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開成教育グループ


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部活動

2012 年 12 月 10 日 月曜日

 いよいよ年の瀬が迫り、3年生は受験シーズン目前です。そして、2年生はいよいよ受験に向けての意識をより高めていかねばなりません。ところが、特に部活動に熱中している人はどうしても、まだしばらくは部活中心の生活が続き、勉強に割く時間を多く確保するのは難しいかもしれません。かく言う私も、高校時代は運動部に所属していたこともあり、クラブ三昧の生活でした。通っていた高校も、のんびりとした雰囲気であり、高3になっても受験ムードは乏しいものでした。実際のところ、私も勉強そっちのけで、部活の始まる放課後を待ちわび、授業を終えるともう制服のままストレッチを始めている程の部活大好きぶりでした。
 ただ、今考えると、部活に打ち込んだ姿勢や、そこで培われた集中力・向上心が受験期を迎えた時、大きく自分にとってプラスに転じたと感じています。自身の経験からですが、打ち込むものが勉強であれ運動であれ、また音楽であれ文化活動であれ、何かに熱中することや上達したいという向上心をもつことは、勉学のみならず、大きな人間力を培う上で、とても大切なことだと感じています。
 現在、部活動をがんばっている皆さんは、ぜひとも部活動に精一杯打ち込んでください。とことんやりきってください。そしてそこで培った力を、勉強や受験に向けても大いに活用してください。もちろん、全く勉強が手つかずでは困りものですが、勉強にも部活にも精一杯全力で臨むこと、本気でぶつかることが、皆さんの人間力を大きく成長させてくれるはずです。
 
 
開成ハイスクール国語科 重留 英明

時間意識

2012 年 12 月 3 日 月曜日

 今回は、「時間意識」「時間の捉え方」についてお話しします。といっても、相対性理論などという難しい話をするつもりはありません。もっと日常的な時間感覚のお話です。
 例えば、恋人と過ごす1時間を1分間のように感じたりしますよね。逆に、1分間の苦痛を1時間のごとく長く感じることもあります。そう、時間は人の意識によって長くなったり短くなったりするのです。
 みなさんは、学校や塾、自宅で勉強している時間を、どのくらいの長さで感じているでしょうか。もちろん、時間を短く感じるのは、その勉強や課題に集中している場合ですね。では、長く感じたり短く感じたりする差を生み出している要因は何でしょうか。勉強している環境かもしれません。心理状態かもしれません。いずれにせよ、どんな状況で勉強したときに、その時間を短く感じたのかを、一度じっくりと振り返ってみてください。そこに、みなさんの勉強の仕方を改善するヒントが隠されているかもしれません。そして、「長い・短い」の時間感覚を、自分の今日の勉強の度合いを測る尺度にしてみてください。「今日は短く感じられたな」と思うことができれば良し。そうでなければ、明日への反省材料とするのです。
 私の授業でも、ぜひみなさんと「あっという間の90分」を毎回過ごしたいものです。
 
 
開成ハイスクール英語科 津留天然

新指導要領と数学(その2)

2012 年 11 月 26 日 月曜日

今回は、前回(6月25日掲載分)に引き続き、新指導要領の話をしましょう。前回は、情報化社会の中で使われる「統計」の話をしましたが、今回はもう一つの大きな変化である、「整数」を取り上げます。
みなさん、「整数」というものが何なのか覚えていますか?「整数」とは、1、2、3、4、・・・というように数える「自然数」と、0と、負の数(-1、-2、-3、-4、・・・)を合わせたもののことでした。ではなぜ、そんなものを習うのでしょう?ここでは、まず、「誕生日当てクイズ」ということで話を進めていくことにします。

ここに、8月22日が誕生日のS君と、その先生のT先生がいたとして、次のような会話が始まったとします。
T「さてさて、S君。私は君のことなら何でもわかっている。その証拠に、今から君の誕生日を当ててみようではないか?」
S「(なんか胡散臭い先生だな。)ええ、いいですよ。どうぞ。」
T「それでは、君の生まれた日を頭に浮かべるがよい。」
S「(22日生まれだから、22だな。)はい、どうぞ。」
T「では、その数字を10倍して、生まれた月を足してみるがよい。」
S「(えーっと、22×10に8月生まれの 8 を足して228か。)先生、変な口調ですね。」
T「わはははは、君の誕生日が見えてきたぞ。では次にその数を3倍するがよい。」
S「(暗算苦手だな、228×3で、えーっと、さんぱにじゅうしの・・・684かな)はい、出来ました。」
T「では、その数から生まれた月の2倍を引いて答えを言ってくれたまえ。」
S「はいはい。(684から2×8の16を引いて・・・、)えーっと、668です。」
T「君の誕生日を当てて見せよう。8月22日、これに相違ないな。」
S「えー、なんでわかったんですか?」

