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開成教育グループ


文理選択―将来を考えるということ

2015 年 10 月 19 日

こんにちは。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目ですので、体調を崩さないようにしっかりと休息を取るようにしましょう。
さて、私は1年生を多く受け持っているのですが、文系と理系の選択についてよく相談を受けます。先日もある生徒が「理系を選択したいのだけれども、果たして理系でやっていけるかわからない」と不安を述べていました。一般的に、文系よりも理系の方が、勉強量が多くなる傾向があり、理系は数学を数Ⅲまで学習するので、苦手な生徒からするとかなりきびしいものがあります。私も1年生の文理選択のときに理系を志望したのですが、2年生のときに心理学に興味を持ち、文系へ志望を変えようとしたことがあります。
文理選択で悩むということは、自分の将来について真剣に考えている証拠ですので、とてもいいことだと思います。ただ、ある科目が苦手だから、嫌いだからという理由で志望変更することはやめて下さい。あくまで自分の将来を考えた上で選択をすべきだと思います。

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太
 

 

センター試験まで100日を切って…

2015 年 10 月 12 日

センター試験まで残り100日を切りました。その数字を直視すると不安に駆られるでしょうが、一方でこれから入試に向けての3カ月間は現役高校生にとって、学力の飛躍が大いに期待できます。そのために今一度、自身の学習環境を見直してください。

知識事項の整理、暗記は日々行えているだろうか?間違えたまま理解していないだろうか?解けなかった問題を放置していないか?…などなど。

理解が「?」の部分を克服するのが学力向上の第一歩。そして最終的に、学力向上は勉強の「質と量」に係ってきます。来たる入試本番に向けて、今一度、勉強時間を含めた学習計画を練り直し、その計画を自主的に実行しましょう。

また、今週末10/18(日)はマーク型全国模試が控えています。残り限られた数日ですが、模試に向けても万全の状態で挑めるよう、準備を怠らないようにしましょう。

開成ハイスクール数学科 中澤宏尚
 

 

Long Autumn Evenings

2015 年 10 月 5 日

皆さんこんにちは。このブログに初めて執筆させていただきます。

10月を迎え、朝晩はかなり冷え込む日が増えてきましたね。
さて、秋と言えば…、様々な秋があります。食欲の秋。芸術の秋。読書の秋。スポーツの秋。
皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

高校3年生の皆さんにとっては、当然「受験の秋」ですよね。指定校推薦や公募推薦といった推薦入試が行われることに加えて、模擬試験が集中的に行われ、受験に対する緊張が一層高まる季節です。
しかし、高校3年生だけではありません。高校2年生にとっても「受験の秋」は当てはまります。入試までの日数を考えれば、高校2年生の秋から受験勉強を始めるべきですよね。まさに受験勉強を「始める」秋です。また、高校1年生は、入学して約半年が過ぎ、志望校を意識し出す頃だと思います。その意味においても、受験を「意識する」秋です。

秋の夜長とはよくいったもの。自分の将来を見据えるのにピッタリな季節ですね。
食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋を堪能するのも重要ですが、自分の将来についてもしっかりと考える「受験の秋」にして下さいね。

さて、受験生は今後毎週のように模試を受けることになります。結果が返却されるたびに、喜んだり、落ち込んだりするものです。いい結果もあれば、悪い結果もあるでしょう。時には、逃げ出したくなる時もあるかもしれません。今回はそんな受験生へのメッセージとして、ある曲の歌詞を一部紹介します。

Down an unknown road to embrace my fate
Though that road may wander, it will lead me to you
And a thousand years would be worth the wait
It might take a lifetime but somehow I’ll see it through
And I won’t look back, I can go the distance
And I’ll stay on track, no, I won’t accept defeat
It’s an uphill slope but I won’t lose hope
Till I go the distance, and my journey is complete

先のわからぬ道を行き、運命と向き合う。
その道は曲がりくねっているかもしれないけど、必ず僕を導いてくれる。
千年かかるかもしれないけど、待つに値するだろう。
生涯をかけることになるかもしれないけれど、何とかしてやり遂げてみせるさ。
そして、振り返りはしない。たどり着けるから。
そして、道を歩き続ける。挫けたりはしないさ。
つらく険しい道のりだけれど、希望は失わない。
辿りついて、この旅を終えるまでは。

これは、映画「ヘラクレス」の主題歌である“Go the Distance”という曲の一部です。go the distanceは「たどりつく・最後までやりぬく」という意味のイディオムです。goが自動詞なのにdistanceという名詞が後ろにきていますね。イディオムだからといえば、それまでですが、「移動を表す自動詞」や「時間の持続を表す自動詞」では、直後に「距離や時間を表す名詞」がくることがあります(前置詞の省略として解釈されたりします)。

例えば、
 ①I swam one mile yesterday. 私は昨日1マイル泳いだ。
 ②The concert lasted three hours. そのコンサートは3時間続いた。
といった表現です。

センター試験まであと100日程度となりました。受験生の皆さんは、不安な日々を過ごしていることでしょう。大学受験というのは非常につらくて険しい道ですが、「絶対、志望校に入るんだ!」という強い信念をもって、最後までやりぬき、志望校にたどり着いて下さい。まさに、Go the distance!!

