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開成教育グループ


2016 年 1 月 25 日 のアーカイブ

とにかく「書く」

2016 年 1 月 25 日 月曜日

こんにちは。

どの教科にしても、解答能力がなかなか身につかない生徒は、答案を「書く」ことに消極的であるように思われます。完全なる答案を整然と書かなければならない、という観念に強くとらわれ、不完全でも「何かを書く」ことに躊躇し、何も書かないまま、結局は解答・解説を待つばかり、となってしまうようです。そして、模範解答を書き写し、それがノートを埋めていることに安心し、いわゆる「勉強したつもり」「分かったつもり」で終わってしまうのです。解答の書き写しは単なる「作業」に過ぎず、そこに実力を養う要因はありません。

確かに、答案を書き始める前に、ある程度の思考は必要です。しかし、思考に時間を費やすほど、解答の制限時間という現実的問題は別として、思考はますます煩雑化していき、「書く」という積極的な行動に移行し難くなります。心理学者W・Jamesの「行動は感情に先行する」という理論は、「思考」についても言えるのではないでしょうか。曰く「行動は思考に先行する。」つまり、「書く」という積極的、具体的な「行動」が、積極的な「思考」を促し、また「思考」を具体化していく、ということです。

問題演習の場では、間違えることを恐れてはなりません。「間違える」とは、正解に辿り着くために必要な試行錯誤の過程なのです。一方で、「何も書かない」のは、その試行錯誤を経ずして、いわば正解が天から降りてくるのを待っているだけ、そうでなければ「解答放棄」の姿勢に他なりません。

「犬も歩けば棒に当たる。」犬も健気に歩き回って(行動して)いるのです。

開成ハイスクール数学科