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開成教育グループ


‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

GW明けから再出発

2010 年 5 月 10 日 月曜日

 みなさん、ゴールデンウィークはいかが過ごされましたか?
 ニュースでは連日、帰省ラッシュによる交通渋滞が話題になっていましたね。かくいう私も先日45キロという渋滞を体験してきました・・・。
 渋滞が発生するには、いくつかの理由があるといわれていますが、上り坂による減速や合流時の減速、つまりブレーキに原因があるそうです。
 タダでさえ、通常の何倍もの交通量がある時です。ふとした減速が、後の大渋滞のキッカケとなります。
 一度減速してしまうと、元のスピードに戻すのは容易ではありません。これって、皆さんの生活にも当てはまりませんか??
 特にクラブ活動に参加している新入生の皆さんは、この1ヶ月、ひたすら時間に追われて過ごしてきたと思います。そして、この連休です・・・。
 ・・・・はっきり言って不安です。

 いわゆる5月病になってしまう高校生って、少なくないです。特に気持ちがデリケートな方ほど、この時期はしんどい思いをしているのではないでしょうか?
 そんな時は、一人で悩んだりすることなく、私たちに相談してください。

 私たちは、あらゆる面で皆さんのサポートをしていきたいと思っています。

 気持ちを新たに、再出発をしていきましょう!
 まずは最初の定期考査でしっかり結果を出しましょう!!

 濱田@弁天町

定期テストが「嫌い」なあなたへ

2010 年 5 月 6 日 木曜日

 こんにちは。今回は、「定期テスト」についてお話しさせていただきます。
 年に5回(または4回)行われる定期テスト。これが嫌いであるならば、あなたの高校生活の半分以上は、暗くて憂うつなものになってしまうでしょう。よくないことですよね。高校生活を楽しく過ごすためには、少なくとも、定期テストに対するマイナスイメージをなくす必要があります。

 そもそも、あなたはなぜ、定期テストが嫌いなのですか?その理由を考えてみたことがありますか?理由がわからないと、解決策は生まれません。まずは「嫌い」である理由をはっきりさせてください。
理由①勉強するのが嫌だから
 理由②点数が悪いから
 理由③勉強しても点数が取れないから
 あなたの理由は、おそらく上の3つのどれか(あるいは複数)に当てはまるのではないでしょうか。

 理由①は、実は理由にはなりません。勉強が好きな高校生はほとんどいないはずです。むしろ嫌いな人が圧倒的に多いでしょう。でも、勉強が嫌いでも、定期テストは嫌いでない人はいます。

 次に、理由②ですが、この人には改善の見込みが十分にあります。「点数が悪くてテストが嫌だ」ということは、裏を返せば「点数を取りたい」という願望があるからです。「点数を取りたい」という願望こそ、定期テストで成績がアップする第一条件なのです。

 ではなぜ、点数が悪いのでしょう。それは言うまでもありません。必要な量の勉強をしていないからです。点数を取るために、勉強は不可欠です。これは避けることができません。では、なぜ勉強をしないのでしょう。それはやはり、勉強するのが嫌だからだと思います。そうなると、理由①の人も、ここに含まれることになります。

 つまり、<勉強が嫌いだ→勉強をしない→点数が悪い→テストが嫌い>ということになりますね。この流れを変えるのに、最初の「勉強が嫌いだ」をいきなり改めるのは困難です。2番目の「勉強をしない」を改めざるを得ません。きちんと勉強をすれば、点数は確実に上がります。そうなると、テストに対するイメージも積極的になるはずです。

 では、勉強が嫌いでも、定期テストに向けてしっかりと勉強できるようになるにはどうすればいいのでしょうか。

 方法はただ一つ、いやいやでも勉強するしかないのです。矛盾しているようですが、とにかく勉強を始めるしかないのです。

 勉強が嫌だと感じるのは、勉強をしていない時です。いざ勉強を始めると、嫌だという意識は忘れてしまうものです。勉強から逃げれば逃げるほど、嫌だという気持ちはどんどんと膨れ上がって追いかけてきます。これを断ち切るには、勉強を始めるしかないのです。

