大阪・滋賀・京都・兵庫・奈良・徳島・東京・神奈川・埼玉・千葉に展開する小学生・中学生・高校生 クラス指導、個別指導の進学塾・学習塾

開成教育グループ


2011 年 5 月 24 日 のアーカイブ

数学の勉強の仕方

2011 年 5 月 24 日 火曜日

 みなさん、こんにちは。今の時期というと、学校によっては1回目の定期テストはすでに終わり、結果が返ってきている頃でしょうか?中には、もう2回目の定期テストのことを考えないといけない高校もあるでしょう。
 ところで、定期テストが終わったみなさん、結果はどうだったでしょう?まだ始まっていない皆さんは、準備は万全でしょうか?高校の勉強は、量も密度もケタ違いです。義務教育からはずれ、教科の内容によっては、そのまま社会で使われているような知識を習うこともあります。そのような中で、どういった勉強の仕方をしていけばいいのでしょうか?ここでは、数学の勉強の仕方に限って書いてみることにしましょう。
 数学の勉強の仕方の一つ目として、慣れることで「一定の型」を作ってしまうということが挙げられます。高1だと最初のテストの範囲として、因数分解が出されたことでしょう。非常にたくさんの文字式が出てきて、目がちかちかした人もいるかもしれませんが、解くための型というのは、たいして多くなかったと思います。数学というものは、非常に少数のルールによって多くのものを取り扱う方法を提供しています。一見、無味乾燥に見えて、退屈に思えることもあるでしょうが、嫌がらず、型を身につけるようにしましょう。そうすることで、数学の基礎体力ができます。
 では、型を身につければそれで終わりでしょうか?実際、高校の数学はそれだけではマスターできません。数学の二つ目の勉強の仕方として、問題が何を表しているのか、ということを冷静に見るという点が挙げられます。中学での文章題にあたる問題や、高校での関数にあたる問題の多くが、このポイントに当てはまります。答案を作成する時に書く数式が何を表しているのか、時に注意して見てみましょう。ついつい、小学校の算数の時の気分で、答えを出すことに集中したり、早く問題を解くことに注意がいったりしてしまうことがありますが、慌てず、問題が表していることを数式にする、というのが大事です。答えは、型を身に着けていれば、おのずと導かれます。冷静に問題と向き合い、慌てないようにしましょう。
 数学の勉強の仕方の三つ目として、必ず手を動かす、いろいろなことを書いてみる、試してみる、ということが挙げられます。特に図形の問題やグラフの問題がこの方法に当てはまりますが、とにかく試行錯誤してみるというのが大事です。なかなかポイントが掴めないということはよくあります。でも、あきらめず、いろいろと試して見ましょう。そのような経験が後々大きく効いてきます。わかっていると思っていることでも、意外とわかっていなかったと気付いたり、試行錯誤の中で自分なりにポイントを発見することもあります。数学に親しむことから逃げないようにしましょう。
 最後に、数学の点数が悪くても落ち込まないようにしましょう。高校の数学はかなり抽象的な問題が多いです。数学の経験をつまないと、腑に落ちないような問題に出くわしてしまいます。実際、私自身も数学のある分野について、2年間ほどさっぱり手をつけることができないことがありました。今、できなくても1年後にはできるようになっていることがあります。前向きに取り組むことが大事です。怖れず、嫌がらず、しっかり学んでいきましょう。

数学科 村上 豊