大阪府公立高校 一般入試特集①

2018年3月9日 金曜日

3月2日~6日は大阪府公立高校一般入試の出願期間でした。大阪府は初日の出願者数である「速報値」と最終集計の「確定値」が公表されますので、その変化も含めて一覧表にしてみました。まずは進学重点校であるグローバルリーダーズハイスクール(GLHS)指定の10校についてみてみましょう。

昨年までは北野と天王寺のみ1学年全員が文理学科で、それ以外の8校は約半分が普通科を併設していました。しかし、2018年度から1学年全員が文理学科としての募集になるので、その影響がどう出るかが注目されていましたが、結果的には全体的に微減と、ほぼ昨年通りの出願状況でした。

 

まず、見やすいように表の右端に不合格者が100名以上を黄色で塗ってあります。また、この10校でも難易度の差がありますので、開成公開テストの基準偏差値順に並べてみました。すると、見事真ん中が高い山が出来ました。

北野、天王寺は受験できる学力層が限られますので、競争倍率としては例年落ち着きます。「スーパー文理コース」構想を発表した大手前は受験生からは敷居が高いと感じられたのでしょうか。一方偏差値60以下の学校は、競争倍率が高くなるのを恐れて、その他の学校に流れたのでしょう。結果的に昨年同様、茨木・三国丘・豊中・四條畷が激戦となっています。昨年大量不合格を出した高津は、その反動で今年は少し落ち着きましたが、それでも100名以上が不合格となる激戦です。(続く)

 

 

アサンプション国際中学校 学校説明会 体験授業 ②

2018年3月8日 木曜日

次は、最初の部屋に戻って数学(立体図形)の授業です。

立方体、四角錘、三角柱、展開図、といった用語をすべて英語で示し、手元の立体パズルでその形を作っていきます。数学の授業を英語で行うと、能率が下がると思っていましたが、短い間に図形と英語の両方が身につくという意味では非常に効率の高い授業だといえるでしょう。

その後は副校長先生と校長先生による学校説明が行われました。

短い時間ではありましたが、子どもたちにとっては、この学校の取り組みを体験することができ、是非受験しようという気持ちが芽生えたことでしょう。高校入試が終わったばかりだというのに、日曜日の朝早くからこのような体験会を催してくださりありがとうございました。

 

 

アサンプション国際中学校 学校説明会 体験授業 ①

2018年3月7日 水曜日

1月25日(日)に大阪府箕面市のアサンプション国際中学校に行ってきました。

2年前まで「聖母被昇天」という女子校でしたが、昨年から共学化し、今年の中学・高校募集でも多くの受験生を集めた学校ですが、共学による効果よりも、特徴的な教育内容によって注目を集めています。

その一つがネイティブの先生方による「英語イマージョン教育」と呼ばれる、基本は日本語を使わない授業です。

この日の学校説明会の前半は、私立中学校入試全体を見渡した中で、アサンプション国際中学校の入試についての講演会です。関西の中学入試に関する全体情報が早くも集約された聴きごたえのある内容でした。

さて、いよいよ体験授業です。英語の授業ですが、音楽室で行われました。

2人の先生が一人ひとりに自己紹介を教えていきます。最初は緊張気味だった子どもたちは次第にリズムに乗って答えるようになっていきます。手拍子や足踏みなどでリズムを取りながらの英語の授業、音楽室に移動した意味が分かりました。先生方の大きな身振りでわずか30分の間に見違えるほど英語のリズムが取れるようになりました。(続く)

 

 

同志社女子中学校オープンスクール「WAKU WAKU 同女☆たんけん」のお知らせ

2018年3月6日 火曜日

私立中学入試では大学付属系の学校、特に関関同立系の学校の人気が高まっています。その理由について、「大学入試改革に伴う混乱回避のために、大学への推薦枠がある学校が選ばれるという単純なものでは無く、これからより必要とされる思考力や表現力を養成するのは、受験という縛りが少ない大学付属校が多いため、選ばれているのだ。」との話をとあるセミナーで聞きましたが、同志社女子中学校・高等学校はその話をまさに証明するような学校です。

