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開成教育グループ


‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

暗記方法をもう一度振り返ってみること

2013 年 6 月 10 日 月曜日

とうとう梅雨に入ってしまいました。
この時期が嫌いで、どう快適に過ごそうか、毎年悩みます。

高3生と面談していて毎年痛感するのは、暗記の作業が中々進まないことです。
「覚えてもすぐ忘れる」これは多くの生徒が言う悩みの一つです。

ある生徒は、「忘れてしまうこと」を極度に恐れていました。

忘れるのは当然です。人間ですから。
忘れるのを想定して、暗記のルーティーンを組みましょう。
とにかく毎日実行することが肝心です。
特別な意識を捨て、1つの「習慣」にしてしまうのです。

ある生徒は、「いつ暗記するのが効果的か?」と悩んでいました。

「寝る前に暗記→起きてから復習」を繰り返すと、早期に長期記憶になるようです。
短い時間(5分程度)から始めましょう。
これは、多くの生徒が試して実感しています。

またある生徒は、「どうしても覚えられない単語」はどうしたらいいか?と聞いてきました。

どうしても覚えられない単語・フレーズは放置しないで下さい。
ノートにまとめて書いておき、最低でも2日に1回はそれを見て唱えます。
必ず声に出して確認しましょう。
特に英単語は、発音して覚えることが不可欠です。
読めない・発音できない単語は確実に忘れてしまいます。
古典の単語は、成り立ち・漢字などを暗記のヒントにして覚えましょう。

事前に約束した課題の単語テストをしてみたら、全然書けなかった生徒がいました(汗)。

自分がしっかり「暗記できているか」をチェックすることは大切なことです。
週に2回はランダムチェックして自分の暗記ができているか確かめましょう。
私たちの各教室には、単語テストを自由に範囲指定して作ることができるツールがあります。
詳しくはスタッフに声をかけてみて下さい。
 
 
開成ハイスクール英語科 大道英毅

勝負の夏

2013 年 6 月 3 日 月曜日

こんにちは、開成ハイスクール英語科の津留天然です。
受験生にとっては、もうすぐ勝負の夏がやってきます。しかし、夏は学園祭に夏祭りなど、非常に誘惑の多い時期ですね。しかも、高3生には「高校生活で最後の夏だから」という誘惑めいた言葉が襲いかかってきます。そのような状況で勉強に向かうには、やはり強い意志が必要です。
そのためにも、夏休みには大学のオープンキャンパスに足を運んでみましょう。志望大学を直接目にし、肌でその空気を感じれば、その大学に合格したい、という気持ちも強くなるはずです。さらにおすすめなのは、志望大学以外のオープンキャンパスにも足を運ぶことです。また違った発見があるでしょうし、そうすることで、志望大学のよさを再確認することもできます。
最後に、誘惑多き夏に打ち勝つための言葉を紹介したいと思います。

Two roads diverged in a wood, and I took the one less traveled by,
and that has made all the difference.
森の中で道が二つに分かれていた。そして私は人があまり通っていない道を選んだ。
それがすべてを変える。

流されてしまうのか、自分の意志を貫くのか、勝負の夏が始まります。頑張れ!受験生。

ヒーローについて

2013 年 5 月 27 日 月曜日

 「人は、自らの行動や態度を決定する際に、その指針となる係留点を必要とする。この係留点が、とくに評価の基準点となる場合、人はその基準点として採用する個人や集団と、自己とを比較することによって、満足を覚えたり不満を抱いたりする。」
 アメリカの社会学者マートン(Robert King Merton)の、有名な「準拠集団論」の概要である。このとき、人が自分自身を関連づけることによって、自己の態度や判断の形成に影響を受ける集団を「準拠集団」といい、また、自分自身を同一化させ、そのもつ価値や態度を内面化することによって自己の態度に影響を受けるような個人を「準拠的個人」という。
 私にとっての「準拠的個人」、それは、伝説のロックバンド・クィーンのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーである。彼はもう、この世にはいない。しかし、依然この私の「準拠的個人」として、私の中に君臨しつづけている。
 彼から得ているものは大きい。中でも、完璧さを追求する妥協なき精神と、横溢するエネルギーの源を与えられる。
 私は教壇に立つとき、まさにフレディを「準拠的個人」として、彼を自分の中に感じつつ授業を行う。彼の「完璧さ」が私の基準となる。ゆえに妥協は許されない。形式は違っても、自らの感動を一人でも多くの人に伝えたい心は同じである。そのエネルギーの源を、私は彼に求める。
 「準拠的個人」「目標とするもの」「自分を譲れない基準」。いろいろと言いようがある。すなわち自分にとってのヒーローである。
 事を成す際に、絶対的な価値基準を与えてくれるヒーローの存在は大きい。あなたにとってのヒーローは…?

