2016 年 1 月 11 日
いよいよセンター試験が近づいてきました。私の教え子たちも必死でやっています。
1月集中授業もいよいよ佳境ですね。最後の追い込みです。
今一度、勉強以外の点で、センター試験で注意するべきことを書きたいと思います。
・本番で使う時計を日々使う
・本番で使う鉛筆を使う
・センター練習会などがあれば服装も当日と同じにする
などなどです。センター試験に向けて「勉強」の追い込みも必要ですが、それ以外の準備も重要です。
また、本番で実力を発揮するために、当日のイメージトレーニングをしておいてください。例えば、
・受験する教室を想像してみる
・試験官の人数や性別を予想してみる
・隣の席の受験生を想像してみる
などです。事前にイメージを作っておくと、教室に入った際に「イメージと違うぞ、でも、隣の受験生は想像どおりだぞ」という風にイメージの確認ができます。試験当日は、何かにつけて不安になります。事前のイメージを確認することで、イメージがあっていたかどうかを楽しんで確認することができます。
センター試験本番で、いつも以上の点数を取るために、今やれることはたくさんあります。諸君の最後のがんばりに期待します!
開成ハイスクール数学科 前田佳邦

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2016 年 1 月 4 日
明けましておめでとうございます。本年も、このブログを、よろしくお願い致します。
寒い日が続きますね。外を歩いていると、冷たい風が吹いてきて、「おお、さむっ!」と思わず口から出てしまいます。このブログの原稿を書いている時には、えりも岬で最大瞬間風速30メートル近くの風が吹いたようです。風邪をひかないよう、くれぐれも気を付けて下さい。
さて、最大瞬間風速と書きましたが、毎日発表される風の速さとはどのようなものなのでしょうか?単に風速計で測った速さをそのまま読み取ればいいのでしょうか?それではよくない、と少し考えればわかると思います。実際、みなさんが日常経験するように、風は常に一定の速さで吹いているわけではなく、ある時だけ急にピュウッと風が吹いてきて、「おお、さむっ!」と声がでるわけですから、風の速さは、時間とともにかなり大きく変わってしまうことがわかります。単に風速計の読みを見ても、たまたま風が速い時に読みとったものかもしれませんし、風が止んでいる時の速さかもしれないのです。では、発表されている風速とは一体なんなのでしょうか?こういった「ばらつき」のあるデータ(風速)から人間の感覚に近い値を出すのに、「平均値」がよく使われます。風速の場合は、10分間の平均、瞬間風速は3秒間の平均が現在使われています。瞬間風速といっても、瞬間の値ではなく、「平均値」なのですね。
科学や技術の世界では、さまざまな量を、数値を使って表します。ただし、そのままの計測結果や、計算結果ではなく、意味を考えて適切になるように工夫が施されています。そして数学は、そのための手段となっているのです。身近なものを、数値を使って捉えることは非常に大切です。単に公式に当てはめて、答えを出すことだけに一生懸命になるのでなく、意味を理解し、現実を理解するために数学を学んでいる、ということも忘れないでください。
開成ハイスクール数学科 村上豊

