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開成教育グループ


‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

日々の勉強で、自分の成長を実感していますか?

2011 年 8 月 17 日 水曜日

 こんにちは。
 残暑、本当に厳しいですね。地球の温暖化を身にしみて感じます。少しでも早く“小さい秋”を見つけたい今日この頃です。
 しかし、この暑さが一年中続くことはありません。確かに昨日、今日というスパンで考えてみればさほど変化はないように感じますが、少しずつ時は巡り、そして、いかなる物も変化していきます。もちろん人間もそうです。毎朝鏡に映る自分を見て、昨日の朝の自分との変化をはっきりと認識できるものではありません。でも10年前の自分とは明らかに違います。それを「老い」と呼ぶか「成長」と呼ぶかは人それぞれですが、変化していることは確かです。
 さて、8月も終わりつつあります。この夏の、あなたの学習生活を振り返ってみてください。夏期講習を経て、また、日々の学習によって、あなたは確実に変化しているでしょうか?一か月前より、一週間前より、昨日より、一時間前より、授業を受ける前より、問題を解く前より、確実に成長しているでしょうか?そしてそのことが実感できるでしょうか?成長している自分を明確に意識できるでしょうか?私は生徒たちに、こんなふうに問いかけるようにしています。「この授業で、何がどのように分かるようになったのか?」「どんな知識が自分のものとして定着したのか?」「昨日より進歩した自分を実感できるか?」
 勉強=問題を解くこと、ではありません。もちろん問題を解くことは、勉強の一つの有効な手段であることは自明ですが、問題を解くこと自体が勉強の目的ではありません。問題を解くことにより、それまでの自分が変化し、新しい自分に成長すること、そしてそのことを実感し、また新しいものにチャレンジすること、それが学ぶ事の目的だと思います。

合格のために、勉強以外の大切なこと!

2011 年 8 月 8 日 月曜日

 「試験に合格する」「テストで良い点数をとる」ためには、勉強することが一番大切です。それはみんなわかっていることなので、今回は勉強以外で大切なことについて書いてみたいと思います。

 たとえば、こんな例を考えてみましょう。
 Aさんは、弁護士を夢みて司法試験に10年間チャレンジし続けています(ちなみに過去の司法試験は日本最難関の試験と言われていました)。10年間、司法試験に向けての勉強をしっかりと積み重ね、短答式(マーク式)試験には合格をしていますが、論文試験(記述式)に合格することができません。(Aさんは自分の学力が足りないと思っているから)毎年、毎年、血のにじむような努力をしていますが、論文試験に合格することができません。
 いったい原因は何でしょうか。

 みなさんは、どう思いますか?

 勉強の仕方が悪い、努力不足といった原因も考えられますが、こういった原因は思い浮かびますか?たとえば「字が汚い」「書くのが遅い」などです。これは勉強以外の要素です。実際に司法試験を受験する予備校に行くと、「ペン習字を習いなさい」と真面目に指導されます。司法試験の論文試験は1科目2時間で計6科目を受験します。この12時間の試験時間の間に、ほぼ休みなく字を書き続け、論文を仕上げます。
つまり、勉強以外の、字を書く早さ・字の綺麗さも要求される試験だということです。字が汚く、書くのが遅い場合には、Aさんは今後いくら司法試験の勉強をしても合格することはできません。しかし、Aさんは学力が足りないと思っているので、司法試験の勉強をさらに続けます。果たしてそれで合格することができるでしょうか。

 この例は、司法試験という超難関試験のことで、あまり大学受験にはつながらないと思うかもしれないですが、非常に大切な示唆を与えてくれます。
 私からお勧めしたい勉強法は「なるべく実践的な状況で勉強する」ことです。具体的に想定してほしい状況は以下の3つです。

 実際の試験場では
 ①隣に他の受験生がいて気になる
 ②音楽プレイヤーは聞けない・耳栓は使えない
 ③試験は朝から始まる

 「壁で仕切られた自習室でないと集中できない」「音楽を聴いたほうが集中できる(または、静かなほうが勉強できる)」「夜、暗いほうが集中できる」といったことを口にする受験生がいます。これらはすべて事実だと思いますし、私もこうした状況で勉強するほうが、学習がはかどると思います。しかし冷静に考えてみると、実際の試験場では、こうした状況は望めません。隣ではライバルの受験生が問題を解いていますし、試験中に音楽プレイヤーは無理ですよね(笑)、また試験は朝からあります。
 というわけで、現時点では、自分が集中できる環境で学習するのは良いことかもしれないですが、今後は、より実践的な状況を想定して勉強することも必要になってきます。
 特に、生活リズムを朝型にするのは大切なことです。センター試験・2次試験ともに6~8時間くらい集中して、朝から問題を解く必要があります。夜にばかり勉強しても、夜に試験はありません。朝から集中できる体を今から作ってください!
 合格に向けて大切な夏!です。自己管理をしっかりして、合格を勝ち取りましょう☆

数学科 前田佳邦

夏休みはチャンスです!

