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開成教育グループ


‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

発音しながら覚えること

2015 年 9 月 14 日 月曜日

やっと猛暑から今年も解放されました。
高校では文化祭のシーズンですね。
鶴橋教室は高津高校の生徒が多いのですが、
高津高校が先日記念祭(文化祭)を行いました。

そこで漫才大会があったのですが、
なんと鶴橋教室に通っているK・S君とK・T君のコンビが優勝したと、生徒から聞きました。
おめでとうございます!

普段からおもしろいことを言っている2人なのですが、彼らは英語が得意で模範的です。

英語はただ単に見て、書いて暗記しても、すぐ忘れますし、実質暗記できていない場合がほとんどです。

英語は言語なので、「発音すること」が非常に重要なのです。

声に出すことは、 予想以上に多くの行動を伴います。
細かい呼吸、細かい舌の動き、細かい口の開閉、リズム、音程など、
これらがすべて脳に記憶されます。
これだけ多くの動き・内容が記憶されるので、忘れにくくなるのは当然です。

彼らはよく実際に単語を覚えるときにも発音しています。
リズミカルにそしてユーモアたっぷりに。

みなさんも英単語を覚えるときは発音しながら覚えましょう!
そして、長文の復習の際にも必ず音読しましょう!

開成ハイスクール英語科 大道英毅

 

 

過去問ノススメ―過去問は大学から受験生へのメッセージ―

2015 年 9 月 7 日 月曜日

夏も終わり、私大受験生にとっては11月の公募推薦入試まで、もうあと2か月ほど、一般入試までも5ヵ月です。この時期になると、「何か良い問題集はありませんか」と聞かれることが多いのですが、こと英語の長文に限っては、いつも志望大学の過去問を勧めています。入試の問題はその大学から受験生への「うちの大学に合格したいのなら、こういった文章を読めるようになってね!」というメッセージだと考えるからです。語彙のレベル、英文の内容がまさにその大学が受験生に求めているものなのです。

●過去問の正しい使い方

腕試し的に過去問を解いて「~割は取れた」などといっている受験生を時折見かけますが、これは効果的な過去問の活用ではありません。効果的に過去問を活用するには、

① 毎日過去問を解く

② 過去3年分、最低12回分の試験問題をする。

③ 試験直前に今まで解いた過去問を再び解いて復習する。

この3つが大切です。

まず①についてですが、3日で1回分の試験問題が終わるように、大問を分けて、毎日試験時間の1/3の時間で問題を解きましょう。答え合わせの後、設問文・選択肢・本文の解答の根拠となった部分にある単語・熟語で知らなかったもの、読み違えていたものを調べてください。これで1時間程度はかかると思います。

②について、現在私立大学は年間で少なくとも4~6回は入試を実施しています。1年分でも4~6回分の試験問題があります。これを古い方から順に解いていくとよいでしょう。理由は、出題担当者は「この単語は注釈なしでよいのか」「2年前にこの文法を聞いたから、今度はその関連問題を」などと、自大学の過去の問題を見てから問題を作成するからです。問題を解き続けていると、似たような問題に出くわすことが多くなります。

③について、最後に2回目を実際の試験時間より短めで解いて、単語など忘れていることのチェックをしてください。

模試ではいつもE判定だったが受かった、という話をよく聞きます。私立大学では頻繁にあることなのです。その理由は過去問を完ぺきにマスターしたからなのです。さあ、入試まで過去問で追い込みを駆けましょう!

開成ハイスクール英語科 松本 泰雄

 

 

数学と科学・技術 その6

2015 年 8 月 24 日 月曜日

みなさん、こんにちは。暑い夏も一段落ついてきたころでしょうか?今年の夏は暑かったですね。7月の世界平均気温は過去最高だったとか、私がブログの原稿を書いている時点では、8月の大阪の平均気温は30℃(少し涼しくなってきたので、最終発表ではもう少し下がると思いますが)であったりだとか、大変な夏でした。とにかく体調にはくれぐれも気を付けてください。

 

さて今回は、「平均」について書きたいと思います。「平均」というと、小学生のときに習った

­

という式が頭に浮かぶでしょうが、今回は、二次関数

の考え方と絡めて書くことにします。話を簡単にするために、データは二つ、Aさんの体重とBさんの体重の平均を出すことにします。

とすぐに答がでますが、ここでは考え方を少し変えてみます。求めたい量 は、からも、 からも近い量にしたいとしましょう。平均が答だと分かっていますが、ここでは、「近い」ということを数式で表してみるのが大事です。そこで、からまでの「近さ」を

