2025年11月26日
人間科学部という学部名に関してですが、大学による違いが大きいように感じます。こちら帝塚山学院大学の人間科学部には食物栄養学科、心理学科、情報メディア学科、キャリア英語学科の4学科が設置されています。一方で、一例として大阪人間科学大学の人間科学部には社会創造学科、社会福祉学科、医療福祉学科視能訓練専攻、子ども教育学科が設置されています。つまり同じ学部名でも専門分野が異なっているという点で、受験生にとってはわかりにくかったかもしれません。
というわけで、こちらでは2024年度募集から人間科学部を総合心理学部と食環境学部に改組しました。今年は食環境学部の入学者が少し減りましたが、トータルでは充足と、成功したといえるでしょう。結果論ですが、もう少し総合心理の定員の方を大きくしていたら、もっと多くの入学生を迎えられたかもしれません。
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2025年11月25日
同じく阪南大学です。企業などへの就職率の高さで地域の評価を得ている流通学部と経営情報学部は安定して定員を充足しており、特に改編の必要は感じなかったのですが、同じく2024年度に経営学部と総合情報学部に再編されました。
すると、なんということでしょう(心の中で、声優、加藤みどりの声で読んでください)募集に強かった学部がさらに強くなっているではありませんか。特に経営情報=会計学?みたいな誤解から総合情報=EコマースはもちろんWebマーケティング、AI、情報セキュリティー、プログラミングといった幅広い分野を横断的に学ぶことができる、というイメージ転換が成功したようです。今年の募集状況も楽しみです。
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2025年11月21日
「京都市東山区の京都華頂大・華頂短大は2027年度以降の学生募集を停止すると、運営する学校法人「佛教教育学園」が20日発表した。いずれも女子のみで、18歳人口の減少や共学志向の高まりを背景にここ数年、定員割れが続いていたのが理由。26年度は募集し、全ての在学生が卒業した後に閉学となる。」(毎日新聞オンライン 11月20日17:56配信 より引用)
近畿圏の女子大の過去5か年の入学状況をまとめたものです。京都華頂大学は募集定員が140名の規模(今春から180名に増員)とコンパクトでそれほど大きな赤字は考えにくく、今春日本文化学部を立ち上げるなど攻めの姿勢だったのですが、募集停止を決定したようです。因みに現代生活学部はここ数年定員充足率6割台だったのですが、先に述べた新学部は募集40名に対し25名入学と、充足率62.5%。結果論ですが、現代生活の定員を減らして日本文化に割り振っていれば、定員充足7割を超えていたはずなのですが、おそらくそれができない事情があったのでしょう。
100年を超える伝統校が無くなるのは寂しい事でもありますが、佛教大学や華頂女子高校など同法人内の他の学校の安定運営のためには致し方ない、という判断なのかもしれません。
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2025年11月20日
就職にも強いイメージがある阪南大学、しかし国際系の学部は募集に関してかなり厳しい状況になってきました。
この大学に限らずコロナ禍の影響もあり、国際系や観光系学部への志願者は落ち込みましたが、阪南大学でも2021年と2023年を比較すると志願者数が半分以下に落ち込んでいます。そこで定員を少し減少させつつ学部を統合することにしました。すると志願者数が回復、定員充足もできるようになってきました。思い切ったリニューアルが功を奏した形です。
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2025年11月19日
かつては大阪府茨木市にキャンパスがありましたが、大阪府泉南郡熊取町に移転して36年。今では熊取の駅前にはやたらガタイの良い若者が多いといわれるように地域にも定着してきた大阪体育大学についてです。アスリートが進学して、それぞれの競技レベルを高めつつ、保健体育の教員免許取得も目指しているというイメージがありましたが、2024年度から「スポーツ科学部」と名称を変更し、アスリートを支えるトレーナーやコーチとしてのスキルも身につけることができる面も強調されるようになってきました。その結果・・・
おおお。入学者数が増えています。こちらも大成功だったといえるでしょう。学部名って大事ですね。
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2025年11月18日
18歳人口もピークアウトし、2025年度募集では全国の私立大学で53.2%が定員未充足となるなど、大学にとっては厳しい時代がやってきました。大学側としては受験生ニーズに応えるべく、2024年度から学部や学科の改編が加速してきました。そこで、今回は近畿圏で最近学部改編を行った大学をいくつか取り上げ、その前後での検証をしていきたいと思います。
今回は大阪産業大学。昨年度はこちらでも紹介させてもらいましたが、【夏だ!】大阪産業大学 オープンキャンパス【学校に行こう!】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ交通人材を育成するという設立時のコンセプトはそのままに、工学部とデザイン工学部を情報、建築・環境デザイン、システム工学の3学部に再編しました。その前後で募集状況はどうだったのでしょうか。
