられる受験生にとってのメリット、デメリットを挙げてみましょう。

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【現時点での発表内容】

現行の「前期選抜」と「中期選抜」を一本化し、「前期選抜(仮称)」と「後期選抜(仮称)」の2回の受験機会となる。「独自枠(仮称)」と「共通枠(仮称)」の2つの枠を設ける。

独自枠:各校が定める「求める生徒像」に基づき、学校独自の検査項目・配点での選抜。

共通枠:共通の検査項目・配点で選抜を行う。

「独自枠」は1校1学科等、「共通枠」は最大3校3学科等に志願可能。

選抜は連続する2日間で実施され、1日目に共通学力検査、2日目に学校独自検査(独自学力検査、作文、小論文、面接、実技検査など)を行う。

【受験生にとってのメリット】

前期選抜に志願者が集中し、倍率の偏りが生じていた現行制度に対し、一本化により志願倍率のバランスが改善される。

「共通枠」と「独自枠」の両方に志願することで、最大4校4学科まで志願可能。受験生の選択肢は広がる。

【受験生にとってのデメリット】

現行制度では、前期選抜で不合格となれば中期選抜で再挑戦できる機会があったが、新制度では原則として1回の選抜となるため、再挑戦できない。

最大4校4学科までの志願が可能になることで、出願戦略が複雑化する。

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この制度変更に合わせて嵯峨野高校や堀川高校で普通科を廃止し、すべて専門学科にすることが発表されています。というわけで今後の続報にも注意が必要です。

(いつもちょっと漏れてしまう心の声・・・私学にチャンス到来か?)