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開成教育グループ


2016 年 7 月 25 日 のアーカイブ

実りの秋を迎えるために

2016 年 7 月 25 日 月曜日

弁証法による基本的な考え方の一つに「量は質に転化する」というものがある。圧倒的な量を蓄積していくと、それが止揚(アウフヘーベン)を通してより高次な質に転化していく、という考え方である。

これを勉強にあてはめてみると、この夏休みの過ごし方が明確になってくる。つまり、これからの時期は勉強量を確保することが何よりも重要であるという厳然たる事実である。

国公立大学志望生にとって、最初に突破しなければならないセンター試験は来年の1月14日と15日。既に残り半年を切っている。第一志望のボーダー偏差値を既にクリアーしている受験生は少数であろう。当然ながらその後には高い思考力・論述力が求められる二次試験も待ち構えている。

また、関関同立を始めとする難関有名私大の一般入試も1月下旬から本格化するので、こちらも残された期間はほぼ半年である。さらに、公募推薦入試の受験を考えている生徒にとっては、日程の中心が11月~12月なので、残された準備期間は一層短く厳しいものとなる。

一つのことを成し遂げようとする時に、その陰で人は多大な努力を続ける。今年はオリンピックイヤーであるが、出場選手は一度きりの本番で自分の力を全て発揮できるように、本番でのプレー時間の何百倍・何千倍もの時間をかけて練習を積み重ねるのである。

受験も同じである。試験日当日、当然のことながら頼れるのは自分の力だけである。自身に押し寄せる多大な重圧をはね飛ばして、持てる力を答案用紙に全て叩き込み合格点を獲得しなくてはならない。それを実現するためには、日々の勉強という努力を続けるしかない。

とにかくこの夏は全力で勉強に取り組んでもらいたい。その「勉強量」がいつしか「高い学力」という質に転化するのである。

最早一日も無駄にできる日はない。高い志と強い気持ちを持って勉強に取り組むことが、今まさに全ての受験生に求められている。

 

開成ハイスクール国語科 森脇庸介