2011 年 8 月 1 日 月曜日

 毎日、暑い日が続いていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?旅行に行く人、部活を頑張っている人、勉強に励む人、などなど、夏休みという、まとまった時間をどう使うかは人それぞれですね。
 普段の学校生活では、だいたい皆、同じような生活リズムで1日を過ごしていますよね。同じ時間に学校で勉強して、その後部活をして、家に帰って…、といった具合に。そして、その中からうまく時間を見つけて、コツコツ勉強してきた人と、そうでない人がいるはずです。両者には歴然とした差ができてしまっているはずです。みなさんが前者ならともかく、後者だとすれば、それは深刻な状況かもしれません。
 しかし、夏休みをうまく利用すれば、一発逆転も狙えます!高3生はともかく、高1・高2生は夏休みに入ると、ついだらけてしまいがちです。定期テストまで日数がありますし、学校がないので遅い時間まで夜更かしをし、昼目覚めるといった悪いサイクルを作ってしまう人もいます。だからこそ、ここで集中して勉強すれば、他者を大きく引き離すことも可能となるのです。チャンスですね。そう、この誘惑の多い夏休みだって、みなさんを変えるチャンスにもなり得るのです。
 夏休みをどう使うかは、あくまで自分次第です。みなさんが、悔いのない夏休みを過ごせるよう願っています。

開成ハイスクール英語科 津留天然

「数学を暗記する」ということ

2011 年 7 月 25 日 月曜日

 みなさん、こんにちは。暑い夏がやってきました。今年の夏は、節電という掛け声の下、普段の生活をいろいろと見直す夏でもあります。この機会に、普段の勉強についても見つめ直してみませんか。
前回の私のブログでは、数学の勉強の仕方について書きましたが、これについては様々な意見があります。数学は「考える教科」だから、じっくり考えないといけない、といったものや、数学はパターンを暗記する「暗記教科」だという意見もあります。そこで今回は、「数学を暗記する」ということについて書いてみようと思います。
 人間は、歳とともに変化していきます。以前と同じままということは絶対にありません。暗記に関してもそうです。一般的には、歳を取るにつれて丸暗記が出来なくなっていくものです。しかしその一方で、暗記の質も変わっていくものです。
 小さい頃は、意味が分からなくても覚える暗記(いわゆる丸暗記)が、さほど困難ではありません。「じゅげむ、じゅげむ、~」などと覚えた人もいるでしょう。やがて成長するにつれ、いろいろな事柄を論理的につなげる、理解を伴う暗記に変わっていきます。そして、その変わり目が、高校生くらいの頃だと言われています。経験しないと分かりづらいかもしれませんが、この「理解を伴う暗記」は、喩えるなら、演技の台本を覚えるようなものです。台詞を覚えることは必要ですが、それだけでは演技はできません。ストーリーを知り、登場人物の気持ちを理解し、どう演じるべきかを知らないといけません。
 この、演技の台本を覚えるということを、数学に当てはめて見ましょう。台詞を覚えることは、公式を覚えることです。ただ、それ以上に必要なのは、解答に至る流れ・筋道を知ることです。台詞がストーリーの適切なところに配置されているように、公式は流れ・筋道の適切な位置にあります。そして、ストーリーが分かってないと、登場人物の気持ちが腑に落ちないように、問題の筋道がわからないと、その問題が宙に浮いたようになってしまいます。  
 どう演じるか、というのは、問題を実際に解いていく段階になります。演者が練習の成果を出すのがこの時であるように、数学の不断の努力の成果を出すのが、問題を解く時です。解いていく時の武器は、練習で培った論理的な推論能力です。演者が、ストーリーを知り、登場人物の気持ちを理解し、演じ方をすべて覚えて舞台に立つように、数学を解くには、問題の筋道を知り、問題内容を理解し、論理的に推論していく、という手順を覚えないといけません。難しいと感じるかもしれませんが、だれもが最初は大根役者であるように、度重なる練習をしないと、数学は上手にはなりません。放り出せば、そのチャンスは失われてしまいます。まずは公式の暗記から始めてみてください。そして、必要な手順を、一つ一つクリアしていってください。

