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開成教育グループ


‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

卒業と入学

2014 年 4 月 7 日 月曜日

4月がスタートしました。
3月から4月にかけては,出会いと別れの季節です。今年も多くの高校3年生を指導していたので,3月末は新生活に旅立つ多くの生徒と話をしました。
 高校3年間を一緒に過ごした生徒も多く,嬉しくもあり悲しくもある3月でした。

 卒業していく生徒たちが,それぞれ手紙を書いてきてくれました。手紙には,それぞれの生徒の思いが詰まっていて,読むのに3時間ほどかかってしまいました。

 改めて塾の先生は良い仕事だなと感じました。塾の先生という仕事は,学校教育ではないため履歴書などに書かれることはありませんが,記憶には残ると私は考えています。私が担当した生徒の1人は両親以外で,この3年間で一番接した大人は私であると言ってくれました。人とのつながりがあることが,仕事の喜びです。

 私は,受験勉強はただ勉強をするだけではなく,受験を通してスケジュールの立て方や自分自身がやったことの評価・反省ができる人生最大の機会であると考えています。大学生になると全員が同じ環境で筆記テストを受けるのではなくレポートでの課題が多くなってきます。レポートの課題では,なかなか画一的な点数はつき難いので,自分自身が得点をとるために行ったアプローチが正しかったのかどうかは評価が難しくなります。受験勉強は,センター試験などでは50万人が同じテストを受けるため,センター試験に向けて,1年間で,どういった戦略で受験していくかを指導しています。

 4月になり新高1生も入塾してきました。今年の入塾生も3年間指導を頑張りたいと考えています。

開成ハイスクール数学科 前田佳邦

受験を終えて、新天地へ向けて

2014 年 3 月 24 日 月曜日

みなさん、こんにちは。受験を終えた高校生のみなさん、本当にご苦労さまでした。見事に合格を勝ち取った人の中には、「これで勉強は終わり。さあ、遊ぶぞ!」と思っている人もいるでしょう。私としては、今の期間はとりあえず骨休めをして、1年間を振り返ってみることをお勧めします。この1年のつらい期間なんか思い出したくもない、と思う人もいるかもしれませんが、ちょっと冷静になってみましょう。特に1年前の自分の状態と、受験を終えた自分の状態を比較してみてください。ずいぶんといろいろな面で成長できたのではないでしょうか?生活習慣が整ったというだけでなく、勉強することで今まで知らなかった知識を身につけたでしょうし、自分の限界や弱さ、またそれに立ち向かう強さにも気づけたでしょう。勉強することの意義として、自分自身と向き合うこと、そしてそこで得たものを使って、社会へ羽ばたいていくことを挙げることができます。大学へ行けば、より専門的な学びが始まります。そして、「学び」はまだまだ続いていくことになります。これから学ぶことは、決してすべての人が共有していることではありません。理系と文系では、学ぶ教科が大きく違いますし、専門分野の学びができる人はごく少数です。そういう「非日常的な」学びを通じて、「誰かが言っているから正しい」とか「みんながそうするから自分もする」という判断をするのではなく、本当に大切な問題は何なのかを考え、自分自身で答えを見つけることができるようになってください。みなさんが、新天地で自分自身の未来を切り開いていけるよう願っています。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

出会いと別れの季節

2014 年 3 月 17 日 月曜日

こんにちは。3月になっても小雪が舞って寒い日が続いていましたが、街中には、ショーケースに春物の服や、卒業式で花束をもらった生徒など、ちらほら春が感じられるものに出会います。
 悲喜こもごもありましたが、卒業していった高3生。皆が次のステージへ羽ばたいていく中、今度は高校生のステージに足を踏み入れることになる新高1生。
 その新高1生を応援するため、開成ハイスクールでは高1準備講座を開講しています。英語は文型、数学は因数分解・1次不等式など、最初の中間テストで問われる内容を先取りして授業しています。
 とにかくスタートが肝心です。最初の中間テストで躓くと、次のテストで取り返すには相当な努力と時間が必要です。また、大学の推薦入試を受ける場合は、1年生の1学期の成績から評定平均値の対象となるので、気を抜くことはできません。
3年間の高校生活。3年“もある”と思うのか、3年“しかない”と思うのかは人それぞれでしょうが、思い描いている高校生活が実現できるように、日々の取り組みを大切にしていきましょう。私たちも力強くサポートします!!

