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開成教育グループ


‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

出会いと別れ

2013 年 4 月 1 日 月曜日

 大学入試を終えられた皆さん、お疲れ様でした。高校入試を終えられた皆さん、お疲れ様でした。同じ挨拶に聞こえるかもしれませんが、実は全然意味が違うのです。大学入試を終えられた皆さんの大半は大学生になり、自分のやりたいことを大学生活で始められることでしょう。高校入試を終えられた皆さんは高校生になり、自分のやりたいことを見つけるために、高校生活を始められることでしょう。
 私たちは、開成ハイスクールという高校生を対象とした部門に関わっているので、大学生になられた皆さんとは、本当にお別れになります。しんどくて辛い大学入試に挑むために共に過ごしてきた時間は、私にとっても貴重な財産です。志望校合格が決まって、笑顔で報告に来てもらえる瞬間ほど気持ちの良い事はありません。今年も数多くの報告を頂き、本当に感謝しています。これからは、本当に自分のやりたいことに打ち込み、社会人として世の中に羽ばたいていって下さい。そして何かにぶち当たった時に、また相談に来てもらえたら嬉しいです。
 それから、高校入試を終えられた皆さん、これからは高校生としての生活が始まります。高1準備授業に参加して頂いた生徒さんは、既に高校の授業というものがどういうものなのかを体験して頂いておりますので、その大変さはご理解されていることと思います。まだ高校に受かってから次のステップに向けて、何も動きだせていない生徒さんは、そろそろ重い腰を上げて動きださないと、それに慣れてしまって本当に動けなくなってしましますので、注意をして下さい。既に動き始めている生徒さんとの差がどんどん広がって取り返しがつかないことになってしまいます。私はそのような、まだ冬眠から覚めていない生徒さんとの出会いを心待ちにしております。どうせやるべきことなのです。後々楽をするためにも、やるのは今です。新学期1回目の授業から、皆さんとお会いできることを楽しみに待っています。
 
 
開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

いよいよ高校1年生が始まります

2013 年 3 月 25 日 月曜日

今年も多くの生徒が第1志望の高校に合格しました。
本当に最後までよく頑張ったと思います!

ただ、ここで気をぬいてはいけません…。
高校は中学校とは別世界…。
数学は中学校の10倍以上の量とも言われています。

開成ではスムーズに高校生活がスタートできるように、
高1準備授業を実施しています。
各高校が4月にやる単元を先取りします。
是非参加して下さい!
もちろん、開成が初めての生徒のみなさんも大歓迎です!

今年、西田辺教室から現役で国公立大学に合格した人は、
全員、高1準備授業を受けていました。
やはり高校生活はスタートが肝心。
後悔のないよう、この3月にしっかり準備をしておきましょう!
 
 
開成ハイスクール英語科 大道 英毅

小中高一貫教育を終えた生徒たち

2013 年 3 月 18 日 月曜日

先日、国公立大学前期の合格発表がありました。
西田辺教室で阪大を受験した男子は全員合格。
さらに生野・住吉・八尾・東住吉高校のクラスからは
国公立大へ17名現役合格しました。

彼らの多くが小学校・中学校から開成に通ってきた生徒たちです。
小さいころから知っている生徒が、見事に志望大学に合格し、
この春、卒塾していきます。

うれしい反面、彼らと共有してきた時間が長かったので、
少しさみしい気持ちもあります。

数々の事がありました。
苦しい体験もたくさんありました。
生徒と大喧嘩したこともありました。
生徒と一緒に大泣きしたこともありました。

彼らは私が西田辺に赴任してきて初めて中学生で担当した生徒たち。
そこから高校生になり、今までずっと見てきました。
彼らの成長は、いつも私のモチベーションになりました。
私は彼らに支えられていたのです。

合格おめでとう。
そして、ありがとう。
 
 
開成ハイスクール英語科 大道 英毅

合格発表という区切り

2013 年 3 月 11 日 月曜日

 3月となり、いよいよ入試の結果が出る時期となりました。
 関関同立などの私立大学前期の入試結果は2月中旬に発表ですが、国公立大学の発表は3月上旬となるので、今がそのピークの時期となります。入試に向けて、これまで取り組んできた成果が結果として出るわけなので、受験生にとっては最大のイベントです。

 また3月は、開成ハイスクールにとって新年度のスタートでもあります。3月からは新学年となり、私も新高校3年生の指導をスタートさせました。これまで指導してきた生徒が合格の報告をしてくれる中での新しいスタートとなり、何か不思議な感覚がする季節です。

 私自身の話になりますが、3月からの新年度は新しいものにチャレンジする年としたいと考えています。中学・高校・大学と3年もしくは4年で区切りのある学生生活と違い、社会人になると大きな区切りがなくなります。会社に入って転勤などがなければ10年、20年と同じ環境に身を置く可能性もあります。

 そこで私は、今年はチャレンジをして新しいことに取り組みたいと考えています。卒業・入学といったイベントはありませんので、より自分自身の意識が必要となります。新しい生活を始める教え子に刺激をもらいながら、私も新生活を始めていきたいと思います!
 
