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数学の効率的な勉強方法

2017 年 8 月 28 日 月曜日

みなさん、数学ってどういうイメージがありますか?
難しい問題を前に「うぅ~ん……」と時間をかけて悩んでいる姿を想像する人が多いのではないでしょうか。
ですが、それは違うんですよ!
受験数学において1番大切なのは難しい問題に時間をかけて悩むことではありません。基本的な問題の解法を理解して、応用問題で基本的な問題の解法の組み合わせ方を学ぶことが1番大切です。大学受験の数学の問題はどんなに難しい問題でも、基本的な問題の組み合わせですから。
では、解法を学んでいく段階で新しい問題を解くときの効率のよい勉強方法を紹介します。

1.問題を解く
とりあえず、解けるところまで解いてみましょう。ただし、考える時間は5分まで。
5分考えて分からない場合は解答を見ます。これが大切です。解法を知らないと全く進まないことが多いので、分からないのに考え続けることは時間の無駄になります。

2.答え合わせをする
「解答を見て納得して終わり」ではダメです!解けなかった問題を解けるようにすることが1番大切ですから、優先順位をつけて復習していく必要があります。そのための方法がマーク勉強法です。具体的には…
・解答を見ずに、しっかり解けた問題には〇
・解き方は分かっているが途中で計算ミスをした、詰まってしまった問題には△
・解き方の方針が全く分からない問題には×
を問題番号の横に書いていきます。
このとき、△や×の問題にはどこで詰まってしまったのかを解答にメモ書きしておくことが大切です。
後で解法を思い出すきっかけになることがあります。

3.復習する
効率良く点数を上げるために最も重要なことが、この復習になります。1回見ただけで確実に解法を身につけることができる人はそういませんからね。だだ、解けた問題を繰り返しても効果が薄いですから、優先順位をつけて復習していきましょう。
・〇の問題
何も見ずに1度解けた問題は、これから先も解けるので復習の必要はありません。ですが、それでは不安な人もいるでしょうから、復習したいという人は月に1度くらい見直しをしておきましょう。
・△の問題
計算ミスはなぜ計算ミスをしたのか確認をしてください。詰まった場合はその詰まったところが問題のポイントですから、きちんと理解して反復しましょう。アウトプットできるようになるまで徹底的に取り組むことが大切です。
・×の問題
手も足もでなかった問題ですから、まずは解法のポイントや問題の方針を何度も読んで確認し、△にしましょう

数学が苦手な人も得意な人もこの流れで取り組んでいけば、効率よく点数を上げていくことができます。
あとは……自分に厳しく「やりきる」だけです!!

開成ハイスクール数学科 中嶋 由博

大学入試に向けて(生物編)…

2017 年 8 月 21 日 月曜日

夏休みの課題で、高校3年生の中には「生物」「基礎生物」を完成させる目標を持たれている方も多いでしょう。英数国と異なり、積み重ねの勉強は必要ではなく、ある程度短期に集中して勉強すれば得点源にできる科目です。まずどこからスタートすればよいか、どのように勉強すればよいかを「知識問題」「グラフ問題」の2つに絞って説明します。

(1)知識問題について
例えば血糖値を下げるホルモンとして有名な「インスリン」について覚えるとき、単に名前だけ覚えるのではなく、その前後にまつわる知識も一緒に覚えてしまいます。
①血糖値が上昇するとすい臓のランゲルハンス島のB細胞がこれを感知する。
②視床下部でも感知され、副交感神経を通してB細胞を刺激する。
③B細胞からインスリンが分泌される。
④肝臓や筋組織でグルコースをグリコーゲンに変えて血糖値が減少する。
⑤脂肪組織や筋組織でのグルコースの取り込み、脂肪への転換を促進することで血糖値が減少する。
このように前後関係も含めて覚えておくと、単にインスリンに関する知識だけでなく、他の大切な用語や作用も理解でき、深い知識が身につきます。また2次試験において記述問題を解く際にも、このように箇条書きで覚えておくと役に立ちます。