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太

新学年への挑戦

2014 年 3 月 10 日 月曜日

今回は、新高3生のある生徒の一年間の努力についてお話ししたいと思います。

ちょうど一年前、彼は数学が得意ではありませんでした。数学を勉強することが苦しいとさえ感じていたでしょう。しかし、とても頑張り屋でした。学校から出された課題である応用問題を質問し、一つ一つを理解していく努力を続けました。基礎内容から再度学習しなければならない単元もたくさんありましたが、途中で投げ出すこともなく、弱点である単元の復習と演習を繰り返しました。
そうして努力し始めて半年が経った頃、彼は「数学は楽しい、好きだ」と話してくれました。高2数学の内容は決して簡単なものではありません。数学的な内容を理解するまでの苦しみも変わってはいないはずです。それでも一つ一つの問題と真っ直ぐに向き合い、理解する「喜び」を感じてくれたのでしょう。継続してきた小さな努力がようやく形になり始めた瞬間でした。
そして、1月に行われた実力判定テスト。彼にとって、これまでにない最高の成績となりました。一年間の積み重ねがようやく最高の結果となったのです。「よく頑張ったね」の一言に最高の笑顔で応えてくれ、私も本当に嬉しかったです。この努力は、彼の人生の中で自慢の一つになるでしょうし、これから受験生として戦っていく大きな支えとなるに違いありません。

さあ、新年度のスタートです。この一年間をより良いものとするために、また新たな気持ちで挑んでいきましょう!時には成長していないと感じることもあるかもしれません。しかし、努力の積み重ねは、いずれ結果として現れます。その時を信じ、みなさんの目の前にある課題を一つ一つ乗り越えていきましょう!
今を頑張る高校生の皆さんが、彼のように頑張っていけるよう願っています。

開成ハイスクール数学科 光畑雄策

通奏低音を奏でる

2014 年 3 月 3 日 月曜日

2014 年度の大学入試も 2 月 25 日,26 日の国公立の前期日程試験を終えて,終盤へと向かいつつあります.この時期,今年出題された大学入試問題に目を通していくことは,ある意味,楽しみでもあるのですが,これまでの指導がこれでよかったのか,を問われる「試験」でもあり,ある意味不安でもあります.

その中で目を引いたのは,京都大学の英語の問題でした.数学者の発想について書かれた英文が出題されていました.そこには,数学者の功績には,直観と呼ばざるをえないものが大きな役割が果たしている,すなわち,突然の論理の大きな飛躍がその功績を生み出したのだとありました.

当然ですが,数学は論理を極めて重要視する学問です.ユークリッドの「原論」によって,まず「定義」「公理」を定め,そこから論理的に「証明」を行うことで,次々と「定理」を産み出していきます.しかし,それだけではないということです.新たな発見には,直観的なひらめきが必要だということです.

これは高校レベルの数学の問題を解くときにも感じます.もちろん,高校で扱う数学は,数学者が扱うようなオープンプロブレムではなく,きちんとした「解答」がありますから,数学者の扱う数学とはまったく次元が異なるものです.しかし,いくらきちんと解いていっても,「こんな発想どこから来るのだ」という問題にぶち当たります.

「こんなの思いつかない」「なかなかできるようにならない」と言われる問題があるたびに感じるのは,それは単なる勉強不足ではなく,数学者の次元とはまるで異なるものではあるのでしょうが,何かが数学の問題を解く上で必要なものが根底に,通奏低音のように流れているのではないか,ということです.そしてそれを知らず知らずのうちに体感している人が,いわゆる「センスがある」と呼ばれるようになる,と感じます.

さらに,複数の科目を教えると,どの科目にも通じるいわゆる「学ぶときの通奏低音」が存在しているようにも感じます.それぞれの科目によって,必要とする知識の多寡は,あるいはレベルは異なるにせよ,その科目を扱う上で必要な最低限の知識を定着させたなら,あとはその調べにのるだけである程度はできてしまうのではないでしょうか.

この通奏低音をどうすれば聞き取れるようになるのか,それはやはり「経験」なのだろうと思います.あとは「考える」ことでしょうか.諦めずに耳を傾ける必要があるのだと思います.そんな中で知らず知らずのうちに体感でき,その調べに乗れるようになるのだと思います.おそらく聞き取れるようになった瞬間はわからないように思います.「気がついたらできるようになっていた」というのがこれじゃないのかと思います.

もちろん典型的な問題の解法をきちんと伝えることも重要なのですが,それと同時に,授業の中で,学ぶことの根底にある通奏低音を奏でていく,それが必要だなと感じています.

