中学受験生 年末年始に見てほしいテレビ

2009年12月28日 月曜日

今回は、特に中学受験を向かえる生徒たちに年末年始に見てほしいテレビ番組を1つご紹介します。「正月明けすぐに入試が始まるというのに、テレビなんて・・・」と思われる向きもあるかと思いますが、この番組だけは必ず見てほしいと思います。その番組とは

「週刊こどもニュース 世の中まとめて1年間」

です。12月31日(木)午後6時5分から約1時間、NHK総合で放映される予定です。毎週土曜日に放映されている「週刊こどもニュース」の年末特別番組で、タイトルの通り「2009年に起こった出来事の中でも重要なものを取り上げて、わかりやすい解説とともに振り返る」というものです。

中学入試の社会の試験で、毎年どの学校も受験生の一般常識の程度を確かめるため「時事問題」を出題しています。秋~冬になると本屋の参考書コーナーでもいろいろな種類の「時事問題対策」の本が並べられ、受験生・その保護者が買われている光景をよく目にします。そういった参考書で勉強するのも一つですが、受験生だけでなく、保護者・兄弟姉妹もご一緒にこの番組を見ながら世界そして日本で起こっているニュースについて会話をしてもらえれば、より一層受験生の記憶に残ることと思います。

年末12月31日の家族団らんは「週刊こどもニュース 世の中まとめて1年間」でぜひ!

今年12月から始まりましたこの「学校・入試情報Blog 学校選びの道しるべ」ですが、今年の更新はこれで終了です。今年1年、ご愛読いただきありがとうございました。新年は1月4日から更新を開始します。

受験生の皆さん。お正月の間あなたが遊んでいる間にライバルたちはどんどん先に進んでいるかもしれません。今年はお正月気分もほどほどにしておいて、文字通り気を抜かずに頑張って欲しいと思います。

来年がみなさんにとって素晴らしい1年になりますように。開成グループ 入試対策課は受験生の皆さんを応援しています!

桃山学院大 一般入試に向けて(英語)

2009年12月25日 金曜日

桃山学院大の一般入試対策講座に参加してきました。当日は英語の対策についての話がありましたので、ここでご紹介します。

桃山学院大の英語の入試問題ですが、一般前期A・一般前期B・後期3つの入試それぞれの問題を見ると出題傾向がバラバラです。一言で言うと「バラエティに富んでいる」出題形式です。

例えば2009年度の入試問題を見てみますと、一般前期Aは大問2題(小問68問)であるのに対し、一般前期Bは大問4題(小問35問)、後期は大問3題(小問30問)となっており、大問数も合計の小問数もバラバラです。

全方式の共通点を挙げるとすれば、「語彙・文法・語法に関する出題が多い」という点です。基礎的な単語・文法・語法の力は必須ですが、それ以上に各方式の出題傾向に慣れておく必要があるでしょう。「前期Aの問題をやったから前期Bも大丈夫だろう」と思わず、桃山学院大を受験する生徒は自分が受験する方式の過去問題を必ず解いておきましょう。

さて、一番受験者が多いと思われる一般前期Aと一般前期Bについて、もう少し詳しい情報をご紹介します。

一般前期Aですが、2009年度では空所補充問題が全68問中なんと62問も占めており、割合にして全体の90%以上になっています。空所補充問題の慣れが合否を大きく左右します。

一般前期Bは、2009年度を例にとると35問中16問が文法・語彙問題になっています。空所補充問題も出題されていますが、特に順接・逆接・因果関係といった「つなぎことば」がカギを握っています。

桃山学院大の英語の問題は、後ろの方の方式になるに従って難易度が上がっているように思われますので、何が何でも桃山学院大に!と思う受験生は一般前期Aで合格を勝ち取るよう、これから対策を進めていきましょう。

京都産業大 一般入試に向けて②

2009年12月24日 木曜日

「京都産業大 一般入試に向けて①」の続きです。今回は、公募推薦入試終了時点での学部ごとの人気・不人気についての情報をお伝えします。受験生は要注目です!

