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開成教育グループ


【速報】 近畿圏 私立中学出願状況【まだ途中経過ですけど】(兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県)

2025年1月17日

【兵庫県】

兵庫県はここ1~2年で共学化する学校がありますが、その影響を中心に見てみたいと思います。

親和(前期Ⅰ)78名→102名(内、女子部30名、共学部72名)一つの学校の中に、「女子部」「共学部」を設置という形で一部共学化する親和ですが、女子部は半減、共学部の活況でトータルプラスとなっています。共学部に出願した女子の内数は公表されていないのでわかりませんが、このままでは共学部のクラス数の方が増えそうです。

神戸山手グローバル(前期午前 全方式合計)27名(昨年度)→62名(今年度)100周年を迎え、校名変更・共学化と大きく学校改革が行われています。昨年度より出願数は大きく伸びています。

滝川(前期午前+ミライ探究)125名→176名 昨年度募集から共学化し、多くの受験生を集めた滝川ですが、今年はさらに伸びています。男子校としての最後の募集だった2023年度には前期午前の出願数は87名でしたので、ここ2年で倍増していることになります。

あくまでも途中経過ですが、共学化に踏み切ったこの3校はひとまず募集としては成功したといえるでしょう。園田学園の2026年度からの共学化も発表されています。今後の影響にも注目です。

【京都府】

中学受験率が上昇している京都ですが、現時点での情報の中から昨年よりも大きく伸ばしている学校をいくつかピックアップします。

龍谷大学平安(A0、A1合計)67名(昨年度)→89名(今年度) 学部改編や社会学部の深草への移転などもあって龍谷大学の志願者が増加し、難化していますが、その影響もあるのでしょうか、中学募集でも好調となっています。

東山(前期A)429名→468名 男子校としての伝統に加え、初日午後からの受験スタートで他校の併願者が多いのは変わらずですが、昨年の京大医学部を含む京大に3名、大阪大9名など超難関大学への合格実績が証明している手厚い指導体制が人気を後押ししています。

【奈良県】

育英西(A日程)68名→89名 立命館コースを設置しつつ、関西大学のパイロット校でもある育英西ですが、今年は立命館コースだけで20名近く増加しています。立命館に行けますよという安心感というより、多彩な探究プログラムや独自の語学教育が人気の源ではないでしょうか。

奈良学園や奈良学園登美ヶ丘でも出願数は昨年度を超えそうです。

【滋賀県】

近江兄弟社(1次)98名→115名 以前このブログでも紹介したキリスト教系の近江兄弟社ですが、専願を中心に昨年度よりも多くの出願があるようです。充実の学習環境や多彩な行事など私立ならでは魅力が伝わってきたということでしょう。

比叡山(A日程)63名→76名 国公立に31名、関関同立7名という進学実績(2024年度)を誇る進学校ですが、2022年度から改編された高校でのコース制も定着してきたということでしょう。県立高校志向の強い滋賀県ですが、私学の魅力が次第に注目されてきています。

いよいよ明日は近畿圏の私立中学校受験の解禁日です。受験生諸君、いつもの力を出し切れるよう頑張りましょう。荒天や公共交通機関の乱れなど受験生に負担をかかるような事が起きないことを祈っております。

【速報】 近畿圏 私立中学出願状況【まだ途中経過ですけど】(大阪府)

2025年1月16日

近畿圏の私立中学校受験の解禁日は18日ですが、そろそろ出願状況の速報が集まってきました。あくまでも途中経過ですが、大きく志願者を伸ばした学校をいくつか紹介しましょう。

【大阪府 男子校】

大阪星光学院 710名(昨年度)→761名(今年度)今年は4倍を超えそうです。

明星(前期)133名→185名 特進の上にS特進という募集枠をつけたこともあり昨年度より4割近く増えています。

【大阪府 共学校】

大阪国際(1次A)105名→129名 プレテストでも大きく動員を伸ばしています。2022年の開校からいよいよ完成年度を迎えますが、グローバル教育も人気です。

関西大学第一458名→593名 男女とも増加し、名目倍率で2.5倍という狭き門になりそうです。

まだ、最終の数字が出ていませんが、近畿大学附属や香里ヌヴェール、常翔学園、羽衣学園初芝富田林、校名が変わった利晶学園大阪立命館も大きく増えそうです。

大阪府立中高一貫校 2025年度入試倍率確定

2025年1月15日

1月25日に行われる大阪府立の中高一貫校3校の志願者数が確定しました。

咲くやこの花中学校(80名募集)=299名出願(3.74倍)昨年3.95倍

水都国際中学校(80名募集)=294名出願(3.68倍)昨年4.05倍

富田林中学校(120名募集)=298名出願(2.48倍)昨年2.79倍

昨年よりも少し落ち着きましたが、それでも咲くやこの花は3.74人に一人、水都国際は3.68人に一人しか合格できないという高倍率です。当グループからも多く受験します。受験生諸君の健闘を祈る。