で測ることにします。の値が近いほどゼロに近いことが確認できると思います(他にも絶対値を使うという方法も考えられますが、ここでは、この二乗の形を採用します)。すると、からの「近さ」は、

 

で表すのがもっともそうだと思いませんか?からの「近さ」と、からの「近さ」を足したもので考えよう、というのです。さて、ここで二次関数がでてきました。求めたいものはなんだったでしょうか?できるだけ近い量を求めよう、というものでした。それは、つまり、二次関数で表される「近さ」を最小にしよう、という問題になっているのです。高校数学でおなじみの最小値の問題ですね。これを解いてみましょう。上の式を展開して、平方完成すると、

となり、二次関数の最小の位置は、軸の位置でしたから、

と、望みの平均の量がでてきました。データが二つの場合をやりましたが、データが増えても同じようにして、「平均」=「近い量」を導けます。「簡単に計算できるものを、わざわざややこしくして何になる」と思う人もいるでしょうか?もちろん、平均を計算するだけなら、単に合計したものをデータの個数で割ればいいのですが、ここで大事なのは、「近さ」というものを数式で表してみた、という点です。さまざまなデータを扱うと、単に「体重」や「気温」だけのデータを扱うのではなく、「体重と腹囲」や「気温と湿度」など複数のデータを扱ったり、取れるデータは  という量なのだけど、知りたい内容はであったりなど、単に平均計算をしていても適切なことは何もわからない、ということも起こります。そこで使われるのが、「近さ」を数式で表しみる(ここでの方法は、「最小二乗法」としてより一般化されて多くの分野で使われています)という考え方なのです。そして「近さ」を数式で表して合理的に解釈することで、データの結果から将来の予測をしたり、ある場所での資料Aと別の場所での資料 B は似ているのかどうか、など単純な平均計算からはなかなか分かり難いことを判定したりなど、様々な応用がなされています。

現在の高校数学の過程には「データの分析」が入るようになりました。コンピュータが日常生活に入り込むことで、さまざまな情報、データが身近なところに氾濫しています。適切に情報を読み取るには、単に流れてくるデータを鵜呑みにするのではなく、時に咀嚼して上手に判断しないといけません。こうした視点を、ぜひ高校生のうちに身に着けてください。

 

開成ハイスクール数学科 村上 豊

 

夏の全国模試を終えて

2015 年 8 月 10 日 月曜日

8/9(日)、高3生対象のマーク型全国模試が実施されました。昨年は台風11号の影響で中止や実施日変更等の措置がとられ混乱を招きましたが、本年は受験生の皆さんにとって、実力が遺憾なく発揮されたでしょうか?

マーク型模試が終わると自己採点をしますが、その際の注意点をお伝えします。

まずは、問題用紙に○付けはしないでください。自分の記した答えが正しければ、模範解答の配点表の配点に○を囲み、合計点を算出してください。模試は繰り返し解き直すものです。問題に書き込んだものは消しゴムで消し、再利用できるようにして、次回の模試に向けて、問題集として活用しましょう。

次に、成績表が返却された際、自己採点と各科目の得点や合計得点に差異がないか必ず確認してください。自己採点は「答案にマークした答えを正しく控え、正しく採点し、自分の得点を正しく把握する」ことが最大の目的です。マーク型模試試験の度に、これは継続訓練しましょう。

最後に…。受験生たる者、1回の模擬試験で一喜一憂しないように心掛けてください。今回、成績が芳しくなかった人は即復習!この悔しさをバネに次回に飛躍すべく、さらなる努力を積み重ねましょう。全ての受験生が悔いなく入試に挑めるよう、今後も応援していきます。
開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

 

 

「間違い」の分析

2015 年 7 月 27 日 月曜日

こんにちは。

「解けなかった問題を解けるようにする。」これこそ、成績アップの基本原理ですよね。ところが、この原理に忠実に従って勉強に取り組んでいる人は、意外に少ないように思われます。

まず、正解を出すことに強いこだわりを持たなければなりません。もちろんこの姿勢は、テスト本番のみならず、平素の問題演習においても常に持ち続けていなければなりません。この意志が希薄であると、自分の答を入念にチェックすることを怠り、いわゆる「ケアレスミス」を生じさせます。また、すぐさま解説や解答に頼り、それを見て安易に納得し、「分かったつもり」になって、解けなかったという事実を放置してしまいます。正解に対する強いこだわりがあればこそ、いざ解けなかった、間違えてしまった時に、その悔しさが強い印象として残り、それを克服しようという意欲と行動につながっていくのです。