まず公募推薦入試の受験者数ですが、昨年よりも約7%減ったようです。学科試験と調査書(点数化)を総合して判定する「総合評価型」と、学科試験のみで合否を決める「基礎評価型」の2つの入試方式がありますが、特に「総合評価型」での受験者数が減ったようです。調査書の中身に自信が無かった生徒が多かったのかな?と思います。

学部別に人気動向をご紹介します。

経済学部については、昨年よりも少し人気が無いようです。この不況で「資格が取れる」「就職に結びつきやすい」学部が狙われているので、そちらに受験生が流れていると考えられます。

経営学部は昨年とほぼ同じ人気傾向のようです。

法学部自体の人気はほぼ昨年と同じです。しかし、注意点として昨年法律学科より若干入りやすかった法政策学科ですが、一転して今年は合格最低点や倍率が法律学科よりも高くなった、という点があります。

外国語学部の各学科を見てみますと、ドイツ語学科の志願者数がかなり減っているようです。しかし、一部では英米語学科でも合格できると思われるぐらいのレベルの高い層の受験者がいるようですので、合格するにはそれなりの力は必要であることには変わりないと思われます。

理学部は、昨年「ノーベル賞効果」で全体的に人気が高かったのが印象的ですが、今年はそれほどの人気はなく、08年度程度の人気に戻った感じがします。実際、公募推薦入試の合格点が昨年よりも6~7点ダウンしているようです。

コンピュータ理工学部は、ほぼ昨年と同じ人気のようです。

注目の新設学部である総合生命科学部ですが、女子の受験者が多いようです。今回の公募推薦入試においては学部全体の37.6%が女子、動物生命医科学科だけを見てみますとなんと45.8%が女子である、という高い女子率が目を引きます。ただ、その動物生命医科学科は志願者数自体は少なかったようですので、狙い目かもしれません。

受験生の皆さん、自分が受験予定にしている学部の人気傾向は理解していただけましたか?この情報を基にして、合格に必要なラインを予想するなどしながら対策を進めてください。

京都産業大 一般入試に向けて①

2009年12月22日 火曜日

京都産業大の一般入試対策講座に参加してきました。

文系5学部・理系3学部が一つのキャンパスに集まる総合大学で、食糧問題や環境破壊などの人類・地球が抱える課題について学ぶ「総合生命科学部」が新設されることで注目を集めています。

以前オープンキャンパスで大学にお邪魔した際、京都駅から30分程度で着いたので「意外に近いんだな」と感じました。1997年に地下鉄烏丸線に国際会館駅が出来て以来大学への通学時間が短くなったようです。

この大学の一般入試における最大の特徴は、「スタンダード3科目型に出願する場合、最大3回の合否判定を受けることが出来る」という点です。しかもこの場合、3回も判定してもらえるにも拘らず受験料が5万5000円で済む、という利点もあります。ちなみに、スタンダード2科目型に出願する場合であっても最大2回の合否判定を受けることができます。両方とも、詳しいことは入試ガイドや入試要項で確認してください。

センター利用型入試の合格ラインですが、どの学部も大体70~75%に位置しているようです。ただ、3科目型と2科目型で比較すると、2科目型の方が科目数が少ない分合格ラインが高めになるようですので、注意が必要です。

さて、先日公募推薦入試が終わりましたが、その時点での人気学部・不人気学部についての情報も聞いてきました。これについてはまた次回のエントリーでご紹介します。

追手門学院中高 進進プロジェクト

2009年12月21日 月曜日

追手門学院中高にお邪魔し、新校舎をご案内いただきました。

新校舎外観

新校舎の表面から撮られた写真は学校HPにもアップされていますので、外観はあえて中庭方向から撮ってみました。直線的なデザインが印象的です。

吹き抜け

校舎内には吹き抜けが設けられており、そこに季節に合わせた展示物をおいておられるようです。お邪魔した際には学校側からの展示としてクリスマスツリーが置かれており、2Fには各クラスが作成した美術作品が飾られていました。

交流スペース

各階の廊下は広く作られており、そこには交流スペースが設けられています。ここで自学習や補習実施もされており、教室以外でも学習が出来るような仕掛けが作られています。

追手門学院中高は現在「改革Ⅱ期」として「進(学)進(路)プロジェクト」を基軸とした教育内容を実践されています。進路プログラムは6年間かけて取り組み、「自分の長所を考える」ことから始まって「働く意義」「学部選び」へとつなげていく内容になっています。