【一般選抜】大学合格者の入学率ランキング【私立大学】

2025年1月14日

2023年度のデータですが、その大学を合格した中で、入学する割合はどのくらいか、というランキングがありましたので紹介します。元データは「大学ランキング2025」(朝日新聞出版)を参考にしています。一般選抜での入学者が2000名以上の大学でのランキングです。

同一学部を複数回受験できる関西の大学は、一人が例えば5回合格しても入学できるのは一人ですから20%、という計算になりますので低めになりますので、東京と関西圏を別にして、それぞれの相対で見てください。(東京は水色、関西は薄オレンジ色に塗っています)

首位は慶應義塾大。納得ですね。そして早稲田、青山学院、駒澤、中央と続きます。首都圏では難関私立が第一志望という受験生も多いのでしょう。

関西圏ではやはり同志社大がトップ。関西大、関西学院大と続き、立命館大は関関同立では4位になっています。但し一般選抜による募集割合が一番大きいのは立命館大ですので、複数回受験した受験生が多かったとも考えられます。

それでは500~2000の規模についても同じようなランキングを作ってみました。

すると、美術大がワンツーフィニッシュ。なるほどですな。3位からは栃木や北海道といった地域の大学や薬学や看護などの医療系の学部を持っている大学が上位に来ています。このランキングでは関西の大学は2つしか入っていませんが、どちらも特徴がはっきりしていて他大学との併願は少ないということでしょう。単に偏差値ランキングだけでは見えてこない大学の特徴がわかりますね。

【えっ?もう?】常翔学園中学校 2026年度入試向け 学校説明会【まだ今年の入試、始まっていないんですけど・・・】

2025年1月10日

1月5日の全国高校ラグビー大会の準決勝、常翔学園vs東海大大阪仰星の試合では26対29の僅差で敗れつつ善戦した常翔学園ですが、3年の出場メンバーはことごとく明治や中央、立命館などの有名大学に進路が決まっているなど、卒業後の活躍の場まで用意しているのは流石です。このように、何ごとも一歩先まで読んでいる常翔学園、中学募集の動き出しも他校より早いです。

まだ中学入試が始まっていないこのタイミングで2月2日を皮切りに行われる説明会のご案内をいただきました。お近くに会場があれば参加してみてはいかがでしょうか。

ちなみに中学募集の戦いでは、昨年度実施プレテスト(Jテスト)動員数が、二日程合計のべ1167名と、近畿圏第2位(首位は帝塚山学院の1322名)の圧倒的な強さを見せています。今年も多くの受験生を集めることでしょう。

都道府県別 大学入学共通テスト 受験率(その2)

2025年1月9日

そこで、それを補正するために、時系列的には逆になりますが、進学者数を分母にして共テ志願者数の割合を計算し直してみました。すると、ランキングが大きく変動しました。

1位、新潟、進学者の9割近くが共テに出願しています。2位岩手、3位東京、4位佐賀、5位富山と続きます。東京以外ではそれぞれの地域の国公立をめざしている受験生が多いとも考えられますが、共通テスト利用で都市部の私立大学に出願するという選択肢を残しておくためにも、共テを受験するのが当たり前、という雰囲気になっているのかもしれません。

一方でこの割合が低いのは、47位京都、46位神奈川、45位大阪、44位大分、43位奈良、となっています。京都が最下位というのは、人口に対して私立大学の数が多いからでしょう。進学者の半分も共テに出願していません。中には年内入試で進路が決まった高3生が大半という高校もあるでしょう。先生にとってはやりにくいかも。

というわけで、共テの受験に関しても地域による差がある、というお話でした。

都道府県別 大学入学共通テスト 受験率(その1)

2025年1月8日

大学入学共通テストまであと10日と迫って参りました。締め切りが迫ってくると本気が出る人と、あきらめる人がいますが、受験生諸君、なぜか最後に確認したところが出題されるという都市伝説もあるぞ。がんばれ。

それはさておき、学校の先生方から「大学入学共通テストを受けたがらない生徒も増えているんですよ」とのお声を聞くこともあるのですが、地域別のデータはないかなと探していると、まとめている方がいらっしゃいました。ここでの数値は「豊島継男事務所」がまとめたものを参照しています。

こちらはいずれも2024年度入試、つまり1年前の入試に関する数値です。高校卒業者の中のどのくらいの割合が大学入学共通テスト(以下「共テ」と省略)を出願(志願)したのかを都道府県別にまとめてランキング形式にしてみました。

