• 第115回 看護師国家試験 結果 (その2)

    (昨日の続き)

    看護師国家試験の受験資格が得られる大学は現在日本にちょうど300校ありますが、近畿圏には53校あります。そこで過去10年の平均合格率を計算してランキング形式にしてみました。平均合格率98%以上の24校です。過去10年の間に大学名・学部、学科名が変わっている大学も少なくありませんが、現在の名称を使用しています。

    まあ98%といえばここ10年平均で50人に一人しか不合格を出していないということですから、その教育力・指導力の高さがうかがえます。看護師をめざしている皆さんは、こういった数値も大学選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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  • 第115回 看護師国家試験 結果 (その1)

    ここ数日国家試験の結果をいろいろと分析してみましたが、実は国家試験によってその受験者数が全く異なります。

    ご覧のように獣医師の国家試験というのは1,000名規模ですが、歯科医師はその3倍弱、医師は獣医師の10倍ほど、薬剤師は12倍程度となります。そして看護師の国家試験はなんと63倍もの規模となっています。看護師の受験資格は専門学校や短期大学などでも得られますが、平均すると合格率は90%前後で、学校による違いはそれほど大きくはありません。

    但し、既卒者の合格率は3割前後と、一度試験に合格できなかった人にとっては厳しい割合となっています。(続く)

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  • 第119回 歯科医師国家試験結果(その2)

    (前回の続き)

    それでは今年の大学ごとのランキングを発表しましょう。単年度順位だと医歯薬系の予備校が掲出していたりしますので、こちらは過去10年分の平均順位が高い10大学に限り、その順位の推移を駅伝の順位変動のグラフと同じような形に表してみました。

    1位独走を続けるのは東京歯科大学。千代田区神田にあるこの大学は日本最初の歯科医学校である高山歯科医学院をルーツに持つ超伝統校で、私立歯科大の御三家(その他の二つは日本歯科大、大阪歯科大)としても知られています。2020年に慶應義塾大学への統合に向けた動きもありましたが、結局合併の話は無くなったようです。2位は昭和医科大学歯学部、近年安定して上位となっています。3位は岡山大学歯学部。こちらも上位常連校です。というわけで、歯学部をめざす皆さんはこれらのデータも参考にしてみてはいかがでしょうか。

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  • 第119回 歯科医師国家試験結果(その1)

    歯科医師国家試験の結果も厚生労働省から発表されています。昨年3月にこのブログで紹介したときは久しぶりには久しぶりに合格率7割台を回復、と書きましたが、今年は61.9%と厳しい結果になりました。因みに新卒の合格率は80.2%ですが、既卒は4割~2割程度と大きく開いており、その差は年々大きくなっています。なかなか、厳しいですね。

    (続く)

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  • 第77回 獣医師国家試験結果(その2)

    (きのうの続き)

    厚労省は大学ごとの受験者数、合格者数も発表していますので、平均受験者数80名以上の規模の大学(つまり私立のみ)で合格率ランキングを作成してみました。順位の数値の分母は全体の17校です。

    すると、急伸したのは北里大学。昨年度15位と低迷していたのですが、109名受験101名合格、合格率92.7%で今年は首位となりました。東京都武蔵野市の日本獣医生命科学大学も昨年の16位から5位へと急上昇しています。一方、岡山理科大学は2年目の卒業生が受験した昨年は全体で12位、私学では2位と健闘していたのですが、今年は15位、私学6校中5位となりました。とはいえ、109名受験86名合格、合格率78.9%とそれほど大崩れしたわけではありません。むしろ他の私学が頑張った、ということでしょう。

    「動物の医療」だけでなく、「公衆衛生」「食品安全」「研究」など幅広い分野で活躍できる獣医師の需要は日々高まってきています。生き物が好きな皆さんは獣医師という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

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  • 第77回 獣医師国家試験結果(その1)

    2026年度に行われた獣医師国家試験の結果が厚生労働省から発表されています。

    その結果を元に分析してみました。

    まず、全体の受験者数、合格者数、合格率の推移を過去8年間まとめてみました。

    すると、新しく設置された岡山理科大学の獣医学部の卒業生も参加するようになった第75回から受験者数は伸びています。実は獣医師国家試験の受験資格が得られる大学は日本に17校しかありません。国立は10校、公立は大阪公立大学だけの1校、私立は6校で、一つの国公立大学から獣医師国家試験を受験するのは年間30名前後ですから、100名以上の受験者を送り出している岡山理科大学のインパクトは大きいわけです。

