大阪府 公立高校入試 英語検定利用状況2024

2024年11月20日 水曜日

そろそろ今年度第2回目の英検の結果発表が行われますが、大阪府ではこの結果が公立高校入試に利用できるという制度があります。第3回目は結果発表が公立出願後となりますので、これが最後のチャンスとなります。

IELTSなど他の検定も利用できますが、まあ一番多いのが英検ですので、英検を例にして説明しますと、英検2級だと当日の得点80%、大阪府の英語は90点満点ですので72点が、準1級だと100%、つまり満点の90点が保証されるという制度です。

当日の英語のテストでこの保証点数以上を取った人を「到達者」と呼び、その高い方の点数がその人の点数になるのですが、100%保証になると、自動的に到達できなくなります。

さて、今年の到達者の割合は15.0%と昨年の半分に落ち込んでいます。2024年度の英語の試験問題が難しかったのが最大の原因ですが、例えば北野高校出願者406人のうち、40名が英検準1級(またはそれ相当の他の検定)を持っているため、彼らは自動的に到達者になれなかったと考えられます。因みにその40人を含む検定所持者は388名、割合で95.6%ですので、上位校受験を考えている受験生にとって英語の検定取得は必須だといえるでしょう。中2以下の学年の皆さん、第3回目の出願が既に始まっていますので、忘れずに申し込んでおきましょう。

【最先端分野を】大阪産業大学附属高等学校 「情報コミュニケーションコース」誕生【先取りしよう!】

2024年11月18日 月曜日

加速度的に進化するICT技術に対応できる人材が世界的に不足しています。その需要に応えるべく、大学でもその分野の強化が進んでいます。たとえば2024年度に新設された大学の学部は全国で14あるのですが、そのうち6つは情報系・ICT系の学部となっています。さて、社会でこの分野がある程度の規模になってくると、その中で差がでてきます。大工さんという職業に例えると、親方の手伝いとして建物の修理しかできないレベルの人から、宮大工のように数百年先まで残るような精緻な建物を作れる人まで幅広いのと同じです。

今まではICTについて、大学入学後に基礎から学ぶという形でしたが、現在の高3以下の学年から「情報Ⅰ」という授業が必修化されましたので、来年の大学1年生からは教育カリキュラムも加速するでしょうし、社会で要求される水準が上がっていくので年々高度になっていくことでしょう。そうなれば高校の時、基礎を固めておいた方が有利になるに決まっています。

大阪産業大学附属高等学校の国際科に次年度から「情報コミュニケーションコース」が新設されることになりました。他の高校には無い独自のカリキュラムや学習環境が用意されているようです。詳しくは11月30日の学校説明会でも聞いてみましょう。お申し込みは学校HPからどうぞ。

【緊急特集】大阪府 公立高校 募集定員発表(エンパワ、ステップ)

2024年11月15日 金曜日

エンパワメントスクールの6校と今年度より新たにスタートした取り組みであるステップスクール2校、計8校についてまとめてみました。

1コマ30分授業による学び直しや体験型学習を多く取り入れるなど新しい取り組みが行われていますが、普通科しかなかった時代に比べると中途退学が減少、通っている生徒の満足度も高いようです。2024年度入試では工業高校がルーツで電鉄系などの大企業への就職にも強い成城と、職業訓練と体験学習が特徴的な西成は多くの受験生を集めたようです。

さてこの8校に関しては、いずれも定員は変更無しとなっています。今後このような学校種を必要としている中学生にとって、門が狭まることが無いように願うばかりです。

旧学区に割り振った118校合計で、定員はちょうど1000名の減少となっています。紹介したように地域によっては定員変更となる学校が偏っているようにも見えますので、定員変更の学校だけではなく、同じ地域、似たような学力帯の学校を志望している中学生も、今後の情報には注意が必要でしょう。

【緊急特集】大阪府 公立高校 募集定員発表(旧3~4学区)

2024年11月14日 木曜日

【旧3学区】

こちらも旧2学区ほどではありませんが、定員割れとなった学校が多い地域です。旧制中学校をルーツに持つ富田林が定員割れを起こしたのは衝撃でしたが、だからといって定員を減らすとはならなかったようです。一方で河南、八尾翠翔は昨年の結果を見ての判断でしょうか。長野以下の7校のうち、定員減少は懐風館のみ。のこり6校は現状維持となっています。

【旧4学区】

この地域では合計で10クラス(400名)減少と大きく絞り込む動きとなっています。それに鳳~久米田、高石~金岡といった中堅校が軒並み1クラス減していますので、地域に与える影響は大きいといえるでしょう。去年はたまたま定員を割った鳳や登美丘は部活も盛んな人気校ですので、現状維持でも大丈夫だと思うのですが・・・。

既に統廃合が発表されている福泉は2クラス減の4クラス募集となっています。しかし堺西以下の他の学校は現状維持。今年も落ち着いた倍率になってしまうのでしょうか。(続く)

【緊急特集】大阪府 公立高校 募集定員発表(旧1~2学区)

2024年11月13日 水曜日

11月11日、大阪府教育庁より、2025年度入試(令和7年度)の募集定員が発表されました。

まず全体としては1535名減少の3万6525名となっています。2023年度入試から2024年度入試では約500名の定員増加によって多くの定員割れを招きましたので、今年は当然ともいえる修正でしょう。今年度は定員増加の学校はありません。統廃合される工業科などの実業系や全日制以外の学科を除いた118校について、旧学区別に集約してみました。

