2018年5月8日
最近大学のオープンキャンパスも次第に芸が細かくなってきました。文系学部の学生の方が人数は多いのですが、薬学、看護などの資格系にも強い大学として有名な摂南大学のオープンキャンパスも、合計8回!も計画されています。しかも9月は模試までセットになっています。
大学職員によるガイダンスや説明会は当然として、学生スタッフもキャンパスツアーやプレゼンテーション、女子受験生向けのカフェの運営などに参加することで、学生自身のスキルアップにも役立っているようです。
摂南大学の紹介だけでなく、それぞれの専門分野やその後の進路についての説明もあるようですので、摂南大学の志願者だけでなく、それぞれの学問分野に興味のある受験生も参加すると得るものが多いのではないでしょうか。
当日は無料バスも出るようですが、乗り場や運行時間は大学のホームページでご確認ください。

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2018年5月7日
ゴールデンウィークも終わってしまいましたが、皆さんお元気でしょうか。京都観光をした方もいらっしゃると思いますが、神社仏閣に加え、応仁の乱以来、大きな戦乱に巻き込まれなかった京都の街並みも風情があって楽しめたことでしょう。1895年(明治28年)には京都で平安遷都千百年紀念祭と第四回内国勧業博覧会が開催されたのですが、その跡地である岡崎公園内の京都市勧業館(「みやこめっせ」)で今年も私学フェアKYOTOが6月10日に開催されます。

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学校ごとのブースがある「学校相談コーナー」に加えて生徒によるブースやパフォーマンスが見られるステージも用意され、毎年活気あふれるイベントとなっています。特に生徒コーナーは受験生に人気のコーナーですので、時間帯によってはステージをみながら待つ必要も出てきます。時間には余裕をもってご参加ください。入退場自由です。

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2018年5月2日
大阪府の私立中学校と中等教育学校の入学者数が確定しました。
大阪府下62校合計では定員7838名のところ7190名と91.7%の充足率となっています。学校別に見ますと、募集定員を満たしたのは24校 4割弱の学校が定員を充足したことになります。そこで、駸々堂模試偏差50前後の18校を選んで充足率を調べてみました。すると、なんと大学附属、係属系の学校が充足率100%以上10校のうち9校を占めています。2020年大学入試改革の先行き不透明感から、大学付属系の人気が高まっているという意見もありますが、常翔学園、近畿大学附属、追手門大手前は、大学への内部進学を期待してというより、高大連携の多彩な教育プログラムや進学実績が評価されて受験生を集めたといえるでしょう。帝塚山学院や樟蔭のように、女子教育に特化した特色のあるコースが人気を集めているところもあります。いずれもこれらの学校は安定した人気を誇っている学校だといえるでしょう。一方、ランクインの中では唯一大学を併設していない履正社学園豊中は、新校舎が完成し、参加できる部活動も増えるなど、ハード、ソフト両面の改革が進んでいます。今後、こちらにも注目が集まっていくことでしょう。

さて、明日から連休に入りますので、このブログも4日間休載となります。また5月7日からよろしくお願い申し上げます。

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2018年5月1日
大阪天王寺からですと阪和線で56分の六十谷(むそたに)駅から徒歩5分という、大阪からでも通学圏にある和歌山の開智中学校・高等学校の入試関連イベントです。
昨年の卒業者数も305名と、標準的な大阪府立高校1校分くらいの学校です。全国大会レベルのサッカー部やテニス部、近畿総合文化祭にも出場の音楽部など部活動も盛んな学校ですが、早朝からの自習や授業後の補習など、学習にもまじめに取り組む生徒が多い進学校です。今年の大学合格でも東大1名、京大2名、阪大7名、神戸大6名に加えて国公立医学部医学科に5名、私立の医学科に4名、関関同立は130名と立派な実績をあげています。また慶應1名、東京理科1名、明治9名、中央16名など首都圏の大学にも多くの合格者を出しています。中学入試も高校入試も日程が京阪神の解禁日に拘束されず、それよりも早い日程に行われますので、大阪の私立の併願としても利用できます。受験の機会を増やすためにも是非一度見学してみましょう。思ったより和歌山は近いです。


