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どの模試を受けたらいいですか?

2012 年 10 月 1 日 月曜日

 秋になり、高3生にとっては受験シーズンが近づいてきました。最近、生徒から「どの模試を受けたらいいですか?」という質問を良く受けます。今日は、この質問を中心にして、10月・11月の高3生の学習について書きたいと思います。
 まずは、前提となる知識を確認しましょう。

  ●模試は10月・11月に行われ、12月以降には実施されない
  ●志望大学別の模試は、最良の予想問題である
 
 模試は、センター試験のプレテストなどを除いて、実施されるのは基本的に11月末までです。受験勉強が思うように進んでいない受験生は、少なからず「私は模試を受けるレベルではない」と思っているようですが、10月・11月に模試を受験しておかないと、本番の練習をする機会がなくなります。
 次に、「京大模試」「阪大模試」などの大学名がついた模試やセンター試験のプレテストなどは、各予備校がかなり力を入れて作っていることを知っておくべきです。仮に私が「阪大模試」の作成者であれば、最大の労力を費やして問題を作成します。もし、私が作った阪大模試の問題が的中すれば、私の評価・評判が極めて高くなるからです。ですから、第一志望の大学の名前がついた模試があれば、必ず受験しましょう。
 
 もう一つお勧めなのは、記述式の模試を受けることです。大学入試では、点数になる答案を書かないと合格することができません。しかし、実際に自分自身が作成した答案を採点してもらう機会は、受験生にとって多いものではありません。そこで、記述式模試の受験が大切になります。
 返却された記述式模試の答案は、自分でしっかりと検証しましょう。それが現役合格への近道となります。また、「阪大模試」などの大学別模試も記述式ですが、現役生にとっては難しい内容であることが多く、解答をあまり書けないことがあります。この場合は、あまり添削してもらう意味がありません。そうした意味でも、「普通の」記述式模試の受験をお勧めします。

 秋は模試の季節です。現役合格のために、「日々やるべきことは多く、時間は少ない」と感じていると思いますが、先に述べたように模試は11月までしかないので、時間の許す限り、多くの模試を受けて現役合格を勝ち取りましょう!

開成ハイスクール数学科 前田佳邦

私の大学受験(その4)

2012 年 9 月 24 日 月曜日

(2012年7月9日「私の大学受験(その3)」からの続きです。)

 こんにちは。

 学校から帰宅後すぐ、私の毎日の受験勉強スケジュールは「英文暗記」から始まりました。主要な文法と語彙を含む英文パターンが700文収録されている市販テキストを用いて、それを毎日25文ずつ暗記していく、という課題です。まずは、前日に覚えた英文の確認を行います。テキストの日本文を見て、その英文を声に出して暗唱し、次にそれを書いていくのです。それが誤りなく完璧にできて、ようやくその日の新たな25文の暗記に取りかかります。およそ1ヶ月で700文が1巡し、2巡目からは、暗記した英文の反復確認をひたすら繰り返しました。
 なぜ私は、1日の受験勉強をこの課題から始めたのでしょう。それは「楽しかった」からです。英語を学ぶ人なら誰しも、多かれ少なかれ「英語をぺらぺら話せるようになりたい、すらすら書けるようになりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。私は期せずして、その願望を実現させていたのです。すでに覚えたものなので当たり前ですが、それでも事実として英文を「しゃべり、書いていた」のです。これが何とも楽しく、心地よかったのです。まずこうして気分を上昇させてから、次なる科目に取り組んでいく、という流れができあがったのでした。
 志望校合格という大いなる願望を前方に見据え、つねに自分を鼓舞していくのみならず、受験勉強には日々のちょっとした「楽しみ」も、カンフルとして必要なのではないでしょうか。
 7月はじめ、私は自室のエアコンを取り外しました。扇風機も出しませんでした。西日の差す窓際で、汗をだらだら流しながら勉強する環境を敢えて作ったのです。それは、合間の10分の休憩時間に、エアコンの効いた部屋で涼むことを「楽しみ」にするためです。「あと20分がんばれば、涼しい部屋へ行ける」という励みを自分に与えるためです。そうして汗まみれで格闘している姿に、「オレ、がんばっているなあ~」としみじみ感じ入るのでした。

