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‘ブログ’ カテゴリーのアーカイブ

センター試験直前、あと4週間で追い上げろ!

2016 年 12 月 26 日 月曜日

いよいよセンター試験まであとわずか。本番で結果を出すために、ラストスパートをかけ始めた人も多いでしょう。今回は、センター試験で結果を出すための直前対策として、特に実行すべきルールをお伝えします。

【ルール1】
得点力を上げるために過去問演習を徹底すること!

センター試験は基本的な学習内容が問われるものの、問題量の多さと特有の形式のために、とまどってしまう人がたくさんいます。そのため、センター試験攻略のカギとなる過去問演習で、十分に慣れておくことが重要です。また、この時期は覚えてから問題を解くのではなく、「問題を解いてから、覚える」を徹底しましょう。2,3年程度の問題では、網羅できる範囲に穴が出てきます。ですから、本試追試を含めて5年分以上(理科は3年前から、新課程)は最低限押さえなければいけない所(センター試験の本試追試の過去問は大学入試センターのホームページからダウンロードできます)。理科・社会などはほぼこれで全範囲の学習内容を一通り押さえられるはず。あとは、繰り返して覚えきれていないところをつぶしていくだけです。

【ルール2】
解く順番と各大問の時間配分を考えて問題を解こう!

例年、どの科目も問題数や出題形式が大きく変わることはありません。過去問演習を通じて、解く順番と大問ごとの時間配分を決めておきましょう。特に、英語・国語、数学は時間配分や解く順序が大切です。過去問を時間通りに解くことで、時間配分を身につけましょう。(英語は第3問以降の配点が高く、また数学ⅡBでは空所1か所あたりの配点はどれもほとんど1点か2点ですから、埋められる空所をどんどん埋めていきましょう。)

【ルール3】
暗記科目はまだまだ伸びる!直前の追い込みで目標点を突破!

理科や地歴公民は暗記事項が多く、それらは今からの追い込みで点数が伸びる科目です。今から多めに時間を割く価値があるといえるでしょう。特にセンター試験のみの科目は、傾斜配点が高いことも多く、この時期の対策が本番の点数に直結します。ギリギリまで粘り続けましょう。

【ルール4】
直前1週間は新しいものには手を出さない!

直前の1週間は今までにやった問題を、規定の時間よりも短い時間で解き直して、最終チェックに当ててください。一度やったことがあるものが本番ででき出来ないことほど悔しいことはありません。

以上が直前期のルールです。
ぜひ参考にしてみてください。

ハイスクール英語科 松本 泰雄

時間の使い方

2016 年 12 月 19 日 月曜日

勉強のやり方で勉強時間についての話題がよく出てきます。 今回はその時間というものから勉強のやり方をどうすればよいかというのを書きたいと思います。

勉強時間には大きく分けて3種類あります。①しっかり時間 ②ながら時間 ③すき間時間

①の『しっかり時間』というのは、机にしっかりと向かい、ノートとペン、消しゴムなどを用意し長時間集中して行う勉強のことです。授業中や自習室での勉強と同じです。
この時間は物事をしっかりゆっくりと考えられ、ノートやペンなどで実際に問題を解いたり参考書などに書き込んだり出来る1番大切な時間です。
この時間は、新しい単元を集中してゆっくりと理解する必要がある場合や、難しい問題などを解かなければならない時に使います。『しっかり時間』に暗記系の勉強をするのは効率的ではありません。

②の『ながら時間』というのは、「なにかをしながら勉強する時間」のことです。代表的なのが電車の通学時間などでしょうか。
その人の生活スタイルによって、どんなことをするかが変わってきます。電車通学の人だったら、席に座って参考書を広げ読むことも出来ますし、徒歩や自転車で通学しているのであれば、覚えた英単語の暗唱(声に出すのは勇気がいるかも?)など。
どのような『ながら時間』を自分がもっているかをまず知り、そこで何ができるかを考えてみてください。

③の『すき間時間』は、ほんのちょっとした時間のことです。たとえば授業の間の休憩などでしょう。
この時間では、主に暗記系を勉強することをお勧めします。この時間はホントに少しの時間しかありません。参考書を開き読み直すことも出来ないくらいです。
この少ししかない時間を有効に使うとしたら、単語・用語のチェックがいいですね。

3種類の時間をどのように使っていくのかということを書きましたが、最も大切なことは「継続すること」です。
1日やっただけではまったく意味がありません。毎日毎日やることに意味があります。
時間の使い方を意識してみてください。2ヶ月目か3ヵ月目には周りの子よりも差がついているでしょう。
受験生の皆さんが、有意義な日々を過ごすことを願っています。

