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開成教育グループ


成績アップの基本原理

2016 年 4 月 4 日

大学受験や定期テストに向けて、最も有効に活用しなければならないのは「時間」という資源である。その「時間の有効活用」には、「計画性」が不可欠である。

まず、「何をいつまでに」という目標を設定し、それに基づき「どのくらいの量をどういうペースで」を考え、さらに、日々の達成課題を明確に設定する。これが「計画性」である。

この当たり前の原理こそが、効率的な、そして確実に成果の出る勉強法の基本であり、これを踏襲することにより、日々の取り組みが、その効力を最大限に発揮するのである。

諸君が取り組むべきは、最終目標から逆算した日々の目標の達成であり、その毎日の「成功体験」の積み重ねが、大きな目標達成へと直結するのだ。

さらに、模試や定期テスト、また日々の演習の結果を踏まえ、反省点を明確にし、それに対する改善策を具体化し、それを日々実践する。これも当たり前のことである。成績アップし続ける人は、間違いなくこの「基本」に忠実である。しかし、これを実際に行っている人は少ない。だから、同じ反省の繰り返しで、一日が、そして一年が無為に過ぎてしまうのだ。

一日の終わりに確認してほしい。今日の取り組みが、目標達成に一歩近づくものであったかを。もしそうであれば、その達成感を大いに味わい、そうでなかったなら、明日こそは目標達成に大きく前進する一日とする、という決意を新たにしてほしい。

 

開成ハイスクール英語科

春休みの過ごし方 ~新高3生諸君へ~

2016 年 3 月 28 日

高校生の皆さんはもう春休みですね。年度末ということで、まとめの学習の時期かもしれません。さて今日は、新3年生に向けて、春休み(とはいっても短いですが)の過ごし方についてアドバイスします。
「受験生として1年をスタートする前に、総復習をしておきたい」と考えている人が多いのではないでしょうか。

 

その心構えは素晴らしいことです!そして総復習も大事です!しかし、その前にひとつだけやってみてほしいことがあります。

それは、受験に使う科目について、自分に欠けていることをリストアップしてみる、ということです。

いきなり総復習と言っても、範囲が広すぎて、どこから手をつけたらいいのか分からない、という人が多いと思います。

そうなると、とりあえず手を付けたものの、先が見えずに途中で違うところにも手をつけ始めてしまって、収拾がつかなくなる、という事態に陥ります。

だから、まずはこれまでやってきた範囲の中で、自分が「要復習」だと思う範囲に優先順位をつけていくのです。具体的なやり方は以下の通りです。
1.これまで使ってきた教科書や問題集の目次を開く(主に数学、理科、社会)
2.覚えていなければならない公式や文法事項などで、覚えきれていない部分をリストアップする
3.リストアップしたものにある程度の優先順位をつける
4.すべてを春休みに終わらせることは無理であるとしても、最低限一つのことは春休み中に終えるようにする
5.そのリストは、これからクリアするべき課題として、いつまでに達成するのか計画を立てる
リスト作成や計画立てがなかなかできないひとは、担当の先生に相談するのがいいでしょう。

必ずや、適切なアドバイスをしてくれるはずです。

開成ハイスクール英語科 松本泰雄

国公立大学合格発表

2016 年 3 月 21 日

受験の最大のイベント、合格発表がありました。
今年、私は、大阪大学の合格発表に行ってきました。大阪大学では、去年からホームページでの合格発表と合わせて、大学キャンパスでの合格発表も追加されました。
駅から大阪大学まで歩いている間も、周りの受験生の緊張が伝わり、私まで緊張してしまいました。

合格発表は9:00からです。私は8:45くらいに会場に到着しました。会場には受験生と保護者の方、新入生を部活に勧誘するための在校生がたくさんいました。
9:00になり、受験番号が発表されると、「うわ~」という声とともに合格者が生まれました。

幸いにも、発表を見に来ていた私の生徒は2名とも合格していて、一緒に喜びを分かち合うことができました。毎年、合格発表に行くと日々しっかり指導をしていかないといけないなと感じます。今後も毎年、合格発表会場に足を運びたいと思います。

これから受験生になるみなさんも、第一志望の大学で、キャンパスでの合格発表がある場合は是非参加して下さい。合格の場合は、一生の思い出になるでしょうし、万一、不合格であっても、人生の糧となるはずです。みなさんが思っているよりも合格発表会場はいいものですよ!