数学科 村上 豊

オープンキャンパス「行かなきゃ損?」

2011 年 7 月 19 日 火曜日

 皆さんこんにちは。
今夏も各大学でオープンキャンパスが開催されます。興味を持っている人も多いのではないでしょうか。受験に対するモチベーションを上げるためにも、高1生の皆さんにこそ、オープンキャンパスに参加して欲しいと思います。「憧れの大学」を早いうちに見つけておくと、「ここぞ」という時に踏ん張るキッカケとなりますよ!
 「オープンキャンパスに行って、何をするの?」という人のために、この機会を何倍も充実したものにするためのポイントを、いくつかお伝えしようと思います。

ポイント1 自分から積極的に質問して、特ダネ情報を聞き出そう!
 在学生や教職員を前にして、遠慮してはいけません。相談・質問の会場でなくても、自分から積極的に話しかけ、大学の勉強や受験のこと、バイトや学生生活のことまで、気になることは何でも質問・相談してみよう。スタッフの学生や教職員もキミたちと話すのを心待ちにしているのです。会話が盛り上がれば、特ダネ情報を聞き出せるかもしれません。

ポイント2 模擬授業や研究室訪問で、学びの「特徴」を理解しよう! 【重要】
 模擬授業や研究室訪問では、学部・学科で行われる教育の特徴がつかみやすい授業や研究室が選ばれることが多いようです。これらが実施されていれば、ぜひ参加して、学びの特徴をつかむとともに、自分が本気で取り組める分野なのかどうか考えてみよう。こうして大学での学びに対する理解を深めれば、入試突破への意欲もより高まるはずです。また、その大学の特色を知っておくと、AO入試で圧倒的に有利です!!

ポイント3 図書館や研究施設で、教育・研究レベルを測ろう!
 せっかく大学に入学しても、自分が望むレベルの勉強ができなければ、大学生活の魅力は大きくダウンしてしまうでしょう。そこでお勧めしたいのが、図書館や研究施設の見学です。これらの充実度が、教育・研究のレベルを判断するための「ものさし」になるのです。もちろん、施設に関するスタッフの説明も、しっかりと聞いておきましょう。

ポイント4 学食やサークル棟なども忘れずにチェックしよう!
 大学生活をフルに楽しむには、食事やクラブ・サークル活動など、勉強以外の面の充実も不可欠です。これらの関連施設は要チェック。特に毎日のように利用する学食は、施設数や規模、メニューの種類、味・量・値段などを確かめておくといいでしょう。入学後の課外活動に期待している人は、サークル棟や体育館・グランドなどもしっかり見ておきましょう。

ポイント5 複数大学に行って比較し、理想の志望校を考えよう! 【重要】
 勉強も大変でしょうが、時間を作って、なるべく複数の大学見学に出向くことをお勧めします。そして、学べる内容、キャンパスや学生たちの雰囲気、施設・設備の充実度、周辺環境など、それぞれ徹底的に比較し、理想の志望校を考えてみましょう。ある大学を見て好印象を抱いても、別の大学に行ったら、「こっちのほうがずっとよかった」などというケースもよくあります。

ポイント6 最寄り駅や大学周辺も散策して暮らしをイメージしよう!
 キャンパスに足を運んだついでに、最寄り駅や大学周辺の街も散策してみよう。これらもまた、生活の基盤になる場所だからです。例えば、都会のターミナル駅周辺と郊外の住宅街とでは、暮らしのスタイルも大きく違ってきます。商店街のお店などもチェックしながら散策し、自分の思い描く暮らしを実現できるか、イメージしてみましょう。

