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開成教育グループ


‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

「塾」なるもの

2015 年 3 月 23 日 月曜日

 

こんにちは。

思い起こせば、私も常に「塾」に通っていました。幼稚園の頃の英会話教室に始まり、中学受験の進学塾や、東大合格者を毎年輩出している英語専門塾など、その時々の必要性に応じ、塾はまさに私の日常でした。遊びたい盛りの小学生の頃も、ギターに明け暮れていた中学生の頃も、厳しい部活(アメリカンフットボール)の高校生の頃も、休むことはほとんどありませんでした。

その都度、母親に言われるままに通い始めるのですが、やはり「塾」が好きだったのでしょう。普段顔を合わせる学校や近所の友人たちとは違った面々が集い、時には同志、時にはライバルとなり、一体感と緊張感で満たされた雰囲気に高揚していたようです。テストで落第点を取るとなると、それは明らかにライバルに差をつけられることになると同時に、仲間を「裏切る」ことにもなる、ということも、絶えず意識していました。

中学生の時には、高校で扱うレベルの英文法をすでに学んでいました。イギリスのオックスフォード大学出版の文法書を用いての授業でした。内容の難しさよりも、「自分たちは特別なんだ」という優越感が勝り、それが常に、新たな課題に取り組む際の強い動機づけとなっていました。

そうした「塾」という特別な環境に身を置くことができたことに、改めて親に感謝せざるを得ません。そして、その「塾」の教壇に立っている今、かつての経験や教訓を私の生徒たちに活かしてこそ、自分の人生に意義が生じるのだと、決して大袈裟でもなく、痛感させられるのです。
 

 

数学と科学・技術 その4

2015 年 3 月 16 日 月曜日

みなさん、こんにちは。そして、今春から高校生になるみなさん、合格おめでとうございます。これからの高校生活を、ぜひ有意義なものにしてください。

さて、今回はパズルのような話で始めることにします。下の図のように、円の中に、円周から円周に曲線を引いてみましょう。好きに引いてもらって構いません。

上の図では、曲線を1本、2本、3本の例を挙げました。すると、円の内側がいくつかの領域に分かれますが、この領域を、隣り合った領域は違う色になるように、白と黒で塗りつぶせるでしょうか?すこしやってみるとすぐ分かりますが、塗りつぶせることが分かります。下記のとおりです。

では、このような塗りつぶしはいつでもできるのでしょうか?実際にやってみた人は、出来そうだと感じるでしょうが、確かに多少複雑になっても、塗りつぶすことは可能です。

これはなぜでしょうか?やってみたらできるけど、ひょっとしたらできないものもあるでしょうか?実は、数学を使うと、できることがはっきり分かります。3つ曲線を引いた例で説明してみましょう。次の図のように、円の中に引いた曲線に①から③まで番号をつけます(赤字で番号をうっています)。そして、番号のついているところから、曲線に沿って進んでいったとき、右側が「1」、左側が「0」になるように番号をうってみましょう。

各領域が、水色で書いているように番号付けられます(真ん中の番号のついていない領域は、①の左、②の右、③の左なので「0, 1, 0」になります)。この番号を色分けに利用します。たとえば、こうして現れた数字をすべて足して、奇数になれば「黒」、偶数になれば「白」と約束して領域に色を塗ると、白黒の色分けができてしまうのです(真ん中の領域は 0+1+0=1 で奇数なので、黒色を塗ります。)。

いかかがでしょうか?「え、こんなことしてなんになるの?」と思われる人もいるでしょう。ところが実は、数学を使った色塗りは身近なところでも使われています。スーパーのレジでよく見るバーコードや、カメラ付き携帯電話で読み取るQRコードなどがその例です。

今回のパズルでは、白黒の塗りつぶしのために数学(2進法)を使いましたが、もっと複雑な数学のルールを使うことで、バーコードやQRコードのパターンが作られ、そこに情報を載せることで様々な利用がなされているのです。