さて、以上の誕生日当てクイズの仕組みは、実は高校で習う「不定方程式」と絡んでいます。謎解きをするなら、次のようになります。(少し数式が出てきますが、我慢して下さい。)誕生日を x 月 y 日とすると、S君がした計算は次のようになります。確認してみて下さい。

そしてS君が出した答えが668なので、

が解ければよいことになります。そして実は、この方程式(この種の整数解を求める方程式を不定方程式と呼びます)の解き方をいろいろと高校で習うことになるのです。ここでは、やり方のみを書いておきましょう。668を y の係数 30 で割った余り 8 が x の値です。すなわち、8月生まれだと分かります。一方、30で割った商 22 が y の値です。つまり 22 日生まれだと分かるのです(実際に他の誕生日でいろいろ試してみると理解が深まります)。
長々と書きましたが、どうでしょうか?単なる余興じゃないか、と思う人もいるかもしれません。ところが実は、これも、近年の情報化社会と大きく結び付いています。情報化社会では、情報を公開するだけでなく、秘密を保つ必要もあります。そして、上の話は、情報を秘密に保つという視点からいうと、次のようにまとめる事ができます。もともと8月22日という意味のあるデータが、ある計算の結果668という、意味のないデータに変わっています。したがって、単にこのデータを見ただけでは、からくりの分かっていないS君にとっては、何の数字かわかりません。ところが、暗号の作り方と解き方を知っている者(T先生)にとっては、8月22日という意味のあるデータを復元できるのです(実際の秘密通信では、暗号の作り方が分かっても簡単には解読できないような整数を使ったからくりが使われています)。
数学というものは、現代の社会の中でこっそりと応用されています。なかなか気づきにくい知恵であったりします。意味がわからないことが多くて、苦労することもあると思いますが(実際、私もそうでした)、学ぶことには果敢にチャレンジしてください。知らないで生きるよりも、知って生きる方が何倍も豊かな生き方ができますから。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

今年を振り返り…

2012 年 11 月 19 日 月曜日

 風邪の流行る季節、皆さんは体調を崩していませんか?特に高3生は、常に万全の体調で、最後まで頑張りきることができるよう、細心の注意を払って下さいね。

 さて、今年も残すところあと1ヶ月ほどになりました。2012年はどんな年でしたか?勉強や部活動、友達関係など、今年を振り返ってみて下さい。やること成すことが全て上手くいった人よりも、どちらかと言えば、上手くいかなかった人の方が多いかもしれません。私自身、授業を振り返り「もう少し上手く解説できたなぁ」と思うこともありました。
 今年を振り返り、「あかんかったなぁ」と思った人は、必ず「反省」をして下さい。ただ頭の中で反芻をしても、あまり効果はありません。きちんとノートに反省点を書き出す作業が必要です。頭の中で考えただけでは忘れてしまいがちですが、書いて残しておくことで、何日・何ヶ月経っても振り返ることができますし、当時と比較して成長を確認することもできます。
 もちろん勉強も同じですね。テストなどで出来なかった単元を「反省」⇒「復習」することで、自分の弱点を埋めることが出来るわけです。この当たり前の、小さなことの積み重ねが、やがて大きな成長を生むのです。
  
 
開成ハイスクール数学科 鈴木悠太

受験期の大切な思い出

2012 年 11 月 12 日 月曜日

 こんにちは。日に日に冬を感じるようになってきましたが、みなさんは風邪などで体調をくずしていないでしょうか。これからより寒くなっていきますから、防寒や帰宅後のうがい手洗いを徹底し、いつも万全な体調でいられるよう、心掛けてください。

