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開成教育グループ


苦手意識について ~新年度に向けてのアドバイス~

 こんにちは。
年度が改まるとき、「気持ちを新たに」とよく言われますが、生徒諸君には、特に「苦手科目」に対する意識を新たにして欲しいと思います。
 学習内容の理解は、何と言っても、学校や塾の「授業」をきちんと聞く、ということから始まります。苦手科目の場合は、初めから「難しい」「分かるはずがない」という前提で授業を受けていることも多く、つまりは「自分から理解しようとしていない」ということになり、分かるはずのものも分からなくなってしまうでしょう。
 苦手科目というのは、最初から「苦手だ、嫌いだ」と思い込んでしまっていることもあるようです。確たる根拠もない、単なる「思い込み」です。でも、そう思ってしまうと、その科目に対して前向きに取り組むことができなくなり、本当に「苦手、嫌い」になってしまいます。
 「苦手だ」と思い込むのは、「できない」「分からない」ということに対する自己防衛の言い訳かもしれません。人間は、自ら思い描く自他のイメージと、現実が一致すると、安心感を抱きます。つまり、苦手だと思い込んでいる科目のテスト結果が実際に悪ければ、現実がイメージと合致するわけですから、変に安心してしまうのです。そうした心理状況からは、改善や上昇といった意識は生じ難いものです。逆に、その科目に対する自己能力のイメージを高く抱いている人が、そのイメージに合致しない成績をテストでとってしまった場合、イメージと現実とのギャップが「違和感」「不協和感」を引き起こし、当然その不快さを払拭しようとするでしょう。つまり、ギャップを埋めるための取り組みです。これが、能動的な努力の出発点となるのです。
 その科目に対する自己イメージを、高く見積もるか、低く抱くかは、その人の自由選択です。新たな学年は、これまでのイメージを払拭するチャンスです。特に、「苦手意識」には、客観的根拠などないのですから。


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