バックアップとリカバリー

2011 年 7 月 11 日 月曜日

 唐突ですが、皆さんはパソコンで青い画面が出てきたら、どんな風に感じますか?(マックでは、サッドマックあたりでしょうか?)ほとんどの方が、英語で何か書いてあるんだろうけど、読んでも多分わからないし、とりあえず焦ってしまうのではないのでしょうか?Enterキーを連打して、再起動してみたら訳も分からないのに復活していたという経験をお持ちの方が多いように思います。(考えてみたら恐ろしいことをしているわけなんですが。)
 しかし、それでもどうにもならなかった時、どうしますか?リカバリー(初期化)を実行したこと、ありませんか?残っているデータを少しでも抜き出したいがいうことを聞いてくれなくて泣きそうになった。なんて人もいるのではないでしょうか?普段からバックアップを取っておけばよかったのに、ついつい面倒なので実行せずにいるとXデーは突然やってきます。
 そのXデー到来の時期ですが、比較的多いのはPC購入当初にアプリケーションをどんどんインストールしている時なんです。これは精神的ダメージは軽いですね。なぜなら、そんなに個人的なデータそのものが存在しないからです。
 1年生で、すでに高校生活をリカバリーしたいなぁと考えている人いませんか?確かに面倒なことには間違いありませんが、今ならこの夏休みを利用して新しい生活のリスタートが可能だと思います。進むも勇気、戻るも勇気が必要です。本当にあっという間の3年間です。悔いを残さないように毎日を充実させて下さい。
 毎日、暑い日が続きますが、講習会も全力でやっていきましょう!!

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎

激怒の理由

2011 年 7 月 4 日 月曜日

今日もまた、受験生が相談に来ました。
相当精神的に追い詰められている様子です。
私は授業中だったので明日1時間ほど面談をする約束をしました。

毎年、この時期に受験生はしんどい時期を迎えます。
外部模試を何回か受け、現実を直視させられるのです。
そのつらい気持ちは、十分わかります。

私は1年浪人しています。
浪人中、代々木ゼミナールの寮に入りました。

寮に入ったからすぐに成績が鰻登りに上がったか?
そんなことはありませんでした。
特にこの梅雨の時期は全く…。

そんな中、私は寮長に相談に行きました。
寮長はいつもやさしくて温厚な人でした。

ところが、この日の寮長は違いました。
普段どおり私の相談を優しくきいてくれていたのですが、
私が「もう成績上がらないです。」と言った瞬間、

おい、大道! 
おめぇは心のどこかに「もう無理」って思ってるんじゃないのか?
たしかに人間誰しも「限界」は感じるときはある。
でもな、心で無理と思ってても、それを口に絶対に出すな!!
強がりでもいいから、まだ頑張れる!まだ諦めてない!オレはできる!って言うんじゃ!
そしたら、周りも力貸してくれるし、自分もその気になってくる!
後に引けない、悩んでる時間すら惜しい、そう思えてくるんじゃ!!
おまえは今は我武者羅にやるしかないんじゃ!
おまえはなぁ!自分に制限をかけとるんじゃ!
マイナスの言葉はなぁ、この時期絶対口にしたらだめじゃ!!
今は前に進むしかねぇ!!
限界など無い!!! 停滞期があるだけじゃ!!
そこに留まっていてはいけない!! 今は何が何でも前にすすむんじゃ!!
昨日は何をやった?
紙に書いてみろ!
そんな勉強で第一志望に受かると思っとるんかっっ!!!!

私は今、なぜ寮長が声を震わせ私を叱ってくれたのかよく理解できます。
誰にでも結果が出ない時期はあります。
しかし、その期間は普段のリズムを崩さず冷静に勉強するべきなのです。
そして、「勉強に限界はない⇒停滞期を乗り越えろ」ということ。