 1日わずかの時間でも勉強をするようになると、少しずつかもしれませんが、その成果を確実に実感できるようになります。どんなにわずかな成果でも、それを実感して嬉しくない人は決していません。勉強は嫌いでも、やった成果を実感したとき、誰でも必ず満足感を抱くものです。この満足感こそ、勉強を続けるきっかけとなり、それが、やがては勉強習慣の定着をもたらしてくれるのです。

 よく「ヤル気が出ない」という声を耳にしますが、この場合も同じです。ヤル気が出ないのは、やっていないからなのです。何もしないでただヤル気が出るのを待っていても、決してヤル気は起こりません。実際にやり始めて、成果を実感してこそ、始めてヤル気は生ずるのです。

<いやでも、少しでも勉強する→必ず成果を実感→満足感→勉強の継続→勉強習慣>

 この流れの先にあるのは、定期テストの点数アップです。定期テストで成績が上がったという大きな成果を実感したときに得られる満足感は、必ず定期テストに対するあなたのイメージを変えるでしょう。それは、あなたの高校生活そのものも大きく変えることになるのです。

 さて、理由③の人は、明らかに勉強の仕方が間違っているとわかりますよね。どう間違っているのか、どのように改めればいいのか、そこで悩んでいるのでしょう。このことについては、機会を改めて、詳しく述べていくことにします。

高校の授業がスタートしましたね

2010 年 4 月 26 日 月曜日

 昨日、新高校1年生の授業を弁天町教室で実施しました。
 生徒を見ていると「学校の授業・部活動が始まり、いよいよ高校生活が本格化してきているな」と感じました。
 開成ハイスクールでは、高1準備授業で高校内容を先取りしているため、学校の数学の授業は塾生にとっては簡単なものであるようです。
 1つ前のブログで高橋先生が書いていますが、この微差が大切なんです。
 高校スタート前に少しの差をつけることができれば、それは大きな差を生みます。その理由は、授業の予習ができていると学校の授業の理解度が高まり、宿題なども時間をかけずにやることができます。それによって余裕の時間が生まれ、学習以外の分野(部活・恋愛)なども上手くいきます。
 予習する⇒学校の授業わかる⇒宿題・課題がすぐにできる⇒予習する時間ができる⇒・・
といった形です。
 
 上手く高校生活をスタートが切れていないと感じている人は、開成ハイスクールの教室に電話してください。今なら、よいスタートを切りなおすことが可能です!
 悩んでいる人は、即電話を!

開成ハイスクール
前田佳邦

微差力

2010 年 4 月 19 日 月曜日

 私は大学生の頃から本を読むのが好きでたくさんの本を読んできました。そのなかで私がもっとも気にいっている本を紹介したいと思います。

 それは「微差力」という本です。人生は微差の積み重ねで、その微差で大差がつくという内容です。ほとんどの人は大差でないと大差がつかないと思っています。それゆえに小さな努力をバカにしてしまいます。しかし、ほんとうに世の中はそのようにできているのでしょうか?

 たとえば、富士山は日本で一番高い山であることは有名ですが、二番目に高い山はほとんどの人が知らないと思います。知名度の差は二番目の山と比べて100倍、もしかすると1000倍くらいあるかもしれません。では富士山は二番目の山と比べて1000倍高いでしょうか?

 もちろんそんなことなく、せいぜい1.15倍くらいのわずかな差しかありません。ほかにも、魚沼産のコシヒカリは日本一といいますが、ほかのコシヒカリをもってきて、食べ比べてみても、ほとんどの人にはわからないでしょう。つまり分からないぐらいの微差でしかありません。

 世の中の物事はそのような微差の積み重ねでできています。

 我々、プロの講師は授業に対しても微差を追求しています。素人目には分からないかもしれませんが、週に1回の90分の授業にこだわってます。だから、生徒の皆さんも、たった1週間に1度の授業かもしれませんが、この微差の積み重ねで大差がつくということを忘れないでください。