次に、解けなかった原因を客観的に分析することが必要です。考えられる主な原因としては、①その問題の背景に問われていることが、そもそも「理解できていなかった」、②理解はしていたが「In-put(暗記)が徹底できていなかった」、また、③「Out-put(演習)の経験・回数が不足していた」、などが挙げられます。解けなかった原因を、このように段階別に特定できてこそ、その段階を克服するという具体的かつ効率的な対策を講じることができるようになるのです。

正解できなかった原因として注意したいのが、「ケアレスミス」です。こうした間違いをする人は、しばしばそれを「単なるケアレスミス」だと軽視し、「本当は正解できたはずだ」と言います。自分が「解けなかった」という認識がなく、なぜそうしたミスを犯したのか、ということに思いが至らずに、恐らくはその後もケアレスミスを繰り返すでしょう。

ケアレスミスにも、反復演習不足など、さまざまな原因が考えられますが、そのうちの一つに、「心理的要因」が存在しているように思われます。テストや演習でその問題を解いたときに、自分がどんな心理状態であったのか、どのような態度・姿勢でその問題に臨んだのかを、冷静に見つめ直す必要があるでしょう。問題に対処する際のメンタリティの改善も、重要なテーマです。ケアレスミスを決して侮ってはいけません。

 

人間は、なぜ誤りを犯すのでしょう。生物学の専門的なことはよく分かりませんが、誤りは、人間が進歩・向上するべく、その行動に織り込まれているものなのかもしれません。だとするなら、誤りを是とし、そこから何らかの教訓を得て、進歩・向上の礎となすのが本来の姿でしょう。

 

 

集中力を持続させる食べ物

2015 年 7 月 13 日 月曜日

先日、面談の際に、ある生徒が「集中力がすぐ切れてしまう」と言っていました。
今回は、集中力を持続させるのに必須な栄養・料理の話をしましょう。

まず、集中力を持続させるのに重要な栄養素を3つ挙げてみます。

●ビタミンB
糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1をはじめ、ビタミンB群は、スタミナづくりに欠かせません。
「疲れやすい」「集中力が続かない」などで困っている場合は、ビタミンBの不足の場合もあるかもしれません。しかもビタミンB1は、体内で生成されず、食事で直接摂らなければならない栄養素です。ビタミンB1を多く含む食材の代表は、豚肉や大豆です。とくに大豆は、学習能力・記憶力・集中力を高めてくれる食品の代表格です。

●鉄分
体内で酸素の運搬に欠かせないのが鉄分。脳が酸欠状態になってしまっては、どんなに力があっても、栄養があっても、力を発揮できません。鳥レバーや、小松菜、海藻類や貝などに多く含まれています。大豆を入れたひじきの煮物などが定番です。

●カルシウム
脳の神経の興奮を抑え、情緒を安定させる作用をもっています。集中力を長続きさせる効果があるわけです。
カルシウムと言えば、小魚・チーズ・ワカメなどに多く含まれています。ごはんにワカメの味噌汁、焼き魚に菜っ葉のお浸しなどが定番のメニューです。

上記の栄養素は、普段、和食で摂ることが多いですね。
ジャンクフードもたまに食べるとおいしいですが、個人的には和食がおススメです。

●他にも…
チョコレートに含まれる苦み成分、テオブロミンは集中力・記憶力・思考力を高めます。また自律神経の調節機能もあり、リラックス効果も期待できます。またチョコレート特有の香り成分も、集中力の向上が認められています。和菓子の代表と言える「あんこ」は糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1を含んでいます。また、集中力向上に効果があるといわれるポリフェノールまで含まれています。

上手に栄養を摂って、体調を崩しやすいこの季節を乗り切りましょう。

開成ハイスクール英語科 大道英毅

 

 

いよいよ夏期講習!