    一方合格者数は横ばいですから、今年の平均合格率は68.4%と少し狭き門になってきています。(続く)

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  • 【大学進学に関する都市伝説(?)を検証】「既卒生は少数派?」

    大手予備校に多くの既卒生(浪人)があつまり、人気講師の授業には他のクラスからの「モグリ」も含めて1部屋に200名ほどの受講生であふれかえっていたのは昔のこと。特に受験機会の多い私立大学に関しては現役で入学する学生が大半となっています。最難関の国立を狙うのならさておき、私立大学では、既卒生は少数派だよね、という説を検証します。

    大学入学共通テストの出願に関しては、既卒生が14%ほどですが、私立大学全体だと平均で10%と昔に比べると確かに低くなっています。しかし、分野ごとに差があるようです。最も高いのが医学部。既卒生の方が多くなっています。日本の医学部の定員は合計で約1万人ですが、そのうちの約4割を占める私立大学で既卒率が6割。別の資料によると国公立でも半数近くが既卒ですから、歯学部と共に「一浪は人並み」というのは今も昔も変わらないようです。

    芸術・デザイン系統も2割近くが既卒生です。国公立の美術系も半数以上が既卒生という狭き門です。これは志望変更が簡単にできない分野だということが影響しているのかもしれません。一方で、一般文系では既卒率が1割以下となっています。というわけで、例えば経営学系統を考えているのなら、設置されている大学は多いわけですから、早い時期の入試も活用して併願を押さえておきましょう、となるわけですね。

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  • 【大学進学に関する都市伝説(?)を検証】「理系は男ばっかり?」

    参考にしている資料に私立大学の入学者の男女比をまとめているものがありました。私立大学は大学入学者の人口比で8割近くを占めますので、全体傾向がわかると判断し、利用しています。

    昔は法学、経営学などの学部も女子は少数派。理工系の学科で、在籍生全員男子というところもありましたが、今ではどうなのでしょうか。

    たしかに昔から女子率の高かった文学、社会学、国際系は女子の方が多くなっていますが、法、経済系でも3割を超えています。理系でも生命科学~医療関連では女子が半数近くを占めています。最も少ない理工・工学系統でも女子は2割以上。男女比を気にして学部系統選びをする時代ではなくなったようです。

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  • 【大学進学に関する都市伝説(?)を検証】「教員になるには教育学部に行くべき?」

    同じように教員についても数値をまとめてみました。大学で教職課程の単位を取れば教育学部卒業でなくても教員免許は取得できますので、あまり差が無いと思っていたのですが、おお?

    教員養成系以外から教員になった割合は多くて1割程度、ほぼ居ない、という系統もあります。近年就職市場は活況を呈しており、一般企業の初任給の上昇などもあって、教員養成系以外からの教員志望の学生は減っているのでしょうか。一方で教員養成・教育学系統からの就職率が国公立で6割ほど、私立でもほぼ半数と高い割合になっています。やはり大学入学時点から教員志望の学生は、覚悟が違いますね。教員を目指すなら、教員養成系がお勧め、となりそうです。

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  • 【大学進学に関する都市伝説(?)を検証】「公務員になるには法学部に行くべき?」

    来週末は大学入学共通テスト。受験シーズン真っ最中となってまいりましたが、現在の高2の学年は来年度の塾での授業選択にも影響しますので、志望校や志望学部系統が具体化する時期でもあります。そこで、学部系統選びのネタになるお話をいくつか・・・

    ※今回参考にした数値は、「豊島継男事務所」一般入試志願状況レポート – 豊島継男事務所が作成したデータを参考にさせて頂いております。

    法学部は公務員試験に有利とされており、就職が厳しかったころは文系学部の中で最難関だった大学も多かったのですが、他学部と比べてどの程度有利なのでしょうか。

    ご覧のように国公立大学に関しては法・政治系の学部卒業生のうち33.8%が公務員になっています。しかし、公務員にはカウンセリングや、検疫など、心理学や農学・畜産など専門知識が必要な分野もあり、実際かなりの人数が就職しているようです。したがって公務員志望=法学部、と決めつけなくても良さそうです。(続く)

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