開成ハイスクール英語科

一学期の国語の受験勉強法

2013 年 5 月 20 日 月曜日

 一学期もそろそろ後半へと突入していきますが、国語の受験勉強はどれくらい進んでいますか。国語の勉強を進める中で、ともすれば「国語はフィーリングで」と思い込んでしまう受験生がいます。おそらく、このままでは良い結果にはめぐまれないことでしょう。
 毎年国語で高得点を取るのは、しっかりとした国語の知識を持っており、それをフル活用している人です。例えば、古典はフィーリングでは解けません。活用語1つにせよ、それぞれの活用パターンが存在しますが、それを覚えていない人は「フィーリング=うろ覚え」で挑むことになります。古文単語を知らないと同じ事が起こりますし、漢文、現代文の知識にしても同様です。国語は勉強しないと成績が上がらないということを理解しておかないといけません。
 ただ、具体的にどのような勉強をすればいいのか、その勉強法を提示してくれる機会は残念ながら高校生には少ないように思います。例えば、みなさんが「古文の勉強法は?」と周囲の先生にたずねてみると、「単語を覚えなさい、文法を覚えなさい」といった紋切型の答えがかえってくるケースが多いのではないでしょうか。実際に国語の成績が上がる勉強は、暗記もさることながら、一方では、もう少し長期的なプランも必要です。実際に文章に触れてみること、音読してみること、読書量をたえず増やすこと、文章のジャンルを知ること、背景を知ること、傾向を知ること…。
 もちろん、これらの勉強のプランニングや方法を自分一人で行うのは難しいでしょう。その際は、ぜひ私たちに質問してください。一緒に勉強のプランを立て、実践することで、みなさんの勉強効率も随分と上がっていくことと思います。国語に限らず、一学期の戦略が合否を大きく二分します。勉強にはプランニングがついてまわりますので、効率よく日々の勉強計画を立て、まずは一学期、できることから課題をどんどんこなしましょう。応援しています!

 
開成ハイスクール国語科 重留英明

英語で伝える

2013 年 5 月 13 日 月曜日

 こんにちは。

 シーケンサーというコンピューター楽器を知っていますか。すべての楽器の音源がこの小さな機械の中にデジタル化されていて、一つ一つの楽器の音をボタン操作で入力していきながら作曲することができる、というものです。早い話が、自分一人でバンドが組める優れもの、というわけです。
 私は、どんな機器でもマニュアルを読むのがわずらわしく、あれこれ適当にいじっているうちに操作法を覚えてしまうのですが、このシーケンサーに関しては複雑な構造らしく、なかなか容易には受けつけてくれませんでした。2ヶ月ほど苦闘して、ようやく基本操作をマスターし、現在のところ6曲目のアレンジと編集をしています。
 私が作曲するのは「ラップ」。歌詞はもちろん英語です(英語講師の本領発揮!)。Rhyme(韻)を踏むのは、日本語よりも英語のほうがむしろ簡単なように私には思われます。たとえば、Sing it out, Make it loudといった感じです。
 ラップを作るようになって、これまで以上にいろんなラップをじっくりと聴くようになりました。感性を磨き、inspireされるため、と言えばカッコいいのですが、実は「マネ」をするためなのです。でも、何事も基本が大切、そして基本は「マネ」をすることによって、覚え、身につくものだと思うのです(勉強も同じですね)。
 歌詞は、作ろうとしてできるものではないようです。「歌いたい何か」「訴えたい何か」「伝えたい何か」がふつふつと涌き出てきて、それを言葉として瞬間冷凍させるようなものだと思います。