(2)グラフ問題について
生物はグラフが多く登場する科目です。グラフの理解が不十分な場合、読み取りが出来ず、解答を見つけることが出来ない悪循環に陥ります。グラフを制することが生物を制するといっても過言ではありません。
有名な「光の強さと光合成速度」というグラフがあります。このグラフは横軸が光の強さでわかりやすいのですが、縦軸が二酸化炭素の吸収速度になっており、縦軸の数値がそのまま光合成速度になっていないことから読み取りが難しくなっています。光の強さが0のとき、なぜマイナスからスタートするのか、呼吸による二酸化炭素の放出という逆の要素が表れていることを理解しておく必要があります。
グラフにまつわる問題はパターンが決まっています。重要な例題や類題を繰り返し演習することで、理解が深まります。知識を積み重ねた次のステップは、グラフを克服することに重点を置きましょう。

生物は知識問題とグラフ問題を解けるようになると、飛躍的に点数がアップします。問題集をどんどん解くことも大切ですが、今一度「覚えること」と「グラフの読み取り」に時間をかけるように心がけましょう。

開成ハイスクール 数学科 東山 元晴

数学と科学・技術 その15

2017 年 7 月 24 日 月曜日

ある村に、ヒツジ飼いの男の子がいました。来る日も来る日も、仕事はヒツジの番ばかり。男の子はあきあきしてしまい、ちょっといたずらをしたくなりました。
「たいへんだ!オオカミだ。オオカミだ」

皆さんご存知の、イソップ寓話です。何度も嘘をついて、とうとう信用されなくなってしまった少年の話ですが、どうして信用されなくなったのでしょう?「嘘をついたからじゃないか」と当然思うでしょうが、ここでは、少し数学的に考えてみることにします。

村人はおどろいて、かけつけてきました。それを見て、男の子は体を折り曲げて大笑いしていました。

最初、村人は驚いて駆けつけてきました。少年を信用していたのですね。しかし、この1回の嘘で少年の信用度は下がったはずです。どれくらいになったかを見積もることにしましょう。実は、こういったことを扱う数学として、高1で習う条件付き確率があります。そこで少し状況を整理しておきましょう。「少年は正直に言っている(H)か、嘘をいっているか(L)のどちらか」です。そして「狼は来ている(C)か、来ていないか(N)のどちらか」です。いつでも嘘を言うわけではないですし、正直に言ったつもりが、見間違いで狼が来ていると勘違いしている恐れもありますから、(H)=(C)ではないですし、(L)=(N)でもないですね。色々と入り組んでいますので、定量的に見間違いが起こる確率などを設定して状況を整理してみます。

正直に言っている(H)ときに、狼が来ている(C)=正しく警告をする確率を 70%
正直に言っている(H)ときに、狼が来ていない(N)=見間違いをする確率を 30%

としてみましょう。10回中3回の見間違いは多いのでは、と感じる人もいるかもしれませんが、まだ少年なので、それほど熟練の羊飼いではない、ということにしておきます。一方、

嘘を言っている(L)ときに、狼が来ている(C)=羊が食べられる確率を 10%
嘘を言っている(L)ときに、狼が来ていない(N)=村人が騙される確率を 90%

にしてみます。村人はかなりの高確率(90%)で騙されると思ったからこそ、少年は嘘をついたのでしょう。さて、少年は1回、嘘をついてしまいました。信用度はどれくらいになるでしょう?何を見積もればいいかは、条件付確率の公式が教えてくれます。狼が来ていない(N)という結果のもとで、少年が嘘をついた(L)のは何割くらいかを考えればいいのですから、高校の数学が教えることによれば、

を計算すればいいことになります。今は、狼が来ていない(N)という結果が判明していますから、分母(母数)に、狼が来ていない(N)確率をもってきて、分子に、そのうち嘘をついていた(L)確率を持ってくる、というのがこの式の意味です。確率とくるとピンとこない人は、確率を総数と読み替えれば、これが「嘘つき度合い」を表すということに納得するでしょう。では、分母、分子を計算してみます。分母は、狼が来ていない(N)確率なので、①正直(H)→狼が来ていない(N)の場合と、②嘘(L)→狼が来ていない(N)の2通りを足せばよく、