数学というのは、きちんとルールを定め、客観的に問題を設定することで、さまざまな科学・技術の分野に応用されています。高校で習う数学は、出来るだけさまざまな分野に応用できるように、そして、分野の偏りが起きないように、基礎的な部分を教えられるため、時におもしろくないものと思えるかもしれません。ただ、そこで投げ出すと、その先にある風景を見ることができなくなってしまいます。

 

開成ハイスクール数学科 村上 豊

 

 

新しい季節

2015 年 3 月 9 日 月曜日

みなさん、こんにちは。3月に入って、だんだんと気温も上がってきており、季節の変わり目を感じます。また、ちょうど今頃は、学生にとっても学年が変わるときであり、受験を終えて新しい生活への準備をしている人や、合否がまだ発表されていなくてドキドキしながら結果を待っている人など様々ですね。
私が主に担当している草津・彦根などの滋賀の地域では、一足先に特色選抜入試(前期入試)が終わり、その合格者を対象とした高1準備授業が行われました。大阪では、今日から前期入試合格者を対象とした高1準備授業が始まっています。
中学から高校への環境の変化は相当なものだと思います。科目数が増えることでテストの日程が増え、学習量は数倍以上にもなり、それに伴いテスト範囲となる問題集のページ数が3桁に及ぶこともしばしば起こります。しかも、最初でつまずいてしまうと後で取り返すことが難しく、成績が低迷したまま受験を迎えることになるかもしれません。
こうしたことにならないよう、開成ハイスクールでは、高1準備授業を実施し、最初の中間テストで出題される内容を先取り学習することで、少しでも差をつけて高校生活をスタートしてもらえるよう努めています。
環境の変化に不安を抱くかもしれませんが、人生の中で何回か訪れる大切な節目です。それを乗り越えることで一皮むけ、また違った素晴らしい自分に出会えるのだと思います。大変だとは思いますが、ぜひ素晴らしい新生活を迎えて下さい!

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太
 

 

新学年のスタート

2015 年 3 月 2 日 月曜日

こんにちは!開成ハイスクールでは、いよいよ新年度の授業がスタートしました。
新高2生のみなさんにとっては、高校生として1年間過ごしてきた経験を十分に生かし、来る大学受験に向けての入念な準備をしていく1年となります。学習内容もより専門的になり、挫けそうになることもあると思いますが、これから学習していくことは、大学受験に直結する内容です。1つ1つの定期テストが「大学入試につながっている」という意識のもと、これまで以上の姿勢で頑張っていきましょう!また、高1の時と比べ、受験に対して考える時間が増えることになります。高2の間に自分の進路について、しっかりと考える時間を確保し、受験対策に万全な体制で臨めるように準備をしておきましょう。
新高3生のみなさんにとっては、大学受験の徹底した入試対策を十分に行っていかなければならないことは言うまでもありません。志望校合格を実現させるためには、夏までに基礎内容の徹底・演習と秋からの本格的な入試演習が必要不可欠です。本格的な入試演習とは過去問などを用いた入試に近い実戦演習です。この実戦演習が十分でない場合、センター試験や2次試験で思うような結果を残すことは難しいでしょう。この入試演習を十分に行うため、秋までに基礎内容を完成させなければなりません。まずは夏までに、このことを目標に受験勉強に励んでください。
そして、この春から高校生となる新高1生のみなさんは、これまでに経験したことがない新生活がスタートします。生活面・学習面において、初めは中学生との違いに大いに驚かされることでしょう。開成ハイスクールでは、新高1生対象の「高1準備授業」を行います。高校生として初めて受けることになる定期テストの範囲を本格的に演習し、高校生としての最高のスタートを切るための人気講座です。また、各高校の学習状況や大学進学実績など、みなさんが高校生になるにあたって、有益な情報をお伝えしますので、高1準備授業を受講し、来る新生活に向けて万全な準備をしましょう!