 「大局を見つつ日常を生きる。」受験勉強は、まさに「生きること」そのものです。

つづく

クラス分けテスト

2012 年 9 月 18 日 火曜日

 先日、ある教室で「クラス分け」のためのテストを実施しました。そのテストの結果で、生徒は出席するクラスが分かれます。今回のテストで、めでたく上位のクラスに通うことが決定した生徒から、「先生、やったよ!」と嬉しそうに報告を受けたときは、自分のことのように嬉しく思いました。
 しかし、残念ながら上位のクラスに上がれなかった生徒や、上位クラスから外れてしまった生徒もいます。テスト後の最初の授業で、彼らの様子をうかがってみると、やはり落ち込んでいるようでした。そこで彼らに、「人間は辛いときや落ち込んでいるときにこそ、その人の真価が試されている」という話をしました。生まれてからずっと成功し続けている人はいません。必ず誰しも辛いときや落ち込むときがあったはずです。その時に立ち止まってしまうことは簡単です。しかし、そういう時にこそ、少しずつでもいいから前へと進める人間が多くの成功を収めてきたのだと思います。この話をした後、生徒の顔つきは変わり、中には授業が終わっても塾が閉まるまで自習室で勉強した生徒もいました。
 挫折や失敗を経験して、本当の意味で強くなった彼らの成長をみるのが楽しみです。

 開成ハイスクール英語科 津留天然

9月から心機一転

2012 年 9 月 3 日 月曜日

 夏休みも終わりました。さて、これから先のことについて、話をしましょう。

 高1生は、そろそろ文理選択を迫られる時期になってきています。「数学が嫌いだから文系にする」とか「なんとなく理系で」など、適当に選んでしまうと必ず後悔してしまいます。たとえば「工学の分野に興味がある」というように、ある程度、希望進路を固めて選択することをお勧めします。

 高2生は、高校生活の半分がもうすぐ終わろうとしています。そろそろ受験を意識して準備をしていかなければなりません。高3になって、いきなり本格的な受験勉強を始めるのは極めて困難です。今のうちから、短時間でも毎日勉強する習慣をつけていきましょう!

 高3生は、受験本番まで半年を切っています。夏休みの間に基礎力がつけられていると思いますので、これからは実戦力をつけていくことが求められます。模試は、実戦力を計る指標となりますね。もちろん、やり直しも綿密に行ってください。

 まだまだ暑い日が続きますが、常に前を見据え、心機一転!頑張りましょう。
 
 
 開成ハイスクール数学科 鈴木悠太

プラスアルファの自分へ

2012 年 8 月 27 日 月曜日

 先日、ある生徒から、職業についてインタビューを受けました。それは夏休みの宿題らしく、「どんな仕事をしているか」「なぜその仕事を選んだのか」「毎日どのような生活リズムで過ごしているか」といった、生徒たちに、働くことを身近に考えてもらおうというものでした。そのインタビューを受けることで、私がこれまで働くことを通じて経験してきた「喜び」を再確認できたように思えます。

 その日、学生時代のアルバイトのことや、社会人として仕事をし始めた頃のことをたくさん思い出しました。そして、学生の頃の経験は、何らかの形で将来の仕事へとつながっているんだ、ということを強く感じました。
 学生の頃、よく「こんな勉強をしても、将来何の役にも立たない」と思っていました。もちろん、大学入試に関わるので仕方がないとも思っていましたが、それだけではありませんでした。例えば、一生懸命取り組むことは、「どんなことにもチャレンジし、努力できる自分」というものを形成してくれます。苦手な科目であるとか、面白くないなどという理由で消極的になっていては、そうした自分に成長することはできません。時にはしんどい思いをしながらも、しっかりと向き合って取り組むからこそ、得られるものは大きいのです。そうして手にした積極的な姿勢は、今後の自分に計り知れないほど大きな影響を与えていきます。大学入試、就職活動、そして仕事など、これからの生活のすべてに関わり、良い効果を生んでいくものなのです。
 勉強や部活など、様々なところで頑張っているみなさんには、今後まずます成長していけるたくさんのチャンスがあります。日々の中でその意味に気づくことは、とても難しいことかもしれません。しかし、一瞬一瞬を一生懸命に生きることで、そのチャンスを少しでも多くつかんでください。そうすることで、必ずや新しい自分と出会えるはずです。将来の夢のため、また、これから抱く夢のために、どんどん大きくなっていってください。
  