 大学入試の出題や高校の授業に「英作文」というものがありますね。与えられた日本文を英文に置き換えるという「課題」です。試験に出題される以上、それに即して得点するための技術を身に付けなければなりません。しかしその前に、根本的な英語表現力が養われていれば、これに勝るものはありません。「表現」とは、半ば人間の本能的欲求だと思います。「書きたい何か」「表現したい何か」があればこそ、その強い衝動に突き動かされて、文章は成就するのです。
 あなたが人に、あるいは自分自身に「伝えたい何か」があれば、それを英語で表現してみてはどうでしょう。始めのうちは拙い文章になるかもしれません。語彙の少なさを痛感するかもしれません。だからといって、躊躇することはありません。自分の心内からふつふつと沸き上がってくるものが、必ずや、あなたに書くことを促し続けるはずです。それは英語とて、同じはずだから。

新指導要領と数学(その4)

2013 年 5 月 7 日 火曜日

 みなさん、こんにちは。高1生のみなさんは、高校生になって1ヶ月ほど過ぎましたね。高3生のみなさんは、受験学年になって、早くも1ヶ月が過ぎました。ゴールデンウィークでたるんでしまった、なんてことはないでしょうね。
 ところで、高1生と高3生では学習指導要領が違っているということは、知っていますか。昨年から私はブログで、指導要領が変わった点のうち、いくつか数学こぼれ話のようなことを書いてきましたが、今回も同様に、ちょっとしたことを書いていくことにします。 今回とりあげるテーマは「複素数平面」です。「複素数平面」は新しい指導要領では、(主に理系が高3時に選択する)数学Ⅲの分野に含まれています。「では、私は文系だから読まなくていいや」と思う人もいるかもしれませんが、少しだけ話に付き合って下さい。
 さて、「複素数平面」の話しを続けていきますが、その前に皆さんは中学生のときに、(マイナス)×(マイナス)は(プラス)だと習ったと思います。ところで、それが、何故だか考えたことがある人はいるでしょうか?そんなもんだ、と思った人もいれば、よく分からないままに覚えてしまった人もいるでしょう。ここでは、少し図形的に説明してみることにします。まず、

は、皆さん納得しているものとします。そこで、この式を数直線を使って理解してみましょう。

すると、上の図のように、(マイナス)をかけることは、数直線上で言えば、180度反対側に行くことになります。ということは、どういうことでしょう。もう一回(マイナス)をかければ、もう一度180度反対側に行くことになると考えるのが妥当ではないでしょうか?

したがって、そのことを図で表すと上の図のようになります。ここで、全体を振り返ってみましょう。最初に(マイナス)をかけることで180度回転しました。次に、もう1回(マイナス)をかけることで、さらに180度回転しました。したがって、全体で合計360度回転して元の(プラス)に戻ることになるのです。
さて、以上で(マイナス)かける(マイナス)が(プラス)であることの説明を終えますが、実はこのことと「複素数平面」の話がつながっています。主に高校2年で習う数Ⅱの範囲に、2回かけると(マイナス)になる数(これは、 と書くことになっています。虚数単位という難しい名前がついています。)を習います。そんな数があるはずがないと思う人が大半ですが、上で説明した「(マイナス)をかけることは、180度回転することに等しい」ということを考えると、
「 という数を2回かけると(マイナス)になる。」
→「 という数を2回かけると180度回転する。」
→「 は1回かけると90度回転するはず!?」
という発想をもつことができます。

 こうして、もともと数直線上だと考えていた数を、平面全体まで広げて考えてみようか、ということで「複素数平面」が生まれてきました。人間の発想って不思議で柔軟ですね。しかし、みなさんの中には、「そんなのは、頭の中で考えているだけで、実際には なんて数はないでしょ。」と思う人もいるでしょう。ところが、この という数が「原子や分子の世界」を理解するのに使われたり、「電気製品の設計」をするのに使われたりするようになったのです。このあたりは高校の数学だけを見ていてもさっぱりわからない世界ですが、ときには、こんな話を聞いてみるのもいいのではないでしょうか。自分一人で知っている範囲のことはそんなに多くはありません。むしろほとんどないと言ってもいいくらいです。勉強し、いろいろな人の話を聞き、自分の中に良いものを蓄えていくようにしてください。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