開成ハイスクール英語科
 

 

季節の変化とともに

2015 年 9 月 21 日

文化祭のピークも終わり、多くの高校2年生は、修学旅行のシーズンに突入、といったところでしょうか。
先日、あるクラスでの生徒のやり取りを聞いていると、修学旅行の部屋割りの話だったり、行き先の名産品の話だったり、パスポートが…、という声も聞こえてきました。
行き先はどこであれ、とにかく無事を祈るばかりです。

ところで、特に2年生のみなさん、何か大事なことをお忘れではないでしょうか。

そうです。定期テストが修学旅行の日程前後1週間にある高校が非常に多いのです。

まさか、修学旅行先に問題集を持って行かざるを得ない、とか、飛行機の中で英単語を覚える羽目になる、なんてことはないでしょうね。

修学旅行を終えて帰ってきたら、疲れが一気に押し寄せて、数日休養に充てる必要が出てくる人もいると思います。

ですから今、この一年でわずかしかない心地よい気温の日々を有効活用していただきたいのです。

3年生の中には、指定校推薦で合格が決まったという生徒も出てき始めました。
指定校推薦を狙っている2年生は、結果発表までもう1年もありません。

それぞれの季節には、それぞれの季節にあるべき姿があります。
やるべきことをしっかりやった人には、その結果がついてくるはずです。
忙しい毎日を過ごしている今こそ、自身のやるべきことをしっかりやってください。

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

 

 

発音しながら覚えること

2015 年 9 月 14 日

やっと猛暑から今年も解放されました。
高校では文化祭のシーズンですね。
鶴橋教室は高津高校の生徒が多いのですが、
高津高校が先日記念祭(文化祭)を行いました。

そこで漫才大会があったのですが、
なんと鶴橋教室に通っているK・S君とK・T君のコンビが優勝したと、生徒から聞きました。
おめでとうございます!

普段からおもしろいことを言っている2人なのですが、彼らは英語が得意で模範的です。

英語はただ単に見て、書いて暗記しても、すぐ忘れますし、実質暗記できていない場合がほとんどです。

英語は言語なので、「発音すること」が非常に重要なのです。

声に出すことは、 予想以上に多くの行動を伴います。
細かい呼吸、細かい舌の動き、細かい口の開閉、リズム、音程など、
これらがすべて脳に記憶されます。
これだけ多くの動き・内容が記憶されるので、忘れにくくなるのは当然です。

彼らはよく実際に単語を覚えるときにも発音しています。
リズミカルにそしてユーモアたっぷりに。

みなさんも英単語を覚えるときは発音しながら覚えましょう!
そして、長文の復習の際にも必ず音読しましょう!

開成ハイスクール英語科 大道英毅

 

 

過去問ノススメ―過去問は大学から受験生へのメッセージ―

2015 年 9 月 7 日

夏も終わり、私大受験生にとっては11月の公募推薦入試まで、もうあと2か月ほど、一般入試までも5ヵ月です。この時期になると、「何か良い問題集はありませんか」と聞かれることが多いのですが、こと英語の長文に限っては、いつも志望大学の過去問を勧めています。入試の問題はその大学から受験生への「うちの大学に合格したいのなら、こういった文章を読めるようになってね!」というメッセージだと考えるからです。語彙のレベル、英文の内容がまさにその大学が受験生に求めているものなのです。

●過去問の正しい使い方

腕試し的に過去問を解いて「~割は取れた」などといっている受験生を時折見かけますが、これは効果的な過去問の活用ではありません。効果的に過去問を活用するには、

① 毎日過去問を解く

② 過去3年分、最低12回分の試験問題をする。

③ 試験直前に今まで解いた過去問を再び解いて復習する。

この3つが大切です。

まず①についてですが、3日で1回分の試験問題が終わるように、大問を分けて、毎日試験時間の1/3の時間で問題を解きましょう。答え合わせの後、設問文・選択肢・本文の解答の根拠となった部分にある単語・熟語で知らなかったもの、読み違えていたものを調べてください。これで1時間程度はかかると思います。