関関同立合格者数は5年続けて300名以上であり、目標として「京阪神大へ15名以上、国公立大へ60名以上、関関同立へ300名以上」とされてはいますが、学校全体の方針としては、進学実績だけを追い求めるのではなく、社会で生きていくために必要な力や価値観を持ってもらうことに重きを置かれているようです。

また、一度教えただけで終わらすのではなく何度も復習・チェックする機会を持つ「サイクル学習」や、「自習学習室」で週3~4日過ごすように指導する、教員が「読んで欲しい」と思う文章をピックアップして年間50編×6年間を消化させる「読みダス」といった、きめの細かい指導が実施されている点も特徴です。

2008年に創立120周年を迎えた同学院。これを機に学内で「理念を再確認して学院全体で連携していこう」という方針を採られているそうです。その一つとして建設された新校舎を今回ご案内いただき、「教育内容で勝負する!」という学院の意気込みを感じました。

大谷(京都)中 どうなる?マスターJr・コアJr

2009年12月18日 金曜日

来春よりマスターJr・コアJrの2つを中学校に立ち上げる、京都の大谷中をご紹介します。

大谷(京都)中高

マスターJrは35名1クラス、コアJrは35名×2クラスでスタートが予定されています。マスターJrの受験をした場合はコアJrへの回し合格制度もありますので、安心して受験できます。

さて、去る10月10日(土)には今年から初めて実施となる「大谷体験テスト(谷験テスト)」が行われました。97名の申込があり、当日は87名が受験されました。このテストでは2010年度入試から新傾向となる入試問題とそっくりに作られている、ということもあり、受験を考えている生徒たちにとっては傾向を知る大変良い機会でした。

新傾向の入試問題の難易度ですが、各日程での合格最低点が100点程度上がるようにレベルが設定されているようです。よって、入試本番では問題が易しくなる可能性があります。基礎知識を確実なものにして、誰もが解ける問題をしっかり得点に繋げることが重要となってくるでしょう。ケアレスミスは命取り!

校内にある古い門の跡

さて、マスターJr・コアJrそれぞれの「合格ライン」について予想してみたいと思います。

マスターJrは「国公立大学への進学を目指すクラス」というコンセプトなので、将来国公立大へ進学できると思われるレベルの生徒たちに限定して合格を出すでしょう。6年後の大学合格実績にも響くところなので、万が一受験者が少なかったとしても、この「一定のレベル」はきっちり守ってくるものと予想されます。

反対にコアJrは、募集定員が105名から70名に減ってしまっているのでレベルアップが予想されるところではありますが、もしマスターJrで合格者数を絞るのであれば、その分コアJrでの合格者数が増えることになって、その結果合格に必要となる力は去年までとほぼ同じぐらいになるのかな?と思います。

大谷(京都)中高②

学校の先生方はこの新しい2つのクラスに並々ならぬ意気込みを持って、一丸となって学校説明会や谷験テストといったイベントの運営に当たられているようです。そんな熱意が受験生・保護者に伝わっているのでしょう、今年の説明会参加者数は昨年と比べて2割程度増えているそうです。

大谷中の新しい取り組み、今後も注目です。

大阪薫英女学院中高 大阪高校女子駅伝4連覇!

2009年12月17日 木曜日

「大阪高等学校女子駅伝」4連覇で盛り上がる大阪薫英女学院中高にお邪魔してきました。

大阪薫英女学院中高

大阪薫英女学院高には「スポーツ・特技コース」があり、その名の通りスポーツあるいは文化・芸術などの特技に打ち込みながら高校生活との両立をはかるコースです。

スポーツ分野では陸上競技・バスケットボール・ソフトテニスで毎年近畿大会やインターハイに出場し、輝かしい成績を残しています。最近ではフィギュアスケートで好成績を残している生徒もおられるようです。

文化・芸術の分野に目を向けてみますと、最近様々なドラマ・映画で活躍する女優の谷村美月さんが今年3月まで在籍されており、大阪と東京の往復が続くタイトなスケジュールの中で支えとなったのが薫英の仲間や先生方であった、とパンフレットにメッセージを寄せています。

