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開成教育グループ


ひと夏で人は変われる

2016 年 9 月 5 日

みなさん、こんにちは。

私事ですが、開成で英語指導に携わり、約10年が経過しました。これまでずっと、高校生・大学受験の指導をさせていただいていますが、開成が他の塾や予備校に絶対負けていないと強く感じていることが1つあります。それは何か?

「毎年、予想以上に成績を伸ばして合格していく生徒が多い」ということです。

今年は、西田辺教室において夏期講習で7月末に授業をした後、8月末に再び同じ生徒たちと顔を合わせました。その際、皆一様に顔つきが凛々しくなっており、たった1カ月での生徒たちの変化に対して大変頼もしく感じました。また、次年度のセンター試験の結果と大きな相関をもつ8月のマーク式模試の自己採点においても、私の予想をいい意味で大きく裏切る生徒がたくさんいました。このような生徒の変化を目の当たりにし、来春の入試結果が今から楽しみに思います。

「可能性は無限大!」なんて美辞麗句はよく使われますが、それを実際に体現している塾・予備校は意外にも少ないのではないでしょうか。こうした成功の背景には、他者の何倍もの汗と苦悩と挫折があります。そんな、普通では経験できない「不断の努力→目標達成」というプロセスを実現するための場所が「開成ハイスクール」である、という強い思いを持って、私は授業・教室運営にあたっています。

ひと夏で成長した高校生たちへ、
高3生諸君、今からでも遅くはありません。
高2生諸君、次はキミたちの番です。残された時間は実質的にはあと1年です。
高1生諸君、みんなの「受験体力」は高1の学習でほぼ決まります。生活スタイルの見直しと確立を2学期に行いましょう。

開成ハイスクール英語科

夏の模試結果をどのように受け止めるべきか

2016 年 8 月 29 日

多くの高3生が、この8月にマーク式の模試を受験したと思いますが、結果はどうだったでしょうか。本番の入試と相関性が高いといわれる試験だけに、直前の雰囲気は本番さながらだったのではないでしょうか。前回より○○点アップという目標を掲げ、それに向けて各自が力を入れるべき科目を考え、準備していた姿を見ると、非常に頼もしく見えました。そして、自己採点の結果を翌日には多くの生徒が報告に来てくれていました。今回のマーク模試は全体として、国語が易化し英語が難化したと感じた生徒が多かったようです。
皆さんにとって大切なのは、この後です。受験した直後は誰しもが次にどうするべきかを考え、計画を立てたはずです。ところが、今、それを継続できているかどうかを確認してみてください。もし、計画が一過性のもので終わっていたら、模試を受けた効果も最大限には活かしきれていません。自分ができなかった問題が、次に出たときにはできるようにする、そのための準備を日々行う。単純ですが、結局はそうするしかないと思います。
皆さんの手元には、志望校判定の入った帳票が返却されている頃だと思います。そこで、もう一度、夏の模試結果を振り返ってみてください。何をするべきか考えてください。そして、それを必ず実行に移してください。
センター試験当日まではもう150日をきりました。時間は平等に与えられています。今回の模試結果をふまえ、どのように行動すべきなのか。しっかりと考え、即実行してください。皆さんが本気で笑える日のために。

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

英単語暗記について

2016 年 8 月 15 日

ドイツの心理学者・エビングハウスが「忘却曲線」というものを提唱しているように、記憶というのは忘れられて当然のものだ。エビングハウスによると、人は記憶した情報を「20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%忘れる」という。忘れて当然、ということは、繰り返し復習する必要がある、ということだ。

英単語の覚え方の話になると、「黙読で覚えるのか」「声に出すのか」「書きながら覚えるのか」という議論になりがちだが、これは人によるものだ。単語帳をジッと見つめて覚える高校生もいるし、ブツブツ呟きながら覚える生徒もいる。私はと言うと、なかなか覚えられない単語を、紙に書き出して覚えたりしていたものだ。だから、「見る」「声に出す」「書く」というスタイルについては、人それぞれ、自分に合ったものを選べばいい。ただ、暗記のスタイルがどうであれ、肝心なのはインプットとアウトプットを組み合わせるということだ。例えば、

 

ステップ1(インプット)

英単語を見る 日本語の意味を頭の中で繰り返す

ステップ2(アウトプット)
日本語を隠して、もう一度その英単語を見る 日本語の意味を言ってみる

 