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 12 月 21 日
昨日12月20日(日)は、高槻本校にて、年の瀬恒例の「年末特訓」が開講され、多くの高3生が集いました。
これは、京大・阪大記述対策、センター試験対策、関関同立対策、産近甲龍対策など様々な講座が設定され、同一時間帯に9つの講座が同時進行し、1日で6講座を受講するという、バイキング形式の直前集中対策です。
当日は、生徒諸君もやる気に満ち溢れていましたが、それは我々教師陣も同じ事。自身の講座を受講してくれた生徒に対し、熱い授業を実施しました。
授業を終えた後の生徒たちの充実しきった顔は、一人ひとりのレベルアップが図れた証で嬉しく思うと共に、普段とは異なる環境で他の多くの受験生に交じって学んだことは、大きな経験になったと確信しています。
この経験を糧に、来るべき入試に向けて、引き続き努力を継続して欲しいと願っています。
開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 12 月 7 日
みなさんこんにちは。現在、高3生は公募推薦入試真っ只中で、私が担当している西田辺教室でも、いよいよ受験シーズン本格到来!といった雰囲気に包まれています。
しかし、毎年この時期にナーバスになってしまい、ペースダウンしてしまう生徒もいます。
●センタープレテストの結果が思わしくなかった
●理科・社会の得点が安定しない
●漠然と不安を感じる
などなど、挙げればキリがありません。
こうした不安に苛まれたときに、自身をコントロールする術を身につけておきたいものです。
●先生と面談して計画を立て直す
●簡単な問題を解いてスモールステップ形式で自信を取り戻す
●自室でゆっくり過ごす
●好きな音楽を聴く
などして、心身を立て直せるようにしておかないと、超!重要な受験直前期の時間を無駄に過ごしてしまうことになりかねません。
私の場合は、12月頃から、通学の際に自宅から駅まで自転車に乗るのをやめ、毎日20分ほど歩いて朝のひんやりした空気で身を引き締めてから登校していました。また、ストレスが溜まったと思われるときは、好きな曲をゆったりとした気持ちで聴いたりしていました。とにかく、いいサイクルを引き寄せるきっかけを何かみつけてみましょう。入試直前や本番で冷静さを保てる受験生なんて、そう多くはないはず。調子が狂ったときに立て直せる術があるか否かで結果は自ずと変わってくるはずです。このブログの過去の掲載で、大道先生が受験期に摂取するべき食品等を紹介してくれていますので、そちらも参考にしてみてください。
開成ハイスクール英語科

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 11 月 30 日
みなさんは、忘れものをしてしまったことが当然あると思います。ただ、小中学生の忘れものと大きく異なる点といえば、持ち物に名前が書かれていないことが圧倒的に多いこと。ですから、持ち主に返却するということが非常に困難になります。高校生になると、自分は忘れものなんてしないから大丈夫、持ち物に名前を書くなんて恥ずかしい、などの理由からなのでしょうか。問題集やプリントの類の忘れものは、大きなロスを生じさせます。なぜなら、勉強というものは、以前に自分が解けなかった問題を、次に出てきたときには解けるようにしておくことの繰り返しだからです。特に高3生は、焦って新しいものに手を出しがちですが、今だからこそ、自分の弱点補強をしっかりしていってもらいたいのです。そのためには、今まで自分がやってきたことを謙虚に振り返り、ポイントを確認しながら効率よく勉強してください。そして、自分は大丈夫と思い込むことなく、忘れものがないかどうか、常に確認してください。
開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 11 月 23 日
生徒面談をしていると、受験生は寝るのが遅くなってきているようです。
できるだけ、日が変わるまでには寝るようにしましょう。
睡眠不足はすべてを狂わせます。
特に受験生には睡眠不足が大敵。
免疫力も落ちますし、風邪をひきやすくなります。
日中うとうとしている人は特に要注意です。
これから本格的に寒くなり、風邪やインフルエンザにかかりやすい季節になります。
免疫力が低くならないように以下の栄養素を含む食べ物もしっかり摂りたいですね。
タンパク質:体の修復に必要で、からだの抵抗力を高める免疫抗体の主成分です。
魚類(アジ、イワシ、サンマなど)、肉、卵、牛乳などに多いです。
ビタミンC:白血球の活動に必要で、免疫力の活性化に関係があります。
キャベツ、パセリ、じゃがいも、さつまいも、ブロッコリー、いちごなどに多いです。
ビタミンA(βカロテン):不足すると免疫機能が低下すると言われています。
レバー、ウナギ、アナゴ、牛乳、乳製品(チーズ、ヨーグルト、生クリームなど)などに多いです。
ビタミンE:免疫力を活性化させる作用があります。
植物油、大豆、玄米、アーモンド、ウナギ、サンマ、イワシ、かぼちゃに多いです。
亜鉛:不足すると免疫機能の低下をもたらし、風邪などに繰り返し引きやすくなります。
レバー、カキ、ウナギ、鶏ササミ、サンマ、シジミなどに多いです。
以上をしっかり摂って、この冬を乗り切りましょう!
開成ハイスクール英語科 大道英毅