開成ハイスクール数学科 光畑雄策

物理学は21世紀の主役にもなりうるか?

2012 年 8 月 20 日 月曜日

 2012年になって,物理学の世界ではいろいろなニュースが飛び込んできています。1月には、ハイゼンベルクが1927年に提唱した「不確定性原理」をより精度のよいものとした「小澤の不等式」(発表は2003年)を裏付ける実験結果が発表されました。このときは小さくではありましたが、新聞の1面に掲載されました。物理学や数学に関する研究成果が新聞の1面に掲載されるということは、ノーベル賞の受賞者の決定以外では極めて珍しいことです。
 しかし、7月になってもっと大きな事件が起こりました。「ヒッグス粒子」が発見された(かもしれない)というニュースです。前述の「不確定性原理」の精度を高める「小沢の不等式」については、日本人が関連したニュースだったがゆえに新聞の1面に掲載された可能性もありますが、今回の「ヒッグス粒子」については(日本人が全く関与していないわけではないのですが)、そういうことを越えた大きなニュースでありました。
 この「ヒッグス粒子」は、1964年にイギリスの物理学者ヒッグスによって提唱された「ヒッグス機構」の中で導入された素粒子です。この「ヒッグス機構」は、2008年にノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士の「自発的対称性の破れ」の考えに基づく理論仮説であり、素粒子に質量を与えるメカニズムを示したものです。その中で、万物に質量を与える素粒子とされたのが「ヒッグス粒子」です。素粒子物理学の世界では、その基盤となる理論に登場する素粒子は「クォーク」や「ニュートリノ」など全部で17種類ありますが、この中で唯一の未発見の粒子が「ヒッグス粒子」であったわけです。
 私自身、これ以上わかりやすく詳しく語るだけの知識も能力もありませんが、この「ヒッグス粒子」(らしきもの)の発見は、物理学が新たな段階に入り、さらなる飛躍につながると見られています。昔も今も何もかもを統合するのが大好きな物理学者が今、目指しているのは、自然界に存在する4つの力(電磁気力、強い力、弱い力、重力)をすべて説明する超大統一理論の構築ですが、この「ヒッグス粒子」(しつこいようだが、らしきもの)の発見は、それにもつながる「神の粒子」(そう呼ばれたこともあるそうです)の発見でもあります。もしかしたら、この発見は、21世紀の主役も物理学が張れるきっかけになるかもしれません。
 20世紀、とくにその前半期は物理学の世紀でした。19世紀までにニュートン力学とマクスウェルの電磁気学が登場し、古典物理学は完成していましたが(残念ながら高校で学ぶ物理はここまでです)、20世紀になって、アインシュタインによる相対論、プランク、ボーア、ハイゼンベルク、シュレディンガーらによって量子論という現代物理学の2大理論が登場し、パラダイムシフトが起こされました。しかし、21世紀は生物学の世紀になるであろうと言われています。これは、物理学において大きな発見がなされなくなり、生命を扱う学問である生物学が学問の社会への貢献が要請される現代の状況に合致することが背景にあると言われていました。東日本大震災もあり科学への懐疑も広がっています。しかし、ひょっとすると今回の発見は、新たなるパラダイムシフトへつながるかも、と期待されます。
 歴史を紐解いてみると、19世紀末、すなわち相対論、量子論が登場する直前の状況も現代と非常に似ていました。物理学では、ニュートン力学と電磁気学の完成を受けて、もうマクロな現象はすべて説明されると考えられ、もはやこれからの解くべき問題は小数第5位、第6位の世界だけかと言われていました。ニーチェは「神は死んだ」と言い、科学も行き着くところまで行き着いたと言われていたぐらいです。科学への懐疑も強く、人は電燈の明るさに感動しつつも電燈から電気が漏れ出して人類は滅亡しないかと恐れてもいました。そのような中から、物理学は次々と新たな発見をし、主役の座を得たわけです。また、歴史は繰り返されるのでしょうか?
 最後に余談ですが、ひょっとするとこの発見のニュースは来年度の大学入試にも影響を及ぼすかもしれません。もちろん物理や数学、あるいは化学といった自然科学系の科目に影響を及ぼすことも考えられますが、英語の読解問題にも影響を及ぼす可能性があります。大学を問わず、英文読解に自然科学分野の英文が出題されることが増えていますが、とりわけ物理学に関する英文が増える可能性があります。最近では、2005年がアインシュタインの相対性理論発表から100周年、アインシュタイン没50周年にあたる年でしたが、それを受けてかこの年は、アインシュタイン、あるいは物理学(宇宙物理学などもふくむ)に関する英文の出題が多かったように思えます(あくまで印象論です。統計的な裏付けはしていません。あしからず)。
ちょっとは予備知識があった方が、物理、化学、数学はもちろん英語にも有利になるかもしれません。