開成ハイスクール 片岡尚樹

新年度

2014 年 2 月 24 日 月曜日

みなさんこんにちは。この時期、私の担当する教室でも、各大学の合格者が続々と報告に来てくれています。
大学入試という目標にひたむきに向き合い、どの生徒も、この1年間で本当に頼もしくなりました。
岡山大学の推薦入試に合格した生徒、推薦入試で合格をしっかり確保し、本命の関関同立に一般入試で合格した生徒など、進路はさまざまですが、高3のこの時期にきちんと取り組めた彼らなら、きっと明るい未来が開けることでしょう。

開成ハイスクールでは、3月より新年度を迎えます。私たちはまた、新たな受験生たちの指導に当たることになります。新高3生たちにも、やはり、悔いのない受験生活を送ってほしいと願います。
当然のことながら、各教室のスタッフは全員、みなさんの夢を叶えるために努力を惜しみません。
新たな受験生諸君、さあ、最高のスタートを切りましょう。

開成ハイスクール英語科

受験生とセロトニン

2014 年 2 月 17 日 月曜日

入試本番はとにかく緊張するものですが、極度の緊張状態にならないよう普段から対策をとっておきたいものです。

セロトニンというホルモンを知っていますか?

セロトニンは、受験生にとって必須のホルモンです。
効能⇒ ①ストレスに強くなる
②感情のコントロールや、心のバランスを保つ
③精神を安定させるなど「安らぎ」を与えてくれる
④睡眠を引き起こすメラトニンを助け、快眠につながる

このセロトニンを分泌しやすくするために気をつけたいことがあります。

1.勉強の休憩中に必ず深呼吸する
浅い呼吸ばかりで生活していると免疫低下につながるそうです。深い呼吸も必ず必要。家ではストレッチなどをしながら深い呼吸を。深呼吸はセロトニン分泌につながります。

2.休憩時間に首を数回まわすなど必ずストレッチを
首を動かすと、大量の電気信号が伝わり、セロトニンの生成・分泌を増やしてくれます。

3.勉強を夜遅くまでやりすぎない
睡眠不足・過労によってセロトニンの分泌が減ります。こうなると不安感が増幅。当日、極度の緊張状態になる可能性があります。必ず体調を整えることを優先して下さい。

4.早寝早起き、起きたら日光を浴びる
セロトニンは日中の明るい時間帯に多く分泌されるホルモンで、朝の太陽の光を浴びるとセロトニン分泌のスイッチが入ります。「夜遅くまで勉強し、昼に起きて」を繰り返すと当日、集中力・思考力が欠けてしまいます。

5.食事の際、よく噛む
咀嚼(かむこと)などの反復動作はセロトニンの分泌を活発にします。

6.トリプトファンを増やす食事をする
⇒セロトニンと相性のよいトリプトファンを摂ることで効果大に。
①カツオ・マグロなどの赤身肉
カツオ、マグロなどの赤身には、セロトニンを作るトリプトファンとビタミンB6両方がたっぷり含まれています。
②豆腐、豆乳、納豆、みそ、チーズ、ヨーグルト
良質なトリプトファンとタンパク質を取ることができます。朝食に食べると腸の調子も整えてくれるので一石二鳥。
③しょうが、ニンニク、とうがらしなどの調味料
ビタミンB6がたっぷり摂取できる調味料。体の芯から温めてくれるので免疫低下を防ぐ。
※特に大豆、豆類、穀類などは植物性タンパク質で、脳内でのセロトニンの材料として利用されやすいので、できれば毎日食べたいものです。

入試当日、みなさんが普段の力を存分に発揮できるよう心から祈っています。

開成ハイスクール英語科 大道英毅

いざ!決戦の時!