ゴールデンウィーク

2013 年 4 月 30 日 火曜日

 こんにちは!新しい学年がスタートして1ヶ月が経とうとしていますが,順調にいっていますか?私は,今年から新たに一人暮らしを始め,色々試行錯誤しながら日々がんばっています。そして,新しいことを始めることが、いい刺激になっているのもまた事実です。
 新生活に慣れ始めたころにゴールデンウィークがやってきます。緊張に疲れた体を癒すのにはもってこいですが,大半はクラブの練習や試合に明け暮れるという人も多いかもしれません。
 ゴールデンウィークが明けると、多くの高校で中間テストが始まります。高1生にとっては初めてのテストであり,膨大な科目数という壁にぶち当たることでしょう。そこでの結果が、今後3年間の成績を左右するといっても過言ではありません。
 休みといえども,勉強を怠らずコツコツ積み重ねれば,きっと素晴らしい成績が残せるでしょうし,その生活習慣が大学合格への道標になることでしょう。

 緊張と緩和を大切にして、皆さんの頑張りに期待しています。
 
 
開成ハイスクール数学科 鈴木 悠太

新生活と成長

2013 年 4 月 22 日 月曜日

 季節の変わり目で体調など崩していないでしょうか?最近では木々も青々と輝くようになってきました。また暑い季節がやってくるなと早くも次の季節の訪れを感じています。

 この春から高校生活をスタートさせたみなさんは、もう新生活に慣れてきたでしょうか?新しい友達と出会い、クラブに入部し、また課題に追われ…、などなど、本当に忙しく、目まぐるしい毎日を過ごしていることでしょう。しかし、不安に思う必要はありません。今の生活にもやがて慣れてきますし、高校生活は何よりもみなさん自身を大きく成長させる時間だと私は思っています。現に私は、みなさんの先輩たちが高校入学からの1年間で見違えるほど成長しているのを目の当たりにしています。最近でも、質問してきた生徒と「入学当初より積極的に頑張っているなあ。大学入試レベルの問題にも挑戦するようになってきたね。」と話をしました。ですから、このまま大変な思いをすることだけが続くなどと心配しなくて大丈夫。きっとみなさんにも、一人一人に見合った成長をもたらす1年間になるでしょう。
 そして私は、そんなみなさんをずっと見守り続けていきたいと思っています。私自身もみなさんに負けぬようしっかり成長していくつもりです。大変な時期ですが、ともに頑張っていきましょう!
 