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2018年4月27日
大阪市生野区の大阪偕星学園は校名変更から6年目、野球部が3年前の夏の甲子園に大阪代表として出場したことで名前が一気に知られることになりましたが、進学校としても改革が進んできました。もちろん伝統のあるキャリア教育がなくなったわけではありませんが、ここ数年、大学進学希望者が増加したとのことで、次年度募集から総合コースを「文理進学コース」「進路探求コース」に改編するとのことです。

ご覧のように大学進学に向けたコースの割合が高まりますが、保育系を目指す生徒のためのピアノレッスン室を新たに作るなど、従来のキャリア形成のコースも大切にしたいとのことですので、学校として難易度が上昇するわけではありません。学校としては幅広い生徒層に向けた対応が可能になったという意味で、難易度的に上下に広がるのでは、という見方もできると思います。
電子黒板を完備した新校舎も完成しましたし、e-ポートフォリオのシステムも導入するなど教育環境は更に向上している学校ですので、8月25日のサマーフェスタ(オープンスクール)にも参加してみましょう。


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2018年4月26日
京都市営地下鉄烏丸線、国際会館駅2番出口を上がったところが校門という、アクセスも抜群な同志社中学校ですが、今年もオープンデイというオープンスクールのお知らせが送られてきました。

そもそも何故カバなのか、という説明をする前にこの学校はクラスルームがありません。廊下にロッカーがあって、登校するとまずそこに荷物を置いて、それぞれの教科の教室に出向く仕組みです。

考えてみれば普通の学校では体育の授業や理科、音楽など特別教室を使っている授業の時には教室は空になっているわけですが、同志社中は全教科特別教室状態ですので、クラスルームは必要ないという考え方です。先生方が教材や教具をもって教室を移動するという無駄もありません。
一方教科ごとの教室の前にはその教科に関連する掲示物や物品、教具、標本などの展示スペースがあり、その教科のテーマパークのようになっています。

たとえば数学の部屋の前には数学パズルや数式で時刻を表している時計など、数学が好きになる仕掛けが用意されています。

同じように理科教室の前も標本や模型がジャングルのようになっているのですが、今では入手困難なカバの剥製が並んでいて、この学校の象徴となっているのでした。
というわけで、この学校の面白さは実際に行って体験してみてみましょう。
4月22日に京都で行われた私立中学校フェアで、同志社中のブースには、受験生や保護者が結構集まっていましたので、このオープンデイも多くの来場者が予想されます。詳細は学校ホームページでご確認ください。

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2018年4月25日
全国高校選抜ボクシングで決勝に進出した高校生や中学でボクシング全国優勝した生徒が入学するなど、マスコミにも生徒さんの活躍が新聞等で報道されている芦屋学園中学校・高等学校は、町内会費が数十万円もする芦屋市六麓荘町にありますが、学費等の諸費用は兵庫県の私学のなかで平均以下、最寄り駅からのスクールバスも無料と、お買い得な学校です。昨年も学校にお邪魔しましたが、学生が気持ちよく挨拶してくれるなど、他の学校には見られないアットホームな学園です。昔、大阪府立豊中高校の校長先生だった方が昨年度より校長として就任され、様々な改革も行われています。

その芦屋学園中学校・高等学校の年間の入試関連イベント案内が送られてきました。まず、中学校のオープンスクールは6月16日、高等学校のオープンスクールは9月8日です。
イベントの詳細はもう少ししてから学校のHPをご確認ください。

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2018年4月24日
以前このエントリーでも紹介した(http://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/university/20565.html)大阪南港、コスモスクエア駅近くの森ノ宮医療大学ですが、今春から開設された「臨床工学科」に加えて、2年後には「診療放射線学科」が設置されるかもというニュースが入ってきました。