 
開成ハイスクール数学科 前田佳邦

入試の傾向について

2013 年 3 月 4 日 月曜日

その大学の傾向を分析します。これは、受験者には必須の受験対策であり、欠かしてはならない勉強法です。よもや傾向もわからないまま、当日の試験を受ける受験生はいないでしょう。
しかし、一方ではあくまでも傾向は傾向であるということを、頭のどこかにおいておかなければいけません。その良い例は、本年度実施されたセンター試験の国語です。昨年の平均点が117点であったものが、今年は平均点が101点と16点も平均点が下がっています。その背景にあったものが、傾向の変化です。通常、過去問研究をしている受験生は、センター国語の大問の一は『評論文』がでると確信していたはずです。ただ当日、出題されたものは『随筆』とよばれる要素の高い文章であり、傾向を信じ込んでいる受験生は、傾向の違いに混乱をきたしたことでしょう。そして、傾向が変わることによって平均点が大きく下回るということから、受験生の多くがいかに紋切型の対策に終始し、本質的な学力の構築をしていなかったかと言い換えることもできます。
これから受験を迎える皆さんは、出題の傾向を知ることは間違いなく有効な手立てです。ただそれは、あくまでこれまでに出題されたという結果であり、次年度の傾向を保障するものではありません。このことをほんの少し頭においておくと、当日どんな問題がでようとも、皆さんは動揺なくベストなパフォーマンスでのぞめるはずです。
そしてなにより将来の受験生は、傾向に左右される薄っぺらな勉強に頼るのではなく、しっかりと腰を据えてどんな問題にでも対応できる本質的な学力を身につけることが何よりの受験対策でしょう。そのためにはたくさんの時間が必要となりますが、日々の努力を怠らず頑張ってください。応援しています。

開成ハイスクール国語科 重留英明

受験は団体戦

2013 年 2 月 25 日 月曜日

まだまだ寒い日が続きますが、もうすぐ新しい出会いの季節がやってきます。現高3生の皆が4月に志望大学の門をくぐれることを願うばかりです。
この時期になると、自習室で勉強する新高3生(現高2生)の数が増え始めます。大学受験まで1年を切り、本格的に受験勉強に取り組み始めるのです。「受験は団体戦」という言葉をよく耳にしますが、私が高校生の頃はこの言葉の本質をよく理解していなかったように思われます。テストや入試では、自分1人の力で問題を解かなければなりません。勉強するときも周囲に友達がいれば、おしゃべりして気が散ってしまうと考え、1人で自習するようにしていました。
しかし、生徒たちの様子を見ていると、「受験は団体戦」という言葉が間違っているとは思えないのです。A君という生徒が自習していると知ったB君が自習室に通うようになったり、数学が苦手なCさんに数学が得意なDさんが教えていたり、仲間同士でいい刺激を受けているようです。
「チームが一丸となって一つの目標に向かうとき、チームメイト全員が自分の能力を超えたとてつもない力を発揮することがある。」これは「フロー理論」と呼ばれているものです。
競争するのではなく、協奏する。敵ではなく、仲間をつくる。これが受験勉強だけでなく、これから学校を卒業した後の社会生活においても必要となる基本姿勢なのかもしれません。

開成ハイスクール英語科 津留天然

新指導要領と数学(その3)

2013 年 2 月 18 日 月曜日

 今回も前回(11月26日掲載分)に続いて、またまた新指導要領の話をしましょう。
 今回の指導要領の改訂で、「作図」が高校数学に入ってきました。まず、作図の問題とはどんな問題だったかを復習しましょう。「作図」とは、(目盛のついていない)定規とコンパスを使って色々な図形を描いていく問題でした。たとえば、与えられた角の二等分線の引き方は下の図のようになっています。

手順を言葉で書くと、(色で、図の中の手続きと、文章を対応させてますので、確認してください)
1)コンパスで円弧を描く
2)直線との交点を打つ
3)交点を中心に円弧を2つ描く
4)出来た交点を打つ
5)角の先端と交点を直線で結んで出来上がり
となります。