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 11 月 16 日
こんにちは。今回は、特に高1・高2生の皆さんに向けて、お話をしようと思います。
勉強面における皆さんの目先の「目標」は、「定期テストで高得点を取る」ということではないでしょうか。より具体的に、「学年順位で10位以内に入る」とか「平均点を20点上回る」であったりするかもしれません。では、その目標を達成する理由、つまり、その先にある「目標」は何でしょう。多くの人が、「○○大学に現役で合格するため」という理由を挙げるのではないかと思います。では、さらに進んで、その大学を目指す理由は何ですか。こうなると、話は将来の職業にまで及ぶかもしれません。
現時点で、将来の職業を具体的に考えている人は、あまり多くはないと思います。でも、自分の将来像や生き方についてのイメージは、たとえ漠然としたものであっても、ある程度は抱いているのではないでしょうか。「こんなふうに生きて行きたい」「こんな人物になりたい」といったものです。職業は、その人の人生を大きく左右するものであり、その背景にある「生き方」は、まさに人生(生きるということ)そのものです。それはすでに「目標」ではなく、生きる「目的」です。
皆さんは今、多くの課題を目の前にして、毎日勉強に励んでいることでしょう。部活動で疲れていても、好きなことをしてゆっくり過ごしたいと思う時も、目の前の課題に取り組まなければなりません。それは「何のため」ですか。なぜ今、例えばその数学の問題を解かなければならないのですか。もちろん、定期テストに向けての「目標」を達成するためですね。しかし、勉強の動機づけがそこで完結してしまえば、いずれは勉強のしんどさに負けてしまうかもしれません。定期テストの点数目標の背後にある、志望大学という目標、その先にある職業選択、そしてさらに大きな「生き方」という「目的」を常に見据えてこそ、日々の勉強を支え、持続させる最も強い動機づけ=原動力が与えられるように思えるのです。
「目的」に達するには、様々なレベルの「目標」を段階的にクリアしていかねばなりません。なぜ今、この時間に、この科目の課題に取り組む必要があるのか。「何のため」なのか。それは、皆さんが思い描く理想の将来像、つまり「生き方」という「目的」に辿り着くためです。皆さんが将来、「なりたい自分」になるために、それに1日分だけ近づくために、今、目の前にしている勉強の課題に取り組む必要があるのです。
日々の勉強を、常に自分の将来像と直結させて考えることのできる人は、充足感の得られる毎日を過ごすことができるでしょう。


カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 11 月 9 日
「単語がどうしても覚えられないのですが」という質問をよく受けることがあります。覚えることは大変なことですが、とても重要なことです。高3生にとっては入試まで追い込みの時期、ここから重要なのは知識の確かさです。入試で問われるのは、「これを知っていますか?」という知識と「これを知っているならこうなりますよね?」という知識を基にした考える力なのです。あやふやな、うろ覚えの知識を確実に使える本当の知識に変えていく作業がこれから最も重要なものになります。そのためには、できるだけ多くの問題を解き、必要とされる知識を再確認することが必要です。よく模試の後などで「○○はまだ覚えてなかったからできなかった」などと言う声を聞きますが、それこそ良いチャンスなのです。「覚えていればできる」と気づいたのですから。
では、覚えるためには何かコツがあるのでしょうか。それは、「何かに結びつける」ことです。例えば、“cat”=「ねこ」を覚えた時に、「キャット」という音や「c/a/t」という文字には何の理屈もありませんが、おそらく“cat”と言う綴りや音とともに「ねこ」のイメージが頭の中に描かれたことに違いありません。言葉を覚える時に、重要なのはこのイメージ化なのです。書いて覚えるというのも、同じことです、文字という視覚的イメージに言葉を置き換えて覚えているのです。歴史の年代や化学のイオン化傾向を語呂合わせにして覚えているのも同じイメージ化です。
イメージ化はそれぞれ、「文字にする」「音にする」「意味のある文にする」「文字通り『映像化』する」などがあると思います。自分に合った方法を採用してください。
また、覚える時にもう一つ必要なのは「繰り返し」だと思います。なかなか一度では普通覚えられません。一度で覚えられるくらいならもうすでに覚えてしまっているはずですね。「何度も繰り返す」ことと、「諦めない」ことが重要です。
入試までもうあとわずか。「知っている」こと、「覚えている」こと、「知識」が最大の武器になります。
開成ハイスクール英語科 松本 泰雄

