大阪府2025年度公立高校入試 第2回進路希望調査(旧1学区)

2025年1月28日 火曜日

大阪府の第2回進路希望調査が発表されました。昨年度は多くの公立高校が定員割れを起こしましたが、本年度はどのような状況なのでしょうが。高校数が多いので、所在地の地域別にみていきましょう。職業科やエンパワメントスクールなどの総合学科は除外して集計しています。各旧学区内の学校の並び順はざっくりと難易度順なのですが、昨年度は定員割れが多く、不合格者の最高偏差値のデータを得ることができませんでしたので、目安程度にご覧ください。

北摂(淀川以北)を主な範囲だった旧1学区をみてみましょう。(扇町あたりまでは阪急沿線という解釈で含めています。)

昨年定員を下回った高槻北など5校が1クラスずつ定員を減らしてこの地域では200名の定員減少となっています。しかし平均倍率は昨年度同時期の1.16倍から1.15倍と減少しています。

昨年度も定員割れした槻の木は、240名募集で現時点153名の希望に留まっています。大学進学実績も高い学校ですから、そのような志向の受験生にとっては狙い目となっています。現時点で茨木西以下の6校も定員を下回っていますが、今後他校からの流入の可能性もあるでしょう。

【千葉県】公立高校「志望校状況調査結果」発表される

2025年1月27日 月曜日

既に出願が始まっている千葉県の公立高校入試ですが、1月23日付で千葉県公立高校「志望校状況調査」が発表されました。

(参考)千葉県高校受験情報サイト(https://www.chiba-koko-jyuken.com/

こちらに掲載の数値を元に、我々の教室のある第1学区と第2学区のみまとめてみました。表中の偏差値は少し古いデータを使っていますので、参考程度に留めてください。倍率の高いところを赤色、低い所を青色に塗っています。

【第1学区】

幕張総合、千葉、千葉東が高倍率となっています。特に幕張総合の総合学科は3校が統合されて生まれたという歴史もあって640名募集というマンモス校ですが、そこに1000名以上の希望者が集まっているという状況です。

【第2学区】

船橋、薬園台(普通)、船橋東、八千代(普通)といった難関校に希望者が集中していますが、津田沼や船橋柴山も高倍率になりそうです。松戸の芸術も人気ですね。

出願後に志願変更も可能です。この数値も参考にしてみてください。

【2028年度入試から?】大阪府立高校、一般入試は3月1日に【つまり現在の小6生から?】

2025年1月22日 水曜日

(2024年8月27日のブログ)

【大阪府公立高校入試】「府学校教育審議会」答申発表される【2026年度入試から】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

(2024年9月27日のブログ)

【ひとまず】大阪府公立高校入試日程変更 令和10年から?【先送りか?】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

昨年2回こちらでお伝えした大阪府の公立高校入試変更に関してですが、また新たなニュースが入ってきました。

1月20日付の日本経済新聞社のネット記事、「大阪府教育委員会は20日、2028年4月の入学者を対象にする府立高校の一般選抜入試の日程を3月1日前後とする方針を示した。」を見つけました。

基本的には今まで公表されてきた内容の延長なのですが、まとめてみます。

(「 」の中は記事からの引用、◆は私の心の声です)

①日程は3月1日前後(つまり現行より10日間前倒し)。理由は「入学準備の期間を十分に確保」とのこと。

◆2月下旬よりはましだけど、早くする意味って何???そんなことで公立高校志願者が増えると本当に思ってらっしゃるの???それより「入学準備」って何?USJに行く日のこと?

②特別選抜と日程を一本化する。

◆既に一般選抜に大半の高校が一本化されている現状とそれほど変わらないけど、現在別日で行っている実技行う学校は日程がはみ出る?

③複数志願制を導入する(つまり不合格になった時、他の公立高校に入学できる)。理由は「減少する志願者の増加を図る」。

◆受験生にとって志望していない高校から合格通知が来てうれしいかなぁ。具体的な併願方法は決まっていないけど、定員割れした学校に回されるなら希望する受験生はいないと思うけどなぁ。そもそも15歳人口が減少しているのだから、「志願者の増加を図る」=私学の入学者を減らすということになるんですけど、意味わかってます???

④「アドミッションポリシー枠」(仮称)を募集定員の50%を上限として設定する。

◆こちらもまだ詳細は発表されていないので何とも言えないけど、学力ではなく事前に作成した志望理由書(と内申?)だけで何を判断するというの?得点開示できるような数値化ができるの?そもそも③で入学してくる受験生はアドミッションポリシーと関係ないのだが、その生徒と併存させることの理論的な矛盾はどのように説明できるの?

