京都府 令和4年中学校卒業予定者の進路希望状況

2021年12月23日 木曜日

京都府教育庁から中学生の進路希望調査結果が発表されました。 まず、京都府下では中学3年生が22,415名と昨年より327人(1.4%)増、つまりわずかに増えています。公立高校希望者は100名増、私立高校希望者は63名増と、これも僅かですが増えています。しかし、通信制の希望者が451人から570人と119人(26%)増、進路が決まっていない生徒も含まれる「その他」が151人(26%)増となっています。コロナ禍の影響でしょうか、進路がまだ決まっていない生徒が増えているのが心配です。今後の動きにも要注意です。

【ついに公立高校入試にも】東京都立高等学校 インターネット出願導入

2021年12月15日 水曜日

東京都教育委員会は令和4年度東京都立高等学校入学者選抜においては、都立高校186校のうち、20校でインターネットを活用した出願を実施する、と発表しました。

(導入する20校[50音順]=足立、足立西、五日市、江戸川、清瀬、工芸、小松川、駒場、小山台、第五商業、立川、豊島、練馬、晴海総合、福生、松が谷、三田、目黒、雪谷、若葉総合)

全国的に公立高校の出願に関しては中学校で作ってもらった調査書や紙の願書を持って、指定された期間に受験校まで提出しに行く、という昔ながらの方式なのですが、一方で大学入試や私立中学校入試ではもはや「web出願」「ネット出願」と呼ばれるインターネットを利用した出願が一般的になっています。ネット環境や情報機器では氏名や地名などで入力できない文字があるなど、「紙出願」の方が、優れている部分もありますが、インターネット出願をすでに導入している学校では、入学許可後に学籍簿を作成するため、正式な表記の文字を提出してもらう対応をするなど、その欠点を補うノウハウも蓄積されてきました。それよりも志願者が実際に学校まで出向かなくても良い、24時間出願可能、受験料もカード決済、受験票もおうちでプリントアウト、など出願する側はもちろん、それを処理する学校側も事務的な負担も一気に下がるというのは大きなメリットだと思います。

今回はまだ、試験的な導入ですが、今後さらにこのような動きは広がっていくことでしょう。

首都圏の難関大学に強い関西の私立高校はここだ②

2021年12月9日 木曜日

次はMARCHランキングです。10%以上にランクインしているのはご覧の9校となっています。なんと2位は女子校である甲南女子です。立教大学に3年間で23人というのは関西最多となっています。甲南女子はキリスト教系でもないのに・・・。逆にキリスト教系の洛星がそれとは関係のない中央大学に強いという、これまた不思議です。(またの機会に、もう少し掘ってきます)一方、公立高校のランクインは大阪教育大学附属池田のみ。公立高校から首都圏の私立大学というのはまだ少数派であるようです。首都圏大学のキャンパスライフを夢見ている中学受験生、高校受験生は今回紹介した学校がお勧めとなります。受験校選定の参考にしてみてください。

ところで今年の大学入試では関西からの首都圏受験が回復するのでしょうか。2022年度入試でのランキングもどうなるのか楽しみです。

首都圏の難関大学に強い関西の私立高校はここだ①

2021年12月8日 水曜日

昨年はコロナ禍の影響で、住所地から大きく離れた大学を志願する受験生が減少したといわれていますが、超難関大学に関してはその傾向は当てはまらなかったと思います。早稲田・慶應義塾・上智・東京理科の4大学は私立大学でも全国区の知名度と難易度を誇ります。その4大学の合格者数を卒業生数で割った「占有率」で、関西圏の高校のランキングを作ってみました。単年度の波を補正するため、2021年度~2019年度入試の3か年を加算しています。(元データはサンデー毎日の「大学入試全記録」(毎日新聞社刊)を参考にしていますので、学校HPの数値とずれている可能性があることはご了承ください)

占有率が10%以上の学校はこの通りです。

東大+京大合格ランキングと似たような結果となっていますが、ちょっと意外なのが9位の須磨学園。東大京大ランキングで22位、関関同立でのランキングでは33位なのですが、ここでは9位。1位の西大和(東大京大5位、関関同立53位)と並んで東京シフトを敷いているようです。女子校では神戸海星女子学院が唯一ランクインしています。(続く)