で計算できます。少年が正直者かどうかは最初のうちはわかりませんが、わざわざ嘘をつく人はそんなに大勢いないので、正直者は 8 割いるとします。

その結果、

となります。次に分子ですが、それは今計算した (1) の式のうち、②嘘(L)→狼が来ていない(N)部分になるので、

になります。したがって嘘つき度合いは、

2割くらいしか嘘をつかないと思われていたのが、4割強、嘘をつくとみなされるようになりました。かなり「嘘つきだ」とみなされるようになってしまいました。しかし、まだ「嘘つき度合い」は半分以下です。少年は図に乗ってしまいました。

何日かして、男の子はまた大声をあげました。「たいへんだ!オオカミだ。オオカミだ」村人は、こんども飛び出してきました。男の子はそれを見て、またもや大笑い。村人は怒って帰っていきました。

「嘘つき度合い」はまだ半分以下だから、村人は飛び出してきたのでしょうか?何はともあれ、村人はまた騙されてしまいました。少年の信用度はどうなったでしょう?1回目の経験を考慮して(2)の式のところを

と「嘘つき度合い」が4割強になった数字で同じ計算をしてみます。その結果は、

とうとう、「嘘つき度合い」が7割近くになってしまいました。この後、どうなったでしょう。皆さんご存知のとおり

ところがある日、本当にオオカミがやってきて、ヒツジの群をおそいました。男の子はあわてて、叫び声をあげました。「オオカミが来た!オオカミが来た!本当にオオカミが来たんだよ!」けれども村人は、知らんぷりです。なんども嘘をいう男の子を、だれも信じようとはしなかったのです。かわいそうに、男の子のヒツジは、オオカミにみんな食べられてしまいました。

嘘はつかないほうがいいですね。
ん、オッといけない、この文章の表題は「数学と科学・技術」でした。今の話は、どう科学に関連しているのでしょう。実は、今の思考過程を検討してみると、「狼は来なかった」という結果から、「少年は嘘つきである」という原因を探る、ということをしていたと考えることができます。このように結果や、経験をもとに、原因を探るという手法は色々な分野で応用がなされています。例えば、「この薬を飲んだら体調がよくなった」から「薬には薬効がある」という結論を定量的に出す(薬にはフラシボー効果というのがあって、薬効がなくても体調がよくなることがあるので、本当に効くかどうかを、客観的に測らないといけないのです。)などが有名ですし、「不良品が発見された」から「A工場が怪しい」という結論を出す問題は、高校数学の問題集にも載っていますね。世の中には色々な数字が飛び交っています。その中で正しく考えるというのは難しいことですので(特に確率の問題はよく誤解が起きるといわれています。)、若いうちにしっかりと学んでください。

開成ハイスクール数学科 村上豊

定期テスト真っ盛り!!

2017 年 7 月 17 日 月曜日

いよいよ夏本番。目の前には夏休みが待ち構えています。高3生にとっては正念場と言ってもいいこの夏休みをどう過ごすか、とても大事ですね。今回は短期戦、長期戦の両方の面から「計画」について考えてみたいと思います。

私は高校3年間部活動に明け暮れ、引退は高校3年の11月。もちろん夏休みは練習、練習、試合、練習と休む間もありませんでした。11月に引退したとき、来るべき1月のセンター試験、3月の2次試験までどう過ごすのかというのは大きな課題として私の上にのしかかりました。わずかな時間で成果を上げるには時間を少しも無駄にはできません。そのために「計画」がとても重要だったのです。周りのいろいろな意見を参考に自分なりに計画を立てました。ある人は大まかな長期予定を立て、それを日ごとに分割。毎朝、細かいその日のタイムスケジュールを作り、その通りに取り組んでいました。またある人は使用する教材を決定すると、教材に合わせて期日を決め解き進めていくというスタイル。その他にもいろいろな計画の立て方がありました。その中で私が採用したスタイルは「期間設定型計画法」です。私は最初に「今日から2週間数学」「その後2週間物理・化学」「その後1週間で英語」という期間を設定したプランをスケジュール帳に書き込みました。そして期間を設定した中で、具体的なスケジュールを割り振るといったプランニングです。また、一日のタイムスケジュールは「10時から夜10時までで10時間勉強」「日曜は絶対勉強しない」という、これも期間を定めるルールから始めました。そして、この通りに解き進め、受験を乗り切りました。