1時間でインプットできる単語数の目安を掴むことも必要だ。最初は30個でもいいし、50個~100個の間なら上出来だろう。ポイントは、確実に覚えられる個数を目安とすること。継続できなければ意味がない。「これくらいなら毎日(定期的に)続けられそうだな」という自分なりのペースを知っておこう。

英単語の勉強は、これだけでは終了しない。最後に必ず「確認テスト」をしよう。1時間に50個が自分のペースだとすれば、50個をひと通り学習した直後に、その50個を本当に覚えているかどうかテストをする。このとき、暗記できていなかった単語をピックアップしておこう。そして、翌日にもしっかりと復習する。これは、前日に覚えた単語の意味を確認するだけなので、さほど時間はかからないはずだ。さらに、数週間~1か月後くらいにも、同じ範囲を復習する。こうして、英単語の定着は、より堅固なものとなっていく。

「英単語をなかなか覚えられない」と言っている人の多くは、そもそも暗記に十分な時間を費やしていなかったり、反復を怠っていたりする。暗記作業は時間と労力のかかることなのだから、まずは効率の良さを求めずに、成果を実感できるまで、とにかく根気よく続けてみよう。

開成ハイスクール英語科 松本泰雄

模試の活用法

2016 年 8 月 8 日

高3生の皆さんは、今後も多くの模試を受けることになるでしょうが、結果が返却されて、その判定に一喜一憂している姿をよく見かけます。それで終わっては、せっかくの模試も活用しきれているとは言いえません。そこで、今回は、模試を受けた後の活用法を紹介します。

模試を受けた後、一番大事なことは、その『復習』をすることです。
模試は、良問の予想問題の集まりです。重要な問題が偏りなく出題されています。
そして、模試の復習には「解説」をしっかりと活用することが重要です。解説には、完成度の高い解答の根拠が、とても丁寧に記されています。

その中でも特に活用して欲しい科目は、国語の解説です。国語は点数を伸ばすのが難しい科目だと言われます。それは、多くの受験生が「何となく」解いているからです。その「何となく」の状態からレベルアップするには、「正しい選択をするための根拠の見つけ方」をマスターする必要があります。模試は、その格好のトレーニングになります。解説と、自分の判断とを照らし合わせることで、読解力を磨くことが出来ます。どんな問題だったか、自分がどう解いたかという記憶が大切なので、当日中の復習が重要です。

もちろん他の教科についても、問題に対する自分の印象が残っているうちに解き直しましょう。模試という緊張状態の中で、本気で向き合った問題は、復習を行うことで、様々な効果をもたらしてくれます。

これからが受験勉強本番です。
私たちも一生懸命サポートしてきます。
体調管理にも気を付けてください。

開成ハイスクール 数学科

数学と科学・技術 その11

2016 年 8 月 1 日

みなさん、こんにちは。暑い夏がやってきましたね。受験生にとっては、勝負の夏です。気持ちで負けないよう、頑張ってください。
さて、少し前に、日本初の新元素の発見と、その元素への命名「ニホニウム」のニュースがありました。今回は、元素の話をすることにしましょう。元素といえば、何よりも周期表です。高校の化学の最初の方で登場する、下のような表です。

「水平、リーベ、僕の船・・・」と覚えている人もいるでしょうか。元素をある順に並べると、周期的に同じ性質をもつ元素が現れる、という表でしたね。ところで、この表を初めて見たとき、どのように思ったでしょうか。実は、私は、「周期的といっても、かなり表が凸凹していて、それほど規則正しくはないのでは?」と思ったものですが、みなさんの感想はどうでしょうか。確かに、周期表は真四角の表ではなく、一見凸凹していますが、実は隠された規則性が潜んでいます。表の一番右側の元素を見てみてください。それらの原子番号を取り出してみましょう。
2,10,18,36,54,86,118
これは、どういう性質の数字でしょう。ぱっと見でわかるのは、すべて偶数だということです。そこで 2 で割ってみましょう。
1,5,9,18,27,43,59
別に何も変わらない、と感じる人もいるでしょうか。ところで高校の数学では、数字の並びのことを数列と名付けて、その性質を学びます。その中で、一見規則性はないけど、隣り合った数字の差を計算したら規則性が出てくるようなものを学びます。階差数列という考え方ですが、それを今の場合、計算してみましょう。5-1,9-5,18-9 とかを計算してみるのです。
4,4,9,9,16,16
あれ、綺麗な数字が出てきましたね。null ですから、まさしく規則的なわけです。さらにこの二乗で出てくる数字には次のような不思議な性質があります。
4=1+3
9=1+3+5
16=1+3+5+7
奇数を順番に足すと、二乗の数になるのです。高校数学のシグマの公式を使えば、
null
であることが分かりますが、絵で説明すると、下のようになります。
null
三つ目の絵で説明すると、赤:1個、青:3個、黄:5個を足せば、四角形の面積 3×3=9 になるという式です。
どうでしょうか。周期表には不思議な規則性が含まれていることに、納得できたでしょうか。実は、途中で2で割った理由や、なぜ奇数の和なのか、といったことについても、一般的に、すでに知られています。意欲的な高校の化学の先生に、「電子軌道」ということを習った人もいるかもしれませんが、詳しくは、大学に行ってから、の話になります。このように、数学は隠れた規則性を理解するのに利用されることがよくあります。よく学び、自分の知識の範囲を広げていってください。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

