大学ランキング(国家公務員総合職試験 合格者数)

2016年4月20日 水曜日

「大学ランキング2017」(AERAムック)に国家公務員の合格者数ランキングが掲載されていました。

その中で、高級官僚の候補生といわれる「国家公務員総合職」(実質はかつて「国家一種」と呼ばれていた試験)の合格者ランキングです。昨年度の平均倍率も13.2倍でした。採用試験の最難関といえるでしょう。

やはり、入試で多くの科目が課されている旧帝国大学系が圧倒的に強いです。ベスト10のうち、5大学が旧帝国大学に占められており、ベスト15まで広げて見ると、7つの旧帝国大学がすべて入っています。理系の大学もランクインしているのは、工学や化学、生物などの専門分野別に合計200名弱の合格枠があるからです。それにしても東京大学は強いです。1,367人の合格者のうち約三分の一が東大生という計算になります。

さらにその中で最難関といわれる外務省総合職のランキングを見てみましょう。

ここまで来ると、法律や政治の知識や能力と圧倒的な語学力が要求されます。そう思ってこのランキングを見ると、国立は2次試験の、私立は一般入試の英語の長文が特に長くて難しい大学が占めているようです。おそらくこのレベルの試験になると、大学で1~2年程度試験勉強した程度では通用せず、それまでに身に付けていた能力も総動員することになるのではないでしょうか。

 

KYOTO私立中学校フェア

2016年4月19日 火曜日

4月24日(日曜日)に京都、メルパルク京都で「KYOTO私立中学校フェア」という合同説明会が開催されます。京都の24校の私立中学が集うイベントで、各学校30分ずつの説明会の時間が設けられています。

このような合同説明会ではブース形式で質疑応答する形式が多いのですが、共通部分や学校の特色などはまず学校側から説明していただいた方がわかりやすいと思います。また、最初から各学校で行われる入試説明会に回るより効率的だともいえます。

ひとまず4月のこの説明会に参加したうえで志望校の候補を絞り込み、その後の各学校で行われる説明会で個別の事情や不明な点を質問するという使い分けがお勧めです。

KYOTO私立中学校フェア案内

 

羽衣学園にお邪魔してきました

2016年4月18日 月曜日

大阪府高石市にあります羽衣学園にお邪魔してきました。JR阪和線東羽衣駅、南海羽衣駅から徒歩4~5分ほどで到着です。

中学校から羽衣国際大学までが隣接して建っています。今中学校が使っている建物は、元は短期大学として使われていたものだそうで、教室の広さが普通の中学や高校と違いゆとりのあるつくりとなっています。

元々女子高でしたが、共学化して4年目、今では高校でも男子は4割ほど、中学では男女がほぼ半々となっていますので、男子が入学しても女子に圧倒される心配はありません。

まだ、全学年の授業が開始していない時期でしたが、校内のいたるところで部活にいそしむ生徒の元気な声が聞こえてきます。

体育館をのぞいてみました。1Fでは卓球部が練習している横でバトン部が、さらにその隣ではダンス部が、そして2Fの広い空間ではなんとバレー部とバスケ部が同時に練習しています。ここでは体育館をお互いに譲り合って順番に使うという不便はなさそうです。

テニスコートはなんと6面。硬式と軟式が3面ずつ使って練習しています。そしてそこには顧問の先生が何人も・・・。まるでテニススクールのようになっています。

そして全国レベルで有名なのはホッケー部。また別のグランドを使って練習しています。創部3年目には男子ホッケー部も女子の先輩の活躍に刺激を受けたのでしょうか、すでにインターハイ出場を達成しています。一段高くなった講堂の入り口では吹奏楽部の金管楽器が外向いて気持ちよさそうにパート練習しています。小柄なホルン女子、なかなか上手です。

その他、ダンス部や水泳部、ソフトテニス、ソフトボールなど全国レベルの強豪チーム揃い、そう思ってみれば真剣にみんな練習に取り組んでいます。多くの生徒が部活に参加しているようです。