この表の右端の印は2025年度の入学者数に関し、〇=定員充足、△=未充足だが定員の8割以上、×=定員の8割未満を表しています。すると今回の改編でこの分野については未充足だったのが、トータルで充足となりました。特に建築・環境デザインは多くの入学者を迎えることができたようで、こちらの大学については大成功だったといえるでしょう。
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2025年11月17日
このブログの中の人は、30年以上前に中学受験のクラスを担当していたのですが、当時は個別指導の塾は少なく、集団指導の中学受験のクラスでは4年生からのカリキュラムが決まっていて、途中から入塾してくる生徒は、個人の頑張りで追いつく必要がありました。入試科目も大阪、京都は4教科、兵庫県は3教科が多く、それに合わせて塾の時間割も4教科がセットになっていました。教科数も多かったので習得するのに期間が必要だったということでしょう。また手続き的にも各学校の説明会に参加し、募集要項、願書の入手(当時はオンライン出願どころかインターネットも普及していませんでした)まで個人の責任で行う必要がありました。つまり6年生の後半になってから中学受験を思いつく、などという受験生はいなかったように思います。しかし、今ではまだお子さんが小学校低学年から私立中学の説明会に参加する保護者がいるかと思えば、6年生の秋口に中学受験を思いつくご家庭もあるなど、多様化してきたように感じます。
と、前置きが長くなってしまいましたが、15日の土曜日、常翔学園中学校の「Jテスト2」(2回目のプレテスト)は700名以上の受験者を集めるなど大盛況だったのですが、この時期になっても説明を聞きたいという小6生の保護者の要望が多いらしく、ついに今月末と来月に入試説明会を追加することになったようです。小6生とその保護者が対象です。説明会の後、施設見学もできるようです。せっかくですから食堂もごらんください。こちらの食堂ではパンを焼いており、在校生は焼き立てのパンを食べることができます。オリジナルクリームをつかったクリームパンや変わった生地のクロワッサンなど個性的なパンも楽しめます。個人的にお薦めはメロンパンです。というわけでお楽しみに。(しまった脱線した。ちゃんと学校の説明を聞いてください。)
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2025年11月14日
【旧4学区】
※一度掲載されていたリスト及び本文を修正しました。昨年度の定員数(緑色に塗っているところ)が誤っていました。お詫びして訂正いたします。
いずれも昨年度は定員割れとなった鳳、高石、りんくう翔南、成美の4校はいずれも定員減となります。定員160だった福泉が募集停止となりますが、地域としての定員減は約360名、9クラス分となっています。
【総合学科(エンパワメントスクール・ステップスクール)】
学科としての特殊性もあり、今まで定員変動は少なかったこの8校ですが、次年度募集では淀川清流が1クラス減、箕面東が2クラス減となっています。昨年通りの出願数だと大きく定員を超えることはなさそうですが、これらの学校は不合格者を出さないのが公教育としての使命だと思います。この募集枠を維持していただくことを願っております。
今年の中学3年生は高校入学時から「授業料無償化」が適用される学年です。授業料に関しては公立と私立との金額の差が無くなるわけですから、私立の専願率が上がるともいわれています。各中学校での進路希望調査など今後の情報に注目したいと思います。
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2025年11月13日
【旧2学区】
地域2番手校、寝屋川高校は昨年度まさかの定員割れを喫しましたが、今年は1クラス減となるようです。香里丘も同じく1クラス減です。
昨年度大きく定員を割ってしまった長尾は思い切って2クラス減。大正白稜は募集停止となりますので定員としては120名減となりますが、昨年度の出願数は33でしたので、地域への影響は限定的だと思われます。今回が最後の入試となる門真西は1クラス減の4クラス募集となります。地域として約360名、9クラス減という大きな減少となっています。
【旧3学区】
昨年度、わずかに出願数が定員を下回った地域2番手の八尾高校は1クラス減となります。もし昨年度と同じ出願数となれば、1.13倍となる計算です。要注意ですね。
どちらも安定して多くの受験生を集めている清水谷、布施がまさかの1クラス減。高倍率注意です。懐風館は今回で最後の入試となります。3クラス募集となっています。地域としては約200名、5クラス減となっています。(続く)
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2025年11月12日
11月10日(月)大阪府の公立高校の募集定員が発表されました。
現在大阪府の公立高校には学区制度はありませんが、検索性を高めるために、旧学区ごとにまとめてみました。もともと学区に属していなかった学校も、地域に応じて割り振っています。
定員変化については、昨年度の最終値との比較ですので、日本語指導が必要な生徒向けの枠などで数名の差が出ているところもありますが、無視してください。また、過去の倍率で1倍を下回った時にはピンク色で塗っています。
【旧1学区】
北野が1クラス増、茨木が1クラス減。2023年度に戻った感じでしょうか。茨木はかなりの高倍率になるかも・・・。
高槻北は2年連続1クラス減。今年は定員充足できるでしょうか。その他5校が1クラス減で、地域としては約200名、5クラス分の減少となっています。(続く)
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