【京都府教育委員会発表】中学校卒業者 進路希望調査【11月調査】

2024年12月9日 月曜日

2024年11月29日、京都府教育委員会は11月に府内の中学生に対して行われた進路希望調査の結果を公表しました。

その数値を2019年度選抜用(2018年11月調査)からの7か年分をまとめてみました。

中学校卒業者はこの7年で5%ほど減少していますが、私立高校を希望する人数はご覧のようにほとんど変わっていません。つまり占有率では増えていることになります。また府外への進学希望もここ7年間で2%の減少と、ほぼ変化していないようです。

一方、通信制高校への希望者は増加しています。ご覧のように2018年調査(2019年度選抜)の362名から今年934名と2.58倍になっています。占有率も1.6%から4.3%なっています。これは兵庫県や大阪府も同じような傾向となっています。つまり中学卒業時から通信制高校に進学という進路も珍しくなくなっているのですね。

京都府の公立高校ごとの希望者数も京都府教育委員会のHPで公表されていますので、京都の高校受験生は確認しておきましょうね。

京都府 私立【高校】 いろいろランキング

2024年11月29日 金曜日

京都府には40の私立高校がありますが、2024年度募集に関するデータが集まりましたので全日制の募集が無い京都美山を除く39校に関し、いろいろランキングを作ってみました。同志社国際、立命館宇治の帰国子女は別枠募集ですので、分けて集計しています。

【その1 志願者数ランキング 20位まで】

この数字には内部進学(系列中学校からの入学者)を含めていませんので、その割合が高い学校は学校規模と比べると少なく見えるのでご注意ください(高校募集をしていない洛星はもちろんこのランク外です)。滋賀県からの併願受験も多い大谷をはじめとして1000名以上の受験生を集めたのは7校。確かに規模の大きな学校が並びますね。

【その2 実質倍率ランキング 20位まで】

志願者数÷合格者数で実質倍率を求め、一覧にしてみました。立命館宇治の帰国子女枠が2倍超!こんなに狭き門だったのですね。上位に同志社・立命館系など人気校が並んでいます。

【その3 専願率ランキング 20位まで】

入学者に占める専願者(内部進学+推薦+専願)の割合でのランキングです(内訳を公表していない学校に関しては推薦志願者全員が合格したと仮定して計算しています)。

高校募集を行っていない洛星が100%になるのは当然なのですが、そもそも京都は平均でもこの割合が88%と高い地域ですので、約半数が90%を超えています。

いかがでしょうか。学校のイメージが少し変わったのではないでしょうか。

【そろそろ募集イベントも】雲雀丘学園中学校・高等学校 エブリー説明会【終盤戦】

2024年11月28日 木曜日

去年の年末に「メタセコイア ライトアップ プロジェクト」【みんなで願おう】雲雀丘学園「メタセコイア ライトアップ」プロジェクト【おひとり様1,000円より】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログが無事成功した雲雀丘学園から、募集関連のご案内が届きました。

ご覧のカレンダーの雲雀丘学園のマークが入っているところと日曜日はお休みですが、12月だけで11回も説明会が用意されています。来校型とオンライン型が用意されており、オンライン型はZOOMを使っての個別相談となっています。海外からの相談もあるのでしょうか、時刻表記に(日本時間)の但し書きがあります。12月11日には校長先生と直接お話できる「プレミアム説明会」も用意されています。教育に対する熱い想いを聞くことができる貴重な機会ですね。

いずれの日程も定員が決まっています。つまり早い者勝ちです。お申し込みは学校HPか二次元コードからお早めにどうぞ。

大阪府 公立高校入試 英語検定利用状況2024(の続き)【のさらに続き】

2024年11月25日 月曜日

先週お伝えした内容に関して、検算をしていたところ、あることに気がついてしまいました。

この英語外部検定利用というのは3種類の検定に関し、①~③の3段階の資格が与えられるという制度ですが、①の人数が増えていることに気がつきました。

①~③の合計数はご覧の通りですが、

①だけ取り出してみると・・・

(変化がわかりやすいように目盛りを変えています)ご覧のようにコロナ禍が明けた2022年度から急増しています。今年は109名に満点がもれなくプレゼントされたわけです。2024年度入試では、この109名のうち、91名が文理学科の10校(TOP10高)を受験しています。