実りの秋を迎えるために

2016 年 7 月 25 日

弁証法による基本的な考え方の一つに「量は質に転化する」というものがある。圧倒的な量を蓄積していくと、それが止揚(アウフヘーベン)を通してより高次な質に転化していく、という考え方である。

これを勉強にあてはめてみると、この夏休みの過ごし方が明確になってくる。つまり、これからの時期は勉強量を確保することが何よりも重要であるという厳然たる事実である。

国公立大学志望生にとって、最初に突破しなければならないセンター試験は来年の1月14日と15日。既に残り半年を切っている。第一志望のボーダー偏差値を既にクリアーしている受験生は少数であろう。当然ながらその後には高い思考力・論述力が求められる二次試験も待ち構えている。

また、関関同立を始めとする難関有名私大の一般入試も1月下旬から本格化するので、こちらも残された期間はほぼ半年である。さらに、公募推薦入試の受験を考えている生徒にとっては、日程の中心が11月~12月なので、残された準備期間は一層短く厳しいものとなる。

一つのことを成し遂げようとする時に、その陰で人は多大な努力を続ける。今年はオリンピックイヤーであるが、出場選手は一度きりの本番で自分の力を全て発揮できるように、本番でのプレー時間の何百倍・何千倍もの時間をかけて練習を積み重ねるのである。

受験も同じである。試験日当日、当然のことながら頼れるのは自分の力だけである。自身に押し寄せる多大な重圧をはね飛ばして、持てる力を答案用紙に全て叩き込み合格点を獲得しなくてはならない。それを実現するためには、日々の勉強という努力を続けるしかない。

とにかくこの夏は全力で勉強に取り組んでもらいたい。その「勉強量」がいつしか「高い学力」という質に転化するのである。

最早一日も無駄にできる日はない。高い志と強い気持ちを持って勉強に取り組むことが、今まさに全ての受験生に求められている。

 

開成ハイスクール国語科 森脇庸介

高校2年生の夏は受験までの折り返し

2016 年 7 月 18 日

いよいよ夏休みの到来です。高校1年生の皆さんは、初めて迎える高校生としての夏休みに期待を膨らませていることでしょう。高校3年生の皆さんは、この長期休暇期間に十分な勉強時間を確保すべく、綿密な学習計画を立てているのではないでしょうか。人それぞれ思い思いの夏休みを迎える中で、実は、高校2年生にとってもこの夏休みは大変重要なものとなります。

高校2年生の皆さんは、高校生の夏休みがどれだけ忙しく、また、あっという間に過ぎるかを経験しているはずです。クラブ活動はもとより、9月にある体育祭や文化祭の練習、高校から大量に出される課題など…。そんな中で、高2生諸君には、夏休みを前に次のように伝えます。「高校入学から受験まで約1000日。この2年生の夏休みが終わると受験への折り返しだ…」と。

「将来やりたいことが決まっていない」
「行きたい大学の事を調べていない」
「受験勉強はまだまだ先だ」

高校2年生のこの時期、志望大学について明確に語れる人は決して多くないでしょうが、そんな皆さんには、この夏休みを「行きたい大学を探す夏」にしてもらいたいと思います。大学のオープンキャンパスに行くのもいいでしょうし、もちろん、まずは自分自身で調べてみてもいいでしょう。

目標が定まれば、その大学の受験科目や合格基準を調べるでしょうし、そこに到達するために、自分に今、何が不足しているのかを考え、行動に移していけることでしょう。そんな意味でも、高校2年生の夏に志望大学を定め、人より一歩早い受験生としてのスタートをきってもらいたいと願っています。

開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

オープンキャンパスに行こう!