 

これほどスポーツなどに取り組んでいる一方、新しく建てられた校舎は電子黒板や複数のプロジェクターを備えた最新鋭のICT教室があり、アクティブラーニングを中心とした最新の教育活動も行われています。

スパルタ方式ではなく生徒を生き生きとさせて力を発揮させる女子教育の伝統が、さらにいい形で共学になっても受け継がれている、そういった学校でした。

 

大阪私立女子中フェア 2016

2016年4月15日 金曜日

大阪の女子中学校15校が集まって4月29日に開かれるこのイベントがゴールデンウィークに開催されるのは今年で4年目だそうですが、大人気のイベントです。会場は大阪梅田の新阪急ホテルです。

午前10時から開催となっていますが、昨年は10時に会場にたどり着いた人は入場制限がかかってしばらく待たされる状態だったそうです。10時の開場から入場したい場合は受付開始の9時30分までには到着しておいた方が良さそうです。

学校毎の相談コーナーに加えて、今の在校生による交流コーナーや、別室でのパフォーマンスを披露してくれるコーナーも設けています。学校の生徒達による楽器演奏やダンスの披露など、生き生きとした在校生たちの姿を見ることもできます。

これから受験を迎える小学生のお嬢さんがいらっしゃるご家庭は一度足を運ばれることをお勧めします。(詳細は下のリンクをご参照ください。)

http://joshichu-fair.net/

 

 

立命館附属中高合同説明会のお知らせ

2016年4月14日 木曜日

元々は京都の御所の東側にあった、どちらかといえば地味な学校だった立命館大学ですが、35年前に衣笠キャンパスに全面移転、その後氷室、滋賀県の草津市、さらに大阪府茨木市と拡大を続け、今や入学定員が7000人以上、受験者も9万人以上といったマンモス大学になっています。その附属高校も立命館中学・高校1校の時代が長かったのですが、いまや附属校だけで4校となりました。(その他立命館に推薦入学できるコースを設けている係属校もあります。)その附属校のうち、3校が合同で説明会を行うという案内をいただきました。

立命館附属中高合同学校説明会_相談会_案内

 

大学附属の高校というのは、進学できる大学が決まっているため、その違いが分かりにくいものですが、このように合同で説明会をしていただけると、その特色を比較することができ、よいのではないかと思います。

ちなみに今回の説明会に参加しない残り一つの附属高校は、「立命館慶祥中学・高校」です。この学校は北海道江別市にありますので、今回の説明会には参加していただけないというわけです。

 

近畿大学の東大阪キャンパスにお邪魔してきました

2016年4月13日 水曜日

今年も近畿大学の受験者数が日本一となりました。これで3年連続となり、今年度も合計16万3833件の出願があったそうです。近畿大学は文系学部と理系学部の定員がほとんど同じなので、理系の人気が上がっても、文系の人気が上がっても、全体的な人数変動は少ない大学だといわれていますが、今年度は昨年度から比べて国際学部の新設効果もあって文系学部の受験者数が114.6%と1万1千人以上増えており、理系の96.1%、つまり4%弱の減少(人数で3000人ほど)を余裕でカバーして過去最高を更新しています。女子の割合も30%を越え、文系学部の割合が多い関関同立と並ぶ数字になっています。

そこで、近畿大学東大阪キャンパスの状況を見てきました。

よくパンフレットにも載っている西門です。午後の授業中の時間帯に撮影しましたのでそれほど多くの人は通っていませんが、午前中は有名神社の初もうでみたいな状況でした。

門を入って左手に進むと、英語村「e-cube」という建物があります。カフェみたいになっていますが、この中は日本語禁止ゾーンです。入口にもネイティブの先生が居て、趣旨説明しています。