さて、この計画には私自身の性格に合わせた2つのポイントがあります。1つは2度勉強できない「背水の陣」を盛り込んだことです。時間に制約がある私にとって2度同じことを勉強するだけの時間はありません。だからこそ決められた期間に定めた勉強を是が非でも終わらそうという決意が生まれました。もう1つは計画を必ず成功できるように計画に「余裕」を持たせたこともポイントです。
まわりの人の例を聞いていて感じたことは「計画」は立てるだけではなく、成し遂げないといけないということです。極端な話「勉強しない」と計画で決めたなら、その時間は何があっても休憩をとるという徹底も必要です。細かい計画を積み上げることが苦手な人は、最初に中長期的な計画を立ててみることから始めると、案外細かな計画や順序が見えてくることがあります。夏は受験の天王山です。強い意志を持って、目標に向かって「計画」を成し遂げましょう。

開成ハイスクール 数学科 木村智一郎

2次関数から微分・積分へ

2017 年 7 月 10 日 月曜日

● 中学数学から高校数学へ

今回の指導要領変更の根幹は、知識・技能の習得・習熟からそれを活用する能力へと軸足を数歩踏み出しています。では、数学における特質は何かといえば以下の様にいえるでしょう。

①授業時間数(中1・3で+35時間)や学習内容(単元やその項目)の大幅な増加

②学習内容のレベルで発展的学習の拡張、つまり、上限撤廃への第一歩

③具体的には、指導要領中の内容区分で「数量関係」が「関数」へと表記自体を変更

では、その一端をここでご紹介しましょう。

設例1)改訂教科書での発展問題…知識の習得

関数yaxで、xpからqまで増加したときの変化の割合はいくらか?

 

中学で学習する「関数の変化の割合」とは、xyの増加量に対する割合なので、(中2内容)

よって、変化の割合となる。

今回の改訂教科書の一部には、これを公式として取り上げるものがあります。

ところが、2011入試において、これを公式として認めず、実際の公立入試で誤り(減点)とされた答案もありました。(これは、塾では既知のものとして扱っていたためです。)

しかしながら、今後はここまでの知識習得を前提に出題されるため、正解となるでしょう。

設例2)発展問題からの授業展開…技能の習熟

図Ⅰで、放物線上の2点A、Bのx座標がpqのとき、その直線の傾きは?

これはよく考えれば、「直線の傾き=2次関数の変化の割合」

であることを示すものです。

多少厄介な問題ですが、塾では当たり前のこととして今までも授業内にて指導しています。さらに、数学が得意なクラスでは公式として切片=-apqまでの習熟を図り、放物線上の2点のx座標から、その2点を通る直線の式:までを学習対象としています。

設例3)実際の入試問題…活用能力を試す

図Ⅱより放物線と平行な2直線の交点で、点Sのx座標の値tはいくらか?

設例4)さらに発展・昇華させると・・・

図Ⅲの放物線上の2点A、Bを通る直線の傾きは・・・(そのまま高校内容まで突き進むと・・)

(図Ⅲの1)では、点A、Bのx座標から、その傾き=が導かれる。

ただ、ここで横軸、縦軸をそれぞれ時間軸、距離軸に擬えると、その傾きは2点間を進む「平均の速さ」を意味することとなる。さらに、ここで点Bを除々に点Aに近づけて、終に2点が重なるとき、つまり(図Ⅲの2)その直線は接線となり、その傾きは点Aにおける「瞬間の速さ」を表すことになります。すなわち、その傾き==2apとなる。

 

※実は、この曲線上の1点における接線の傾きが高校2年生で学習する「微分係数」と呼ばれるものです。ニュートンやライプニッツなどの巨人の肩を借りて得た微分・積分を理解することで、未知の世界(数学に限らず、広く現実世界)への扉を開き、さらなる道を探索することが可能となります。新たな世界に向けて大いなる一歩を踏み出しましょう。

※そして、これは小中高一貫教育を実施している開成教育グループだからこそ実現可能であるといえます。

 

最後に、若干、背伸びをしたきらいもありますが、もう一つの隠れたテーマである「理数科離れからの復権」を見通した教科書の基盤を少しでも予感していただければ幸いです。

開成ハイスクール数学科 矢倉 重人

定期テスト真っ盛り!!