 
開成ハイスクール数学科 光畑雄策

封印された日本の秘境

2013 年 4 月 15 日 月曜日

 今,私の周りには本が山のように積まれている.とはいっても知性を感じさせるような学術書はまるでない.まだ,比較的知性を感じさせるのは各種教材ぐらいで,あとは怪しげなトンデモ本にいたるまで,手当たり次第に積まれている.静岡の地震で本の下敷きになったという人がいたが,私も同じ道を歩むだろう.現に阪神大震災のときは間一髪だった.
 ただ,このように手当たり次第に積まれていると,このようなブログの原稿を書くネタも探せるので助かる.というか,ネタに窮しているのでこれに頼らざるをえないのである.
一冊の本を手に取る.「封印された日本の秘境」とある.こんなものいつ,どこで買ったのか,記憶がない.何で買ったのかも記憶にない.おそらくどこかのコンビニでパラパラと見て何かのついでに買ったのだろう.もともと私は廃墟が好きだ.トルクメニスタンの「オールド・ニッサ」遺跡にも行ったし,ブハラに行ったときも,さらにはイスタンブルに行ったときにも朽ち果てかけた城壁をわざわざ見に行ったものだ(一応観光地ですので念のため).かつて琵琶湖畔にあった「幽霊ホテル」にも行ったこともある(これは観光地でもなんでもない.ちなみに一人で行ったわけではなく,取材のようなものだったので念のため).既に爆破破壊され撤去されてしまった(You Tube で見られるらしい)が,行った当時には中に住んでいる人もいた.あの人たちはどこへ行ったのか.
 というのはさておき,この「封印された日本の秘境」,目を通してみる.日本各地の秘境が登場する.その中にとある九州にある観光地(あえて具体的な地名は書かない.どこなのかを知りたい人は個人的に聞いて下さい)が登場する.この観光地は私も行ったことがある.思い出す.ここが書かれていたから買ったのだ.目を通す.ここに書かれていた内容と同じ経験を私もしたのだ.私もその記憶を「封印」していたのである.
 ここはある目玉の観光地があるのだが,それはすぐに見終わってしまうものであり,あとは周囲の景勝地を見てまわることになる.同行者が趣味で選んだ奥地の温泉宿がその日の宿である.その宿に行くにはまだ時間があった,というか,宿のある所まで行くバスの時刻が変更されていたため,予定していたバスがなく,次のバスまでの待ち時間が大幅に余ってしまったのである.まず,ある寺に行く.ここはリフトで登った山の上にある.こんな所にリフトがあるのかというところにリフトはある.大丈夫なのか,落ちることはないのか?とはいえ,山を登るのはきつい.山を登るのは上がるときには山を眺めながらなので,とくに問題はなかったものの,強風はすでに気になった.そしてこのリフト,下りが恐い.強風の中,左右に揺れつつ降りていく.目の前に眺望が開けるのもそこに投げ出されるのではないかと逆に恐怖である.以前,グルジアに行ったときに乗ったロープウェイがその後に落下事故を起こしたことを思い出す.あれも乗っているとき,相当に危なかしかったが,これほど恐ろしくはなかった.確かに高い所は得意ではないが,それにしても恐い.このあと,未だにリフトを見るとつい二の足を踏みそうになる.それぐらいのトラウマを残すリフトだった.
 しかし,本当に恐いのは,リフトのあとだった.まだまだ時間がある.「ハイキングコース」という標識がある.そんなに距離はないようだし,同行者も私も歩くことが嫌いではないので,それを辿ることにする.標識に従って進んでいくと,徐々に道が怪しくなる.道を間違っていないかを確認するが,どうやら正しいらしい.よくある話だが,標識にいたずらをして行き先を変えているということもなさそうだ.そうこうしているうちに道がまず獣道となる.木が生い茂り枝が邪魔になる.足元も草はボウボウ,石はゴロゴロ.でもどうやら道は続いている.さらに状況は変わり,先の道がなくなる.いや,正確には「道」はあるが,それは切り立った断崖絶壁の一部を削り取っただけ,あるいは削れただけの「道」である.立って歩くことはもうできない.せっかく来たのだし,これは何かこの先もっと面白いことが起こるかもと,その「道」を這って進む(念のために言っておきますがこれは「ハイキングコース」です.はっきり標識にそう書かれていました).そして「道」はついに断崖絶壁に鎖が打ち付けてあるだけで,あとは崖にごく僅かの足場があるだけのものとなった.海外のある都市で,バスが道を間違って進み出しても面白がって最後まで乗るような(このときは結局,小屋が一つだけある丘の上で下ろされたが,目的地にはたどり着けた)私もさすがにこれでは命が持たない.一人で歩いているわけでもないので,ここまでで引き返した.こんな所が,海外ならいざ知らず,日本にもまだこういう所があるのか,というのがそのときの感想だった(これも念のために言っておきますが,これは何十年も前の出来事ではありません.).
 などということをこの「封印された日本の秘境」は思い出させてくれたのだった.新年度早々,何て話を書くのだ,と言われそうですが,落ちそうで落ちなかったということで,縁起のいい話としてご勘弁のほどを.

開成ハイスクール 片岡尚樹

旅立ちと新たなる出会い

2013 年 4 月 8 日 月曜日

 皆さんこんにちは。草津駅前教室では、今年も高3生が進路を決定し、教室を巣立っていきました。毎年、年初はダラダラ過ごしている生徒もいますが、そういった生徒たちが3月になると見違えるほど大人の顔つきとなって塾を巣立っていきます。
 生徒の合格と旅立ちのシーンに立ち会えることは、塾教師にとっての大きなやりがいとなります。逆に、自分が担当していた生徒が満足のいく結果を残せなかった時ほど、自分の無力さに失望することもありません。そんな受験生を1人も出さないために、この時期の受験生には厳しい物言いで指導を行っています。
 4月は別れの季節であると同時に、出会いの季節でもあります。今年も高1準備授業を経て、多くの新高1生と出会うことができました。私は草津駅前教室・彦根本部教室で高1準備授業を担当しましたが、例年以上に今年の1年生は意識が高い!
 私たち開成ハイスクールのスタッフは、そうした新入生の意気込みを必ず成績UPに導くべく、努力を惜しみません。ともに頑張って行きましょう!