中庭です。ここも多くの学生が一休みしています。

新しくできた国際学部の建物に入ってみました。

新しくて気持ちいいです。

もっと奥の方にある「情報処理教育棟 KUDOS(キューダス)」です。パソコンを自由に借りられる施設です。しかしここも人がいっぱい。向かい側の総合社会学部の建物は人が多すぎて入ることをあきらめました。

薬学部の建物です。壁面のガラス張りの大きさをお伝えするために、文芸学部の4回生に立ってもらっています。

この中にも自習室があって皆さん静かに自習しています。

現在キャンパス内では工事が行われており、400億円の総工費で図書館や24時間営業の自習室などを整備するのだそうです。マグロやナマズといった水産系や農学系が話題となり、理系が元気なイメージですが、文系も含めて全体的に活気あふれるキャンパスでした。

 

大阪市 5歳児教育無償化予算案 可決

2016年4月12日 火曜日

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読売新聞 3月30日

◇市議会 16年度予算可決

大阪市議会は29日、政令市で初となる5歳児の教育費無償化を盛り込んだ2016年度一般会計当初予算案(1兆6509億円)などを可決し、閉会した。無償化は4月の導入が正式に決まった。

5歳児の教育費無償化は、吉村市長が掲げる目玉政策。市内の幼稚園や認可保育所に通う約2万人を対象に、幼稚園の保育料について公立で全額、私立では年30万8000円を上限に無償とする。保育所は幼稚園の保育料相当額にあたる5~6割を減額する。

http://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20160329-OYTNT50339.html

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大阪市では5歳児教育を無償化する予算案を3月末に可決しました。幼稚園の保育料については公立で全額、私立では年30万8千円を上限に無償とする。保育所は幼稚園の保育料相当額に当たる5~6割を減額する、としています。政府も5歳児教育無償化を検討していますが、財源の問題から年収制限を設ける見込みですので、大阪市の制度はそれよりも踏み込んだ内容となっています。

大阪市の吉村市長によりますと、アメリカ、ドイツでは5歳から教育費が無償で、イギリスは3歳から、フランスでは2歳からと、先進国の中で最も遅れているとの指摘です。しかし、保育園整備の問題など育児関連予算に加えて、さらに育児関連の費用が予算化されることに財政上のバランスを問題視する声もあり、他の自治体が追従するかどうかは不透明です。従って地域によって子育てにかかる費用に差が生じるという新たな問題も生じそうです。

 

2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会中間発表

2016年4月11日 月曜日

文部科学省の諮問機関である「学校の情報化に関する懇談会」が4月8日にそれまでの議論をまとめた中間発表を行いました。

論点を簡単にまとめると以下のようになります。

急速な情報化の進展により、コンピュータやスマートフォンを利用したインターネットの活用が進んでいる。が、さらにAI(人工知能)やIoT(情報機器以外のものまでインターネット接続されること)、ビッグデータなどにより人間生活が質的に変化する。

このような社会の変化に子どもは受け身で対処するのではなく、主体的に向き合っていく必要がある。このような能力は教科ごとの学習ではなく、教科横断的な視点での学習が必要である。そこで、情報活用能力が必要である。

また、学校のICT(情報通信技術)化は民間企業に比べて遅れているため、教員の時間的・精神的余裕を確保するためにも、校務の情報化が有効である。

さらに、地域や大学・民間との連携にもICTは有効に利用できる。

今後は、「生徒一人一台コンピュータ環境」と「堅牢な校務支援システム」を前提とした「スマートスクール構想」構築のための実証研究を行う。

というものです。しかし、コンピュータの購入の金銭的負担や教員の研修など、現実的に解決しなければいけない問題も多いと思います。従って、公立の学校の「スマートスクール」化がどのように進むのか、また、既に「スマートスクール」化による差別化をしている私立の学校がどの部分で優位性を確保するのかなど、教育環境に与える影響は少なくないと思います。

文部科学省HP(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/

__icsFiles/afieldfile/2016/04/08/1369540_01_1.pdf)より

 

 

大阪の英語力は全国最低??