開成ハイスクール 数学科

数学と科学・技術 その13

2016 年 12 月 12 日 月曜日

みなさん、こんにちは。寒い冬がやってきましたね。体調のほうは大丈夫でしょうか?さて、数学と科学・技術の関わりについて書いてきて今回で13回目となりますが、なぜ、数学はこのように色々な利用のされ方があるのかを、今回は考えてみましょう。実際、色々な分野と関わりのある汎用性が高いもの、というのはあまりありませんから、なにか数学には一種の秘訣が隠されていると考えられます。それはなんでしょうか?突き詰めて考えると、それは、「論理」(数学Aの分野に入っていますね)ということになります。実際、「論理」がどのように利用されるのかを、具体的な問題を挙げて説明してみましょう。
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【問題1】
下のように4枚のカードがあり、それぞれ片面にはアルファベットが、もう片面には数字が書かれている。

このとき、
「カードの片面が母音ならば、その裏側は偶数でなければならない。」
というルールが成立しているかどうか確かめたい。

裏返して調べないといけないカードを過不足なく選んでください。
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みなさん、少し考えてみてください。

どうでしょうか?答えを書くと、になります。
え、じゃないの、と思った人もいるでしょうか?
答えの説明をする前に、次の問題をちょっと考えてみてください。
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【問題2】
ある喫茶店で、警官が未成年の飲酒の抜き打ち検査をおこなった。その店には4人の客がおり、
缶ビールをぐびぐび飲んでいる人
ウーロン茶で付き合っている人
高校の学生服を着ている人
トランプ大統領
がいた。警官は誰に質問をしたら、未成年の飲酒を調べることができるか?
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どうでしょうか。え、簡単ですか?そうですね。
では、元の問題の解説に移りましょう。ところでみなさん、【問題1】と【問題2】はまったく同じ問題だということに気が付くでしょうか?実際、
母音⇔飲酒    偶数⇔成年(大人)
と対応づければ、未成年の飲酒検査のルールは、
「飲酒をしているのなら、成年(大人)でなければいけない」
ですから、【問題1】と同じ形の問題だとわかります。
では、【問題1】を論理的に解いてみましょう。命題の分野で習う性質「対偶と元の命題の真偽は一致する」を思い出してください。
1. ルール(真の命題)は「片面が母音であれば、もう片面は偶数」であるので、母音のカードは裏返して偶数かどうか調べないといけない。
2. ルール(真の命題)の対偶は「片面が奇数なら、もう片面は子音」であるので、奇数のカードは裏返して子音であるか調べないといけない。
したがって、のカードは調べないといけません。はなぜ調べなくてもいいのでしょう?それはの裏側が子音であっても、それはルール違反ではないからです。飲酒検査の問題で言うと、成年(大人)が飲酒をしていなくても、特に問題がないからなのです。ルールがあると、ついついルールが成り立っているか確認したくなって、を調べてしまうかもしれませんが、注意してください。飲酒の問題でいうと、のトランプ大統領に質問することになりますが、それは不要ですよね。
みなさん、いかがでしたでしょうか?少し難しかったでしょうか?数学の問題とは【問題1】のような、抽象的な形をしていることが多いです。そして、実際は【問題2】のような状況の中に、気づかれないように、こっそり埋め込まれていることがよくあります。そして、日常の中に意外と数学的な問題は潜んでいたりします。「あ、これ数学の問題だったんだ!」と気付けるように、若いうちに訓練を重ねてください。

開成ハイスクール数学科 村上豊

高3生諸君へ ~全ては合格のために~

2016 年 12 月 5 日 月曜日

今年も残すところあとひと月を切った。公募推薦入試もほぼ収束し、合格発表を迎えて悲喜こもごもの状況であろう。特に公募推薦入試で思うような結果が出なかった受験生は、気持ちを切り替えて、センター入試や私大一般入試に向けた準備にすぐさま着手してほしい。本格的な入試は全てこれからなのだから。

寒さが日に日に増してくる今の時期は、体調管理も非常に重要な要素である。余り体調が優れない日は、思い切って眠ってしまうのも大切である。しっかり睡眠を取って疲労回復をすることによって、学習効率が返って上がっていくこともよくあることである。またインフルエンザの予防接種は強く勧めたい。高熱のために入試当日自分の力が充分に発揮出来なかったという結果は、悔やんでも悔み切れない。