 ところで、高校での作図(数学Aの範囲です)は、問題はもっと難しくなりますが、定規とコンパスのみという制限は何も変わりません。そこで、作図のことをあれこれ書くのではなく、定規とコンパスのみという制限を、数学の他の分野で習うこととの関連で書いてみます。
 さて、作図における定規とは何をする道具でしょう。それは、直線を描く道具です。ところで直線は、中学の数学で、例えば、

という式で表すことができると習ったと思います。一方、コンパスは何をする道具でしょう。それは、円を描く道具です。円は高校の数Ⅱで、例えば、

と表すことができることを習います。だから何?と思う人もいるかもしれませんが、これで、定規とコンパスでできることを数式で表現できたのだ、ということを意識してみてください。数学はこのように現実の問題を数式で表現しているのだ、というように捉えることができます。でも、注意深く考えると、まだひとつだけ作図でできることで、数式で表現できてないことがあります。それは「交点を打つ」ということです。このことはどのように表現すればいいのでしょう。実はそれは、「上の2つの方程式を連立させて解く」、ということで表されているのです!では、「交点を打つ」ために連立方程式を解いてみましょう。直線の式を、円の式に代入してみると、

となって、なんと二次方程式を解くことになります!皆さんは何気なく交点を打っていたと思いますが、実は背後で二次方程式を解いていたのです。(後は方程式を解いて自分で交点を求めてくださいね。)
 さて、作図の問題から始まり、二次方程式を解けばよい、ということまで話しました。数学は、実はこのようにいろいろな分野が絡み合っています。また、現実の問題とも密接にリンクしています。だからこそ、机上の勉強で終わらせるではなく、いろいろな経験と、学んでいることを結び付けることができるようになってください。もちろん、数学だけでなく、他の教科も忘れずに。
 
 
開成ハイスクール数学科 村上 豊

数学の答案を書く意味

2013 年 2 月 12 日 火曜日

 今回は、答案の書き方についてお話しします。
 よく生徒から、答案を書く際に「この前置きは書いた方がいいですか?」「途中の計算の式は要りますか?」といった質問があり、中には「数学に日本語は必要ないでしょう」という意見が述べられることもあります。「大学の先生が答案を読むのだから、多少内容が物足りなくても分かってくれるだろう」という気持ちがその根底にあるようです。
 確かに計算問題では、日本語を含んで答案を書くというのは難しいかもしれませんが、ほとんどの問題においては、日本語と数式を使って、筋道を立てて文章を書く必要があります。
 実際、入試で答案を書くときに、答えだけ(途中の式などは抜きにして)書いてしまうと、配点の1割ぐらいの点数しか与えられません。それは、論理的に考えて出した答えなのか、勘で出した答えなのかが判別できないからです。反対に、最後まで答えを導き出すことができなくても、考え方が正しければ、6~7割の点数がもらえます。
 解答用紙は、自分の考え方が正しいということをアピールする場であるという意識を持って下さい。そのためには、より正確に採点官に内容を伝える必要があります。理路整然と文章を組み立て、すべて分かるように説明しなければならないのです。
 2月といえばバレンタインデー。チョコをあげるのも答案を書くのも「相手に自分の気持ちを目いっぱい伝えること」が大切ですね。
 
 
開成ハイスクール数学科 鈴木悠太

変化と充実感

2013 年 2 月 4 日 月曜日

 新年を迎えてから一か月が過ぎ、早くも2月となりました。年末の慌ただしさや新年の様々なイベントで、少し普段とは異なる毎日を過ごしていたはずが、今となっては、もうひと月前のことです。時間というものは本当にあっという間に過ぎ去ってしまいますね。しかし、そのように過ぎていく日々ではなく、心に残る充実した日々を過ごしたいのは誰もが皆同じでしょう。では、どうすれば良いのでしょう?何に充実を感じるかは人それぞれですし、完璧な答えなどあるはずもありませんが、考えてみましょう。

 充実と変化には大きな関連性があるでしょう。例えば勉強の場合、新たな目標を立てて、努力する。その変化の過程に満足する人もいれば、努力して得られた結果に大きな喜びを感じる人もいるでしょう。さらにはより大きな目標を掲げて頑張れるかもしれません。また友人との関係であれば、自分のことは後回しにし、相手のことを第一に考えてみる。すると今までより相手に対して優しくなれたり、友人の意外な一面を発見できるかもしれません。生活面ではいつもより15分だけ早く起きてみる。ゆっくり朝食を食べることができるし、テレビや新聞で良い情報を得られるかもしれません。
 「新たな目標を立てる」「他人を気遣う」「早起きする」といった変化に伴い、新しい結果が得られます。その結果の一つ一つが、充実感を与えてくれるわけです。そして、さらなる変化へとつながっていくことも考えれば、少しの変化が多大な充実感をもたらしてくれるでしょう。ということは、自分を変化させることとうまく付き合うことができれば、無駄な時間なんてものは存在しないのかもしれません。

