【新中3生向け】西大和学園高等学校 入試報告会

2025年3月11日 火曜日

東大や京大などの合格実績でも知られている西大和学園は近畿圏最難関の一つとして知られていますが、高校入試では、東大寺学園の高校募集が無くなった今では奈良県で最も厳しい入試だともいえます。入試問題も良質な難問ぞろいとなっております。

新中3向けにご覧のような説明会が開催されます。今回は学校での開催ですが、実際の通学の便も考えて、一度公共交通機関で行ってみることをお勧めします。

このチラシに使われている空間図形の問題も良くできています。興味のある方は解いてみてください。右隅に解答が印刷されていますが、画像では見えないので別に貼り付けておきます。答え合わせはこちらからどうぞ。

【速報】大阪府 公立高校 一般入学者選抜 出願状況中間発表【過半数校が定員割れの衝撃】

2025年3月7日 金曜日

大阪府公立高校の出願締め切りは3月7日(金)ですが、前日までの出願状況の「中間集計」が大阪府教育庁から発表されました。大阪府の公立高校には普通科以外に文理学科、総合学科、国際文化科などがありますが、それらをまとめて旧学区別に集計してみました(学区に属していなかった普通科以外の学科も学校の所在地から旧学区に割り振り、定員数は令和6年11月11日発表の数値を元に集計しています)。

【旧1学区】(北摂、主に阪急沿線)29校

定員合計8,560名に対し、出願者数は9,502名。平均倍率1.11

29校中11校(37.9%)が定員未充足となっています。

【旧2学区】(北河内、主に京阪沿線)28校

定員合計6,960名に対し、出願数は6,596名。平均倍率0.95

28校中18校(64.3%)と過半数が定員未充足となっています。

【旧3学区】(中河内、南河内、主に近鉄沿線)28校

定員合計7,480名に対し、出願数は7,700名。平均倍率1.03

28校中13校(46.4%)が定員未充足となっています。

【旧4学区】(泉州、主に南海沿線)25校

定員合計6,520名に対し、出願数は6,111名。平均倍率0.94

25校中19校(76.0%)と多くの学校が未充足となっています。

あくまでも中間発表時点での数値ですが、大阪府下合計で110校中61校(55.5%)が定員未充足となっています。8年前から同様の集計をしていますが、昨年に続き今年度とも異常値となっています。この結果から公立高校の統廃合の動きが加速するのでは、との地域の不安もあるでしょう。しかしそれ以前に大阪府の公立高校は1校あたりの生徒数も多く(1学年8~10クラスの学校も珍しくなかった)、学校行事や委員会活動、部活動など集団による、生徒相互の教育力の強い学校が多かったのですが、その活力が維持できるのか、の方が心配でもあります。

大阪府2025年度公立高校入試 第2回進路希望調査(旧4学区)

2025年1月31日 金曜日

大阪府南部、南海沿線を主な範囲とする旧4学区です。今年は400名も定員を減少させたこの地域ですが、現段階の平均倍率は昨年度の同時期調査の1.08倍に対して1.02倍と大きく減少しています。現時点で泉陽が定員の1.55倍と高倍率になっていますので、鳳は現時点よりも倍率が上がると考えた方が良いでしょう。1クラス定員を減らした久米田は1.53倍という人気の高さになっています。これだったら定員を減らさなくても良かったのでは?という気もします。

【大阪府全体のまとめ】

約6万人規模の2025年度の大阪府の中学校卒業予定者数は今年度約1000名減、それに合わせてでしょうか、大阪府の公立高校の入学定員も、今回紹介した学校の合計で1000名の減少となっています。しかし公立高校希望者は昨年度同時期比較で約2000名減少しています。例年4000名規模の通信制の希望者が昨年よりも大きく増えているという情報も現時点でありませんから、その分私立専願が増えていると考えられます。今後の調査結果にも注目しておきたいと思います。

大阪府2025年度公立高校入試 第2回進路希望調査(旧3学区)

2025年1月30日 木曜日

近鉄沿線を主な範囲とする旧3学区についてです。

定員を160名減らしたこの地域の平均倍率は1.06倍。昨年度の同時期調査では1.09倍でしたから、全体として落ち着いた状況となっています。

昨年度まさかの定員割れだった富田林は今年も厳しい数値となっています。地域的には少し離れますが、学力ゾーンとして近い八尾もぎりぎりですから、富田林は今年も落ち着いた倍率になるのではないでしょうか。河南も同じような状況です。総合学科の今宮は昨年進路講演会にお邪魔しましたが、先生方の対応、生徒さんの反応、校内での雰囲気などいずれも素晴らしいもので、人気が高さも納得です。