 さて今回は、私自身のことをお話ししたいと思います。
 センター試験まであと数週間と迫っていた年明けの1月2日ことです。クリスマスや正月などのイベントごとのせいか、あまり勉強に集中できず、その日は朝早くから、箱根駅伝のテレビ中継を見ていました。応援している選手や大学があるというわけではなく、ただ勉強へのやる気のなさを忘れるがために、一生懸命に走る選手たちをボーっと見ていました。その時、携帯電話が鳴り出しました。相手は小・中学校の同級生で、何気なく私がどうしているのかを心配して、電話をかけてきてくれたようでした。久しぶりの旧友との時間に懐かしさと嬉しさを感じ、彼とたくさん話をしました。彼の受験の話や大学生活の様子、私が直面している受験への焦りや勉強ができていない状況など、楽しい話ばかりではありませんでしたが、あっという間の1時間でした。そして、その電話の後からは、それまで以上に頑張って勉強することができました。なかなか進まずにいた英語の勉強も前向きに取り組んでいきました。彼から何か特別なアドバイスをもらったというわけでもありません。しかし、確実に何かが変わった瞬間、まさにあの電話が私の受験における最大の「分岐点」だったのでしょう。

 寒さを感じるこの季節になると毎年思い出します。私自身のしんどかった受験勉強を、彼への「感謝」の気持ちと一緒に。そして、そんな経験から、大学受験に挑むみなさんが大きな壁を乗り越えていけるように、しっかりとサポートしていきたいと強く思います。
 
 
開成ハイスクール数学科 光畑雄策

高3生を担当する者の楽しみ

2012 年 11 月 5 日 月曜日

高3になると、単元別に出題されるセンター試験対策の授業は別として、数学の授業も単元別の指導ではなく、入試問題を想定した演習形式の授業になります。その中では、ある程度の枠組こそはありますが、ランダムに与えられた問題を、どの単元の問題として扱えるか自分で考え、どの解法を選択するかを考えていくことが必要になります。これに慣れてくると、一つの問題に対してもいろいろな発想をすることが可能になっていき、一見何をしてよいかわからないような問題に対しても、何をしてよいかわからないから白紙、ではなく、何かを試してみるということができるようになってきます。もちろん、そのように試してみても必ず正解にたどり着ける答案は少ないのですが、数学的に矛盾していることさえしなければ、計算量の多寡はある(ほとんどの場合ここに挫折の原因があります)にせよ、正解には到達できるものです。
ということで、高3のクラスを担当するときには、毎年楽しみにしていることがあります。それは、私が考えもしていなかった解法です。私もできるだけ多くの発想を想定しているつもりなのですが、所詮一人の人間がすることに過ぎません。それをすり抜けてくる答案が出てきます。これがそんなにたくさん(これだと私の能力に問題があります)というわけではありませんが、年に数回はやってきます。
今年も当然そういう答案がやってきます。とくに、今年出会った答案の一つは、私も事前に試しつつもこれではちょっと無理かと思っていたアプローチ方法によるものだっただけに、私は素直に負けを認めざるを得ませんでした。こういう解答に出会うのが、やはり最大の楽しみなのです。
いろいろな答案に出会いますが、それに対して心掛けていることがあります。その一つは、想定外の解法を見事にやり遂げた答案に対しては潔く負けを認めることです。私は高校時代、逆の経験をしています。ただし、それは数学の授業ではなく、現代文の授業のことでした。与えられた文章を50字で要約するという課題に対して、生徒が順々に解答を発表していく中、私も指名されました。答を読み上げると、先生は何も言いません。直しようのないひどい答えなのかなと思っていると、しばらくして「もう一回読んでください。」もう一回読むと、再び沈黙が続いたのちにおもむろに「それを模範解答にします。」と言われました。その後、先生は潔く「自分の用意していた解答より、いい解答だった。」と言われ、さらにこんな風にもできると、別の答えを紹介しつつ「う~ん、負け惜しみですね~、勝てませんね~。」と楽しそうに言われていました(めったに誉められることがないだけに呆れるほどよく覚えています)。私もこの姿勢を見習わなければと思っています。教師だって完璧ではありません。負けて当たり前です。というか、早く負かしてもらわないと困るのです。私を超えなければいけないのです。高校時代の教師なんて、さっさと超えるべき存在にすぎません(こう書きつつも自分としては悲しいですが)。
もう一つ心がけていることは、どんな解答でも、頭からは否定しないことです。間違ってはいなくても苦労が多すぎる解答に対しては、打開策を示す。トンチンカンな解法でも、間違っているところが何か指摘する。できるだけのことはしようと心がけています(いや、頭ごなしに否定されたことがある、という人がいたらごめんなさい。さっきから言っている通り、教師は完璧では全然ありません)。プライドが許さないのか、「自分の教えた解き方ではない」だけの理由で減点したりする人もいると聞きます。これだけはしないでおこうと心がけているつもりです。
そのかわり、答案作成についても心掛けてほしいこともあります。それは最低限の読みやすい字でできる限りの説明をしてほしいことです。入試においてもそのことによって思いがけない発想が見逃されかけたことがあります(詳細につきましては岩波新書の「学力が危ない」の上野健爾先生の書かれている部分を参照してください)。