2016年4月8日 金曜日

(2016年4月5日読売新聞 webニュースより抜粋)

文部科学省は4日、全国の中高生らを対象にした2015年度の「英語教育実施状況調査」結果を発表した。高校3年生で「実用英語技能検定(英検)準2級程度」以上の英語力を持つ生徒は34.3%、中学3年生で「英検3級程度」以上の英語力を持つ生徒は36.6%で、いずれも前年度比で2ポイント以上増えた。

調査は昨年12月、全公立中学、高校計約1万3000校の中3生、高3生について、各都道府県教委などを通じて実施。「英検準2級程度」「英検3級程度」については、試験で資格を取得した生徒に加え、教員が普段の授業などから同等の力があると判断したケースを含めて集計した。それによると、中3では、「英検3級程度」以上は前年度比2ポイント増の36.6%、高3では、「英検準2級程度」以上は同2.4ポイント増の34.3%で、中3は3年連続、高3は2年連続の増加となった。今回は、各都道府県の実情にあった取り組みを促すため、都道府県別のデータも初めて公表。中3では、千葉が52.1%で唯一、政府の目標を上回ったほか、秋田(48.6%)、東京(47.9%)など9都府県は40%台だった。

一方、高知(25.8%)、熊本(26.9%)など8道府県は30%を切った。

高3では、群馬(49.4%)、千葉(45.5%)、福井(42.5%)など5県で40%を超えたが、沖縄(21.8%)、和歌山(22.5%)など11道府県は30%に達しなかった。

文科省は「英検準2級程度」以上、「英検3級程度」以上を測る統一的な基準を示しておらず、高知県教委では「学校現場の判断に任せた」などと説明。このため、文科省では「都道府県間の単純な数字の比較は難しい」としている。

(以上抜粋)

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大阪の中3生のうち、英検3級以上取得者の割合は9.7%で全国47位と最下位に、学校ごとに英語教員が英検3級以上相当の力があると思われる生徒を加えても28.9%と全国平均の36.6%を大きく下回り、42位となりました。

これは英検に対する学校毎の取り組みが現れた資料ですので、実際の英語力をランキングにしたわけではないのですが、やはりここまで順位が低いというのは、英語に対する取り組みが遅いのは確かなようです。

 

小学校からの英語教育に関心のある方はこちら


 

 

立命館大学 2017年度入試変更点について

2016年4月7日 木曜日

3月28日に立命館大学から、2017年度入試の変更点が発表されました。主な変更点をまとめました。

 

①出願方法:一般入試に関して、出願方法は基本的にWeb出願のみに

②学科再編:経済学部の国際経済学科を、国際専攻として経済学科に統合

情報理工学部情報のシステム学科、情報コミュニケーション学科、メディア情報学科、知能情報学科を情報理工学科に統合

③入試日程:後期分割方式・「系系学部で学ぶ完成+センター試験」方式の実施日が3月7日に変更。情報理工学部「センター試験+面接」グローバル方式を3月6日に実施

④出願条件:情報理工学部「センター試験併用方式」の「英国数型」「数学重視型」を廃止

理工・情報理工・生命科学・薬ではセンター試験方式、センター試験併用方式の場合、高校で数Ⅲ・理数数学Ⅱの履修が出願条件に追加

⑤科目変更:センター試験型、総合心理学部の3教科型を廃止

経済学部経済学科国際専攻ではセンター試験方式を実施しない

情報理工学部情報システムグローバルコースでもセンター試験を実施しない

⑥英語外部検定試験の特別措置:基準が変更になっています。

⑦配点変更:情報理工学部、薬学部で配点変更

⑧推薦関連:東日本大震災被災地域指定推薦を廃止

 

詳細については、今後大学からHPを通じて発表される入試要項をご確認ください。