2017 年 7 月 3 日 月曜日

新しい学年の2回目の定期テストがいよいよ始まった高校も多いのではないでしょうか。中間テストで思ったほど点数が取れず、悔しい思いをした方も少なくなかったかもしれません。特に高校1年生は中学校時代とは違い科目の多さに圧倒されテストの準備が不十分だった科目もあったかもしれません。しかし、中学校のときと同様で範囲内の勉強をきちんとすれば点数が取れるテストですから、試験前の準備が大切ですね。残りの時間でしっかり準備をしましょう。
定期テストが終わると夏休み。1学期の積み残しがある方、特に英数に課題を多く抱えている方は夏期講習会を利用しましょう。復習はもちろんのこと、2学期の準備もいち早くできるのでこれからの高校生活も安心です。詳しくは各教室にお問い合わせください。
さて、その夏休みですが3年生にとっては受験生として実力をつける絶好の機会です。塾の自習室にこもって朝から晩まで勉強しようと既に計画を立てている方も多いと思います。
大正解です。この夏の充実度合が2学期からのあらゆる模試で結果として出てきます。楽しみですね。量、質ともに確保してこの夏を乗り切ってください。
では1年生、2年生はどうかといえば…こちらのお話は何度も、いろいろな先生から、先輩から聞いている話だとは思いますが、もう一度ここで言わせてもらいます。大学受験のほとんどが「高1、高2の内容」です。今の高1生が最後のセンター試験受験者となるわけですが(ちなみに私は最初のセンター試験を受けました…)センター試験の数学は「数Ⅰ・Ⅱ」「数A・B」です。すべて高校2年生まで、実際は高2の秋までで終了する内容です。となれば今習っている内容が大学入試でも必要になるわけですから、今のうちに片づけておくことが必要なのは、もうみなさんもわかっていることと思います。クラブも忙しい、思い出作りも忙しいけれども大学受験の土台作りにも時間をかけましょう。そうすれば第1志望校への道を周りのライバルより先に進むことができると思います。
 と偉そうにお話をしてきましたが、かく言う私は思うような結果にはなりませんでした。高2まで夏休みをクラブで過ごしてしまったからです。高3の夏だけでは間に合いませんでした。
 みなさんの夏はこれからです。今年は特に暑いとの予報です。涼しい自習室で快適に夏を過ごしませんか。

開成ハイスクール 数学科 秋田純一

高2・高3夏期合宿を実施します!

2017 年 6 月 26 日 月曜日

開成ハイスクールでは、7/15~7/17の日程で毎夏恒例の「高2・高3夏期合宿」を行います。
ライバル同士が、自分を変え志望校合格の目標に近づくために切磋琢磨しています。
この合宿には、以下の4つのコースがあります。

①高3対象 京阪神・国公立大合格コース
②高3対象 関関同立・私大合格コース
③高2対象 京阪神合格スタートコース
④高2対象 難関大(国公立・私大)合格スタートコース

高3においては、国公立大学合格のために必須となる英作文・英語長文、数学の証明問題、国語記述をはじめ、センター対策や関関同立対策までさまざまな講座が開講されます。いずれも開成ハイスクールのトップ教師による指導を受けることができます。

高2においては、入試本番を1年後に控え、自分自身の志望校合格のために、現時点で何が必要なのかを確認し、入試の基礎力を徹底的に学習します。

ライバルたちが頑張る姿を直接見ることで、これまでの自分の甘さを痛感する人もたくさんいると思います。しかしこの夏、そのことに気づき、自分を変えることがとても大切です。これは、通常授業では感じることのできない合宿ならではの絶大なる効果だと思います。

自分と向き合い自分を変えるために、また確実に志望校合格を近づけるように、ぜひとも開成の熱い熱い夏期合宿に奮って参加してください。絶対に損はさせません!

