高校ごとの大学合格実績2024(東京都)早慶上理

2024年10月31日 木曜日

次は難関私大でのランキングです。ベスト3に入った3校について紹介します。

1位は港区白金台のキリスト教系の女子校、頌栄女子学院。1学年200名ほどの規模の学校でありながら、合計合格数はその2倍以上ということは一般選抜での受験が多いということでしょう。全校生徒の2割以上が帰国子女で、文系イメージが強い高校ですが、東京理科大にも多くの合格を出していますね。

2位は都立日比谷。旧制東京府第一中学をルーツに146年の歴史のある超進学校だったのですが、1967年に導入された学校群制度では学力上位層を集めることができず、大学合格実績も壊滅状態になります。しかし、2001年以降入試問題の自校作成、教員公募制、シラバスの作成などの改革を断行、2003年の学区撤廃なども追い風となり、2014年には東大ランキング(公立高校)で首位奪還を果たします。

3位は千代田区にあるプロテスタント系のミッションスクール、女子学院。1972年に制服が廃止され私服が基本であるはずなのに、学校行事では自主的に購入した制服(今でも昔と同じデザインの制服を販売しているお店があるらしい)で参加するという不思議な学校です。進学実績では理工系が約30%、医療系が15%ほどですから、合わせると理系が半数近くとなっています。

占有率100%以上の26校のランキングをご覧ください。

高校ごとの大学合格実績2024(東京都)難関10国立大学

2024年10月30日 水曜日

東京都の高校で難関10国立大学の合格実績です。占有率10%以上の39校をランキングにしてみました。

1位は筑波大付駒場、2位は開成、3位は都立日比谷と続きます。東大への合格者数では開成がぶっちぎりですが、10大学合計となると都立西、国立などの公立も上位にランクインしていますね。

高校ごとの大学合格実績2024(埼玉)早慶上理

2024年10月29日 火曜日

こちらのランキングになると私立が上位に上がってきます。占有率40%以上の10校ですが、私立が4校ランクインしています。

このランキングでのベスト5校のうち、県立浦和と県立川越は昨日紹介したので、残りの3校に着目してみると、いずれも中学を併設している学校となります。

1位の栄東は、まだ歴史が32年と若い学校ですが、今年も東大19名を含む国公立に212名、医学部医学科に70名とすさまじい合格実績を出しています。中学募集、高校募集両方行っていて、クラス編成は習熟度別なので、高校からの入学者が中学からの進級生と混じることもあるようです。

3位の浦和明の星女子も創立57年と若い学校ですが、カトリック系のミッションスクールで1学年160名程度の規模の完全中高一貫校です。温水プールや広大なカフェテリアなど、立派な施設と落ち着いた環境も魅力ですが、カリキュラムが完全に国公立難関校向けになっているのが最大の特徴でしょう。

4位のさいたま市立浦和は1学年2クラス80名の中学を併設しており、高校からは6クラス240名募集と高校からの入学者の方が多いのですが、東大など最難関校への合格者は中学からの進級生がほとんどなのだそうです。16の運動部、14の文化部があるなど他の公立と同じように部活も盛んです。ちょっと面白いところで「外語部」というのがあるのですが、全国高校生ドイツ語スピーチコンテストで入賞していたりします。

高校ごとの大学合格実績2024(埼玉)難関10国立大学

2024年10月28日 月曜日

埼玉県は公立の男子校、女子校が残っているという地域ですので、備考欄に別学の表記を入れています。それではこのランキングでのベスト3の学校を紹介します。

埼玉県では東大合格者数でもトップの県立浦和が第1位です。129年前に創設された旧制浦和中学以来男子校で、埼玉県東大ランキングでも2016年以外の72か年でトップの学校ですが、部活動も盛んです。クイズ研究会は時々テレビ出演しています。

2位の県立大宮。こちらは共学校ですが、元々男子校と女子校が戦後統合されたという歴史があるため、男子と女子、共学の3通りのクラスが存在していましたが、10年ほど前にすべて共学クラスになったという学校です。今でも男子と女子で校章が異なっています。こちらも部活動が盛んで、国際大会にも出場している生物部や化学研究部、物理部、天文部と理系の部活に加え、全国大会レベルの音楽部(合唱)やアンサンブルコンテストで金賞の吹奏楽部など、音楽系のクラブも充実しています。大宮といえば聖地、鉄道博物館がありますが、大宮駅をはさんで南北逆方向になりますので、両方訪れたい場合は時間に余裕も持っておきましょう。