開成ハイスクール 片岡尚樹

語彙は英語の生命線

2012 年 8 月 16 日 木曜日

 こんにちは。
 皆さん、夏休みの宿題は進んでいるでしょうか。私たちの夏期講習では、英語長文を扱う講座もありますが、私が担当しているクラスでは、高1・2生ともに苦戦している生徒も多いようです。
 英語の生命線は「語彙」であると言っても過言ではありません。大学入試センター試験では、通常4500語レベル、国公立2次試験では5500語レベル以上の語彙力が必要とされると言われます。いくら文法の知識や読解のテクニックを学んでも、核となる語の意味を知らなければ、それらを培う努力は水の泡となってします。
 とはいえ、4500語レベルの語彙力を獲得するには相当な物理的時間と、心理的・肉体的労力が要求されます。まして、これを高3の一年間でやるのは事実上不可能であるとも言えるでしょう。時間の余裕を持って、計画的にコツコツと積み上げるよりほかありません。
 草津駅前教室では、夏期講習に先立って「サバイバル英単語」というイベントを実施しました。朝10時集合で、与えられた語数(高1は600語、高2は1200語、高3はそれ以上)の語彙テストに合格するまで帰宅が許されない、という過酷なイベントでしたが、夏期講習で長文演習を実施した際に、「あ!この単語覚えている」「サバ単の成果が出ているなぁ!」という声が多く聞かれます。
 私は、こうした言葉が生徒から出るのを大変うれしく思います。「覚えている!」はもちろんのこと、「見たことがある」の状態でも、英文読解の際の効率は非常に高くなります。比喩的に言えば、「0から1を生み出す労力より、1にかけ算をして増やすほうがはるかに容易である」ということです。
 1・2年生からしっかりと単語を覚える習慣をつけておくと、高3になってから必ず得をします。先を見据えて、今こそ貯金を作っておいてくださいね。
 
 
開成ハイスクール英語科

夏休みの常識

2012 年 8 月 6 日 月曜日

 夏休みの真っ最中、暑い日が続いていますが、体調管理は大丈夫でしょうか。
 さて、この夏休みという制度ですが、ここ数年変化しつつあることにお気づきですか。

 そもそもなぜ日本には夏休みがあるのでしょう。諸説あるとは思いますが、学校の校舎に冷房設備がない場合が多く、やむを得ず休みになっているのも理由の1つだそうです。そう言われてみれば、私が高校生の頃は、校舎にエアコンなどはなく、冬になると教室にストーブが設置される程度だったと思います。
 今の高校にはエアコンが完備されている所が多くなってきたせいか、8月いっぱいまで休みにする必要がなくなったようで、8月中に新学期が始まる学校が増えてきました。
 先日あるクラスで、昔は8月31日には宿題に追われて遊びに行けなかった、という内容の話をしたところ、生徒たちは何を当たり前のことを言っているの、というようにキョトンとしていた理由がわかるような気がします。