ともかく受験生を混乱させたり困惑させたりすることのないように丁寧な説明とわかりやすい制度設計をお願いしたいものです。その前に公立高校のトイレを直してください。

【明日はイブだ】近江兄弟社中学校・高等学校のクリスマス【楽しもう】

2024年12月23日 月曜日

西武セゾングループ、高島屋、伊藤忠商事、丸紅、住友財閥、三井財閥、トヨタ自動車、日本生命、武田薬品工業・・・これらの名だたる大企業や企業グループの共通点は・・・実は創業者や創設に大きな影響を及ぼしたのは滋賀県出身者なのです。経済的に恵まれていた滋賀は商業人材育成にも力を入れており、「近江商人」を生み出してきました。

1922年に滋賀大学の前身ともなる高等商業学校が彦根につくられたのは知られていますが、その36年も前の1886年(明治19年)に開かれたのが、かの評論家、大屋壮一に「近江商人の士官学校」と言わしめた滋賀県立八幡商業高等学校の前身となる滋賀県商業学校なのです。1901年(明治34年)に現在の近江八幡に移転しますが、そこに英語教師として派遣されてきたのが、ウィリアム・メレル・ヴォーリズだったのです。旧制膳所中学、彦根中学でも週1日教えていたそうですが、キリスト教の布教も併せて行ったため、仏教徒の反発などで解職されてしまいます。そこで洋館建築の設計事務所を始めました。関西学院大学や神戸女学院大学などにヴォーリズの設計した建物がいまも多く残っています。解職された八幡商業学校の建物も手掛けたそうです。

その後メンソレータムの国内販売など多角化したこの会社は医薬品メーカーの近江兄弟社となっていくのですが、一方で教育にも強い関心があり、1922年に幼稚園を、1933年に女学校を設立します。そしてこの女学校が戦後の教育改革で近江兄弟社中学校・高等学校となったのでした。

前置きが長くなりましたが、この流れからお判りのように近江兄弟社中学校・高等学校はキリスト教(プロテスタント)の学校ですので、クリスマスもとても大切にしています。

先週、学校にお邪魔すると、白いケープ(肩からかける白い布)を巻いた中学1年生がわらわらと玄関に並んで、賛美歌を歌い始めました。最後の「ジングルベル」では飛び上がりながら楽しそうに歌っていて、聴いているこちらも楽しくなりました。この日高校生は午前中、中学生は午後から校内のみならず、近隣の施設などで賛美歌を歌って回るのだそうです。季節感を感じることができました。

受験生の皆さん、今年はクリスマスだ、正月だと浮かれている場合ではありませんが、入学すれば思いっきり楽しめますよ、だから今年は頑張ってね、というお話でした。

【いろいろお得】兵庫大学附属 須磨ノ浦高等学校【最後の説明会】

2024年12月12日 木曜日

山陽電鉄「月見山駅」、JR「須磨海浜公園」どちらからも徒歩5分の閑静な住宅地の中に新しくきれいな校舎が見えますが、これが兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校です。ルーツは101年前に作られた裁縫学校がルーツですが、その後高等女学校、新制高校として女子教育を続けてきている学校です。

1955年に創立された短期大学は加古川に移転し、1995年に4年制大学に昇格していますが、こちらが管理栄養士やスポーツトレーナにもなれる「健康科学部」、幼稚園や小学校の先生になれる「教育学部」、に加えて「看護学部」があり、(他にもありますがその紹介はまたの機会に・・・)、須磨ノ浦高等学校からは推薦枠や学費の減免などの優遇措置があります。つまり、将来これらの職業を考えている女子は、高校から須磨ノ浦高等学校に進んだ方がお得!というわけです。

今週末、最後の説明会があります。そのあたりの詳しい説明は直接学校で聞いてみましょう。

【京都府教育委員会発表】中学校卒業者 進路希望調査【11月調査】

2024年12月9日 月曜日

2024年11月29日、京都府教育委員会は11月に府内の中学生に対して行われた進路希望調査の結果を公表しました。

その数値を2019年度選抜用(2018年11月調査)からの7か年分をまとめてみました。

中学校卒業者はこの7年で5%ほど減少していますが、私立高校を希望する人数はご覧のようにほとんど変わっていません。つまり占有率では増えていることになります。また府外への進学希望もここ7年間で2%の減少と、ほぼ変化していないようです。

一方、通信制高校への希望者は増加しています。ご覧のように2018年調査(2019年度選抜)の362名から今年934名と2.58倍になっています。占有率も1.6%から4.3%なっています。これは兵庫県や大阪府も同じような傾向となっています。つまり中学卒業時から通信制高校に進学という進路も珍しくなくなっているのですね。

京都府の公立高校ごとの希望者数も京都府教育委員会のHPで公表されていますので、京都の高校受験生は確認しておきましょうね。

京都府 私立【高校】 いろいろランキング

2024年11月29日 金曜日

京都府には40の私立高校がありますが、2024年度募集に関するデータが集まりましたので全日制の募集が無い京都美山を除く39校に関し、いろいろランキングを作ってみました。同志社国際、立命館宇治の帰国子女は別枠募集ですので、分けて集計しています。