2016 年 7 月 11 日

皆さんこんにちは。

今夏も各大学でオープンキャンパスが開催されます。興味を持っている人も多いのではないでしょうか。受験に対するモチベーションを上げるために、高1や高2の皆さんにも、オープンキャンパスにぜひ参加して欲しいと思います。「憧れの大学」を早いうちに見つけておくと、「ここぞ」という時に踏ん張るキッカケとなりますよ!

「オープンキャンパスに行って、何をするの?」という人のために、この機会を何倍も充実したものにするためのポイントを、いくつかお伝えしようと思います。

 

ポイント1 自分から積極的に質問して、特ダネ情報を聞き出そう!

在学生や教職員を前にして、遠慮してはいけません。相談・質問の会場でなくても、自分から積極的に話しかけ、大学の勉強や受験のこと、アルバイトや学生生活のことまで、気になることは何でも質問・相談してみましょう。スタッフの学生や教職員もキミたちと話すのを心待ちにしているはずです。会話が盛り上がれば、特ダネ情報を聞き出せるかもしれません。

 

ポイント2 模擬授業や研究室訪問で、学びの「特徴」を理解しよう! 【重要】

模擬授業や研究室訪問では、学部・学科で行われる研究の特徴がつかみやすい授業や研究室が選ばれることが多いようです。これらが実施されていれば、ぜひ参加して、学びの特徴をつかむとともに、自分が本気で取り組める分野なのかどうか考えてみましょう。こうして大学での学びに対する理解を深めれば、入試突破への意欲もより高まるはずです。また、その大学の特色を知っておくと、AO入試で圧倒的に有利です!!

 

ポイント3 図書館や研究施設で、教育・研究レベルを測ろう!

せっかく大学に入学しても、自分が望むレベルの学びができなければ、大学生活の魅力は大きくダウンしてしまうでしょう。そこでお勧めしたいのが、図書館や研究施設の見学です。これらの充実度が、教育・研究のレベルを判断するための「ものさし」になるのです。もちろん、施設に関するスタッフの説明も、しっかりと聞いておきましょう。

 

ポイント4 学食やサークル棟なども忘れずにチェックしよう!

大学生活をフルに楽しむには、食事やクラブ・サークル活動など、勉強以外の面の充実も不可欠です。これらの関連施設は要チェック。特に毎日のように利用する学生食堂は、施設数や規模、メニューの種類、味・量・値段などを確かめておくといいでしょう。入学後の課外活動に期待している人は、サークル棟や体育館・グランドなどもしっかり見ておきましょう。

ポイント5 複数の大学に行って比較し、理想の志望校を考えよう! 【重要】

勉強も大変でしょうが、時間を作って、なるべく複数の大学見学に出向くことをお勧めします。そして、学べる内容、キャンパスや学生たちの雰囲気、施設・設備の充実度、周辺環境など、それぞれ徹底的に比較し、理想の志望校を考えてみましょう。ある大学を見て好印象を抱いても、別の大学に行ったら、「こっちのほうがずっとよかった」などという場合があるかもしれません。

 

ポイント6 最寄り駅や大学周辺も散策して暮らしをイメージしよう!

キャンパスに足を運んだついでに、最寄り駅や大学周辺の街も散策してみましょう。これらもまた、生活の基盤になる場所だからです。例えば、都会のターミナル駅周辺と郊外の住宅街とでは、暮らしのスタイルも大きく違ってきます。商店街のお店などもチェックしながら散策し、自分の思い描く暮らしを実現できるか、イメージしてみましょう。

 

開成ハイスクール英語科

夏休み前にこそすべき大事なこと

2016 年 7 月 4 日

先月(6月)、「4週連続ハリーポッター祭り」ということで、映画「ハリーポッター」が毎週放送されていました。懐かしいなぁと思い久しぶりに見ていたら、ある呪文がでてきました。

【obliviate】

何の呪文かわかりますか? ハリーポッターで使われる呪文はラテン語由来のものが多いようです。ですから、呪文を聞いた(読んだ)だけでは、何の呪文かわかりづらいかもしれません。しかし、そもそも英語はラテン語由来の言葉が多いため、正確な意味はさておき、なんとなく意味が解る場合もあります。

oblivious(形)忘れて・忘れやすい

という単語を知っているでしょうか? 先ほどの呪文【obliviate】と似ていますね! そう、これは「忘却の呪文」です。また、呪文の中には英語そのままというものもありました。それがこちら…

【stupefy】

何の呪文でしょうか?

stupefy(動)麻痺させる・ぼーっとさせる

ですから、「相手を麻痺させる呪文」ですね。この呪文も映画の中で多く使われていたように思います。英語のままだと、使うのも簡単そうですよね!

