(昨日の続き)
【共通テスト(センター試験)利用】
1979年から1989年まで行われていた「大学共通第1次学力試験(=共通一次)」は国公立大学のみが利用できる試験でしたが、1990年に「大学入試センター試験」と変更され、その成績利用は有料ですが、私立大学にも門戸が開かれることになりました。
そこに真っ先に名乗りを上げたのは首都圏では慶應義塾大学の法学部と医学部、東京理科大学の基礎工学部など、近畿圏では松陰女子学院(現:神戸松蔭学院)文学部、流通科学大学の商学部など16大学19学部と限定的でしたが、その次の年度から立命館大学、近畿大学、京都産業大学が本格的に導入を始めました。
今では併用方式も含めて多様な共通テストを利用した受験ができる関西大学も実は導入は1999年と遅くなっています。
【その他】
日本でいち早く入試にマークシートを導入したのは第1次ベビーブームによる18歳人口急増期にあたる1967年の専修大学、1968年の早稲田大学だといわれています。その後1979年に共通一次試験が始まってから、多くの私立大学でもマークシートが導入されるようになりました。本来は大量の答案を早く正確に採点できるといった、大学側の都合によって導入された方式ですが、選択肢によって成り立っている入試問題は、英語の綴りミスや漢字間違いなどを恐れる受験生にも支持されるようになりました。
立命館大学は1990年に、近畿大学は1991年に英語の入試問題から記述を無くし、多くの受験生を集めました。近年では甲南大学がオールマーク方式で(他にも要因がありますが)志願者数を大きく伸ばしたのも記憶に新しいところです。そんな中で同志社大学と関西学院大学の学部個別日程では、一部の問題だけですが記述式が残っています。採点の手間も大変だと思いますが、これらの大学のこだわりを感じます。
このように、入試方式だけを見ても大学ごとに様々な相違点があります。多くの受験生は専門分野や居住地から大学を選んでいると思いますが、入試方式と自分との相性という観点による大学の選び方もいかがでしょうか。