大阪府2025年度公立高校入試 第2回進路希望調査(旧2学区)

2025年1月29日 水曜日

北河内(淀川以南の大阪府北部)を主な範囲とする旧2学区です。地域合計で定員は240名、6クラス減少です。地域の平均倍率は昨年度同時期の調査で1.01倍でしたが、今年は現時点で0.98倍、28校中18校が定員に満たないという状況になっています。昨年度は出願時点で1.10倍だった寝屋川が今年はまさかの未充足です。とはいえ昨年同時期の調査では1.01倍で、そこから盛り返していますし、四條畷や東からの流入も考えられるので、まさか本番で定員を割ることは無いでしょう。

大阪府2025年度公立高校入試 第2回進路希望調査(旧1学区)

2025年1月28日 火曜日

大阪府の第2回進路希望調査が発表されました。昨年度は多くの公立高校が定員割れを起こしましたが、本年度はどのような状況なのでしょうが。高校数が多いので、所在地の地域別にみていきましょう。職業科やエンパワメントスクールなどの総合学科は除外して集計しています。各旧学区内の学校の並び順はざっくりと難易度順なのですが、昨年度は定員割れが多く、不合格者の最高偏差値のデータを得ることができませんでしたので、目安程度にご覧ください。

北摂(淀川以北)を主な範囲だった旧1学区をみてみましょう。(扇町あたりまでは阪急沿線という解釈で含めています。)

昨年定員を下回った高槻北など5校が1クラスずつ定員を減らしてこの地域では200名の定員減少となっています。しかし平均倍率は昨年度同時期の1.16倍から1.15倍と減少しています。

昨年度も定員割れした槻の木は、240名募集で現時点153名の希望に留まっています。大学進学実績も高い学校ですから、そのような志向の受験生にとっては狙い目となっています。現時点で茨木西以下の6校も定員を下回っていますが、今後他校からの流入の可能性もあるでしょう。

【千葉県】公立高校「志望校状況調査結果」発表される

2025年1月27日 月曜日

既に出願が始まっている千葉県の公立高校入試ですが、1月23日付で千葉県公立高校「志望校状況調査」が発表されました。

(参考)千葉県高校受験情報サイト(https://www.chiba-koko-jyuken.com/

こちらに掲載の数値を元に、我々の教室のある第1学区と第2学区のみまとめてみました。表中の偏差値は少し古いデータを使っていますので、参考程度に留めてください。倍率の高いところを赤色、低い所を青色に塗っています。

【第1学区】

幕張総合、千葉、千葉東が高倍率となっています。特に幕張総合の総合学科は3校が統合されて生まれたという歴史もあって640名募集というマンモス校ですが、そこに1000名以上の希望者が集まっているという状況です。

【第2学区】

船橋、薬園台(普通)、船橋東、八千代(普通)といった難関校に希望者が集中していますが、津田沼や船橋柴山も高倍率になりそうです。松戸の芸術も人気ですね。

出願後に志願変更も可能です。この数値も参考にしてみてください。

【2028年度入試から?】大阪府立高校、一般入試は3月1日に【つまり現在の小6生から?】

2025年1月22日 水曜日

(2024年8月27日のブログ)

【大阪府公立高校入試】「府学校教育審議会」答申発表される【2026年度入試から】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

(2024年9月27日のブログ)

【ひとまず】大阪府公立高校入試日程変更 令和10年から?【先送りか?】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

昨年2回こちらでお伝えした大阪府の公立高校入試変更に関してですが、また新たなニュースが入ってきました。

1月20日付の日本経済新聞社のネット記事、「大阪府教育委員会は20日、2028年4月の入学者を対象にする府立高校の一般選抜入試の日程を3月1日前後とする方針を示した。」を見つけました。

基本的には今まで公表されてきた内容の延長なのですが、まとめてみます。

(「 」の中は記事からの引用、◆は私の心の声です)

①日程は3月1日前後(つまり現行より10日間前倒し)。理由は「入学準備の期間を十分に確保」とのこと。

◆2月下旬よりはましだけど、早くする意味って何???そんなことで公立高校志願者が増えると本当に思ってらっしゃるの???それより「入学準備」って何?USJに行く日のこと?

②特別選抜と日程を一本化する。

◆既に一般選抜に大半の高校が一本化されている現状とそれほど変わらないけど、現在別日で行っている実技行う学校は日程がはみ出る?

