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開成教育グループ


記数法

こんにちは!今回は記数法についてお話ししたいと思います。

記数法とは,適当な文字や記号と一定の規則を用いて数を表す方法のことを言います。数学や情報の授業で習うのですが,先日テスト勉強していた生徒Aさんが「16進法の計算ができない。こんなの意味あるの?」と言っていました。確かに,3進法や16進法など普段の生活で使うことはほとんどないでしょうし,0~9までの10個の記号で数を表す10進法に慣れているので,他の方法で数を表して計算するのは,時間と労力が要ります。

しかし,実は普段の生活でも10進法以外のものが使われているのです。たとえば,「時間」です。時間は,秒・分・時という単位で表されていて,60秒→1分,60分→1時間,と変化していき,さらに日・週・月・年などさらに大きな単位も存在します。60で新しい単位(桁)に変わるということで60進法と言えるでしょう。では,この60進法の概念はいつ・どこで生まれたのでしょうか?

60進法は古代バビロニアで紀元前2000年ごろから使われ始め,星の運行計算などの天文学が飛躍的進歩を遂げました。60という数が使われた理由は,一説によると60は,2,3,4,5の最小公倍数であるので,要するに4つの基本的な数で割り切れることで計算が容易になるからと言われています。ただ,この秒や分の概念は,あまりにも細かくそれを知る術がなかったので,当時の一般市民には根付かなかったようで,認知されるようになったのは,時計が発明された16世紀終わりごろだそうです。

およそ4000年前に発明されたこの時間の概念が,現代まで使われているなんて驚きですね。このように,無意味に思えるようなものでも歴史を調べてみると,意外な発見に巡り合うことができ,少しは楽しく思えるかもしれません。

 

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太

 

 


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