大阪府公立高校入試 出願期間と当日時間割

2021年10月22日 金曜日

朝晩めっきり涼しくなってまいりましたが、大阪府教育委員会から令和4年度(2022年度)一般入学者選抜について、正式に詳細が発表されました。まず、出願期間は・・・

例年2日目(今年は3月3日)の午後4時までの集計が、次の日の朝刊に掲載されますので、その数値を見てから出願することも可能です。但し最終日は締め切りが午後2時ですから気を付けましょう。受験料は事前に2200円を金融機関に収めて、その「納付証明書」を入学志願書の裏に貼り付けることになっていますが、堺市立、東大阪市立、岸和田市立の高校を受験する場合だけ現金納付となっていますのでお間違えのないように。

さて、試験日は3月9日(水曜日)ですが、当日の時間割はこの通りです。例年と変わりありません。 というわけで、朝の9:10から頭を全開にする必要がありますので、夜型の中学生の皆さん、少しずつ早起きの練習をしておきましょう。

各教室(試験会場)の時計は隠されていますので、時計(できれば腕時計)をお忘れなく。いつもはスマホを時計代わりにしている方、スマホは試験中使えませんので計算や通信機能のない「時計」をご用意ください。

大阪女学院中学校高等学校 「受験生のためのオンラインキャンパスツアー」

2021年10月21日 木曜日

コロナ禍の「第5波」も収まりつつありますが、そもそも変異しやすい単鎖のRNAしか持っていないコロナウイルスですから、今後何が起こるかわかりません。そんな中でのイベントは安心・安全を考えるとやはり「オンライン」となります。「オンライン」にデメリットがあるのは当然ですが、ソフトも含めて通信環境も向上していますし、使い方の工夫も進んできているように感じます。

さて、今回ご紹介するのは大阪女学院中学校高等学校で「キャンパスツアー」をオンラインで開催するというものです。当日は15分ほどの説明の後、先生と一緒にカメラが校内を移動して、在校生の様子(授業や放課後)を中継して見せていただけるという、合計40~50分ほどのイベントとなっています。今までは3組ほどの小規模なツアーを来校型で開催していたそうですが、逆にオンラインだともっと多くの人数が一度に参加できるというメリットもありますね。

お申し込みは学校HPからどうぞ。

京都翔英高等学校 FAクラス説明会

2021年10月18日 月曜日

以前このエントリーでも紹介しましたが、京都府宇治市にある京都翔英高等学校は専修学校から高等学校に昇格して27年とまだ新しい学校です。規模は大きくはありませんが、大学進学からキャリア教育まで4つのコースでの幅広い教育が魅力です。240名ほどの卒業生のうち、昨年度の大学進学実績はこの通り。

というわけで、進学校としての取り組みも順調なのですが、「FA(フリーアカデミー)クラス」という、中学校の時に学校に足が向かなかったお子さん向けのクラスも設けられています。朝の2コマは選択授業にし、合宿も組み合わせて授業時数を確保するなど、独特なノウハウが詰まっているようです。こちらへの入学についてはひとまず説明会への参加が条件となっているようです。今後まだ4回の説明会が用意されていますので、興味を持った中学生は早めにご参加ください。因みに昨年もこの中から難関大学に進学した生徒も居たようですよ。

お申し込みは学校HPまたは、このQRコードからどうぞ。

【看護職への最短距離】藍野高等学校 オープンスクール【大阪唯一】

2021年10月14日 木曜日

もう2年間も世界中を混乱に陥れているコロナ禍の中、18歳の進路希望にも影響が出ています。連日のように医療従事者の過酷な状況が報道されている中で、自分が医療従事者になって役に立ちたい、頑張りたいという崇高な動機でしょうか、医療関連、看護系学部の人気が上昇しています。そんな中で最も若く医療現場に入ることができる資格が手に入る学校が、大阪府北部、茨木市の藍野高等学校です。3年間で「准看護師」の資格を得て18歳で現場に出ることもできますし、さらに2年間系列の短期大学で学んで「看護師」になることも可能です。4年制の藍野大学に進めば、「保健師」、養護や看護の「教員免許」を取得することもできます。このようにスペシャリストを目指す選択肢も広い藍野高等学校は魅力的ですね。

実は、ここに掲載しているパンフレットは学校から頂いたものなのですが、中身はオープンスクールで説明を受けながら見ていただいた方が良いと思いましたので、表紙と裏表紙だけ掲載します。オープンスクールは来週末の23日、24日。お申し込みは学校HPからどうぞ。最寄駅からのスクールバスをご利用ください。

奈良大学附属高等学校 出願時の注意

2021年10月8日 金曜日

奈良にお住まいの方にとっては当然なお話ですが、奈良県にある国立大学は「奈良教育大学」と「奈良女子大学」の2つ。公立大学は「奈良県立医科大学」と「奈良県立大学」の2つです。「奈良大学」は「県名+大学」という名称ですが、1969年に設立された私立です。

この奈良大学の母体である1925年に設立された「南都正強中学校」をルーツに持つ「奈良大学附属高等学校」についてのお話です。(と書きながら思いましたが、奈良大学の方が後でできているのだから、「奈良県正強高校附属大学」にしようという議論があったかも)

入学時から特進コースⅠ類・特進コースⅡ類・文理コース・標準コースの4コース募集となっており、出願時に選択するわけですが、ちょっと注意しなくてはいけないのが、特進コースⅠ類と特進コースⅡ類は併願、つまり回し合格はなく、どちらかを選択。それぞれの基準点に達しなかった場合は文理コース、標準コースといった第2志望のコースに回し合格になるというシステムです。つまり、特進コースⅠ類と特進コースⅡ類はどちらかを選択する必要があります。理由を聞けば納得なのですが、実はⅠ類は部活ができません。つまり部活をするつもりがあるか、無いかを受験時に決断させるというわけです。進学校としての実績もぐいぐいあげているこの学校の覚悟を感じさせる入試制度なのでした。