開成ハイスクール 片岡尚樹

人生のターニングポイント episode 1 私の場合

2012 年 10 月 29 日 月曜日

みなさんこんにちは。
人はみな、人生の中でいくつかの岐路に立たされます。私たちはみな、その分かれ道で進むべき道に悩み、自分で決めた道を歩んでいきます。時にその選択を誤る人もいれば、逆に大成功を収める人もいます。今回は、そんなことについて語ってみたいと思います。

私はよく生徒から、「先生は、なぜそんなに英語ができるの?」とか「先生、英語の発音いいですね」などと言われます。テスト対策で世界史や古文の質問に答えていると、「私は先生みたいに賢くないよ!」なんて言われたりもします。
しかし、今でこそみなさんの前に立って偉そうにものを教える立場にいますが、私の子ども時代は、「優等生」とはほど遠いものだったのです。小学校時代は落ち着きがなく、いつも担任の教師に叱られていましたし、中学校に入っても大した成績はとれていませんでした(英語はそこそこ成績がよかったのですが、まさか英語を教えることを職業とするなんて、当時は夢にも思っていませんでした)。
そんな私のターニングポイントは、ひょんなことから訪れました。中3に上がり、新しい英語の担当教師に、「英語のスピーチコンテストに出て見ないか」と言われました。正直「面倒くさいなぁ」と思っていましたが、「まぁやってみるか」といった軽い気持ちで参加を決めました。
それからというもの、6月から本番の11月まで、ほぼ休みのない練習を余儀なくされました。毎日1時間のマンツーマンの練習と帰宅後50回の音読練習は今でも忘れません。開始当初は意識が低かったため、学校での練習もサボっていましたし、家での練習は皆無でした。当然、担当教師に呼ばれて喝を入れられる羽目になるわけですが、その時の恩師の言葉が今でも忘れられません。

「このコンテストの練習を頑張れるかどうかで、この先に待っている、しんどいことから君が逃げずに立ち向かえるかどうかが試されているんだよ。任意参加なんだから,やめるんだったらやめてもいいけど、私は君に逃げてほしくない。君だったら絶対に県大会でトップを取れる。」

この日を境に私は変わりました。この練習への参加もそうですし、受験勉強においても以前は全くと言っていいほど手をつけなかった数学にも、少しずつ取り組むようになりました。他人の言うことを素直に受け入れるようにもなれたと思います。

結果、参加した滋賀県の3大会で2つの優勝と1つの準優勝を勝ち取り、高校に入っても英語の弁論を続け、県大会1位、近畿大会準優勝までのぼりつめました。これは上で述べた恩師の言葉がなくては絶対に成し遂げられなかった結果です。

その恩師のように、「自分の言葉で子どもの人生を変え、いい方向に導いてやりたい」と強く思う気持ちが、今の自分を支えています。この言葉があるからこそ、しんどいときも、楽しいときも頑張れるのだと思います。

私は塾講師という仕事を通して、みなさんの人生の「ターニングポイント」となれるよう日々頑張っています。「成績が上がらない」とか「今の自分をどうにかしたい」と思っている人は、是非相談に来て下さいね。

開成ハイスクール英語科

目を覚ます方法

2012 年 10 月 22 日 月曜日

 勉強にとっての大敵の一つに、睡魔があります。油断をしていると、あっという間に翌朝になってしまうので非常に厄介です。このこらえきれない眠気に打ち勝つために、様々な方法がありますが、今回はそのうちのいくつかを紹介してみたいと思います。