するとトップは東京で65.1%が出願したそうです。2位以下は広島、愛知、石川、富山と続きますが、この5位までが50%超となっています。

一方で少ないほうの5つを見てみると、47位沖縄、46位大分、45位神奈川、44位京都、43位大阪、となっています。京都や大阪は私学が多いので、共テの必要性があまり感じられないのかもしれません。沖縄はもともと大学への進学率が低い地域なので高校卒業生数を分母にすると極端な数値になってしまいます。(続く)

【今さらジロー】公募制推薦はルール違反なのか?【文科省の今回の姿勢】

2025年1月7日

『文部科学省は24日、大学入試の実施要項で「2月1日から」と定めた学力試験の期日を順守するよう全国の大学に通知した。東洋大(東京)と大東文化大(同)が今年導入した新方式の学校推薦型選抜では11~12月に学力試験を実施したが、文科省は学力試験の前倒しを容認しない姿勢を示した。』以上、読売新聞オンライン、12月24日配信より引用。

そもそも近畿圏では一般的となっていた公募制推薦を首都圏で東洋大学と大東文化大学が2025年度入試より取り入れたのですが、首都圏ではこの日程で学力試験を行う大学が他に無いので、東洋大学に約2万人の受験生が集まってしまった、という背景があります。

大学入試の早期化は高校の学びを圧迫するデメリットもありますので、大学による早期学生確保(いわゆる青田刈り)が横行しないように釘を刺した形です。

しかし、1990年代から始まった近畿圏の公募制推薦は併願制のものが多く、公募制推薦で一勝を挙げておいてから、第一志望の大学を一般選抜で受験するという使われ方が一般的になっています。公募制推薦で学生を確保する大学と一般選抜がメインの大学という住みわけができているわけです。

それに、文部科学省は平成17年(2005年)に「いかなる入試方法であっても基礎学力の把握が適切に行われるべきであるとの認識に立って、学力に関わる様々な客観的な指標を活用し,学力把握措置を講じる。」「さらに、文系・理系の区別にかかわらず、幅広い総合的な学力を問う学力検査を行ったり、募集単位を大くくりにしたりすることを積極的に検討する。」と推薦入試で学力検査をすることをむしろ奨励しているわけです。中央教育審議会 大学分科会(第71回)議事録・配付資料 [資料4-2] 第2章 第3節 入学者受入れの方針について(高等学校段階の学習成果の適切な把握・評価を)-文部科学省

ちょっと歴史を振り返ると、戦前・戦中に実質思想検査になってしまった面接試験を含む推薦入試は、その反省から戦後は無くなります。しかし文部省(当時)による1967年の推薦入試の公認、1970年の面接または小論文の推奨と、復活してきました。1993年の大学審議会報告によって推薦入試の自粛が求められ、一度下火になりますが、その後1995年には定員の3割を超えないこと、学力テストを行わないことを条件に再び推薦入試が認められるようになります。その後2000年には3割枠が5割に拡大され、推薦入試による入学者が増えていきました。一方でその質を問う議論も始まり、2011年には推薦入試でも学力を問うことを「要項」に記載することが求められました。つまり今回の文科省の姿勢は、これらの歴史的背景を無視したものだといえます。歴史も大切よ、というわけで、小柳ルミ子をご存じの世代に向けたブログのタイトルになったのでした。

【あけましておめでとうございます】新年のご挨拶【今年もよろしくお願いします】

2025年1月6日

皆さま、あけましておめでとうございます。実は塾部門、特に中学入試のチームは年末年始もガンガン授業していたのですが、本社は今日から仕事始めとなります。

今年も入試情報や教育関連の情報を発信していきますので、皆さんよろしくお願いします。(イラストはCANVAを利用しました。便利な世の中になったものよ。)

【本年もありがとうございました】年末のご挨拶【新年もよろしくお願いします】

2024年12月26日

2024年もいよいよあと6日、明後日から休業に入りますので、本年のブログは今回が最終となります。

2024年はお正月の石川・能登での大地震からはじまり、政治資金の問題は発生するわ、GDPが世界4位に転落するわ、そして能登半島で記録的な大雨となるなど辛いニュースが続きましたが、大谷翔平の50-50、パリ5輪・パラリンピックでの選手の活躍、夏の甲子園での京都国際の優勝、H3ロケットの打ち上げ成功などこちらが勇気づけられるような良いニュースもありました。

こんな1年間でしたが新課程初年度となる高3生たちが道なき道をかき分けながら頑張っています。彼らに良い春が来ることを祈りつつ、お正月はコタツでとぐろを巻いて過ごしたいと思っております。この1年間のご愛読、ありがとうございました。皆様におかれまして来年は(も?)いい年となること、お祈りしております。

近畿大学から頂いたみかん。今年は不作で、職員に配られる分も無かったそうです。この場を借りて御礼申し上げます。