③複数志願制を導入する(つまり不合格になった時、他の公立高校に入学できる)。理由は「減少する志願者の増加を図る」。

◆受験生にとって志望していない高校から合格通知が来てうれしいかなぁ。具体的な併願方法は決まっていないけど、定員割れした学校に回されるなら希望する受験生はいないと思うけどなぁ。そもそも15歳人口が減少しているのだから、「志願者の増加を図る」=私学の入学者を減らすということになるんですけど、意味わかってます???

④「アドミッションポリシー枠」(仮称)を募集定員の50%を上限として設定する。

◆こちらもまだ詳細は発表されていないので何とも言えないけど、学力ではなく事前に作成した志望理由書(と内申?)だけで何を判断するというの?得点開示できるような数値化ができるの?そもそも③で入学してくる受験生はアドミッションポリシーと関係ないのだが、その生徒と併存させることの理論的な矛盾はどのように説明できるの?

ともかく受験生を混乱させたり困惑させたりすることのないように丁寧な説明とわかりやすい制度設計をお願いしたいものです。その前に公立高校のトイレを直してください。

【明日はイブだ】近江兄弟社中学校・高等学校のクリスマス【楽しもう】

2024年12月23日 月曜日

西武セゾングループ、高島屋、伊藤忠商事、丸紅、住友財閥、三井財閥、トヨタ自動車、日本生命、武田薬品工業・・・これらの名だたる大企業や企業グループの共通点は・・・実は創業者や創設に大きな影響を及ぼしたのは滋賀県出身者なのです。経済的に恵まれていた滋賀は商業人材育成にも力を入れており、「近江商人」を生み出してきました。

1922年に滋賀大学の前身ともなる高等商業学校が彦根につくられたのは知られていますが、その36年も前の1886年(明治19年)に開かれたのが、かの評論家、大屋壮一に「近江商人の士官学校」と言わしめた滋賀県立八幡商業高等学校の前身となる滋賀県商業学校なのです。1901年(明治34年)に現在の近江八幡に移転しますが、そこに英語教師として派遣されてきたのが、ウィリアム・メレル・ヴォーリズだったのです。旧制膳所中学、彦根中学でも週1日教えていたそうですが、キリスト教の布教も併せて行ったため、仏教徒の反発などで解職されてしまいます。そこで洋館建築の設計事務所を始めました。関西学院大学や神戸女学院大学などにヴォーリズの設計した建物がいまも多く残っています。解職された八幡商業学校の建物も手掛けたそうです。

その後メンソレータムの国内販売など多角化したこの会社は医薬品メーカーの近江兄弟社となっていくのですが、一方で教育にも強い関心があり、1922年に幼稚園を、1933年に女学校を設立します。そしてこの女学校が戦後の教育改革で近江兄弟社中学校・高等学校となったのでした。

前置きが長くなりましたが、この流れからお判りのように近江兄弟社中学校・高等学校はキリスト教(プロテスタント)の学校ですので、クリスマスもとても大切にしています。

先週、学校にお邪魔すると、白いケープ(肩からかける白い布)を巻いた中学1年生がわらわらと玄関に並んで、賛美歌を歌い始めました。最後の「ジングルベル」では飛び上がりながら楽しそうに歌っていて、聴いているこちらも楽しくなりました。この日高校生は午前中、中学生は午後から校内のみならず、近隣の施設などで賛美歌を歌って回るのだそうです。季節感を感じることができました。

受験生の皆さん、今年はクリスマスだ、正月だと浮かれている場合ではありませんが、入学すれば思いっきり楽しめますよ、だから今年は頑張ってね、というお話でした。

【いろいろお得】兵庫大学附属 須磨ノ浦高等学校【最後の説明会】

2024年12月12日 木曜日

山陽電鉄「月見山駅」、JR「須磨海浜公園」どちらからも徒歩5分の閑静な住宅地の中に新しくきれいな校舎が見えますが、これが兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校です。ルーツは101年前に作られた裁縫学校がルーツですが、その後高等女学校、新制高校として女子教育を続けてきている学校です。

1955年に創立された短期大学は加古川に移転し、1995年に4年制大学に昇格していますが、こちらが管理栄養士やスポーツトレーナにもなれる「健康科学部」、幼稚園や小学校の先生になれる「教育学部」、に加えて「看護学部」があり、(他にもありますがその紹介はまたの機会に・・・)、須磨ノ浦高等学校からは推薦枠や学費の減免などの優遇措置があります。つまり、将来これらの職業を考えている女子は、高校から須磨ノ浦高等学校に進んだ方がお得!というわけです。

今週末、最後の説明会があります。そのあたりの詳しい説明は直接学校で聞いてみましょう。