第3位は県立川越。こちらも旧制第3尋常中学をルーツに持つ伝統校です。映画「ウォーターボーイズ」でも有名になった男子校ですが、文化部も盛んで、新聞部や書道部、料理部など、文化部だけで23もあります。

東大合格者数は1(2022年)→5(2023年)→7(2024年)と順調に伸び続けています。

高校ごとの大学合格実績2024(京都府)産近甲龍佛

2024年10月25日 金曜日

こちらの数値を集計してみると、やはり甲南大にはほぼ合格実績がなく、他の4大学が多くなっていますが、龍谷大に3桁合格している高校も少なくありません。

12位までは公立が独占しています。京都の受験生は大阪の学校はあまり受験しない、といわれてきましたが、城南菱創、南陽、大谷から近畿大に150名以上合格するなど京都南部では次第に変化が出てきていることがわかります。

散布図も作りました。ご覧のように近畿大にも強い城南菱創の実績が目立ちますね。

高校ごとの大学合格実績2024(京都府)関関同立

2024年10月24日 木曜日

関関同立のランキングも作成しました。当然ですが京都の高校生は同志社と立命館に集中している様子がわかります。こちらも結構公立校が健闘しています。そんな中で福知山市の京都共栄学園が昨年の30位から一気にランクイン。大きく実績を伸ばしています。コース改編が影響したのでしょうか。

いつもの散布図ですが、高校合格基準偏差値の50~55付近で大きく差が開いているように見えます。ここでも公立高校の健闘ぶりが良くわかります。

高校ごとの大学合格実績2024(京都府)旧七帝大・近畿圏国公立

2024年10月23日 水曜日

この元ネタの冊子では、地域ごとに掲載されている大学が少しずつ異なっており、京都府の高校のページには、なぜか東工大や一橋大が掲載されていないので、難関10国立大ランキングの代わりに旧七帝大ランキングを作ってみました。

実数では洛南がぶっちぎりの1位なのですが、卒業生数で割ってみると、洛星、西京、堀川の順番になります。2020年に宮津高校と加悦谷高校が統合して生まれた宮津天橋(みやづてんきょう)高校もランクインしています。

いつもの散布図です。11位以下は合計合格数が少なく、団子になってしまうので、ベスト10校から、高校募集の無い洛星を除いた9校で作成しています。

まあ、予想通りの結果となりました。

近畿圏の国公立についても作成してみました。このように対象校を広げると、公立高校も多くランクインしていますね。散布図も添付しておきます。

高校ごとの大学合格実績2024(兵庫県)産近甲龍佛

2024年10月22日 火曜日

産近甲龍佛でのランキングです。兵庫県ではこの5大学に限ると募集規模の大きい近畿大と県内にある甲南大の2大学の実績でほぼ順位が決まると思われがちですが、地域TOPの超伝統校である豊岡から龍谷大に74名も合格しています。龍谷大が福知山に地方会場を設置しているのはこのためか?

他の大学群と同じように分散図を作成してみました。少し相関があるようにも見えますがR^2=0.01と、ほぼ相関はありません。偏差値帯よりも地理的な影響が大きいような気がします。

高校ごとの大学合格実績2024(兵庫県)関関同立

2024年10月21日 月曜日

関関同立の占有率でのランキングです。3位までは昨年通り。安定ですね。このランキングでは公立勢が大半を占めますが、2022年度は23位、昨年7位だった須磨学園がついに4位。順調に順位を上げ、雲雀丘も16位から6位など伸びてきている私立もあります。

やはり関西学院大が一般選抜による募集に軸足を置いたことも大きいのでしょうか、兵庫県の高校は関関同立の合格数が増えている学校が多くなっています。

いつもの散布図を作成してみました。県西部の学校は関西学院大以外の3大学は地理的にも遠くなりますので基準偏差値に対して占有率は低くなる傾向がみられます。図書館の蔵書の多さでも有名な西宮東は、同志社大、関西大に100名以上、関西学院大には200名以上の合格を安定して出しています。

高校ごとの大学合格実績2024(兵庫県)近畿圏国公立大学

2024年10月18日 金曜日

まずは上位20校です。大阪公立大や兵庫県立大が入ってきますので、順位が難関10国立と変わってきます。ベスト10のうち公立高校が8校入っています。4位の加古川東から大阪公立大に26名(学校HPでは27名)合格していますが、地理的にもちょっと意外です。

同じように散布図を作成してみましたが、これもあまり相関が無い、つまり同じ基準偏差値でも学校による合格実績の差が大きくなっています。これから高校受験をする中学生は、その理由にも注意しながら学校説明会を聞いて、学校選びの参考にしましょう。