開成ハイスクール数学科 光畑雄策

 

 

恩師からの年賀状

2015 年 2 月 23 日 月曜日

もう 2 月も終わりなので少し前の話になるが、今年も大学時代の恩師から年賀状を頂いた。10 年以上前に定年で退官されたのだが、依然として大学に通われているとのこと。しかも教えに行くというのではなく、通学されているようなのである。さらにいろいろな大学に通われているようである。毎年受け取る年賀状には、「今は○○大学で~~の研究をしています」と様々な大学名が書かれている。そこにかかれている研究テーマも教授時代のテーマに関連しているものの、先生の関心の広さを物語るがごとく多彩である。

私が在学中も「この先生はほんとうに勉強が好きなんだな」というのを実感させられる方だったが、それにしてもこの尽きない知的好奇心というのは、どこから出てくるのだろうか。私の場合は、ある程度のレベルに到達すれば、少しくらいのんびりしようか、とついサボってしまいそうなのだが、先生は留まることを知らないかのようにどんどん前に進んでいかれる。少しでも見習いたいものなのだが、その集中力にはなかなか太刀打ちできない。

子供のころは何かがわかり出すと面白くなって時間が経つのも忘れて没頭したものだが、先生は、今もその心を持ち続けているのかなとも思う。はるかに年下のはずの私の方が何もやり遂げないままに年をとってしまっているのかと。少しでも近づく努力をしなければ。

開成ハイスクール 片岡尚樹

 

 

雪下の蕾

2015 年 2 月 16 日 月曜日

みなさん、こんにちは。開成ハイスクールでは、学校より1ヶ月早く、3月から新学年の授業を開始します。実は、この「1ヶ月早く」スタートすることが、意識面の改革において非常に重要です。
人間は環境の生き物です。「標準」とか「普通」といわれるペースに沿って生きて行くことは非常に心地のよいものですが、こと受験勉強においては“First come, first served. ”(早ければ早いほど良い)これに尽きます。
また、開成ハイスクールの各教室では、高校への合格通知を手にした新高1生の皆さんを対象に「高1準備授業」を実施します。高校入学後の英語・数学の授業の先取りをすることで「同じ学力層の生徒が集まる」=「授業についていけないと、すぐに成績が下降する」という事態を回避し、むしろ他の生徒たちよりも優位に学習を進めていくキッカケを作る講座です。同時に、各高校の授業やテストなどの詳細情報を伝え、入学後の学習にどう備えたら良いのかも説明します。詳しくは開成ハイスクールの各教室にお問い合わせください。

雪下の蕾は厳しい冬に耐えて、やがて鮮やかで美しい花を咲かせる。開成ハイスクール各教室においても、高3生の受験結果が続々と判明しています。毎年、京阪神をはじめとする国公立大や関関同立など、難関大への合格通知を手にした生徒たちにあてはまることは、しんどい時期も歩みを止めずに耐えることができたということです。大学受験を終えた後の、生徒たちの「心から溢れ出す笑み」を見るために、私たち教師陣は日々指導にあたっています。

開成ハイスクール英語科

 

 

センター試験を振り返って

2015 年 2 月 9 日 月曜日

センター試験が終わりました。今年のセンター試験では、17年ぶりに理科で得点調整が行われたり、数学ⅡBの平均点がとても低かったりと、受験生の皆さんは二次出願校の選択に大いに頭を悩まされたようです。

先日、ある浪人生が私のもとを訪ねてきました。聞くところによると、理科と数学で大失敗をしてしまい、思ったほどの結果が残せず、出願校を決めきれないというのです。その生徒のセンターリサーチを見ると、第1志望がC判定に近いB判定、第2志望がA判定でした。私はその生徒に対して、「これは勝負だろ?」という話をしたのですが、「もう失敗はできない」というのです。結局A判定の第2志望の大学に出願しました。その生徒は去年でも第2志望の大学なら合格していたと思います。本人はとても悔やんでいるようでしたが、最後には「これがセンター試験」と考えたようです。本当に何が起こるかわかりません。

その翌日、高2の生徒に、「センター試験って、どんなレベルだと思っている?」と聞いてみたところ、大半の生徒が、「国公立大学への通過点やから、そんなに難しいというイメージはない」と答えました。その後、実際に行われた問題を解いてもらった後に、同じ質問をしたら、さっきとは全く違う答えが返ってきました。