さて、高1生や高2生からよく聞かれる質問に、「英語ってどうやって勉強したらいいですか?」というのがあります。これは英語に限ったことではありませんが、とにかく「使う」ということが重要です。英語の場合には、語学でもあるので、数学とは違い、必ずしも机にかじりつく必要はありません。身の回りに英語を使う場面はあふれています。今回の「映画」も一つのいい例でしょう。語学を身につける一番の方法は、その言葉を話す恋人をつくることだともいわれますが、まさにその通りです。「使わなければ身につかない」し、「使えるようになれば、それに比例してやる気にもなる」ものです。

一方、高3生は、そんなことを言ってもいられません。受験が控えているので、とにかくやるのみ! 受験の天王山である夏休みを迎えるに当たり、この時期に高3生の皆さんにぜひ確認しておいてもらいたいことがあります。それは…

自分の部屋を整理する

夏休みに入ると、少なからず家で学習する時間が増えます。どれだけ塾の自習室を使おうとも、1日の中で数時間は、家で自習をしなければなりません。そのときに、自分の部屋が散らかっていては当然勉強は進みませんし、効率も悪くなります。そうならないように、夏休みに入る、まさにこの時期に、以下のことを確認しておきましょう。

(1)机の上を整理する。気が散るもの(漫画など)が置かれていないようにする。

(2)必要な文房具をそろえる。
→いざ勉強しようとするときに、筆記用具がないとやる気が下がってよくありません。

(3)壁時計(置時計)を用意する。
→携帯(スマホ)を時計代わりにするのはよくありません。スマホに触る機会を極力減らすようにします。

(4)参考書・ノートを科目ごとの箱にいれて整理する。
→各科目ごとに箱を用意して、そこに入れるようにすると、整理に負担がかかりません。
本棚は整理作業が増えるので、負担に感じることが多いと思います。

受験生の皆さんはぜひ上記のことを確認して、効率よく夏休みの勉強が進められるように、今のうちに準備しておきましょう。“Accio!”と叫ばなくてもよいようにしておきましょうね!

(何の呪文かは、受験が終わったら調べてくださいね!)

開成ハイスクール英語科

勉強量―代価と報酬

2016 年 6 月 27 日

こんにちは。
先日、京都大学に合格したかつての教え子が、教室に顔を出してくれました。その際、彼に改めて合格の最大の要因を問うてみたところ、非常に明快な答えが返ってきました。曰く「合格するのに見合う分だけ勉強したから」。では、その勉強量を表す「合格するのに見合う分」とは、どの程度の分量であるのか。それに対しては、一日の終わりに「今日、ここまでやったのだから、必ずや合格できる」という確信が得られるまで、とのことでした。
至極当然の返答ながら、いや、それゆえに、まさに真実を貫いた言葉だと思います。

受験勉強は、確かに「計画性」や「時間管理」「効率化」といった技術的な側面も、その成否を大きく左右します。しかしそうした方法論を実践する、絶対的な「勉強量」こそが、最終的に問われるのです。
今の自分の勉強量が果たして十分なものであるかどうか、それを測る客観的な尺度となると、なかなか難しいかもしれません。しかし実は、自分の勉強量を評価する基準は、自らの中にあるのではないでしょうか。まさに先述の「今日、ここまでやったのだから、必ずや合格できる」という確信が得られたかどうか、です。見事、志望校に合格した受験生たちは、皆等しく、その途上において「合格の確信を得た」と言います。その根拠は、やはり「勉強量」だったのではないでしょうか。
世の摂理に「代価と報酬」というものがあります。「種蒔と収穫」と言い換えてもいいでしょう。志望校合格という大きな「報酬」を得るに、それに足るだけの「代価」を払っているかどうか。今日の 「種蒔」は、あなたが望む「収穫」の大きさに見合ったものであったかどうか。これは、あなた自身が一番よく分かっていることだと思います。難しい理屈など必要ありません。

自らに問うてみてください。
あなたの勉強量は、あなたが望む報酬と釣り合っていますか。

開成ハイスクール英語科