開成ハイスクール英語科 福原 俊幸

高校入学から約3か月

2017 年 6 月 19 日 月曜日

高校1年生は初めての定期テストが終わり、もうすぐ期末テストを迎えようとしています。
中学では1桁の順位だった生徒も2桁、3桁に順位を落とし・・・といった生徒も少なくないように思います。部活も大変だけど、周りもあまり点数が良くなかったからまあまだ大丈夫だろう・・・なんて考えている生徒・・・危険ですよ。3年生から受験勉強をしようなんて考えていたのでは大学受験は到底乗り切ることはできません。定期テストで結果を残せない生徒が受験で成功する可能性は低いです。一つひとつのテストを大切にし、基礎ができてこそ受験勉強が活きてきます。そもそも入学時の学力が均衡している生徒同士ですから、今、差がついてしまっているのであれば、その分どこかで人一倍勉強をし、取り戻さなければなりません。でないとその差は埋まりません。単元のつながりを考えると、リセットするのではなく長期的な復習時間を計画、確保する必要があると思います。
有名なボクシングの選手が次のような言葉を残しています。
「お前が休んでいるとき、俺は練習している。お前が寝ているときも、俺は練習している。お前が練習しているとき、もちろん俺も練習しているさ。(フロイド・メイウェザー)」
全国にはいろんな学生がたくさんいます。受験時にその学生たちと戦える基礎を今のうちから一つひとつ築いていきましょう。
うまくスタートダッシュがきれた生徒もそれを維持するのは至難の業だと思いますので油断せず学習を進めてください。
そして余裕が出てきたら、解法の「寄り道」をしてください。1つの問題に対して解法は複数あることがあります。解法に厚みをつけることで更なる飛躍ができます。遠くから見るときれいな山々も近くに行くと樹海が広がっていてそれらがその山々を支えていることを発見できたり、小さな花に気づけたり、そうするとまた違った見え方ができます。数学も似ているように思います。
せっかくの高校生活、充実したものにしましょう。そして最後には大きな花を咲かせましょう!みんなの更なる飛躍を期待しています!

開成ハイスクール数学科 堀川大介

高3生諸君へ ~飛躍の夏を迎えるために~

2017 年 6 月 12 日 月曜日

 6月も半ばとなった。間もなく梅雨に入り、長く厳しい夏の前の少し落ち着いた時期となる。毎年何とか時間を見つけて、京都市内の自宅から、車で大原三千院に紫陽花を見に行く。国道367号線(京都と福井をつなぐ道路で、通称鯖街道と呼ばれている)沿いにあるこの寺は、特に今の時期、緑色の木々や苔が大変見事で、雨の日の三千院は実に味わい深い。大学生となる来年には、一度是非とも足を運んでみられることをお勧めしたい。

3月から高3の授業が始まって、ほぼ3か月半が経過した。順調に成績を伸ばしている受験生がいる一方で、まだ非常に苦戦している受験生も多数存在するのが実情である。どの教科についても言えるが、まずは毎回の授業の内容を完全に消化し、自分の中に定着させることを大きな目標として、日々の勉強に励んでもらいたい。今は、授業内容を完全に血肉化し、受験生としての基礎力をじっくりと養成していく時期である。模試結果が返ってきた受験生も多いであろう。自分の弱点をしっかりと洗い出し、その克服に向けた実践を日々積み重ねて欲しい。

特にクラブ活動がまだ続いている受験生は、しっかりと勉強時間を確保することが何よりも大切である。クラブと勉強の両立は決して容易なことではないが、勉強量を維持していかないと決して学力が身につかないのも厳然たる事実である。限られた時間をしっかりと遣り繰りしながら、最大限の努力を続けてもらいたい。クラブ活動を行いながら、第1志望大学に現役合格を果たすという自分の矜持のために。