 数学科 高橋 望

2次関数を制す者は高校数学を制す

2010 年 4 月 12 日 月曜日

 皆さん、こんにちは。開成ハイスクールでは、高1準備講座を開講していましたが、受講した人たちの中には、高校数学の膨大の量に圧倒されてしまっているかも知れません。しかし、勉強の仕方次第ではこの膨大の量を減らすことも可能なのです。これから始まる数学I の「2次関数」を中心に、数学をどのように学べばよいのか少し書いてみます。

①「根っこ」をつかむ
 「2次関数」という単元には、「2次関数のグラフ」「2次関数の最大・最小」「2次関数のグラフと2次方程式・2次不等式」の大きな柱が3本あります。このそれぞれについて、そこで学んだことを一言にしてしまうのです。つまり「2次関数のグラフは、平方完成したら描ける」「2次関数の最大値・最小値は、グラフをどう切り取ったか考えれば求められる」「2次方程式・2次不等式の解についての問題は、グラフとx軸との位置関係を考える」といった具合です。こういった各単元の「根っこ」の部分をしっかり押さえて問題を演習しておけば、少なくとも試験の場で「何をしてよいのかわからない」とうろたえることはなくなるはず(数学の問題は、問題を見た瞬間に書きだせるかどうかが勝負です)ですし、「場合分け」の問題も単なる計算問題に成り下がります。しかも今の3つの内容は実は高校数学の根幹の部分になっているのです。「2次関数」でしっかり「貯金」をしておけば、数学Ⅱの「三角関数」や「指数・対数関数」の難問も「2次関数」にちょっと味付けをしただけ、「微分法」は「2次関数」が「3次関数」に変わるだけの話になり、勉強が大幅に楽になります。ほとんどの高校生が数学Ⅱで数学Ⅰ以上に苦しむのは、「2次関数」で十分に理解ができていないまま先に進んでいるからだといっても過言ではありません。

②はみ出しものは個別に頭に入れる
 根っこをつかんでも、時には別の発想を持ってこないと解けない問題もあります。こういった「はみ出し問題」は、「根っこ」とはどこが違うのか、どのような発想が必要なのか、そして、その発想が必要になるのは、問題のどこを見ればわかるのか、といったことを頭にたたき込みます。こういうと大変そうですが、「根っこ」を押さえておけばこのような問題は少数派に過ぎません。ただし、定期テストでも大学入試でもこういった問題はよく出題されますから、「今やっている問題を次解くのは、入試会場かもしれない。そのとき自分はこの問題のどこを見れば今やっている解法を思いつくのか」といった視点で問題を頭に印象付ける必要があります。また、数学Aの「場合の数」や「確率」といった単元は、「2次関数」と比較するとこの個別に頭に入れる問題の比率が極めて大きくなります。「このタイプの問題はこう解く」といったフローチャートを相当数、頭に作っておく必要があります。一つ一つの問題を大切に解いていってください。

③計算力は必須
 数学は定期テストも入試もものすごいスピードが要求されます。センター試験はじっくり考えればできるのに、時間があまりにも短く焦ってパニックといったことに陥って普通です。すでに学んだ因数分解や2次方程式も、これから学ぶ2次関数の平方完成も2次不等式も「手が勝手に動く」ようにしておく必要があります。最初15分かかった計算を最終的には5分もしくは3分で解ける、それぐらいの短縮を目指してください。昨日苦労した解いた問題でも、今日はあっさり解け、明日は瞬殺、となる必要があります。

高1生の皆さんにとっては、これからの1年で数学と「お友達」になれるかどうかがほぼ決まります。具体的な内容についてはまだピンとこないことかも知れませんが、それはこれから開成ハイスクールの各先生が明らかにしていってくれます。お楽しみに。

(開成ハイスクール 片岡尚樹)

4月は残酷な月である・・・!?

