大阪府 府立高校2校 募集停止へ

2025年8月27日 水曜日

8月27日の各種報道によりますと、大阪府教育委員会は府立高校2校を2027年度から募集停止する方針を示した、とのことです。

今回対象の2校のうち、一つは門真市の「門真西高校」。1977年人口急増期に108番目の府立高校として作られた比較的歴史の浅い学校です。今年入学したのは49期生となります。大阪府で自動車やバイクの運転免許を取得した方はご存知の「門真の運転免許試験場」のお隣にあります。鉄道の駅からはちょいと遠いのが玉に瑕ですが、広いグラウンドと4階建ての校舎に各種特別教室も完備と学習環境の整った学校です。

しかし、2020年度入試から定員を下回り、2023年度からは定員を240名から200名に減らしたにもかかわらず196名出願とぎりぎりの定員割れ、その後も出願数が定員を上回ることなく、2025年度入試では200名募集に対して140名出願とかなり厳しい状況が続いています。

もう一つは「懐風館高校」。1971年に開校した府立羽曳野高校と1978年に開校した府立西浦高校を統合する形で羽曳野高校の校地に開校した懐風館高校は2009年開校ですので、今年入学した1年生が17期生と、新しい学校です。この段階の統廃合も地域の人口減少によるものですが、その後も人口減少が続き、2018年入試で志願者数が募集定員を17名、2019年度入試では13名下回りました。2020年度入試では9名を上回り、ホッとしたのも束の間、2021年度から定員割れが続き、2025年度募集は定員を240名から200名に削減したにも関わらず、出願が67名と大きく定員を下回ってしまいました。

2027年度からの募集停止が正式決定となれば2029年3月で在校生がいなくなり、人口10万人の羽曳野市から高校が無くなることになります。因みに人口でほぼ同規模でお隣の富田林市には府立3校、私立2校の合計5校の高校があります。羽曳野市は子どもが少ないのでしょうか?また調べてみます。