ガンの治療法として手術や抗がん剤が知られていますが、実は歴史が一番古いのは放射線治療であり、今でも手術ができない深部のガンでも放射線なら治療可能な場合が多いそうです。しかし、実は高度な技術が必要です。
レントゲン写真を撮るときには、体の一か所に放射線が集中しないように、体の外を中心とした扇形に輻射する必要がありますが、逆に体内の一か所に放射線を集中させる必要のある放射線治療では、その周囲の組織の被ばくを防ぐために、逆に線源の方を移動させてターゲットの周りを回転させる必要があります。つまり、放射線を利用する点ではレントゲン写真も放射線治療も同じですが、技術的にはかなり異なることになります。
このような高度医療を行う技術者は実は限られており、人材不足だといわれていますが、この森ノ宮医療大学ではその人材の養成も行おうというものです。
しかし、放射線治療の機器は非常に高価で、低価格の物でも3億、一般的に5億以上となっていますので、実習は既に設置されている病院に出向くことになると思いますが、興味ある方は、学校の説明会に行ってそのあたりも詳しく聞いてみましょう。

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2018年4月23日
そろそろゴールデンウィーク。ということはこの春入学した高校生の「仮入部」の時期が終わる頃でもあります。数年前にわずか8人の部員が楽器を次から次へと持ち替えて見事な演奏を披露している中学校の吹奏楽部の動画が話題になったことがありましたが、やはりある程度の人数がいなければ成立しないジャンルもありますので、先輩方も部員獲得に苦労していることでしょう。

4/20読売新聞朝刊からの孫引きですが、このような資料を手に入れました。
(新聞は設置校数と部員数のみが掲載されていましたので、右端の「1校あたり」というのはこちらで追加し、設置校が多い順に並べ替えています。)
ご覧のように文化系の部活で一番多いのが「美術・工芸」。1校あたりの部員数は13.7名とそれほど大所帯ではありませんが、多くの学校に設置されている様子がわかります。日本では一般的な「吹奏楽」も2位と多くなっていますが、やはり平均部員数は35.1名と一番多くなっています。
3位の書道部も近年リズムに乗って一気に大作を仕上げる「書道パフォーマンス」の流行などで、多くの部員を抱える学校も増えてきたようです。
4位の写真部といえば酢酸の匂いのする暗室に、高価なカメラを買うことができる少数の生徒が集う、というイメージは過去のもので、デジカメやスマホの普及で手軽に写真の世界を楽しむことができるようになりました。結構大所帯の写真部もあるようです。
女子高に多く設置されている合唱部ですが、混声の場合は男子が慢性的に不足するらしく、共学校ではお取りつぶしになっているところも多いようです。逆に考えると男子の確保に成功すれば、競争相手(?)が少なくなっていますのでコンクールなどでも狙い目だと思うのですが。
弁論部はまだ、設置校も少ないですし、平均部員数も4.3人と最少になっていますが、これからの大学入試では集団討論やプレゼンテーションなどの選考方法も増えてくるようですので、進学校を中心に、今後盛んになっていくのではないでしょうか。
この春高校に入学した皆さん、入部届はお早めに。

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2018年4月20日
化学繊維メーカであるクラレが新小学校1年生に毎年行っている「将来就きたい職業アンケート」の集計結果が新聞に掲載されていました。約4000人へのアンケートだそうですので、なかなか手間がかかっています。

ユーチューバーが15位に来るなど、時代を反映している微笑ましいランキングとなっていますが、進学という立場で見てみると、大学や専門学校の卒業が必要な職業は、男子では6位の研究者と7位の医師、だけですが、女子では5位の医師、7位の教員に加えて、保育士、看護師、美容師と専門の学校に行かなくてはいけない職業が並びます。男子の10位の自営業というのは一体どのようなイメージで選んでいるのかわかりませんが、5位にTV・キャラクターが来ているのを見ると・・・、やはり小さいころから女子の方が職業観もまじめですね。
このように見てみると、製菓調理や看護系、保育系のコースを持つ女子校が多いのはなるほどです。東大阪にある大阪商業大学高校は、隣の自動車学校と提携していて高校在学中に運転免許の取得が可能となっています。就職や進学をする前に免許が取得できる制度は男子を中心に好評なのだそうです。
少しは現実を見ていった方が良い場合もありますが、新1年生には是非、自分の夢の実現のために進んでいってほしいものです。

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