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開成教育グループ


私の大学受験(その5)

(2012年9月24日「私の大学受験(その4」からの続きです。)

こんにちは。

私は、高校3年間を通じて、ほとんどの先生から嫌われる生徒でした。授業をサボる、いたずら好き、口達者、おまけに成績は2番(最下位から)。そのツケが回って、受験期に人一倍の苦労を強いられることになるのですから、仕方がないですよね。
そんな私を、最後まで見捨てずに面倒を見てくださった先生が2人います。世界史のO先生と、英語のY先生です。
世界史のO先生。授業中に眠りこけていた私を叩き起こし、ふて腐れた私を廊下に引きずり出して、「お前を殴るのはこれ1回きりだ」と思いっきり拳骨をくれたとき、「この先生なら…」と直感しました。体裁を繕って謝るより、勉強でその誠実さに応えなければならない、と思い至った私は、次の日、先生のところへ赴き、厚かましくも「僕のために、世界史の特別プリントを作って下さい。」と申し出ました。先生は、私のためだけに、3日と空けず次々に世界史要点プリントを作ってきてくれました。「合格して、いち早く先生にその報告をしたい。」私に新たな動機付けが生まれました。
Y先生は、その容姿もさることながら、とにかく訳文の日本語が滑らか、美しかったのです。如何に複雑な構造と難解な内容の英文であっても、どうすればY先生のような、自然な日本語による分かりやすい訳文ができるのか。いや、その前に、英文和訳問題の解答は「日本語」であり、最終的にはその日本語としての完成度が評価の対象となる、という至極当たり前のことを、Y先生に気付かされたのです。この先生を超えたい、ならば先生に師事するしかない、と思い至った私は、先生のところへ赴き、厚かましくも「ご自宅の電話番号を教えてください。」と申し出ました。他意はありません。いつでもタイムリーに質問したかったからです。2晩に1度は電話しました。あげく、「このbutは『しかし』と『だが』のどちらの訳がいいでしょう。」などという質問までする始末。いや、実際に私は、これに2日間悩みました。不遜ながら、そこまでこだわらなければ「先生に勝てない」と思っていたからです。先生は言ってくれました。「君には英語のセンスがある。そして、努力がそのセンスをさらに輝かせることになるよ」と。「合格して、いち早く先生にその報告をしたい。」私にまた新たな動機付けが加わりました。
過酷で孤独な受験勉強。それには「拠りどころ」が必要です。常に自分を力強く支えてくれる存在、その有無は、受験の成否を大きく左右するでしょう。ただ、そうした人物は、偶然目の前に現れるのではなく、自ら求め、自ら得なければなりません。飾らずに言えば、学校であれ塾であれ、先生を自分から積極的に「利用する」ということです。先生の惜しみない協力を得るには、当然ながら、まず自分が勉強を頑張るしかない。そして、先生の誠意に報いるには、当然ながら、合格するしかない。こうした状況を築いたことも、わたしの合格の1つの大きな要因であったように思われます。

つづく


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