受験生のみなさん、結果が出ないからといって焦る必要はありません。
今は現状に一喜一憂することなく冷静に勉強計画をこなしていくべきなのです。

大道@西田辺

気合充実!夏期講習

2011 年 6 月 27 日 月曜日

 こんにちは。
私が教えている生徒たちの「前期中間テスト」の結果が出そろいつつあり、今回もまた、「学年トップ」や「クラストップ」、また大幅に成績アップした生徒たちが、その喜びの声を聞かせてくれています。
 学年トップ・クラストップを取る生徒たちは皆、この「トップを取る」ことを強く意識しています。トップの生徒と2位の生徒の差は、学力の差よりもむしろ、意識の差が大きいように思われます。
 明確な目標設定は、点数アップに必要な条件です。目標は、「成績を上げたい」という願望の現われであり、この願望が成績アップの出発点となり、原動力にもなるのです。そう、成績アップは、まず「点数を上げたい」と強く望むことから始まるのです。私の生徒たちも、夏休み明けの定期テストに向けて、今から自分の目標を明確にしています。
 さて、開成ハイスクールでは、7月21日(木)から、いよいよ「夏期講習」が始まります。生徒たちは、さらなる成績アップを目指し、本当にがんばってくれることでしょう。
 夏期講習の期間中、私ども教師陣が最後まで気合いを充実させて授業を続けることができるのも、すべて生徒諸君ががんばりを見せてくれるからなのです。授業はまさに教師と生徒たちの共同作業です。私たちが生徒を励まし、ヤル気を喚起し、今度は生徒の充実した姿勢に私たちが鼓舞されて、ますます授業が熱気を帯びて盛り上がっていく…。授業の雰囲気を作る出発点は、まず私たちが与えるものですが、生徒諸君なくして、彼らが醸し出す空気を無視して、授業は決して完成しません。私にとって、夏期はこうした当然のことを、毎年のごとく改めて認識させられる毎日となります。皆が本当によくがんばってくれるから。
 夏期講習のことを思い描くと、いつしか身体が熱気を帯びてきます。ここ数日の暑さは、この私の気合いのせいかもしれませんね。

書く

2011 年 6 月 20 日 月曜日

 こんにちは。
 フランシス・ベーコンに次のような言葉があります。『物を書くことは人間を正確にする。』まさに言い得て妙。「書く」ことの大切さを忘れている人は、「正確さ」を意識していないようです。勉強に関して言えば、「なんとなく分かっている」あるいは「なんとなく分からない」というように感じている人でしょうか。つまり、「この部分は十分理解できているが、ここはまだ習得できていない」といった自分の習熟度が把握できていないのです。こうした人は、「勉強をしている」という自覚も希薄なように思われます。だから、ただ解答欄を埋めるだけの作業をしていたり、とりあえずノートに板書を写しているだけであったり…。これでは、本当の意味で「書く」ことを行っているとは言えません。
 計算が苦手な人ほど、計算の過程を頭の中だけで処理しがちですが、取り組む教科の内容に関わらず、また、文章であれ計算式であれ、「書く」ことを、もっと大切にしてもらいたいものです。
 今、自分は何を書いているのか、何のために書いているのか、どのように書けば効果的なのかを常に意識しながら「書く」。そして、自分が書いたものを振り返り、どの程度書けているかによって、そのつどの理解度や到達度を自己確認する。こうしたことの意識的な反復こそが、論理的な思考力と正確な理解力を育んでいくのです。

気にしすぎ

2011 年 6 月 13 日 月曜日

 最近の高校生を見ていて思うことは、携帯電話をすごく大切にしているな、ということです。こんなことを書くなんて、私も年をとったな~と思います。私が高校生のときは、携帯電話は世の中に存在はしていましたが、一般の人が持つものでありませんでした。ちょうど車に移動電話を設置できるようになった頃です。携帯電話が大きすぎて持ち運べない…、そんな時代があったなんて、皆さんには想像できないかもしれませんね。ましてや、携帯でメールをするなんてことは、夢のような話でした。
 今では、かなりの数の高校生が携帯電話を使ってメールをしています。メールが着たら、すぐに返事を送るのが礼儀ということで、携帯をよくチェックしています。高校生はいろいろなことが気になる時期で、私も当時は、携帯ではなく、「どうやったら女の子にもてるのか!」なんてことを気にしていました。
 題名に「気にしすぎ」と書きましたが、皆さん(現代の高校生)に限らず、私も含めた社会全体が、いろんなことを「気にしすぎ」なのかなと感じています。
 まぁ私も最近は頭皮の具合が気になり始め、話題のスカ○プDなどを試そうかなと思っているので、「気にしすぎ」な一人なのですが…。
 世間全体が「気にしすぎ」な昨今なので、人生の中でいろんなことが気になる世代の高校生は、私の高校時代よりもいろんなことが気になっていると思います。ならば一度、携帯電話など、気になるもの(放っておけないもの)をエイヤ~と投げ捨ててみたら、どうでしょう。
 私の高校時代の話ですが、テレビが壊れた際に、しばらくテレビを買いませんでした。その理由は、テレビがないほうが、自分の時間がたくさん取れるとことに家族全体が気づいたからです。テレビがなくても、まぁどうにかなるものです。テレビがないデメリットは確かにありますが、テレビがないメリットも非常に大きいものです。携帯電話も同じではないでしょうか。
 一度チャレンジしてみてください。
 私も頭皮を気にせず生活してみようと思います。

開成ハイスクール数学科 前田佳邦