②について、現在私立大学は年間で少なくとも4~6回は入試を実施しています。1年分でも4~6回分の試験問題があります。これを古い方から順に解いていくとよいでしょう。理由は、出題担当者は「この単語は注釈なしでよいのか」「2年前にこの文法を聞いたから、今度はその関連問題を」などと、自大学の過去の問題を見てから問題を作成するからです。問題を解き続けていると、似たような問題に出くわすことが多くなります。

③について、最後に2回目を実際の試験時間より短めで解いて、単語など忘れていることのチェックをしてください。

模試ではいつもE判定だったが受かった、という話をよく聞きます。私立大学では頻繁にあることなのです。その理由は過去問を完ぺきにマスターしたからなのです。さあ、入試まで過去問で追い込みを駆けましょう!

開成ハイスクール英語科 松本 泰雄

 

 

数学と科学・技術 その6

2015 年 8 月 24 日

みなさん、こんにちは。暑い夏も一段落ついてきたころでしょうか?今年の夏は暑かったですね。7月の世界平均気温は過去最高だったとか、私がブログの原稿を書いている時点では、8月の大阪の平均気温は30℃(少し涼しくなってきたので、最終発表ではもう少し下がると思いますが)であったりだとか、大変な夏でした。とにかく体調にはくれぐれも気を付けてください。

 

さて今回は、「平均」について書きたいと思います。「平均」というと、小学生のときに習った

­

という式が頭に浮かぶでしょうが、今回は、二次関数

の考え方と絡めて書くことにします。話を簡単にするために、データは二つ、Aさんの体重とBさんの体重の平均を出すことにします。

とすぐに答がでますが、ここでは考え方を少し変えてみます。求めたい量 は、からも、 からも近い量にしたいとしましょう。平均が答だと分かっていますが、ここでは、「近い」ということを数式で表してみるのが大事です。そこで、からまでの「近さ」を

で測ることにします。の値が近いほどゼロに近いことが確認できると思います(他にも絶対値を使うという方法も考えられますが、ここでは、この二乗の形を採用します)。すると、からの「近さ」は、

 

で表すのがもっともそうだと思いませんか?からの「近さ」と、からの「近さ」を足したもので考えよう、というのです。さて、ここで二次関数がでてきました。求めたいものはなんだったでしょうか?できるだけ近い量を求めよう、というものでした。それは、つまり、二次関数で表される「近さ」を最小にしよう、という問題になっているのです。高校数学でおなじみの最小値の問題ですね。これを解いてみましょう。上の式を展開して、平方完成すると、

となり、二次関数の最小の位置は、軸の位置でしたから、

と、望みの平均の量がでてきました。データが二つの場合をやりましたが、データが増えても同じようにして、「平均」=「近い量」を導けます。「簡単に計算できるものを、わざわざややこしくして何になる」と思う人もいるでしょうか?もちろん、平均を計算するだけなら、単に合計したものをデータの個数で割ればいいのですが、ここで大事なのは、「近さ」というものを数式で表してみた、という点です。さまざまなデータを扱うと、単に「体重」や「気温」だけのデータを扱うのではなく、「体重と腹囲」や「気温と湿度」など複数のデータを扱ったり、取れるデータは  という量なのだけど、知りたい内容はであったりなど、単に平均計算をしていても適切なことは何もわからない、ということも起こります。そこで使われるのが、「近さ」を数式で表しみる(ここでの方法は、「最小二乗法」としてより一般化されて多くの分野で使われています)という考え方なのです。そして「近さ」を数式で表して合理的に解釈することで、データの結果から将来の予測をしたり、ある場所での資料Aと別の場所での資料 B は似ているのかどうか、など単純な平均計算からはなかなか分かり難いことを判定したりなど、様々な応用がなされています。

現在の高校数学の過程には「データの分析」が入るようになりました。コンピュータが日常生活に入り込むことで、さまざまな情報、データが身近なところに氾濫しています。適切に情報を読み取るには、単に流れてくるデータを鵜呑みにするのではなく、時に咀嚼して上手に判断しないといけません。こうした視点を、ぜひ高校生のうちに身に着けてください。

 

開成ハイスクール数学科 村上 豊

 

夏の全国模試を終えて

2015 年 8 月 10 日

8/9(日)、高3生対象のマーク型全国模試が実施されました。昨年は台風11号の影響で中止や実施日変更等の措置がとられ混乱を招きましたが、本年は受験生の皆さんにとって、実力が遺憾なく発揮されたでしょうか?