夏期合宿や夏期講習が開始されるまでちょうど一か月ある。受験生にとって最大の学習量を確保出来る夏休みの勉強を最大限効果のあるものとするために、今からのひと月の過ごし方は極めて重要である。一気に夏に力を伸ばしていくためにも、全力で勉強に取り組んで欲しい。

志望校合格という最終目標に向かって懸命に努力を続けていても、思い通りの結果が出ずに、込み上げてくる様々な否定的な感情の起伏で、心折れそうな日も必ずや経験するであろう。しかしそれは受験生の誰もが背負っている宿命である。真剣に合格に向けて努力すればするほど、結果が欲しいのは当然であり、だからこそ結果の出ない苦しみもその分大きくなる。ただそれでも勉強を続けていかなくてはならない。

荘子の言葉に「明鏡止水」という言葉がある。「曇りのない鏡と波立たない静かな水」の意から、「心が澄みきっていること」を示す。勉強でもスポーツでも、目標に向かって全力で立ち向かえる場を与えられているという事実は、実にしあわせなことである。そのことに感謝しながら、「明鏡止水」の心境で今後も努力を続けてもらいたい。

開成ハイスクール国語科 森脇 庸介

慣れてきたころの落とし穴

2017 年 6 月 5 日 月曜日

新学年になって早2か月。新しい環境にも慣れてきた頃ですね。今回、私からは、新しい環境に慣れてきたときにこそ、持っておきたい心構えについてお話したいと思います。

一生懸命に勉強しても成績が上がらない。そんなことってありますよね。そんなときには、「何が原因なのかな?」って考えると思います。「勉強量が足りない?」「勉強の仕方が悪い?」という感じに。もちろん、今あげたことが原因となっている可能性はあります。しかし、成績の上がらない原因の1つに『生活習慣の乱れ』があるということはご存知ですか?

生活習慣というと、「挨拶」や「整理整頓」が頭に思い浮かびますが、その中でも成績を上げるために、特に重要視したい生活習慣は、『時間を守る』ことです。新しい環境に慣れてくると、時間にルーズになっていきます。新年度の最初の頃は、余裕を持って学校へ登校していたのに、それが徐々に遅くなっていき、今では時間ギリギリに登校している。そんなことはないですか?
そこで、私がこれまで多くの高校生と接してきて感じることは、「時間を守らず、授業に遅刻する受験生は、成績が大きく飛躍しない」ということです。これはかなり核心を突いた事実であると思います。

やむを得ない遅刻はあるにしても、授業に遅刻をする原因は、単純明快。授業や勉強よりも優先すべきことが他にあるからですよね。つまり、遅刻をするということは、勉強よりも優先することが他にあり、勉強が二の次になっている状態と言い換えることができます。

ここで、こういった状態をスポーツに置き換えて考えてみてみましょう。
スポーツの世界は、常に真剣に全力で取り組まなければ、実力はつきません。「友達との話が長引いた」などを理由に、毎回練習に遅刻。ダラダラ練習しながら「レギュラーになります!」「優勝します!」って胸を張って言われても、みんな「???」ってなりますよね。本当にレギュラーになりたい、優勝したいのなら、練習に遅刻せず、休まず、全力で真剣に取り組むはずです。
勉強も同じです。「成績を上げたい!」「第一志望の大学に合格したい!」と思うなら、塾に「少しくらい遅れても・・・」「無理して行かなくても・・・」という心の怠惰は生まれないはずです。「少しくらい遅れてもいいかな?」くらいの熱意では、実力はつきません。人が成長できるかできないかは、キツイときにどれだけ行動できるかです。苦しいとき、辛いときほど頑張って行動する。その中で自分の限界を知り、突破する。そうして人は少しずつ成長していきます。

その第1歩が、遅刻せずに授業に臨むこと。地道な努力が、最後に大きな花を咲かせます。「時間を守ること」。これは誰にでもできることです。能力の問題ではなく意識の問題です。

開成ハイスクール英語科 坂田 和彦