【その1 志願者数ランキング 20位まで】

この数字には内部進学(系列中学校からの入学者)を含めていませんので、その割合が高い学校は学校規模と比べると少なく見えるのでご注意ください(高校募集をしていない洛星はもちろんこのランク外です)。滋賀県からの併願受験も多い大谷をはじめとして1000名以上の受験生を集めたのは7校。確かに規模の大きな学校が並びますね。

【その2 実質倍率ランキング 20位まで】

志願者数÷合格者数で実質倍率を求め、一覧にしてみました。立命館宇治の帰国子女枠が2倍超!こんなに狭き門だったのですね。上位に同志社・立命館系など人気校が並んでいます。

【その3 専願率ランキング 20位まで】

入学者に占める専願者(内部進学+推薦+専願)の割合でのランキングです(内訳を公表していない学校に関しては推薦志願者全員が合格したと仮定して計算しています)。

高校募集を行っていない洛星が100%になるのは当然なのですが、そもそも京都は平均でもこの割合が88%と高い地域ですので、約半数が90%を超えています。

いかがでしょうか。学校のイメージが少し変わったのではないでしょうか。

【そろそろ募集イベントも】雲雀丘学園中学校・高等学校 エブリー説明会【終盤戦】

2024年11月28日 木曜日

去年の年末に「メタセコイア ライトアップ プロジェクト」【みんなで願おう】雲雀丘学園「メタセコイア ライトアップ」プロジェクト【おひとり様1,000円より】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログが無事成功した雲雀丘学園から、募集関連のご案内が届きました。

ご覧のカレンダーの雲雀丘学園のマークが入っているところと日曜日はお休みですが、12月だけで11回も説明会が用意されています。来校型とオンライン型が用意されており、オンライン型はZOOMを使っての個別相談となっています。海外からの相談もあるのでしょうか、時刻表記に(日本時間)の但し書きがあります。12月11日には校長先生と直接お話できる「プレミアム説明会」も用意されています。教育に対する熱い想いを聞くことができる貴重な機会ですね。

いずれの日程も定員が決まっています。つまり早い者勝ちです。お申し込みは学校HPか二次元コードからお早めにどうぞ。

大阪府 公立高校入試 英語検定利用状況2024(の続き)【のさらに続き】

2024年11月25日 月曜日

先週お伝えした内容に関して、検算をしていたところ、あることに気がついてしまいました。

この英語外部検定利用というのは3種類の検定に関し、①~③の3段階の資格が与えられるという制度ですが、①の人数が増えていることに気がつきました。

①~③の合計数はご覧の通りですが、

①だけ取り出してみると・・・

(変化がわかりやすいように目盛りを変えています)ご覧のようにコロナ禍が明けた2022年度から急増しています。今年は109名に満点がもれなくプレゼントされたわけです。2024年度入試では、この109名のうち、91名が文理学科の10校(TOP10高)を受験しています。

因みに北野高校では40名の受験生が①の資格を得ています。資格③と①の違いは読み替え率で20%、素点では18点になりますが、配点がI型(内申:当日=3:7)の高校では当日の点数を1.4倍するルールですから25.2点増えることになります。900点満点の25.2点というのは100点満点に換算すると2.8点。まあこの点数を大きいと見るか、誤差の範囲内と見るかは個人の感覚によると思いますので、英検準1級レベルは必須だ、とは言えないと思います。但し、合否ラインでこのアドバンテージが影響する事もあると思いますので、早めに③の資格を得た中学生は①に挑戦してみても良いのではないでしょうか。

大阪府 公立高校入試 英語検定利用状況2024(の続き)

2024年11月22日 金曜日

おととい、大阪府の公立高校入試の英語外部検定利用についてお伝えしましたが、利用者数が伸びているのはわかるが、その割合はどの程度?との質問をいただきましたので、まとめてみました。ここでの「利用率」の分母は受験者数ではなく、出願者数です。

この制度が導入された2017年度入試からをグラフ化しました。

ご覧のように、この制度が導入された2017年には利用率は0.7%程度でしたが、年々増加し、2024年度には11.2%と10倍以上の伸びになっています。

また、入試ではC問題を課すTop10高では利用するメリットも大きいため、最初の4.6%(ちょっと重なって数字が見にくくてすみません)から大きく増加し、2024年度入試では65%が利用しました。最もこの割合が高い北野高校ではもはや使っていない受験生が20人に一人しかいない状況となっています。

どうです?中1、2の皆さん、英検を受けたくなってきたでしょ?

対策については各教室にお問い合わせください。