因みに近鉄京都線「平城」駅(大阪方面からのアクセスですと大和西大寺から1駅)から徒歩10分ですので、通学圏は広いと思います。詳しくは学校HPをご覧ください。

開成進学フェアオンライン2021 終了しました

2021年10月4日 月曜日

開成教育グループ主催の「開成進学フェアオンライン2021」無事終了いたしました。今年は例年に無く多くの受験生・保護者に見ていただいたようで大変うれしく思います。 ご覧のように、トップページのアクセス数は2万超!オンライン恐るべしです。ご協力いただいた学校の教職員の皆さん、ありがとうございました。

開成進学フェアオンライン まもなく終了

2021年10月1日 金曜日

過去最高ののべ来場者数を記録した開成進学フェアオンライン、まもなく終了します。

多くの動画コンテンツを用意しましたが、合計視聴時間が1時間以上のご家庭も多く、外出しにくい昨今、進学情報、学校情報に対する関心の高さが感じられるオンラインイベントでした。また、地域の偏りなく多くの塾生にも見てもらえたようでした。

メイン画面の成長する「木」。養分は学校紹介ページへの訪問数や動画再生などのアクション数です。最初は双葉からスタートしましたが、ちらほらつぼみが付いてきました。今週末には開花するのでしょうか。楽しみです。正確には10月4日(月)午前10時に特設サイトは終了します。

大阪府の公立高校改革は成功したのか(その2)

2021年9月30日 木曜日

関西の難関私大、「関関同立」の実績変化も見てみましょう。1位は難関10国立大でもランクインしていた春日丘高校。学区の統合により、TOP10高への流出が考えられそうなものですが、こちらの学力層も多く留まっていることがわかります。ちょっと、本題から外れますが、3位の大教大池田は国公立の実績は下がっていますが、関関同立は倍以上に増えています。9位の槻の木高校は島上高校と高槻南高校を統合し、島上高校の校地に19年前に生まれた学校ですが、そのリニューアルが成功した例だといえるでしょう。ここでも私立高校も負けていません。関関同立の実績も伸ばしてきている私立が4校ランクインしています。

ここでは学校名は出せませんが、逆に減っている学校のリストを作ってみると、英語に強いイメージの学校が目につきます。2001年当時は私立独自の英語教育、国際理解教育の充実が進学実績にも現れていました。今では英検の低年齢化や公立高校でも海外研修を取り入れるなど、相対的にその優位性が下がっているとも考えられますが、大学との協定があるなど一般入試まで頑張らなくても良いシステムが整備され、むしろ大学進学には強くなっている学校もある、という事は付け加えておきます。

このように見てくると、難関国立大に関しては、私立も頑張っています。関関同立に関しては戦い方が違うだけで、公立が優勢なわけではありませんよ、という事ではないでしょうか。というわけで、公立高校第一志望の受験生も、私立も含めて広い範囲から受験校を探してみましょう。

大阪府の公立高校改革は成功したのか(その1)

2021年9月29日 水曜日

マスコミによる進学校比較の記事を時々目にしますが、大阪の高校に関する記事では2007年からの橋下府政の元、2011年の進学指導特色校の指定や2014年の学区撤廃など、一連の改革で大学進学に特化した一部の公立高校に受験学力の高い生徒を集めることができ、大学進学実績向上に成功した、という論調が多いように思います。そこで、20年前の2001年の毎日新聞社「高校の実力2001」のデータを元に、比較の表を作ってみました。

まず、旧帝国大学7大学+東工・一橋・神戸を足した「難関10大学」で比較してみました。実数比較だと学校の卒業生数による影響が大きく出ますので、まず、それぞれの年度の卒業生数で実績数を除した「率」を計算し、その差でランキングを作りました。

北野高校は146→214、豊中高校が0→90。20年前の豊中高校は、大阪市立大が17名、大阪府立大18名の合格実績はありますので、国立大へも何人か合格したと思いますが、少なくともこの資料には難関10大学の実績が記録されていません。3位が天王寺高校。ここまで見ると府立高校は強くなったね、という話になりますが、4位の開明、5位の大阪桐蔭、10位の大躍進している桃山学院などは私立です。つまり、私立もそれに負けずに伸びてきています。また、7位にTOP10高、つまり進学指導特色校ではなく、制服もない自由な校風の春日丘高校がランクインしています。

次年度から移転し校名変更する大阪国際大和田や校名が変更し共学化した常翔学園も、今やトップ進学校の仲間入りを果たしています。

この表には入れていませんが、府立高校でも進学実績を逆にここ20年で落としている学校もあります。TOP10高では、四條畷高校が105名→78名、生野高校が58名→41名と減少しています。

(続く)

関関同立附属校 内部進学率2021

2021年9月28日 火曜日

ここ数年、有名大学附属中高の人気は高まっており、競争率も高止まりとなっていますが、そこから系列大学への進学率はどうなっているのか気になって調べてみました。ひとまず、関関同立の附属高校からそれぞれの大学への進学率が判明している範囲でまとめています。

確かに北海道にある立命館慶祥高校からの立命館大学への入学率は半分以下というのは理解できますが、関西学院千里国際から関西学院大学へ進学したのが半分強、案外低いです。実は海外の大学への進学者も多いのが原因の一つのようです。

一方、東大・東大、難関国立、国公立医学部への複数合格が出ているのは立命館系のみ。特に先に挙げた立命館慶祥高校から医学部に22名も合格しているのは驚きです。

というわけで、「難関大学附属」といっても、系列校に進学する生徒だけではないですよ、というお話でした。