2010 年 4 月 6 日 火曜日

 毎年4月になると頭の中をぐるぐる回り始める言葉がある。

 April is the cruelest month. (4月は残酷な月である)

 イギリスの詩人・評論家、T・S・エリオットの長編詩『荒地』の有名な冒頭の句である。
長い詩だが、その冒頭の部分はこんな風に始まる。

「4月は残酷な月である。死んだ土地からライラックを芽生えさせ、
 記憶と欲望をないまぜにして、春の雨で鈍い根を刺激する。」

 寒い中、春の雨によって芽を出すことを強いられ、そしてその土地が不毛な荒地(=現代)であるならば、その生は苦しみに満ちた残酷なものとならざるをえない。人も植物も成長し、老い、死ぬ。しかしそれは望んでそうなったものではなく、強いられて成長を促される。万物は流転する。いつまでも同じところにとどまることはできない。いくら居心地がよくても、ずっと羊水の中にいることはできないのだ。成長にはある種の苦しみや痛みが伴う。これは誰も免れることはできない。であるなら、ニーチェの運命愛をもちだすまでもなく、多少とも受動性のまにまに埋没することを拒否する意志があるなら、それはそうとして、もう一度自らの運命を主体的に引き受け直すしかないのではないか、そんなふうに思う。

 4月は日本では学年が上がる、入学する、入社するなどの人生のステージの転換期にあたる。以前のステージに愛着があればあるほど、そこからの離脱は辛いものになるだろう。
だが同時にそのステージの転換には苦しみや痛みとともに、未知の景色に出会える喜びもあるはずである。願わくは、その喜びが、残酷さや痛みを上回るものであって欲しいものである。

(堀 泰治)

高校生になるみなさんへ

2010 年 3 月 29 日 月曜日

みなさん、こんにちは。

中学生のみなさんは、入試を終えて一段落をついている人もいるのではないでしょうか??
かくいう私も、十数年前?(きっとそれくらい昔のことなんだろう。いや、もっと前か?)、某塾で中3の受験期を終え、新高1としての講習会に参加するように、周りからいろいろ声をかけてもらいました。正直、面倒だなって思い、参加をためらっていました。それでどうしたかといいますと、『大変な高校入試を乗り越えたんやから、春休みくらいほんまに休みにしたるねん。』と、本当に何もしない数週間を過ごしました。これが、失敗の始まりでした。中学時代は、英語に関しては、学校で1番の成績だったので自信もありました。そのままのテンションで、高校1年生としての初めての定期テストを迎えて、結果は無残なものでした。もちろん、新学期からは高校部の授業に参加したわけですが、スタートダッシュに失敗した私は、そのダメージを結局ずるずると引きずってしまい、誰にも負けないと自信を持っていた英語の実力に不安を感じるようになりました。このブログにも書かれているように、様々な勉強方法があります。中学の時は絶対に揺るがなかった自分の勉強スタイルも、高校生の試験範囲の膨大さに見直さざるを得なくなりました。ようやく、そのスタイルが確立した時には。。。。。賢いみなさんならおわかりですね?
何事にもタイミングというものが大事だということです。現状を維持することは大変です。しかし、一度失ったものを取り戻すにはさらに膨大な時間と手間が必要です。
今、このブログを見ているということは、何らかの意欲がある方だと思います。そう思ったのなら、行動に移してみませんか??
私は、あなたたちの勇気ある一歩を待っています。
よい1年にしていきましょう!!

濱田@弁天町

3月15日は…

2010 年 3 月 23 日 火曜日

西田辺教室の大道です。

3月に入ったのにまだ寒い日が続いていますが
みなさん元気にしていますか?

3月は自分にとって特別な日があります。
今日は少しその話をしようと思います。

私は学生時代、家庭教師のバイトをしたことがあります。
そこで担当したのがSでした。
バイト先の社員さんから「S君の担当の先生がもう辞めたいって言ってるから、かわりに大道君担当してくれる?」と言われてSの家に行きました。

Sとの初対面は最悪でした。
Sは金髪で坊主。眉毛は極細で耳にはピアス3個。高校は登校拒否。親とは絶交状態。
最初はもちろん私の話すら聞いてくれませんでした。

ただ、初めて対面したときSの寂しそうな目に、私は「彼の孤独感」を感じたのでした。

私は彼と共通の話題がないか探りました。
彼の服装はヒップホップのラッパー風、CDラックにはヒップホップのCDだらけ、
私は自分が持っていた2PacやスヌープドッグなどヒップホップのCDをプレゼントしました。