 みなさんも、どうすれば一日一日をより充実したものにできるかを考えていただけたらと思います。そして変化することを楽しんでください。その一瞬一瞬に育つ充実感は、あなたを幸せにしてくれるでしょう。

開成ハイスクール 数学科 光畑雄策

国公立二次次試験に向けて

2013 年 1 月 28 日 月曜日

 この文章がブログに載るころには、センター試験も終了し、自己採点の結果が確定、さらには二次試験の出願先を決定していくといった時期になっているか、あるいは出願先も決定し、二次試験へ向けての勉強を本格化しているかもしれません。
 私もこれから実施される二次試験対策授業に向けて、過去の大学入試問題から何を演習するか、その問題の選定作業に入っています。
 年度ごと、1つの大学に限定せずに、また国公立・私立大学に限らず、あるいは地域も限定せずに複数の大学の入試問題を見ていると、「かぶり」と「カバー」がかなりあることに気がつきます。この「かぶり」とは、同一の年度に全く同じ問題、あるいは同じ素材をもとにつくられている問題が複数の大学で出題されることで、「カバー」は、ある大学で出題された問題が次の年度、あるいは数年後に別の大学で出題されることを指します。
 「かぶり」の例では、同志社大学の文系学部で出題された数学の入試問題が、同じ年の京都大学の前期で出題されたことがあります(これは差し替えを行わずそのまま実施されました)。同じく数学では、京都大学の前期と大阪市立大学の後期に全く同じ問題が出題されたこともあります(このときはさすがに、大阪市立大学はこの問題を削除し、試験時間を30分短縮して実施しました)。昨年度もどこかの国公立大学の前期日程と問題が重複したとのことで、神戸大学後期の英語で1問英文の差し替えが行われています。統合前の大阪大学と大阪外国語大学でも自由英作のテーマがほぼ同じということもありました。英語の読解問題の「かぶり」は、国公立大学に限ったとしても枚挙にいとまがないほどです。現代文でも、かつて京都大学と神戸大学で同様の出典からの出題がありました。関西では昔からこの「カブリ」が多く見られるため、「入試問題作成委員会」なる地下組織が存在し、そこから問題を配信しているのではないか、などという人もいました(最近は予備校が問題をつくる業務まで代行していたりするので、地下組織どころではなく現実の話になりつつありますが)。あくまで憶測ですが、大学入試問題を作成する大学の教官同士が関西の方がやや世界が狭いため、その中で話題になることが共通していたりして、そのために類似した問題が作成されるのかもしれません。とはいえ、同じ年度、国公立大学に至っては、同一日に実施されるのが入学試験です。こんなことを知っていても全く受験対策にはなりません。
 やはり注目しておかなければならないのは「カバー」です。ある年度の京都大学の数学の入試問題が翌年には九州大学で少しアレンジされて出題されています。それだけでなく、京都大学の問題は他の大学でアレンジされて出題されることが少なくなく、ちょっと古い例ですが、ある問題はアレンジされて京都教育大学、九州芸術工科大学(今は九州大学)で出題されています。そういう京都大学も東京大学と似た問題が出題されたことがあります。英語では、かつて立命館、甲南、新潟の各大学で同じ英文が出題されていたりもします。当然、自分が受験する大学の過去問を研究しておくことは、各大学の傾向を知るうえで重要かつ必須の作業ですが、それに加えて、とくに数学では、他大学の入試問題でも自分が受験する大学とよく似た傾向があるものについてはある程度研究しておいてほしいです。運が良ければ、同じ問題に当日出会えるかもしれません。少なくとも、最近の入試問題の世界における「流行り」は掴めるでしょう。
 センター試験で思ったような点を取れた人もいるでしょうし、かつての私と同様にセンター試験 (もっとも、私の場合はまだ「センター試験」ではなく「共通一次試験」というものではありましたが) の成績が芳しくなかった人もいるかもしれませんが、現役生の場合、もっとも実力が伸びるのはこれからの期間です。たとえ、センター試験がよくてもここから安心して崩れていく人もいますし、ボーダーに足りなくてもここから奮起して逆転をする人も多くいます(というより、合格する人の多くはこのパターンであるかのように思います)。最後まであきらめずに学んでください。健闘を祈ります。

開成ハイスクール 片岡尚樹