何十年も前からネイティブの先生を取り入れた英語の授業は定評がありますが、それよりも高2までは文系・理系を分けずに一般教養教育に力を入れている学校です。大学進学に特化した学校では、文系なら物理をやらない、理系なら歴史は勉強しないという学校が多いのですが、この学校では数学も理科も歴史も、全員が「リベラルアーツ」として学習するというのです。もちろん同志社大学への進路がほぼ保障されているという学校だからこそできるわけですが、大学での学習のみならず、その後の人生で必要な「教養」を身に着けましょうというぶれない姿勢が、今日の高い評価につながっていると思います。

小学生女子の皆さんはその学びの一端をこちらの体験イベントで見てみてはいかがでしょうか。申し込みは学校HPです。4月1日から受付開始です。

 

 

水都国際中学校・高等学校の説明会に行ってきました③

2018年3月5日 月曜日

さて、気になる入試に関しても説明がありました。

予定では3月に高校入試の方針が、6月に中学入試の方針が発表されるとのことですので、今後変更の可能性はありますが、今回の説明会では次のように説明されました。

中学入試では「適性検査」と「面接」で英語の能力は問わないとのことです。英検等の優遇措置や加点は無いとのことです。同じく大阪市立の「咲くやこの花中学校」と同じ日に入試を実施するとのことですので、共通問題になるかもしれません。思考力・表現力を問うようですので、作文の練習が必要になるでしょう。

高校入試は、他の大阪市立の高校と同じように共通の問題・日程で入試が行われるとのことです。大阪の公立高校は、英検等の資格・検定を点数化して読み替えるという優遇措置を昨年から行っていますので、同じようにその制度を利用するとのことです。こちらは普通の高校入試と同じく、中学校の学習内容の定着が試されることになります。

ネイティブの先生も多く、語学力・コミュニケーション能力の育成に力が入っている面白そうな学校です。第2回の説明会は6月に、これからの学校なのでどうするのかわかりませんが、夏休みにはオープンスクールも予定しているそうですので、興味のある皆さんは参加してみてはいかがでしょうか。今回発表されなかった制服やクラブ活動についても説明されるかもしれません。

▶開成教育セミナーの水都国際コースはこちら

 

 

水都国際中学校・高等学校の説明会に行ってきました②

2018年3月2日 金曜日

さて、次は高校についてです。同じく来年度、つまり今の中2から受験することができますが、この高校は普通科ではなく、「グローバル探求科」という学科になります。つまり、要卒単位に「イングリッシュ・コミュニケーション」や「グローバルイシュー探求」といった学校独自に設定した科目も含まれます。

コース分けは高2からですが、現段階では「グローバルコミュニケーションコース」「グローバルサイエンス」と、いわゆる文系と理系に分かれます。こちらも中学と同じように一部の科目は英語で行われるとのことです。(続く)

 

 

水都国際中学校・高等学校の説明会に行ってきました①

2018年3月1日 木曜日

来春、全国初「公設民営」という形で新たに開校する「大阪市立 水都(すいと)国際中学校 高等学校の始めての説明会が、弁天町の教育センター2階の講堂で開催されました。

今回の説明会は、希望者が全員参加できるわけではなく、往復はがきによる抽選が行われましたが、400名の会場定員に対し、約2700名の申し込みがあったとのことで、説明会に参加するだけで6.75倍という高倍率になっています。

くじ運はあまり良くないこの私がなぜか無事当選しましたので、その様子を皆さんにお伝えします。(決して関係者として潜り込んだわけではございません。)

すこし古さを感じさせる講堂に入りますと、前2列は関係者席、この学校の運営団体である大阪YMCAの方々もずらりと座っていらっしゃいます。会場は大半が小学生の子どもを連れた若いパパやママでいっぱいです。ママのグループもいくつも見られます。子どもさんは女の子の方が多い印象です。

