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開成教育グループ


「動的平衡」・・変化こそが生きていること

生物学者の福岡伸一さん、生命とは”動的平衡状態”にあるものである。つまり、生命は見かけ上は平衡状態にあるようでいて、動いているのである、と。

「平衡」とは変化が起きているのだが見かけ上は変化が起きていないような状態を言います。例えば、私たちは生まれて以来、「自分」であることは変化していませんが、体は大きく変化しています。人間は約60兆もの細胞で形成されていますが、この体を構成する細胞は、毎日少しずつ変化しています、そして1年も経てばすべての細胞が入れ替わってしまうのです。それでも「自分であること」には変化は起きていません。決して別人になることはありません。つまり生物が生きていることとは、日々変化しながら自分であり続けるけることだというわけです。確かにこう言われると、子どものときの「自分」と比べて、今の「自分」は体の大きさも違い、面影はあるものの容姿も随分変わってしまっています、好きなもの、嫌いなものも違います。ピーマンやニンジンが食べられなかった子どもが、今はそれらが好きになっています。自分を知らない人から見れば全く別人になったかのような変化です。しかし、「自分であること」は一貫していて、何らの変化も起きてはいません。これが生きていることの本質であるというわけです。機械はその部品を全て違う部品に入れ替えると、違う機械になるかもしれませんが、生き物はその細胞が全て入れ替わっても同じままなのです。

これを逆に考えてみると、落ち込んだ「自分」がいるときには、落ち込んだ細胞が増えているだけ、それは変化します。明日のあなたは、同じあなたではあっても同時に、今日のあなたとは少し違うあなたになっているのです

高3生は、入試まであと4ヶ月ほど、この4ヶ月で急激に変化することでしょう。毎年、成績が急上昇する人を多く目にしています。「4ヶ月後のあなたは、決して今のあなたではない。」そのときまで、最後のひと踏ん張り。頑張りましょう。

 

開成ハイスクール英語科 松本 泰雄


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