開成ハイスクール数学科 前田佳邦

 

数学と科学・技術 その9

2016 年 3 月 14 日

数学と科学・技術 その9

みなさん、こんにちは。今回あは「楕円」について書くことにします。「楕円」は数Ⅲの最後の方に出てきて、数Ⅲを選択していない人には、なじみのないものかもしれませんが、下の図のような、卵(を横倒しした)のような形のものです。

「円」のような丸い形ですが、大きな違いがあります。「円」は、中心からの距離が一定の点の集まりとして有名ですが、「楕円」には中心の変わりになるものとして、焦点というものが2つあります。数Ⅲでは、「楕円」を、焦点からの距離の和が一定、と定義して話が進んでいきます。「焦点」は上の図で、黄緑色をしています。
さて、数学では「定義」を決めて、様々な「性質」を導く、ということが主眼になりますが(そして、そのような順番で教えられますが)、数学の応用を考えるときは、定義ではなく、そこから導かれてきた、「性質」がよく利用されます。ここでは、「楕円」の性質として、2つの「焦点」の性質に触れることにします。
「楕円」の左側の焦点から光が出ているとしましょう。そして「楕円」の縁にあたり、反射して進んでいったとします。ただし、反射するときは、反射の法則(入射角=反射角)に従うとします。さて、この光はどこに到達するでしょう?答えは、下の3つの図を見てみてください。

やや真ん中あたりで反射した場合も、手前のほうに光が進んでいった場合も、奥のほうに光が進んでいった場合も、すべて右側の「焦点」を通っていることがわかります。「楕円」には、このように「焦点」から出た光は、すべてもうひとつの「焦点」を通る、という「性質」をもっています。そしてこの性質を使って、片方の「焦点」に熱源を置いて、もう片方の「焦点」に試料を置くことで、試料を無駄なく高温に加熱することができるのです。まさに、「焦点」は「焦げる点」ですね。他にも、片方の「焦点」に音源をおき、もう片方に手術台をおいて、超音波を人間の器官に当てて治療するという技術もあったりします。
数学の勉強は、なかなか応用にたどりつかないので、退屈に感じる人もいるかと思います。しかし、本当に大事なものというものは、容易に身につくものでもありません。大学進学の後も、若い時分に力を込めて勉強したことを、やがて社会に還元できるよう、自身に磨きをかけていってください。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

 

最後まで諦めない!粘り強く…

2016 年 2 月 29 日

国公立大学前期入試を終え、受験も一段落。多くの公立高校では今週卒業式が行われます。高校3年間の思い出の回想や仲間との別れ。皆さんにとって心に残る卒業式であって欲しいと思いますが、この先受験は、私立大学後期試験や国公立大学中期後期試験が待っています。

私は生徒面談で次のような言葉をよく口にします。「受験は3月までやりきること!」

一般的に、後期入試は高倍率で合格が難しいように思われがちですが、そんなことはありません。例年、「最後の最後で合格しました!」という報告を何回も受けています。そんな報告を持ってきてくれる生徒の特長は、まさに「最後まで諦めずに、粘り強く取り組む姿勢」です。

受験は当日の体調、気力、問題の巡り合わせ…等々、様々な要因が複合されて入試結果として表れます。残り限られた時間の最後の最後まで、全力で受験に臨んでください。後悔を残さないためにも…。

開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

 

計画実行力!

2016 年 2 月 22 日

皆さんこんにちは。

2016年も50日ほど過ぎようとしていますね! もうすぐ3月。開成ハイスクールでは、新学期を迎えます。

現高2生はいよいよ受験生としての勉強が始まります。

新学年を迎えるに当たり、今回は「計画力」について考えてみたいと思います。

何かを成し遂げるには、「計画を立てて実行する力」が必要です。しかし、「言うは易し、行うは難し」ですよね。なぜ難しいのでしょうか以下に計画が失敗する5つの理由をあげました。

計画が失敗する5つの理由

1.目的・目標があいまい
曖昧なものからは曖昧なものしかうまれませんね!

2.目先のことだけを考えている
少し先のことも考えましょう!常に一歩先!

3.複数の案から選んだ計画ではない(=熟考されていない)
新国立競技場もコンペを実施しましたよね。 複数案から最善なものを選ぶというのが基本です。

4.目標(終わり)から逆算していない
一度目標から逆算して確認して行わないととんでもない目にあいますよ!

5.計画の遅れを取り戻す算段をしていない
計画は遅れるモノですよね。

いかがでしょう。自分にあてはまるものはありますか。では、計画が失敗する理由を理解したところで、今度は、計画をたてるときのポイントを確認しましょう。

 

「実行できる計画」を作る5つのポイント

1.想像力をフル活用
これからのことに対して計画を立てるわけですから、未知のことを想像する力が必要です。

2.正しく現状を把握してから計画を立案する
現状を勘違いしてたてた計画が成功するはずありません。

3.複数の計画案を練る

4.計画案を客観的に見直してみる
3と関連しています。

5.リスク回避の方策をもりこむ

ポイントは、計画が失敗する理由の裏返しです。
計画を立てることができたら、あとは実行に移すだけですね。では最後に、実行に移す際のポイントをまとめておきましょう。

 

計画を実行に移す3つのポイント

1.やらなくてもいいことはやらない。「やらなくてもいい」=「やってはいけない」という認識を!
2.「人間」が「実行している」ということを常に心に留めておく
3.随時進捗具合を把握する

以上のポイントを把握し、2月中に計画を立てて、3月からしっかりと実行できるようにしていきましょう。

 

開成ハイスクール英語科

 

入試真っ盛り!