現役生の成績上位者ほどセンター試験を甘く考えるようですが、本当にしっかりとした実力がないと思わぬところで足元をすくわれかねません。国公立を目指す皆さん、センター試験を甘く見ないで、しっかりと対策をしておきましょう。

 

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

 

 

受験生がこの時期に食べておきたい食物

2015 年 2 月 2 日 月曜日

センター試験が終わり、いよいよ出願の時期になりました。

私立入試も本番を迎えます。

 

試験の当日、リラックスして臨めるように、普段から食べておきたいものがあります。

 

豆腐:精神状態を静め、適度なリラックス状態を生む食べ物です。豆腐には、セロトニンを作るのに必要な栄養素「ナイアシン・ビタミンB1」が豊富に含まれています。

バナナ:安眠効果のあるセロトニンを含む果物。ポリフェノールも豊富に含まれています。

チーズ:リラックス効果のあるセロトニンを増やすには、トリプトファンが必要。チーズには豊富に含まれています。

納豆:セロトニンの材料は、必須アミノ酸のトリプトファンで、納豆などの大豆食品に豊富に含まれています。

ハーブティー:色々と種類があり、リラックス、鎮静、安眠、頭痛の軽減など様々な効果があります。

ココア:テオブロミンという成分が、自律神経を整え、リラックス状態を維持してくれます。また、抗酸化物質として注目を浴びた「カカオ・ポリフェノール」という成分が含まれていて、ストレスへの抵抗を強めてくれます。

柑橘系の果物:レモン系の香りを嗅いだり、柑橘系の食べ物を食べたりする事で、眠気を覚ますことができます。

チョコレート:香りに適度な覚醒作用があります。ぶどう糖も含まれているので、脳のエネルギー源にもなります。

 

この時期、精神的な安定が最も重要となります。ぜひ、参考にしてみて下さい。

 

開成ハイスクール英語科 大道英毅

 

 

センター試験の会場にて

2015 年 1 月 26 日 月曜日

センター試験実施当日、私は会場である阪南大学に出向きました。

高校3年生にとっては運命を決める1日。私は教員達が生徒一人一人へ書いた手紙を持っていきました。

 

試験当日は、教員が生徒にしてあげられることは何もありません。なぜ私が会場に足を運ぶのかというと、生徒の緊張をほぐしたり、手紙を渡して感動を誘ったりということが目的ではなく、「生徒の緊張した表情を見ること」が好きだからです。

 

生徒からは「会場に来てくれてありがとう!」「手紙を読んで感動して泣いてしまいました」といったコメントをもらいますが、私はこういった声をもらうために朝早起きをしているのではなく、これから勝負に向かう生徒の顔が好きだからセンター試験の会場に足を運ぶんだと思います。

 

今年も良い顔をたくさん見ることができました。私は、そういう生徒達を見て、元気をもらっています。努力を重ね、それを存分に発揮しようとしている受験生の顔はいいものです。年に1度しかないセンター試験の会場で、私は来年も生徒を待ちたいと思います。

 

開成ハイスクール数学科 前田佳邦


 

「1日1%合格率は落ちていく」

2015 年 1 月 19 日 月曜日

高2生の多くは、高3になったら受験勉強を本格的に始めようと考えています。しかし、センター試験は1月中旬、私立大学の一般入試もほとんどが2月からスタートするため、4月から始めたのでは本番まで残り10ヶ月もありません。

 

あるデータによると、受験勉強期間と合格率との相関は、

 

10ヶ月で70%

9ヶ月で40%

 

つまり、取り掛かるのが1か月遅れれば、合格率は30%落ちるということです。言い換えれば、

1日に1%合格から遠ざかるということです。

高3になるまでの学力がどの程度のものであれ、4月からスタートをしていては、自らに不利な条件を与えることになってしまいます。高2・高1生の諸君は、「受験勉強は4月から」という誤った認識を、今すぐに捨ててください。すでに本格始動している新たな受験生もいるのだから…。

 

開成ハイスクール英語科 津留天然