因みに北野高校では40名の受験生が①の資格を得ています。資格③と①の違いは読み替え率で20%、素点では18点になりますが、配点がI型(内申:当日=3:7)の高校では当日の点数を1.4倍するルールですから25.2点増えることになります。900点満点の25.2点というのは100点満点に換算すると2.8点。まあこの点数を大きいと見るか、誤差の範囲内と見るかは個人の感覚によると思いますので、英検準1級レベルは必須だ、とは言えないと思います。但し、合否ラインでこのアドバンテージが影響する事もあると思いますので、早めに③の資格を得た中学生は①に挑戦してみても良いのではないでしょうか。

大阪府 公立高校入試 英語検定利用状況2024(の続き)

2024年11月22日 金曜日

おととい、大阪府の公立高校入試の英語外部検定利用についてお伝えしましたが、利用者数が伸びているのはわかるが、その割合はどの程度?との質問をいただきましたので、まとめてみました。ここでの「利用率」の分母は受験者数ではなく、出願者数です。

この制度が導入された2017年度入試からをグラフ化しました。

ご覧のように、この制度が導入された2017年には利用率は0.7%程度でしたが、年々増加し、2024年度には11.2%と10倍以上の伸びになっています。

また、入試ではC問題を課すTop10高では利用するメリットも大きいため、最初の4.6%(ちょっと重なって数字が見にくくてすみません)から大きく増加し、2024年度入試では65%が利用しました。最もこの割合が高い北野高校ではもはや使っていない受験生が20人に一人しかいない状況となっています。

どうです?中1、2の皆さん、英検を受けたくなってきたでしょ?

対策については各教室にお問い合わせください。

大阪府 公立高校入試 英語検定利用状況2024

2024年11月20日 水曜日

そろそろ今年度第2回目の英検の結果発表が行われますが、大阪府ではこの結果が公立高校入試に利用できるという制度があります。第3回目は結果発表が公立出願後となりますので、これが最後のチャンスとなります。

IELTSなど他の検定も利用できますが、まあ一番多いのが英検ですので、英検を例にして説明しますと、英検2級だと当日の得点80%、大阪府の英語は90点満点ですので72点が、準1級だと100%、つまり満点の90点が保証されるという制度です。

当日の英語のテストでこの保証点数以上を取った人を「到達者」と呼び、その高い方の点数がその人の点数になるのですが、100%保証になると、自動的に到達できなくなります。

さて、今年の到達者の割合は15.0%と昨年の半分に落ち込んでいます。2024年度の英語の試験問題が難しかったのが最大の原因ですが、例えば北野高校出願者406人のうち、40名が英検準1級(またはそれ相当の他の検定)を持っているため、彼らは自動的に到達者になれなかったと考えられます。因みにその40人を含む検定所持者は388名、割合で95.6%ですので、上位校受験を考えている受験生にとって英語の検定取得は必須だといえるでしょう。中2以下の学年の皆さん、第3回目の出願が既に始まっていますので、忘れずに申し込んでおきましょう。

【最先端分野を】大阪産業大学附属高等学校 「情報コミュニケーションコース」誕生【先取りしよう!】

2024年11月18日 月曜日

加速度的に進化するICT技術に対応できる人材が世界的に不足しています。その需要に応えるべく、大学でもその分野の強化が進んでいます。たとえば2024年度に新設された大学の学部は全国で14あるのですが、そのうち6つは情報系・ICT系の学部となっています。さて、社会でこの分野がある程度の規模になってくると、その中で差がでてきます。大工さんという職業に例えると、親方の手伝いとして建物の修理しかできないレベルの人から、宮大工のように数百年先まで残るような精緻な建物を作れる人まで幅広いのと同じです。

今まではICTについて、大学入学後に基礎から学ぶという形でしたが、現在の高3以下の学年から「情報Ⅰ」という授業が必修化されましたので、来年の大学1年生からは教育カリキュラムも加速するでしょうし、社会で要求される水準が上がっていくので年々高度になっていくことでしょう。そうなれば高校の時、基礎を固めておいた方が有利になるに決まっています。