国公立大学受験生にとって最大の難関であるセンター試験までほぼ残りひと月となった。これまでの成果を全て出し切らねばならない試験であるから、緊張感が漲るのも当然である。私も緊張の余り試験当日は全身が震えた記憶がある。たった一度の試験の場で、これまでの努力の成果を全て出し切らなければならないという重圧感は相当なものであるが、気持ちを落ち着けて臨めば力はしっかりと出るものである。その後の二次試験も大きな試練であるが、まずは当面のセンター試験を無事に乗り切ってもらいたい。

私大受験生は1月下旬から本格的に始まる一連の入試で実力のピークを持って来られるように、入念な準備が重要である。複数回の受験が可能な私大入試では、第1志望大学入試のどこかの日程で、しっかりと合格最低点をクリアーすることが求められる。ボーダーレベルの実力は既に超えてきている生徒も多いであろうから、あとは力をしっかりと出し切れば必ず合格出来る。これからの時期は、過去問演習を入念に行い、ケアレスミスを犯すことなく確実に得点する力を身につけることが何よりも肝要である。

「努力は裏切らない」

第1志望大学合格後、私自身もこの言葉を心から実感したものである。日々志望校合格に向けて懸命に努力を続けている全ての受験生に対して心から敬意を表したい。「こんなにも春の日差しはまぶしくかつ美しかったのだ」と実感出来るように、この厳しい冬を乗り越えてもらいたい。
春はもう目の前である。

開成ハイスクール国語科 森脇 庸介

志望大学と受験大学と進学大学

2016 年 11 月 28 日 月曜日

10月中旬から毎週のように実施されてきた模試も、11月末をもってほぼ終了しました。受験された皆さんは、その成績判定の返却を心待ちにしていることと思います。大学入試センター試験まで50日を切り、受験勉強に一層身を入れていく中、この12月に欠かせないことが受験校の選定です。今回はそのアドバイスをしたいと思います。

面談をすると「第一志望は○○大学△△学部□□学科です!」と高らかに宣言される方は圧倒的に多いですが、「そこがダメだったときは?」との私からの問いには「・・・」と答えに窮する生徒が少なくありません。確かに、第一志望大学合格に向け、最後まで諦めずに努力しない限り、合格切符は勝ち取れませんが、すべての受験生が第一志望大学合格とならないことも事実です。

受験には様々な労力がかかります。進学決定に際しては、家庭方針を考慮しなければならないこともあるでしょう。そうした中、受験が終わったときに「こんなはずではなかった…」と後悔しないよう、あらゆる状況を想定し、リスク管理することが大切だと考えます。特に現役合格・進学にこだわる方は、受験大学に幅を持たせることが必要となります。

国公立大学の最終受験校決定はセンター試験後になりますが、私立大学の受験校決定面談がいよいよ始まります。自らの大学進学に際し、どうしても譲れない条件があるのならばその想いを聞かせてもらい、模試の成績資料を参考に、皆さんにとって最善最良となる受験大学選定の提案をさせていただきます。そして、もし新たな目標が定まれば、それに向かって邁進して欲しいと思います。

 開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

単語の切れ目は意味の切れ目

2016 年 11 月 21 日 月曜日

先日、中学3年生の英語の教科書を見ていると、アウンサン・スーチーさんの写真が、「アウンサンスーチー」という表記と共に載っていました。私の記憶が正しければ、以前は「アウンサン・スーチー」と表記されていたはずです。区切りの点がないので誤植かというと、そうではありません。ミャンマー(ビルマ)では姓が存在しないので、「アウンサンスーチー」を区切る必要が実際にはないのです。ですから、区切り点を表記しないのが正しいということになります。

単語の区切りというのは時に難しいもので、日本語でも同様です。例えば、「清少納言」を「清少」+「納言」と勘違いしている人が多いのではないでしょうか。古文をよく勉強していればご存知かと思いますが、「少納言」というのが役職名ですから、「清」+「少納言」が正しい区切りとなります。「登竜門」も同様です。「登竜」+「門」と思われがちですが、もともとは夏朝の皇帝・禹が治水事業において山西省の黄河上流にある竜門山を切り開いてできた急流に由来しますので「登」+「竜門」が正しい区切りということになります。

今度は英語で考えてみましょう。「トリケラトプス」という恐竜がいますね。区切りを入れるとしたら、どこにはいると思いますか? 多くの人が「トリケラ」+「トプス」と答えるのではないでしょうか。ですが、これは違います。英語では[ triceratops ]と表記しますが、これは< tri > + < cerat > + < ops >が合わさった言葉です。< tri >はご存知の通り、「3」を意味します。[ triathlon ]は「3つの競技」という意味を形成し、「トライアスロン」。[ trilingual ]は「3つの言語を使える」という意味ですね。 < cerat >は「角」を表します。[ ceratopsian ]は「角竜類(horned dinosaur)」、[ ceratoid ]は「角のような,角状の」という意味ですね。「角質」は専門用語で[ keratin ]といいますね! < ops >は「顔」を意味します。つまり、[ triceratops ]とは文字通り「3本の角をもつ顔」の恐竜ということです。