各学区内で大まかに難易度順に並べています。

【旧1学区】

昨年度定員割れとなった槻の木、桜和、渋谷、阿武野、北摂つばさは240名の定員を維持です。一方で吹田東、豊島、東淀川は昨年充足したのに1クラス減となっています。そんなに弱気にならなくても大丈夫だと思うのですが。福井は昨年1クラス減をしたばかりで、これ以上定員を絞り込むと時間割編成上無理が出てくるのでしょう。現状維持です。

【旧2学区】

昨年度は平均倍率が1.01と、高校にとっては大変厳しい、受験生にとってはラッキーな数値となったこの地域ですが、今年は学区合計で6クラス(240名)減とするなどあまり大きく定員を絞り込んでいません。旧大阪市立の3校は移管される際、定員を維持したままでしたので、1年遅れての調整といった感じでしょうか。この3クラス分を除くと定員を減らすのは統廃合が既に発表されている大正白稜を含む3校のみ。今年も平均倍率は低くなりそうです。(続く)

【そろそろ募集イベントも】羽衣学園高等学校 入試対策セミナー開催!!【終盤戦】

2024年11月12日 火曜日

昨日、このブログでポッキー&プリッツの宣伝(?)をしてみたんですけど、グリコからは何の連絡もいただけません。そりゃぁそうだよな。その代わりに近くの席の人からプリッツ(旨サラダ味)を1箱もらったから良しとしよう。

JR東羽衣駅と南海本線羽衣駅が最寄りの羽衣学院高等学校から入試対策セミナーのご案内をいただきました。お隣に羽衣国際大学が併設されていますが、他大学進学にも力を入れており、今春の大学合格実績では国公立に26名、関関同立110名合格と過去最高を記録したそうです。全校的にグローバル系の体験プログラムも用意されていますが、たとえば文理特進Ⅰ類では勉強合宿や大学見学を行うなど、コースごとに特色のあるイベントやサポートも充実しています。といいつつ強豪ホッケー部をはじめとした運動部や数多くの文化部など部活動も充実している元気な学校です。

入試個別相談会は12月に入っても開催されるようですが、入試対策セミナーは今回が最終です。受験を考えている中3受験生は是非参加して傾向を掴んでおきましょう。

【そろそろ募集イベントも】京都翔英高等学校 入試説明会【終盤戦】

2024年11月11日 月曜日

今日は11月11日、ポッキー&プリッツの日です。で?それがどうした?・・・学校選びと関係ない事を書いてすみません。

さて気を取り直して・・・京都方面でも入試関連イベントは終盤戦です。宇治市にある京都翔英高校でも入試説明会が行われますが、受験生が多いからでしょうか、お住まいの地域によって説明会の時間が違うようです。京都市にお住まいの方は朝9:30集合、それ以外の地域の方は13:30集合となっています。先生方も一日ご苦労様です。

入試対策講座も行われますが、面接対策講座まで用意されており、さらにコースに応じた体験会や説明会が用意されているという手厚さです。こちらも申し込みが必要です。学校HPをご覧ください。

【そろそろ募集イベントも】近畿大学泉州高等学校 入試ポイント説明会【終盤戦】

2024年11月8日 金曜日

広大な校地、抜群の環境を誇る近畿大学泉州高等学校から、入試ポイント説明会のご案内をいただきました。説明会の名称どおり、入試問題の傾向についての説明会が行われるのですが、校内見学やクラブ見学(第2回のみ)も用意されていますので、この学校の受験を考えている中3生はもちろん、まだ受験校を絞り込めていなくてともかく学校の様子を知りたいという受験生にもお勧めです。

詳細と予約については学校HPをご覧ください。

兵庫県 中学校卒業生 進路希望調査

2024年11月6日 水曜日

兵庫県で、毎年10月に行われている中学3年生の進路希望調査の結果が発表されました。

2025年度の中学卒業者数は43,066名で、その内高校進学希望者数は42,630名なのですが、この数は前年よりも1,131名減少しています。

内訳を見てみると、公立希望者はちょうど1,000名減。公立高校の統廃合の影響でしょうか。一方で私立希望者は6名減とほとんど変わっていません。それでは私立希望者の割合が増えているのではというわけで、グラフ化してみました。

実際の入学者割合はこれよりも例年多くなるのですが、現段階で私立を考えているという中3生が5%を超えてきています。

また、広域通信制を希望する人数も増えてきています。2020年に757名だったのに対し、今年はその2倍以上の1,654名が希望しています。どうやらこの傾向は続きそうですね。

【難関10国立大】大学合格実績、東西比較【くらべてみたよ】(その2)

2024年11月5日 火曜日

学校ごとのランキングです。首位は灘、そして2位は大阪府立北野、3位は甲陽と関西勢が3位までを独占しています。そして、東大実績がトップレベルの筑波大付駒場、開成といった東京の学校が続きます。但し、医学部や早慶などに分散している可能性もありますが、東京の「御三家」「新御三家」といわれる超人気校が全部ランクインしているわけではありません。国公立志向が関西ほど強くないのかもしれません。

SSは高校受験での基準偏差値ですが、複数コースある学校は最も高いコースの偏差値を記入しています。但し高校募集が無い学校はもちろん、資料が少なくデータが無いところは空白となっていますので、あくまでも参考程度とお考え下さい。

関西の公立高校も結構健闘している様子もわかります。