2015 年 7 月 6 日 月曜日

そろそろ夏期講習の準備が始まる季節です。みなさん夏期に何を勉強するかは決めましたか?今日は、高校3年生の皆さんに、夏期の計画の立て方について、お話しします。

 

まずは、第一志望校の過去問を解きましょう。もちろん、この時期に過去問で合格点を取ることはできません。しかし、絶対に今やるべきです。

 

なぜ私が、そこまで強く主張するかというと、志望校の頻出単元を夏期に極めておくと、秋以降の模試の時期に大きな武器となるからです。

 

ここからは、今やるべき過去問対策について書いていきます。

①過去問を解いてみて、数学・理科の頻出単元を調べる。

②頻出単元の中で、夏期に重点的に取り組む単元を決める。

の2点です。

①については、過去問(赤本・青本)の傾向と対策に載っています。②については、数学であれば「ベクトル」、化学であれば「気体の状態方程式」といった具体的な単元を決めます。

このようにして決めた単元については、問題集・塾などのテキスト・該当単元の過去問を5問ほどやります。

あとは、秋に行われる模試で、対策した単元が出るのを待つ、ということになります。

 

さあ、収穫の秋!となるように、今、頻出単元を得意単元に変えておきましょう!

 

開成ハイスクール数学科 前田佳邦

 

 

雨の日に

2015 年 6 月 29 日 月曜日

6月3日頃に、例年より四日早く梅雨入りして、もうほぼひと月。今年の梅雨明け予想は、昨年とほぼ同じ7月21日頃だそうですから、あと3週間は雨が降ったりやんだりの日が続きそうです。
雨といえば、子どものころテルテル坊主を作り、軒下にぶら下げたことはありませんか?テルテル坊主の英訳は、そのものずばりを表す言葉はなく、
”a paper doll to which Japanese children pray for fine weather”
と説明的になります。このことからもわかるように、テルテル坊主は中国から日本に伝わってできたもので、英語圏にはないそうです。
一方、雨が降っている時に晴れることを願っておまじないのように歌う次のような童謡があります。
Rain rain go away,    「雨、雨、あっち行け!」
Come again another day. 「また別の日においで」
[ someone ] wants to play 「~が遊びたいんだ」
Rain rain go away,    「雨、雨、あっち行け!」
[ someone ]の部分には、人や動物などの名前が入り、外へ遊びに行くために雨が止むのを心待ちにしている様子が次々とリズムよく繰り返し歌われます。皆さんなら、
We want to study harder 「思いっきり勉強したいんだ!」でしょうか。
梅雨が明けて、すっきりと勉強ができる夏まであと3週間。
Rain rain go away!を唱えて頑張ってはどうでしょう。

開成ハイスクール英語科 松本泰雄

 

過信

2015 年 6 月 22 日 月曜日

 こんにちは。
以前にこのブログで、「『できる』という確信をもって問題に取り組む姿勢が大切である」という趣旨のことを述べましたが(2015年1月12日に掲載)、このことと、「自分は間違えるはずがない」と思い込むことは全く別物です。後者は、「過信」と言い換えてもいいでしょう。
自信の無さは、取り組みを消極的にさせ、疑心暗鬼を生み、ブレが生じ、解答に悪影響を及ぼしてしまいますが、その対極である「過信」もまた、大きな弊害を伴うものとして、注意しなければなりません。
「自分は間違えるはずがない」という「過信」は、過去の誤りを教訓とし、そこから何かを学び取る、という視点を欠落させます。また、問題演習や実際の試験で正答を得るには、その過程において、自分の解答を冷静かつ客観的に「自ら」チェックすることが必要ですが、「過信」はそのチェック機能を停止させてしまいます。事実、「過信」の持ち主は、解答時間が短く、然るべき「見直し」を怠っている場合が多いようです。
「自分にはできる」という確信のもと、しかし「間違える可能性がある」ことを常に前提として問題に対処するという、この二律のバランスを保つことが肝要なのです。

 

 

勉強と感情

2015 年 6 月 15 日 月曜日

授業中、問題が解けなくて、落ち込んでしまうこともありますよね。「全然アカン」「このままじゃ合格できない」とマイナス思考が止まらなくなってしまうかもしれません。でも、考えてみてください。授業で扱う問題がすんなり解けたら、授業は必要ありませんよね?参考書でも同じことが言えます。参考書に載っている問題は、おおむね大学入試の過去問から抜粋していますから、なかなかスラスラと解けないものです。
もう分かりましたね。まずは解けなくてもいいのです。解けないから授業で扱うのだし、参考書にも載っているのです。だから、解けなくても落ち込む必要はありません。「よし!次は間違えないようにするぞ!そのためには…」と前向きな姿勢で取り組めばいいのです。そして、一度間違えた問題をまた間違えたときは、思い切り悔しがってください。解けたときは、思い切り喜んでください。そうやって「感情」をぶつけて勉強することが、長期記憶へとつながるという研究結果もあります。人間には感情があって当たり前。勉強に関わる様々な感情と、上手に付き合っていきましょう。

開成ハイスクール英語科 津留天然