このように、英単語の中には、意味を持つパーツを組み合わせてできているものがあります。この考えを「語源」といいます。例えば、[ detain ]は「拘束する」という意味ですが、< de > + < tain >です。< de >は「離れた所へ」、< tain >は「とどめる」という意味です。「離れたところにとどめる」⇒「拘束する」ということです。このように語源を知っていると、一気に語彙が増えます。< de >でいうと、次のような単語があります。

< tain >も同様に、次のような単語があります。

単語がなかなか覚えられず苦労している人もいるかもしれません。たまにはやり方を変えて、語源から攻めてみるのもいいですよ!

開成ハイスクール 英語科

「人生に意味を」

2016 年 11 月 14 日 月曜日

みなさんこんにちは。
今年の夏、ふと学生のときに使っていたSNSに久しぶりにログインしたところ、
過去の書きためた文章の中から、みなさんに紹介したいものが見つかったので、今回紹介したいと思います。
私は大学で文学部英文学科に所属していたのですが、卒業までの4年間で「文学」に関する講義を受講したのは8単位くらいで、「読書嫌い」な学生でした(卒業単位の半分は音声学・音韻論で音声実験をし、もう半分は心理学という「文学部らしからぬ」学生をしていました。)が、そんな私でも魅力を感じる作家がいます。
今回は『星の王子さま』で有名なフランスの作家、サン=テグジュペリの有名な一節を紹介したいと思います。

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木が花をひらくためには
木を刈り込むだけでは充分だといえない
春がこなければならない

離陸するためには
飛行機を軽くするだけでは充分だとはいえない
海風が吹かなければならない

人間とはなにか
もっともよくそれを発見することのできるのは
砂漠のまんなかでのことである

人間の偉大さというものは、
人類全体の運命だけから考えられるものではない
ひとりひとりの個人は、またひとつの世界なのだ

肉体を抱くことではない、羽毛とも、光ともいえる
そのからだを借りていた重たさのない天使を抱くことこそ
愛するということだったのだ

われわれが区別されるのは
理屈から生み出される方法によってであり
目的によるのではない
われわれは戦争に際してたがいに敵対しあいながら
そのじつ、おなじ約束の地をめざして出発しているのである

偉大な人というものは
種子をまかれるまえに耕されているものなのだ

人生に目ざめるにはどうすればよいのか
自分自身をあたえることだ

絶対に自分が正しいと主張できる人がいるだろうか
人間の眼にみえる領域とは、微少なものなのである
言葉は不完全な道具にすぎない

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サン=テグジュペリ 『人生に意味を』より引用
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サン=テグジュペリの作品は子どもでも読める作品が多いのですが、その解釈は実に多様で、反戦的意味合いを持つものや哲学的な意味合いを持つものまで多岐にわたります。

受験生に私がこの一節から感じとってほしいことは…
① 人間の真価は,逆境でこそ問われる
→とうとう「アラサー」と呼ばれる世代になってしまいましたが、大学受験で頑張ったことで得られる自信が大人になってからも活きてるなぁと痛感しています。周囲をみても、肝心なときに頑張ることができた人、苦労して壁を超えてきた人は、困難に直面したときの動き方がうまく、人生成功している人が多いように思えます。

② 自分の眼前に広がっている世界は自身が選択して見ている世界であり、全体ではない
→人間も結局は主観的な生き物なので、自分が置かれている状況で物事を判断してしまいがちです。私自身もそういうところが多いので偉そうには言えませんが、やはり年齢が若いみなさんと接していると「もうちょっと視野を広げたらいろいろうまく回るのにな」と感じることが多いです。
特にしんどいとき、道に迷ったときこそ、周囲の信頼できる人の言うことに耳を傾けてみてはどうでしょうか。

「人は一人では生きていけない」「人生は一回きり」これは間違いのないことだと思います。
大学受験も人生の一大イベントです。せっかくなら辛いだけのイベントではなく、今後みなさんの人生の糧となる受験をしてほしいな、と考えています。
私の仕事はみなさんが受験という大きな壁を超えるお手伝いをすること。
何かあったら各教室の頼れるスタッフに気軽に声をかけてみてください。

