先ほど京都文教短期大学が2026年度から募集停止するとのニュースが飛び込んできました。
短期大学制度が認められた1950年には全国で149校の短期大学が作られましたが、その3年後には4年制大学を超える228校となりました。高度成長期には、短期大学卒業者は、流通業界はもちろん一般企業でも事務労働力としてもてはやされており、高い就職率を誇っていました。従って短期大学を志願する高校生女子も多く、例えば1980年代の予備校や塾での夏期講習の「短大進学クラス」は100名規模の定員がすぐに満席になるような状態でした。しかしその後、技術発展によるOA化や男女雇用機会均等法の影響もあり、4年制大学志向が進みます。それに伴い短期大学志願者は急減していきました。1995年を境に女子の4年制大学への進学率が短期大学への進学率を上回るようになり、その後も短期大学進学率は減少の一途を辿っています。

そんな中で、近畿圏でも4年制大学に付属している短期大学部の募集停止や4年制大学への転換が進みました。2015年以降でもご覧の17校が廃止、もしくは廃止予定となっています。その多くは同じ法人が運営する4年制大学へと引き継がれていますが、他の法人との合流や、これを機会に法人としては高等教育機関から撤退したところもあります。
(続く)