話をしてくれないSが初めて私の話をきいてくれた瞬間でした。

「先生もヒップホップ聞くん?」

私とSは一緒にそのヒップホップのCDを聞きました。
Sのうれしそうな少しはにかんだ表情が印象的でした。

曲(ラップ)の歌詞を見せて、私は少し英語の歌詞を解説しました。
そして、なぜ黒人がヒップホップを歌うのか、
彼らが勇敢に差別や孤独と戦っていることを話しました。

その時、Sは目に少し涙をうかべたのです。

私は本当のSを見ました。やっぱりこいつは「悪いやつじゃない」と。

それからSは私に対して心をひらいてくれました。
一緒に英語を勉強し始めました。

ある日、Sは「先生、俺、アメリカ行こうと思う。」と言ってきました。
最初は冗談かと思っていました。

しかし、よくよく話を聞くと冗談ではありませんでした。
彼にはアメリカでヒップホップアーティストになりたいという夢があったのです。
その日から、英会話の猛特訓が始まりました。

渡米まで1ヶ月をきったとき、彼の英語力は大きく変わりました。
私はその変化に初めて感動しました。
彼なりに努力した結果です。

彼はアメリカへ渡りました。
「しんどくなったら連絡しーや」と言ったのに、
Sは何ヶ月も全然連絡してきませんでした。

そんな時、一つの小包が届きました。
CDと自筆の手紙。手紙には汚い字で「CD絶対聞いてや」と書かれていました。

そのCDには彼がライブで歌っている曲(ラップ)が入っていました。

まだまだ未熟な発音でしたが、彼の生き生きした感情が伝わってきました。
文法はめちゃくちゃでしたが、彼の感謝の気持ちは十分伝わってきました。
曲のタイトルは「Great teacher Oh…」でした。
私は涙が止まりませんでした。

そんな感動をした2週間後、
彼の母から電話がありました。

3月15日にSは亡くなりました。
交通事故でした。

悲しすぎました。
今までに感じたことのない大きな喪失感を感じました。

それから5年以上経って…、

今、喪失感はなくなり、Sとの思い出が私を助けてくれています。
私が辛いとき彼の言葉が支えてくれているような気がします。
どんなに英語が苦手な子に対しても私は可能性を感じることができます。
英語教育が単なる言語教育ではないと信じることができます。
生徒に英語を教えることがどれだけかけがいのないことか誇りに思うことができます。

すべてSのおかげです。

長文失礼しました。
                 大道@西田辺

英文法の「正しい勉強法」について

2010 年 3 月 16 日 火曜日

 こんにちは。今回は、皆さんがいよいよ新学年を迎えるにあたりまして、英文法の勉強の仕方について、改めて述べてみたいと思います。特に目新しい内容ではないかもしれませんが、英文法の基本的な「本来の勉強法」をもう一度確認していただき、参考になる部分があれば、ぜひ実践していただきたいと思います。それが、皆さんの更なる成績アップにつながれば、これほど嬉しいことはありません。

はじめに
 英語の理解は文法の理解から始まります。そして文法の知識は大学入試に100%直結します。入試の文法問題はもちろん、長文読解問題においても、ベースとなるのはやはり文法力なのです。毎回の定期テストに向けて、各文法単元をその都度いかにマスターしたか、その結果は定期テストのみならず、その先の大学受験をも大きく左右します。つまり、グラマーの定期テスト対策は、大学入試対策そのものでもあるのです。

① 文法問題はどのように作成されるか
 各文法単元には、10~20の文法事項が含まれています。たとえば「不定詞」ならば、「不定詞の意味上の主語は、前置詞forで表す。」「to have+過去分詞は、主節動詞との時制のズレを表す。」などです。各単元に含まれるこうした文法事項の1つ(ないしは2つ同時に)が、1つの文法問題に加工されるのです。つまり、その単元に含まれる文法事項をすべてマスターしていれば、基本的には解けない問題は1つもなく、また、解けない問題があるならば、それは、その問題を加工する元になった文法事項が理解できていないか、あるいは理解していても、頭の中にinputできていないかのいずれかということになります。