マーク型模試が終わると自己採点をしますが、その際の注意点をお伝えします。

まずは、問題用紙に○付けはしないでください。自分の記した答えが正しければ、模範解答の配点表の配点に○を囲み、合計点を算出してください。模試は繰り返し解き直すものです。問題に書き込んだものは消しゴムで消し、再利用できるようにして、次回の模試に向けて、問題集として活用しましょう。

次に、成績表が返却された際、自己採点と各科目の得点や合計得点に差異がないか必ず確認してください。自己採点は「答案にマークした答えを正しく控え、正しく採点し、自分の得点を正しく把握する」ことが最大の目的です。マーク型模試試験の度に、これは継続訓練しましょう。

最後に…。受験生たる者、1回の模擬試験で一喜一憂しないように心掛けてください。今回、成績が芳しくなかった人は即復習!この悔しさをバネに次回に飛躍すべく、さらなる努力を積み重ねましょう。全ての受験生が悔いなく入試に挑めるよう、今後も応援していきます。
開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

 

 

「間違い」の分析

2015 年 7 月 27 日

こんにちは。

「解けなかった問題を解けるようにする。」これこそ、成績アップの基本原理ですよね。ところが、この原理に忠実に従って勉強に取り組んでいる人は、意外に少ないように思われます。

まず、正解を出すことに強いこだわりを持たなければなりません。もちろんこの姿勢は、テスト本番のみならず、平素の問題演習においても常に持ち続けていなければなりません。この意志が希薄であると、自分の答を入念にチェックすることを怠り、いわゆる「ケアレスミス」を生じさせます。また、すぐさま解説や解答に頼り、それを見て安易に納得し、「分かったつもり」になって、解けなかったという事実を放置してしまいます。正解に対する強いこだわりがあればこそ、いざ解けなかった、間違えてしまった時に、その悔しさが強い印象として残り、それを克服しようという意欲と行動につながっていくのです。

次に、解けなかった原因を客観的に分析することが必要です。考えられる主な原因としては、①その問題の背景に問われていることが、そもそも「理解できていなかった」、②理解はしていたが「In-put(暗記)が徹底できていなかった」、また、③「Out-put(演習)の経験・回数が不足していた」、などが挙げられます。解けなかった原因を、このように段階別に特定できてこそ、その段階を克服するという具体的かつ効率的な対策を講じることができるようになるのです。

正解できなかった原因として注意したいのが、「ケアレスミス」です。こうした間違いをする人は、しばしばそれを「単なるケアレスミス」だと軽視し、「本当は正解できたはずだ」と言います。自分が「解けなかった」という認識がなく、なぜそうしたミスを犯したのか、ということに思いが至らずに、恐らくはその後もケアレスミスを繰り返すでしょう。

ケアレスミスにも、反復演習不足など、さまざまな原因が考えられますが、そのうちの一つに、「心理的要因」が存在しているように思われます。テストや演習でその問題を解いたときに、自分がどんな心理状態であったのか、どのような態度・姿勢でその問題に臨んだのかを、冷静に見つめ直す必要があるでしょう。問題に対処する際のメンタリティの改善も、重要なテーマです。ケアレスミスを決して侮ってはいけません。

 

人間は、なぜ誤りを犯すのでしょう。生物学の専門的なことはよく分かりませんが、誤りは、人間が進歩・向上するべく、その行動に織り込まれているものなのかもしれません。だとするなら、誤りを是とし、そこから何らかの教訓を得て、進歩・向上の礎となすのが本来の姿でしょう。

 

 

大学を見学しよう!

2015 年 7 月 20 日

さあ、夏休みです。部活動に勉強に、毎日忙しいかと思います。高校生のみなさんにとって、最大の目標はなんといっても「大学に合格すること」ではないでしょうか。ところで、みなさんは自分の志望校をどうやって決めましたか。なかにはまだ決まっていない人もいるかもしれません。志望校を決めた人は、自分の将来や現状の学力等で判断したのではないでしょうか。「この大学に行きたい」という強い思い、その気持ちはとても大切です。
夏休み期間中は、ほとんどの大学でオープンキャンパスや学校説明会を実施しています。実際に自分の目で大学を見ることによって、改めてその良さを認識し、頑張ってやるぞというモチベーションアップにつながることや、疑問点を解決して、すっきりと勉強に打ち込めることもあるでしょう。そして実は、忘れられがちなことですが、改めて自分を見つめなおすことができるというメリットもあるのです。大学に合格するためには多くのライバルとの勝負に勝たなければなりません。それには、自分を知っておくということが当たり前に必要になってきます。
各教室にはいろんな大学のオープンキャンパスのスケジュールが掲示されていますし、ネットで検索すれば、かなりの数の情報が出てきます。部活や模試の日程とぶつからないように確認をして、志望校を、そしてなにより自分をしっかり知ってみてはどうでしょうか。

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