さて、そのスポーツ・特技コースでここ数年注目を集めているのが駅伝。先日も「大阪高等学校女子駅伝」で4連覇を達成し、年末に京都市内で行われる「全国高等学校女子駅伝」へコマを進めています。

盛り上がる駅伝

写真は校内の掲示物の一部ですが、マラソンの野口みずきさんが所属する事務所などから届いた激励のお手紙や、駅伝チームの様子がわかる写真が貼り出されているなど、学校をあげて応援しています。

「全国高等学校駅伝」は12月20日(日)午前10時20分に西京極陸上競技場をスタートします。NHKでの放映もあるようですので、大阪薫英女学院の生徒たちの勇姿を見たいと思います。

避難訓練

最後の写真は、学校を訪れた際にたまたま行われていた避難訓練の様子です。真ん中より左側が中学生、右側が高校生です。

昭英高 卒業生の3分の2が医歯薬学部合格

2009年12月16日 水曜日

今回は、福井県にある全寮制の高校である昭英高等学校をご紹介します。

昭英高には医歯薬学部に合格させるノウハウが確立しているようです。これまでの卒業生のうち約7割が、私立大学が中心ではあるものの、医歯薬学部に合格しています。直近の2009年度大学入試においても約3分の2が医歯薬学部に合格しています。

さて気になる寮ですが、部屋は完全個室でプライバシーはしっかり守られています。また、「脳の健康」に配慮された栄養バランスの良い3度の食事が提供されたり、急病のときでもかかりつけの校医さん(地元で開業しているこの高校の卒業生)がすぐ対応してくれたりと、健康面の管理も万全です。

もちろん全寮制であることを利用してどんどん勉強を進めていくことが可能ですが、あくまで「個人の自主性を尊重した24時間の指導体制」とされているので、一日中勉強を無理やりさせられる、ということはなさそうです。

在籍生にはお医者さんのご子息・ご息女が多数おられるということもあって、医歯薬系大学・学部を目指す方々が大半だそうです。友達みんなで支えあって同じ目標に向かって無理なく頑張ることができる、というのが全寮制の利点なのではないでしょうか。

少子高齢化が進む一方で、特に山間や離島といったへき地での医師不足が深刻である、という日本の医療現場の現状。この高校から地域医療の担い手が巣立つことを願ってやみません。

金光八尾中 プレテスト

2009年12月15日 火曜日

11月8日(日)に実施された金光八尾中のプレテストですが、去る11月21日(土)に同じく同校で実施された「ジュニアガイダンス」から返却開始となっています。

平均点は次の通りです。

算数 51.4点
国語 44.2点

国語の平均点が低いことからもわかるように、プレテスト当日に「難しいなー」と思った受験生は多かったのではないでしょうか?

今回のプレテストにおいて2教科合計で80点以上を取れている方については、入試本番での合格可能性は高いと思われますが、特に60~70点台の受験生についてはもうひと頑張りで合格可能性が高くなるラインにまで届きます。「どの問題を、どこで間違ってしまったのか?」を徹底的に見直しましょう。

樟蔭中 プレテスト

2009年12月14日 月曜日

11月15日(日)に実施された、樟蔭中のプレテストが返却されています。

今回の受験者数は236名、昨年より20名程度減ってしまったようです。しかし、今回の欠試者数が25名だったので、もしこの25名が全員受験していたら、昨年とほぼ同数の受験者数になっていたことになります。このことから、人気傾向は「昨年並み」と言えるのではないでしょうか。

さて今回のプレテストでは、選抜特進4教科・同2教科、特進4教科・同2教科の4パターンそれぞれでA~Eの5段階判定が出ています。今回のプレテストで希望するコースがC判定以上あれば合格の可能性はかなり高いと予想できます。ただ、D判定であっても充分チャレンジできると思われます。残りの1ヶ月で追い込みをかけていきましょう。

今回のプレテスト問題の難易度は例年通り、ということですので、過去問とあわせて今回のプレテスト問題をやりこむことが合格の近道になるでしょう。