② 文法問題を解く前に行うべきこと
 文法の勉強は、いきなり問題を解くのではなく、まずその単元に含まれる文法事項を1つ1つ理解していくことから始めます。そして次に、理解した文法事項を必ず暗記していきます。文法事項は、理解しているだけでは問題解答には繋がらず、完全に暗記して初めて正答を得ることができるのです。理解する力と得点する力は別物です。問題を解くという作業は、頭の中の知識を外へ出す作業(output)であり、そのためには、文法事項がすべて頭の中にストックされていなければならず、つまり文法事項を暗記しておくこと(input)が前提となるのです。内容を理解するだけで、それが知識としてinputされていなければ、outputもできません。
 参考書を手元に置いて、解説を読みながら問題を解けば正解は得られますね。もちろん、実際のテストではそうしたことはできません。しかし、それと同じような状況を作り出すことはできます。つまり、文法事項を完全にinputしてしまえば、それが「頭の中の参考書」となり、頭の中のページをめくりながら問題を解いていく、というイメージです。

③ 文法知識の確認作業として
 問題を解く前にもう1度、文法事項がすべて暗記できているかを確認する作業を行います。
たとえば、白い紙を用意して、その文法単元に含まれる文法事項を1つずつ箇条書きしていきます。書けるということは、その知識を頭からoutputできるということであり、書けないものがあれば、すなわちoutputできないことがわかります。こうして書けなかったものを再度暗記し直し、すべての文法事項を書き出すことができるまで、この作業を繰り返します。
 
④ 問題演習で最終チェック
 いよいよ問題演習を行います。その際、一つ一つの問題について、その問題がどの文法事項に基づいているのかを確認しながら解いていきます。また、間違えた問題があれば、その問題の背景にある文法事項をチェックし、必ず再理解・再暗記を行ってください。

 大学入試で問われる文法事項は数が限られており、決して増えることはありません。文法の勉強は無限に広がるものではなく、すべての文法事項を押さえてしまえば、どんな入試問題でも解けるようになるはずです。とはいえ、すべての文法単元のすべての文法事項を集めると、かなりの分量になるのも事実であり、そのすべての知識が要求されるのが大学入試です。
そうした数ある文法単元をいくつかに分けて範囲を設定してくれるのが定期テストですね。今のうちから大学入試を少しでも意識するならば、これを利用しない手はありません。すべての文法単元・文法事項を一気にマスターするのは、大変な作業です。しかし、定期テストの範囲にしたがって、そのつど各単元を少しずつ押さえていけば、後々の負担はかなり軽くなるはずです。つまり、定期テストに対する文法の勉強の仕方によっては、それが最も確実な受験の準備にもなるわけです。その場しのぎの「答えの丸暗記」などということはせずに、長い目で見て「意味のある」勉強をしてもらいたいと思います。
次の定期テストに向けて、新たな気持ちでがんばってください。

高校生活のスタート

2010 年 3 月 8 日 月曜日

先週の火曜に大阪府公立高校前期の合格発表がありました.
私は高校生を指導していますので,いよいよ新高1生が誕生したな~という気持ちで合格発表の結果をみています.

開成ハイスクールの各教室では,高1準備授業が開催されます.
私も大阪府下の教室で授業を担当します.自分で担当する授業のことを褒めるのも変な話ですが,この授業は必ず受講した方が高校生活をスムーズにスタートできます.

高1準備授業では
1.英語と数学の高校内容の予習が出来ること
2.高校生活で何に気をつければよいのか
の2点を知ることが出来ます.小学生から中学生になるにあたって大きな変化があったように,中学生から高校生になることは大きな変化をもたらします.

この変化に対応できるのか,できないのか,ここが大きな分かれ道となります.

是非,高1準備授業を受講して「すばらしき高校生活」を手に入れてください.
 

開成ハイスクール 前田佳邦