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 11 月 2 日
秋も深まってきました。受験生の秋と言えば「模試」ですね。11月は毎週模試だ~、という人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は模試を受けるにあたっての「見落としがちな点」についてアドバイスをしたいと思います。
まずは、マーク式模試についてです。マーク式模試は、基本的にはセンター試験対策となります。センター試験本番では鉛筆でマークをしますが、みなさんは模試に鉛筆を持って行っていますか?私の受け持ちの生徒を見ていると、まだまだセンター試験の演習中に鉛筆を使ってマークをしている生徒が少ないのが現状です。
マーク式模試は、ここから2回程度しか受験機会がありません。その次はセンター本番!模試は本番の予行演習ですから、本番にやることは必ず模試でも実践しましょう。意外とシャーペンを鉛筆に持ち替えてマークするのは慣れが必要です。
次に、記述式模試です。記述式模試では、京大模試・阪大模試・神大模試・大阪市大模試など大学別の模試を受験する人も多いかと思います。
記述式模試のポイントは、模試返却後の見直しとなります。マーク式の模試では、模試受験後すぐの見直しがポイントですが、記述式模試は、模試受験後に軽く見直しをしておいて、1ヶ月程後に返却される添削された答案のチェックをしっかりと行ってください。実際には模試の返却は12月となりますので、センター試験明けに記述式模試の答案をチェックしてもOKです。
最後に、これも見落としがちですが、模試には本番に持っていく「時計」を持って行ってください。模試会場には時計が設置されていることもありますが、センター試験などの本番では、時計は設置されていないのが通常です。試験時に時間がわからないと、得点にまで大きく影響します。模試の際にも、入試当日に持っていく時計を必ず用意してください。
以上が、受験生が見落としがちな模試のポイントです。模試を有効活用し、本番の得点力が最大限にアップするよう、受験生としての「実りの秋」にしましょう☆
開成ハイスクール数学科 前田佳邦

カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。
2015 年 10 月 26 日
みなさん、こんにちは。すっかり秋になりました。秋といえば、「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」など様々な秋がありますが、みなさんはどんな秋を過ごしているでしょう。
さて、前回は2次関数(と平均)の話をしましたが、今回は3次関数について話すことにしましょう。微分を習った人は3次関数のグラフが次のような形になる、ということを計算で求めたと思います。

なにか、グニャグニャした形ですが、微分の計算をして、増減表を書いて、極大値や極小値を求めて…、とにかくいっぱい計算して、結局なんだったんだ、と思った人もいるでしょう。ここでは、この3次関数の応用を話すことにします。そのために、上のグラフの解釈を変えて、横軸を時間、縦軸を水平方向の位置だと思うことにします。すると、グラフは、次の水平方向に動く点となります。

グラフが上下に変化しているのに合わせて、点が左右に動いていることが分かります。ちなみにこの3次関数は

で表される関数です。他に、

を使ってみると、

こんな動きになります。今回は左右ではなく、上下に動かしてみました。
「別段変わった動きでもない、つまらない」と思うでしょうか?私もそう思いますが、では、この二つの動きを合成してみたらどうなるでしょう。左右の動きと上下の動きを同時に行ってみるのです。すると、次のようになります。



アニメーションが早く切り替わるので、右側に完成品を載せています。「て」という字が書けていることがわかるでしょう。そういわれて振り返ってみると、元々の左右の動きや、上下の動きは、「て」という字を書くときの手の動きのような気がしてきませんか?
現在は、生活のさまざまなところにコンピュータが入り込んでいますが、そこで見ることのできる、文字やCG、イラストなどは、実は3次関数(3次のベジェ曲線)を使って描かれることがよくあります。もちろん実際は、3次関数を複数使うことで、上の下手くそな「て」ではなく、きれいな文字の「て」を描いていたり、数式をそのまま使うのではなく、直感的に描けるような工夫がなされていたりします。その基礎的な部分には数学が使われているのです。「数学は科学の女王である」と言われることがあります。「科学・技術」について、ほとんど意識せずとも日々の生活は送れますが、現代の私たちの生活を支えているのも事実です。できる限り慣れ親しみ、生活を実りあるものにしてください。
最後におまけとして、数式で描いた「すうしき」(下手ですが)と、「す」のくるっと回る部分の数式を載せておきたいと思います。
開成ハイスクール数学科 村上豊







カテゴリー: ブログ | コメントは受け付けていません。