ハイスクール英語科

みんなから愛される受験生に

2016 年 11 月 7 日 月曜日

夏休みが終わってここまでの期間、指定校推薦入試やAO入試の制度を利用して、既に第一志望合格を勝ち取った人がいることは本当に喜ばしいことです。これまで頑張ってきた結果ですね。おめでとうございます。毎年のことですが、そのような情報は少なからず受験生の気持ちに影響を与えるようです。「○○君が、△△大学に合格したのか。自分もAO入試に出願しておいたらよかったなぁ。」その気持ちはわかります。でも、△△大学は、あなたにとって本当に行きたい大学でしたか?早く受験を終えてしまいたいという気持ちは、この時期、特に強くなることが多いです。ゴールは人それぞれ違います。国公立志望者は、ここからがいよいよ本番となっていきますし、私大志望者も公募推薦入試の受験が本格化します。「人は人、自分は自分」と頭では理解していても、やっぱり他人の動向は気になります。これまで共に競い合ってきた仲間が入試を先に終えたことに対して、心の底からおめでとうと言えるような心の余裕があればいいなと思います。

開成ハイスクール西田辺教室では、今年、七夕の際に、願い事を短冊に書いた先生、生徒がいました。その中で、一番印象に残ったことで、大切なことだなぁと思った言葉があります。それは、「みんなから愛される受験生になりたい」です。誰しも受験は孤独な個人戦だと思い込みがちですが、本当は違います。周りにはあなたを支えてくれている多くの人が存在することを忘れないでください。

開成ハイスクール 英語科 濱田健太郎

普段の姿勢

2016 年 10 月 31 日 月曜日

こんにちは。

みなさんは普段、授業や自学習での問題演習に、どういった態度・姿勢、どの程度の気力・集中力で取り組んでいますか。

みなさんが、その持つすべてを駆使し、最高のパフォーマンスで問題に対すべきは、もちろん「入試本番」ですね。しかし、それを可能にするのは本番での「意識」ではなく、つまり、当日の気合や意気込みなどといったもので、実力をすべて発揮できるものではありません。

入試当日のパフォーマンス、その度合いを決するのは、良くも悪くも、問題に対する「平素からの取り組み方」です。そう、毎日の姿勢が、当日にそのまま表れるのです。だからこそ、本番で、全てを出し尽くす最高のパフォーマンスを可能にするには、普段の演習において、それがいかなる時や場所であろうと、「常にすべてを出し尽くす構え」で臨まなければなりません。一方で、常々「ただ問題を解いているだけ」「何となく解いている」「与えられた課題だから解いている」―もちろんこれも、正解を得るために真剣に取り組んでいるに違いないのでしょうが、普段のこうした対し方が入試の本番で通用するはずもなく、また、「自分は本番だけは違う」など、望むべくもないでしょう。

目の前の問題に正答することへの強いこだわり―どんなレベルの問題であろうと、いつ何時であろうと―その集積こそが、入試当日の成果として表面化するのです。

 

開成ハイスクール 英語科

It’s a piece of cake!

2016 年 10 月 24 日 月曜日

A: Could you unlock the car for me?
B: It’s a piece of cake!
A:「車のロックを開けてくれない?」
B:「お安い御用さ!」

It’s a piece of cakeは直訳すると「それは、一切れのケーキだ」で、「簡単なことだ」という意味になります。また、同じような意味の表現として、as easy as pie「パイみたいに簡単だ」という表現もあります。要するに、パイもケーキも食べるのは簡単だということなのでしょうか。
日本語にも食べ物を使って簡単であることを表す表現に「それは、朝飯前だ」というものがありますが、これは「朝食をとる前に簡単に済ませられる」とか「空腹な時にでもできる」とかいう意味のようです。

また、意味は通じても使う人は減っていると思いますが、「お茶の子さいさい」という表現もあります。「お茶の子」は、①お茶菓子、②仏事に配る菓子・供え物、③(お茶菓子が腹にたまらないことから)容易にできること、という意味で、「さいさい」は、はやしことばの「のんこさいさい」をもじったもの(『日本国語大辞典 2』、『暮らしのことば新語源辞典』より)。この表現もお菓子なら簡単に食べられることに由来しているようです。

英語では、ケーキやパイ、日本語でもお菓子を使って「簡単なこと」を表しているのは興味深いですね。おそらく、その背後には何らかの共通性があるのでしょう。例えば、お菓子は子どもが好むものであり、そこから子どもでも食べられる、子どもでもできる簡単なことといった発想があったのかもしれません。

 

さて、受験生にとっては、入試までもうあと数か月、現役生はこれから力が日ごとについていきます。「試験どう?」”It’s a piece of cake!”「楽勝さ!」と言えるように頑張りましょう。

開成ハイスクール 英語科 松本泰雄