大阪産業大学附属高等学校の国際科に次年度から「情報コミュニケーションコース」が新設されることになりました。他の高校には無い独自のカリキュラムや学習環境が用意されているようです。詳しくは11月30日の学校説明会でも聞いてみましょう。お申し込みは学校HPからどうぞ。

【緊急特集】大阪府 公立高校 募集定員発表(エンパワ、ステップ)

2024年11月15日 金曜日

エンパワメントスクールの6校と今年度より新たにスタートした取り組みであるステップスクール2校、計8校についてまとめてみました。

1コマ30分授業による学び直しや体験型学習を多く取り入れるなど新しい取り組みが行われていますが、普通科しかなかった時代に比べると中途退学が減少、通っている生徒の満足度も高いようです。2024年度入試では工業高校がルーツで電鉄系などの大企業への就職にも強い成城と、職業訓練と体験学習が特徴的な西成は多くの受験生を集めたようです。

さてこの8校に関しては、いずれも定員は変更無しとなっています。今後このような学校種を必要としている中学生にとって、門が狭まることが無いように願うばかりです。

旧学区に割り振った118校合計で、定員はちょうど1000名の減少となっています。紹介したように地域によっては定員変更となる学校が偏っているようにも見えますので、定員変更の学校だけではなく、同じ地域、似たような学力帯の学校を志望している中学生も、今後の情報には注意が必要でしょう。

【緊急特集】大阪府 公立高校 募集定員発表(旧3~4学区)

2024年11月14日 木曜日

【旧3学区】

こちらも旧2学区ほどではありませんが、定員割れとなった学校が多い地域です。旧制中学校をルーツに持つ富田林が定員割れを起こしたのは衝撃でしたが、だからといって定員を減らすとはならなかったようです。一方で河南、八尾翠翔は昨年の結果を見ての判断でしょうか。長野以下の7校のうち、定員減少は懐風館のみ。のこり6校は現状維持となっています。

【旧4学区】

この地域では合計で10クラス(400名)減少と大きく絞り込む動きとなっています。それに鳳~久米田、高石~金岡といった中堅校が軒並み1クラス減していますので、地域に与える影響は大きいといえるでしょう。去年はたまたま定員を割った鳳や登美丘は部活も盛んな人気校ですので、現状維持でも大丈夫だと思うのですが・・・。

既に統廃合が発表されている福泉は2クラス減の4クラス募集となっています。しかし堺西以下の他の学校は現状維持。今年も落ち着いた倍率になってしまうのでしょうか。(続く)

【緊急特集】大阪府 公立高校 募集定員発表(旧1~2学区)

2024年11月13日 水曜日

11月11日、大阪府教育庁より、2025年度入試(令和7年度)の募集定員が発表されました。

まず全体としては1535名減少の3万6525名となっています。2023年度入試から2024年度入試では約500名の定員増加によって多くの定員割れを招きましたので、今年は当然ともいえる修正でしょう。今年度は定員増加の学校はありません。統廃合される工業科などの実業系や全日制以外の学科を除いた118校について、旧学区別に集約してみました。

各学区内で大まかに難易度順に並べています。

【旧1学区】

昨年度定員割れとなった槻の木、桜和、渋谷、阿武野、北摂つばさは240名の定員を維持です。一方で吹田東、豊島、東淀川は昨年充足したのに1クラス減となっています。そんなに弱気にならなくても大丈夫だと思うのですが。福井は昨年1クラス減をしたばかりで、これ以上定員を絞り込むと時間割編成上無理が出てくるのでしょう。現状維持です。

【旧2学区】

昨年度は平均倍率が1.01と、高校にとっては大変厳しい、受験生にとってはラッキーな数値となったこの地域ですが、今年は学区合計で6クラス(240名)減とするなどあまり大きく定員を絞り込んでいません。旧大阪市立の3校は移管される際、定員を維持したままでしたので、1年遅れての調整といった感じでしょうか。この3クラス分を除くと定員を減らすのは統廃合が既に発表されている大正白稜を含む3校のみ。今年も平均倍率は低くなりそうです。(続く)