2016 年 2 月 8 日

2月に入り、関西の私立大学の一般入試が本格的に始まりました。生徒たちの会話を聞いていると、1週間ぶっ続けで入試が続き、そのうち2日はA君と日程が同じ、などということもよくあるようです。体調管理にはくれぐれも気を付けてください。

先日も、ある生徒が先生に「気合」を注入してほしいと言っている場面に出くわしました。普段だったら、そんなことを到底言わなさそうな生徒だっただけに、「あっ、生徒も緊張しているんだな」ということがうかがえました。

大学余りの時代になり、選ばなければどこかの大学生になれると言われるようになって数年たちますが、やはり開成の生徒たちはしっかりとした目標を堅持していると思います。この3年間積み上げてきた成果を思う存分発揮してもらいたいものです。

この後には、国公立入試が控えています。今年は寒かったり暖かかったりと不規則な天候が続いていますが、条件はみな同じ。気持ちと体力で負けることがないよう、精いっぱい、自分のやるべきことを最後まで続けてください。

 

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

 

 

試験の時に緊張してしまう人は…

2016 年 2 月 1 日

センター試験が終わって、今、出願面談の真っ最中です。
センター試験は通過点で、ここから私大入試、国公立大学二次試験と続きます。

試験の時に、緊張しすぎて普段の力を出せない生徒もいます。
色々考えると緊張します。
とにかく不必要なことを考えないことが重要です。

人間は葛藤すると、自分との違和感、不協和を感じて体が緊張し始めます。
「失敗したらダメだ」「点数取らなアカン」と強く意気込んだら緊張してきます。
これは心理学でよく言われている認知的不協和理論です。
そんなことを絶対考えてはいけません。

「普段通りにやろう」「あれだけやったのだから大丈夫」と考えましょう。

また、試験中に手が止まったら緊張が増幅します。
止まったら、あれこれ考えないで次の問題へ行き、点数の取れる問題を優先しましょう。

また、一点を見つめ続けてもいけません。
緊張が増幅します。
試験前は遠くの景色を見るなど視点を変えましょう。

今、一番しんどい時期ですね。
このブログを読んでいる塾生の皆さん、前日にスタッフに声をかけて下さい。
1人ずつ丁寧にカウンセリングします。

開成ハイスクール英語科 大道英毅

 

 

とにかく「書く」

2016 年 1 月 25 日

こんにちは。

どの教科にしても、解答能力がなかなか身につかない生徒は、答案を「書く」ことに消極的であるように思われます。完全なる答案を整然と書かなければならない、という観念に強くとらわれ、不完全でも「何かを書く」ことに躊躇し、何も書かないまま、結局は解答・解説を待つばかり、となってしまうようです。そして、模範解答を書き写し、それがノートを埋めていることに安心し、いわゆる「勉強したつもり」「分かったつもり」で終わってしまうのです。解答の書き写しは単なる「作業」に過ぎず、そこに実力を養う要因はありません。

確かに、答案を書き始める前に、ある程度の思考は必要です。しかし、思考に時間を費やすほど、解答の制限時間という現実的問題は別として、思考はますます煩雑化していき、「書く」という積極的な行動に移行し難くなります。心理学者W・Jamesの「行動は感情に先行する」という理論は、「思考」についても言えるのではないでしょうか。曰く「行動は思考に先行する。」つまり、「書く」という積極的、具体的な「行動」が、積極的な「思考」を促し、また「思考」を具体化していく、ということです。

問題演習の場では、間違えることを恐れてはなりません。「間違える」とは、正解に辿り着くために必要な試行錯誤の過程なのです。一方で、「何も書かない」のは、その試行錯誤を経ずして、いわば正解が天から降りてくるのを待っているだけ、そうでなければ「解答放棄」の姿勢に他なりません。

「犬も歩けば棒に当たる。」犬も健気に歩き回って(行動して)いるのです。

開成ハイスクール数学科

先んずれば受験を制す!

2016 年 1 月 18 日

来年受験を迎える高校2年生にとっては、センター試験までもうあと一年を切りました。

2月からは、センター試験型の模試も行われるようになります。毎年、模試の結果を見て思うことは、理科・社会で顕著に出遅れている受験生がいる、ということです。英語だけを見ると8割以上得点できていても、理科や社会が3、4割ということがあります。センター試験の得点率が8割を大きく超えることが必要な難関大学の受験を考えると、今後得点を伸ばしていくのにかなり苦労することが予想されます。センター試験では、文系で社会2科目・理科基礎2科目、理系で社会1科目・理科2科目が必要です。特に昨年度から、理系では理科の出題範囲が全範囲になったことから、理系の受験生は、合計得点を伸ばしていくのに苦労しているようです。

そこで、高校2年生の諸君には、早速、文系の人は少なくとも社会1科目を、理系の人は理科1科目を復習し始めることを勧めます。社会の復習は、単元ごとに教科書を読み、まとめをし、さらに問題集で問題を解いてください。理科の復習では、学校で使用している問題集をもう一度最初から解き直してください。高3生になってからと考えるのではなく、人に先んじて受験モードに入ることが重要です。
2月の模試でどの程度の点数が取れるのかを確認し、続く5月の模試では少なくとも理・社1科目は7割程度取ることが目標です。
さぁ今日から始めましょう!

開成ハイスクール英語科 松本泰雄