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開成教育グループ


2012 年 9 月 24 日 のアーカイブ

私の大学受験(その4)

2012 年 9 月 24 日 月曜日

(2012年7月9日「私の大学受験(その3)」からの続きです。)

 こんにちは。

 学校から帰宅後すぐ、私の毎日の受験勉強スケジュールは「英文暗記」から始まりました。主要な文法と語彙を含む英文パターンが700文収録されている市販テキストを用いて、それを毎日25文ずつ暗記していく、という課題です。まずは、前日に覚えた英文の確認を行います。テキストの日本文を見て、その英文を声に出して暗唱し、次にそれを書いていくのです。それが誤りなく完璧にできて、ようやくその日の新たな25文の暗記に取りかかります。およそ1ヶ月で700文が1巡し、2巡目からは、暗記した英文の反復確認をひたすら繰り返しました。
 なぜ私は、1日の受験勉強をこの課題から始めたのでしょう。それは「楽しかった」からです。英語を学ぶ人なら誰しも、多かれ少なかれ「英語をぺらぺら話せるようになりたい、すらすら書けるようになりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。私は期せずして、その願望を実現させていたのです。すでに覚えたものなので当たり前ですが、それでも事実として英文を「しゃべり、書いていた」のです。これが何とも楽しく、心地よかったのです。まずこうして気分を上昇させてから、次なる科目に取り組んでいく、という流れができあがったのでした。
 志望校合格という大いなる願望を前方に見据え、つねに自分を鼓舞していくのみならず、受験勉強には日々のちょっとした「楽しみ」も、カンフルとして必要なのではないでしょうか。
 7月はじめ、私は自室のエアコンを取り外しました。扇風機も出しませんでした。西日の差す窓際で、汗をだらだら流しながら勉強する環境を敢えて作ったのです。それは、合間の10分の休憩時間に、エアコンの効いた部屋で涼むことを「楽しみ」にするためです。「あと20分がんばれば、涼しい部屋へ行ける」という励みを自分に与えるためです。そうして汗まみれで格闘している姿に、「オレ、がんばっているなあ~」としみじみ感じ入るのでした。

 「大局を見つつ日常を生きる。」受験勉強は、まさに「生きること」そのものです。

つづく