2014 年 2 月 10 日 月曜日

 2月に入り、関西の私立大学の一般入試が本格的に始まりました。私の住むポートアイランドにも3つの私立大学のキャンパスがあります。先日も、受験会場に向かう多くの受験生を目にしました。彼らは、試験開始の2時間以上も前から現地入りし、真剣な表情で最後の確認をしていました。「受かりたい!」という気持ちがひしひしと伝わってきます。そんな中、私の教える生徒たちを応援するために、様々な受験会場に赴きます。私が駆けつけたところで何の役にも立たないかもしれませんが、やはり応援したくなるものです。
 今年の3年生の教え子たちは、ゆとり世代最後の学年と言われ、浪人できないプレッシャーは例年以上のものを感じていると思います。毎年、とても個性的なメンバーが受験生として戦いに向かいます。中でも今年は、特に一人の男子学生に注目しています。彼は、高校1年生の時から、開成に通い始めました。高校入学当時は所属するバスケ部での活動に没頭し、学校での成績は思わしくありませんでした。2年生にあがる直前の春休みでは、学校の補習や課題でフラフラになるまで追い込まれていました。そんな彼でしたが、1つ上の先輩で、彼と同じようにクラブ活動と勉強の両立に苦しんでいた生徒が、現役で関大に受かったのを知り、それを励みに、「あの先輩がやれるなら、自分もできるに違いない!」と、目の色を変えて勉強するようになったのが、2年生の終わりごろのことでした。先日、代ゼミサテライン天王寺教室で、彼を受け持つスタッフから、「あと10点で、彼は関学に合格できるところまできている。」ということを聞かされました。おそらく、この1年間、今までにないくらいの勉強をしてきたはずです。今、この文章を作成しているこの瞬間も、彼はまさに受験生として戦いに挑んでいます。そして、もうすぐ結果がでます。彼を含めて全ての教え子たちが、合格を勝ち取ってくれることを願っています。

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

国公立二次出願とデータ分析

2014 年 2 月 3 日 月曜日

 センター試験が終わり、二次試験対策がスタートしています。

 センター試験の自己採点から二次出願に向けての面談を行っていて感じることは、私の時代(17年前)と今のデータ(情報)量の違いです。
 私の時代にもセンターリサーチなどはあって、自己採点の結果を各予備校に提出していました。そしてリサーチの結果を模試の成績表のような紙でもらっていました。
 しかし現在では、自分の点数をインターネットで分析することが可能です。これにより自分自身が考えていなかった出願先を検索することができ、非常に便利です。これらのデータは過去では塾・予備校でしか手に入らなかったものですが、今では家庭からリサーチの情報を得ることができます。

 ここで注意したいのは、センターリサーチは、便利な情報ですが、その作成過程が一般の人には不明な点です。リサーチでA判定を鵜呑みにすることも危険ですし、D判定だから必ず出願大学を変更しないといけないということではありません。これらは指標であって、データを元に分析されたものです。母集団は同じですが、実際には各予備校が集めた個別のデータは異なるため分析結果は異なります。ある予備校のリサーチではA判定であったものが、他の予備校ではD判定となっていることもあります。

 情報分析ツールやインターネットによって、より多くの情報を得ることはできるようになった分、より情報の扱いには注意が必要となっています。

 二次試験の出願先で、その先の人生は大きく変わる可能性があります。情報の扱いを間違えないように、私たちがサポートし、その生徒にベストな出願先を決定していけたらと考えています。

開成ハイスクール数学科 前田佳邦

私の大学受験(その8)

2014 年 1 月 27 日 月曜日

(2013年9月24日「私の大学受験(その7)」からの続きです。)

こんにちは。

神戸市外国語大学へ、いよいよ出願。センター試験の得点率は、どの学科もボーダーラインを超えているようです。もちろん、専攻すべき特定の言語など念頭にあるわけもなく、あろうことか、サイコロを転がして学科を決める始末。
サイコロの目が示したのは、ロシア学科。これが、その後の私の人生の、紆余曲折をもたらす要因となろうとは…。
閑話休題。
センター試験を経て、その得点に安堵はしたものの、二次試験に向けての勉強においては、「油断」などまったく生じませんでした。むしろ、この期間が、私の受験勉強で最も充実したものであったように思われます。熱望する大学に、もう少しで手が届くという確信・安心感が私に余裕をもたらし、精神を安定させ、その冷静さが容量を高めたようです。切羽詰って追い詰められた状態よりも、むしろ平静な状態こそが、勉強効率を向上させるに必要なことだったのです。
同じく合格するならば、最高にドレスアップした自分を見てもらいたい、という欲も生じました。入試の枠や基準などにとらわれず、自ら思うまま、英語力を伸ばせるところまで伸ばしたうえで合格したい、という欲動。そしてそれが、本当に志望する大学に対する「礼儀」であるとも思われました。
一生のうちで、受験勉強という純粋な期間を過ごせるのも、わずか1ヶ月を残すのみ。その貴重な一日一日を、慈しみ、噛みしめ、味わいながら過ごさずにはいられませんでした。
つづく