 今年は日本中で節電が求められていて、必ずしも毎日快適に暮らせているとも限りませんが、いつの時代の学生にも宿題だけは山ほどあるようで、苦労されている生徒をたくさん見かけます。塾の自習室などを利用して早めに自由な時間を確保してもらいたいです。

 そしてそこからが本当の競争の始まりです。これも昔と変わりありません。

 
開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

卒塾生の力

2012 年 7 月 30 日 月曜日

開成ハイスクール西田辺教室では、多くの卒塾生が勤務しています。
今年、新入社員で入ってきたS先生も元開成の塾生です。

大学生のスタッフ(チューター)の中にも、私の教え子が増えてきました。
けなげに頑張っている彼らを見ていると、胸が熱くなります。

彼らは、楽に大学に合格した生徒ではありません。
苦しみながら辛さに耐えて、その結果合格した生徒たちです。
その苦しみや辛さは、今、この現場で生かされているのです。

彼らには、部活と勉強の両立に困っている生徒に、的確なアドバイスができます。
世界史・日本史・地理・倫理政治経済など、社会科目の選択で困っている生徒、
化学・物理・生物・地学など、理科科目の選択で困っている生徒に、
自分の体験談、成功例、失敗例などを交えながら相談に乗ることもできます。
進学先や学部決定で困っている生徒に、豊富な情報を提供することができます。

また、彼らが生徒の質問に答えるスピードにも驚きます。
あとで聞いてみると、実際に彼らも高校時代に苦手としていた分野だったとのこと。
すぐに生徒たちの躓いている箇所がわかるそうです。
失敗が、いい形で生かされているなぁと感じます。

彼らの気配りや配慮は想像以上です。
私自身が忘れていたことを思い出させてくれることも…。
そんな彼らを、私は本当に誇りに思います。

現高校3年生で、「卒業後、開成で働きたい」という生徒も結構いるようです。これほど喜ばしいことはありません。

暑い日が続いていますが、生徒のみなさんは体調に気をつけて、充実した夏期を過ごして下さい。

 
開成ハイスクール英語科 大道 英毅

子どもの成長と今後の教育について

2012 年 7 月 17 日 火曜日

 娘が1歳になりました。
 0歳から1歳への成長はすごいもので、もはや赤ちゃんというよりも、幼児になってきたなあ、と感じています。

 今はまだ、どういった習い事をするべきかについては考えていませんが、今後はしっかりと考えていかないといけないと思っています。私は数学講師なので、娘には「前田先生の娘は数学ができるんだろう」という周囲の期待がかかってしまうと思います。しかし、数学の能力は必ずしも遺伝しないと思うのです。もっと言うならば、私はもともと、数学が苦手だったのです。
 そこで、数学ができるために私が重要だと思うことを書いておきます。

 ①計算が早いこと
 ②計算ミスがないこと
 ③論理的に問題を考えること
 ④図形的な直感があること

 この4つが、数学ができるようになる上で重要であると私は考えています。
 上記の4つのうち、①・②については、基本的な四則計算(+-×÷)が速く、正確にできることです。そのためには、ソロバンや計算ドリルなどでの反復練習が重要です。娘にも是非、ソロバンを習わせたいと考えています。
 ③・④については、資質による部分もあると思いますが、なるべく身につくように日々の生活の中で、あれこれ工夫しながら娘に楽しく指導していきたいと思っています。

 1歳にして親の過大な期待を背負って、子どもは大変ですね(笑)。

 数学は、努力次第でできるようになる科目です。私はすでに高校生だから数学ができないと思う必要はありません。少なくとも大学入試の数学では、天才的な閃きがなくても合格点を取ることはできますので、とにかく日々の努力を大切に、数学に取り組んでいきましょう。
 
 
開成ハイスクール数学科 前田佳邦