まず、第一部は「国際バカロレア」に詳しい武蔵野大学教育学部教授である大迫弘和先生による講演です。この水都国際中学校・高等学校は2023年から海外の大学の入学資格が得られる「国際バカロレアコース」を設置する予定ですが、その教育の理念について熱く説明がなされました。

次に第二部として、学校の説明が行われました。今回参加できなかった皆さんにもその内容をこっそりお教えします。

授業は普通の公立中学校より週に4時間多くなっています。英語はもちろん、数学、理科、グローバルスタディーズ(国際理解)の授業はすべて英語で行い、できれば朝礼も英語で行うなど、英語が飛び交う学校にしたいとのことです。時間割の例や、それぞれの科目については当日配布されたパンフレットをご覧ください。(続く)

 

 

大阪府立高校入試希望調査2018③

2018年2月28日 水曜日

前回に引き続き2018年度大阪府立高校入試の〔調査倍率〕に対して〔出願倍率〕はどうなるのか。

今回は、【旧第3&4学区】の主な高校について比較してみましょう!

●[今回の希望調査]と[昨年度の希望調査➡出願倍率]を示しておきます。

※花園(普通)/長野(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・大阪市のほぼ中央に位置する多方面からの中心に位置する清水谷や夕陽丘は倍率が高くなっています。

・花園や長野は複数学科を持っており、その中でも[普通科]の人気が高いようです。第1志望学科をどちらにするかは慎重に考えておく必要があります。

※和泉(普通)/佐野(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・大阪の南に位置し、その中でも東の登美丘、西の泉陽、鳳、和泉、久米田の出願倍率は高くなってなります。〔調査倍率〕は参考にしておきましょう。

 

 

大阪府立高校入試希望調査2018②

2018年2月27日 火曜日

前回に引き続き2018年度大阪府立高校入試の〔調査倍率〕に対して〔出願倍率〕はどうなるのか。

今回は、【旧第1&2学区】の主な高校について比較してみましょう!

●[今回の希望調査]と[昨年度の希望調査➡出願倍率]を示しておきます。

※箕面(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・千里の調査倍率は昨年度より低く、今年度は上昇すると思われます。

・春日丘は昨年度同様高倍率ですので今年度もやや下がるものの、高倍率が見込まれます。

・表中の池田から下段の学校については、上位校から流入と下位校への流出がほぼ同じとなり、極端な倍率変動はないと思われます。各高校を受験する生徒の成績が拮抗するでしょう。

・複数学科を持つ箕面は、[グローバル]の人気が高くなっています。

※枚方(普通)/旭(普通)の2017出願倍率は、学校全体倍率です。〔緑色セル〕

・旧2学区では、寝屋川は出願倍率は少し下がるものの、高い倍率になるものと思われます。

・上記の表中の学校の多くは複数学科を持っており、その中でも[普通科]の人気が高いようです。第2志望学科をどこにするかは慎重に考えておく必要があります。

 

 

大阪府立高校入試希望調査2018①

2018年2月26日 月曜日

2018年度大阪府立高校入試が、3/12(月)[発表3/20(火)]に実施されます。先週、第3回進路希望調査結果が公表され受験生の皆さんにとっては、気になるデータとなっています。〔調査倍率〕に対して〔出願倍率〕はどうなるのか。3/2(金)、3/5(月)、3/6(火)の出願日まで悩む日々が続くかもしれません。

今回は、【文理学科設置校】の[今回の希望調査]と[昨年度の希望調査➡出願倍率]を示しておきます。

【2017年度入試】調査倍率➡出願倍率の推移

・昨年度は10校全てにおいて、〔調査倍率〕から〔出願倍率〕へは全ての学校で下がっていることが分かります。

・今年度は、昨年度と大きく違う点は[普通科]設置がなくなり、[オール文理]となった点だけで〔出願倍率〕には大きな変化はないと思われます。