 「眠たいときは思い切って寝る。」これができれば誰も苦労はしません。「明日は絶対に落とせない数Bの試験があるから、この問題集をしっかり仕上げないといけない」というような状況に追い込まれたことは、誰しも経験していることでしょう。私は意外にも神経質な一面を持ち合わせていたため、次の日の試験の勉強を、必ず寝る前に終わらせないと不安に感じていました。ですから、翌朝早く起きて仕上げるという友人の話を聞くと、素直にすごいなあと感じたものです。しかし、人間にはいくつかのタイプがありますから、私はそれが不可能だとわかった以上は、何とか睡魔に打ち勝つ方法を模索するしかありませんでした。睡魔のレベルによっては合わせ技で攻めないと負けてしまうこともありましたが、いくつか挙げていきます(確固たる医学的根拠はありませんが)。

 まずは「冷たい空気に触れる。」夏場は無理ですが、冬場であれば外に数分いるだけで、かなりリフレッシュできます。もちろん、風邪をひかないように気をつけてください。
 そして「健康スリッパ(足裏に触れる面がイボイボになっているモノ)を履いてその辺を歩き回る。」足裏には様々なツボがあるようなので、そこに刺激を与える。
 さらに「大きな声を出してみる。」近所迷惑にならないような場所でないとできませんが、これも効果的でした。

 今考えると、かなり間抜けで荒っぽいことをやっていたなとも思いますが、その当時は真剣にやっていたことです。本当は、そこまで追い込まれる前に準備をしておけばよかったのでしょうが…。

 これを読んでいる皆さんも、何か自分なりの技をお持ちでしたら教えて下さい。それを私がどこかで話すことによって、救われる人がでてくるかもしれません。

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

人は、目的に向かい命燃やす時に人

2012 年 10 月 15 日 月曜日

季節の変わり目です。
体調は崩していませんか?

高1・2生は定期テスト週間。
自習室やチューター制度を最大限に活用して、満足のいく結果を残しましょう。

高3は…、毎日多数の生徒と面談しています。
成績が伸びていくとモチベーションが維持できますが、
成績が伸び悩んでいるときは無力感に襲われます。

ただ、今は冷静にやるべきこと、私たちが計画してきたことを
粛々とやっていきましょう。
今のことだけを考えるのではなく、入試当日のことを考えて。

花は、その花開く時に花
鳥は、謳い羽ばたく時に鳥
人は、目的に向かい命燃やす時に人
この言葉は、私が浪人しているとき、寮長からかけてもらった言葉です。
正直、当時は何もわかっていませんでした。
しかし、今、私は深い意味を感じずにはいられません。

開成ハイスクール英語科 大道 英毅

「漢文」の勉強法について

2012 年 10 月 9 日 火曜日

今回は、私の担当する国語の中でも、比較的短期間で成績を上げることができる「漢文」の勉強法についてお話ししたいと思います。
まず、語彙に関してですが、古文は必要単語数が500~600程度であるのに対し、漢文は150~200程の語句・句形で対応できます。そして、漢文の単語・語句の中でも、「ここさえ押さえれば」というのが多訓多義語(たくんたぎご)です。つまり、同じ漢字で読み方(訓)と意味(義)がたくさんある単語です。たとえば、「乃」ですが、「なんぢ」と読んだり「すなはち」と読んだりします。注意すべき多訓多義語は、せいぜい50にも満たない数ですので、参考書などを片手に暗記を進めれば、すぐにクリアできるはずです。
そしてもう一つは、言わすと知れた句形(くけい)です。これもわずか100~150種類ぐらいしかありません。大別すると8種類ほどしかありませんので、大きな区分けのもと、まずは細部にこだわらずに暗記をすすめていきましょう。特に句形は、読みから入るのが基本です。
これらをもとに、長文読解に進むわけですが、最後の仕上げは「文構造」です。英語と同じように主語や述語、副詞等の語順を暗記し、それに句形が混じる場合の語順に慣れていきましょう。慣れ親しんだ文章を音読してみるのも効果的です。黙読するよりも、文の意味の切れ目が意識しやすく、また文中の特殊な読みをする語句や句形も頭に残りやすくなるはずです。
以上の事を踏まえて、自分が現時点でどの段階まで進んでいるのかを確認しましょう。語句が手つかずの人は語句を、句形が手つかずの人は句形を、そして長文読解が未だの人はセンター試験の過去問を解いてみましょう。この時期はもう、あれこれ悩む暇などありません。とにかく参考書や問題集を広げること。努力なしでは合格もあり得ません。国語が苦手な人は、漢文の対策を徹底させることが、得点アップのきっかけになるかもしれません。

開成ハイスクール国語科 重留英明