【高校入試に】智辯学園奈良カレッジ 高等部編入【本格参入か?】

2021年11月30日 火曜日

大阪上本町から近鉄大阪線に乗ると、「大阪教育大学前」の次の駅「関屋」が最寄りの智辯学園奈良カレッジ。中高6年間一貫教育により、国公立大学に卒業生の半数近くが進学するという、高い教育力を誇っている学校についてです。

これまでは、この学校に入るためには主に中学入試から、という流れでしたが、高等部への編入試験という方法もあります。しかし、募集人数が「若干名」、しかも「専願」のみといった枠組みですので、それほど多く受験していたイメージは無いのですが、今回「若干名」の横に(約40名)の文字が・・・。いきなり間口が広がっています。しかも今年は「専願」のみですが、もしかすると今後「併願」を認めるようになるかもしれません。奈良の高校受験生は当然として、大阪の高校受験生にとっても別日程併願の選択肢が広がるかも、というお話でした。

【梅田会場】大阪女学院中学校 高等学校 evening説明会【対面実施】

2021年11月25日 木曜日

大阪女学院中学校・高等学校の恒例イベント「evening説明会」が今年も開催されます。大阪女学院はオープンスクールもオンラインで行うなど、コロナ禍対応シフトを敷いてきましたが、このイベントは対面での実施となっています。

開催日時は12月10日(金)18:30~20:00となっていますが、事前予約制となっております。学校に気軽にいろいろと質問できる絶好の機会です。受験生学年はもちろん、それ以外の学年でもお出かけになってみては如何でしょうか。お申し込みは27日からweb上でどうぞ。

【今年入学して】昇陽高等学校 入試説明会【100周年を迎えよう】

2021年11月22日 月曜日

卓球の伊藤美誠さんの出身校としても知られる大阪市此花区の昇陽高等学校についてです。コースの再編や強化クラブのさらなる強化に加え、食堂の改修や体育館の冷暖房化、トイレのリニューアルなど、毎年のように快適な学習環境が充実していっています。

学校にお邪魔して驚くのは生徒さん方の気持ちの良い挨拶。先生方との良い人間関係が表れているようにも感じます。

実はあまり公表されることはありませんが、高校というところは残念ながら途中でやめてしまう生徒も少なからず居るものです。今では広域通信制の充実もあり、むしろ以前よりも高校入学後の変更がしやすい環境になっているのですが、9月に昇陽にお伺いした時にその話題となり、「そういえば今年1人やめた子がいましてね、家庭の事情ですけれども。」という先生のお話。「え?ということはやめた生徒はほぼ居ないってことですか!?」と驚愕する私。このことからも、生徒さんの満足度が驚くほど高い学校だということがわかります。

それはさておき、2024年には100周年という大きな節目の年を迎えます。2022年度高校入学者は高校3年生の時に迎えることになります。ひとまず、来週末に開催される入試説明会に参加してみましょう。詳しくは学校HPをご覧のうえ、お申し込みください。

【徳島県】(私立)「神山まるごと高専」2023年開校【高専新規開校】

2021年11月19日 金曜日

大阪から車で3時間弱、徳島市の眉山の南、国道438号線を進んだ先の山の中に「徳島県神山町」という、スダチの生産量では日本一の人口4,500人ほどの町があります。位置的には吉野川町の南ですが、直接行く県道は車の離合も難しく、落ち葉で覆われていて、雨が降ったらすべるすべる。やめた方が良いです。

と、ここまで書くと不便そうな山の中だろうなぁ、と思われそうですが、2004年からケーブルテレビ兼用の光ファイバー網を構築し、全戸に光ファイバー網がめぐらされているというハイテクな町なのです。今では「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」という共同作業場があり、都市部のIT企業や研究機関の人がリモートで仕事をする拠点ともなっています。(1泊朝食付6,000円!)ところで、この町の「神山町立神山中学校」は今では空き教室が多く、(生徒数は昨年度で55名)ダウンサイジングと学習環境の向上を目指して、現在の神山町立神領小学校の横に新築移転することになりました(現在建築中)。で、その古いほうの中学校の設備を頂いて「高等専門学校」を開校しようという話が持ち上がりました。何と高等専門学校の新設は20年ぶりになるそうです。高等専門学校といえば工業系や商船系など技術系のイメージが強いのですが、この高等専門学校はなんと「起業家育成」というのがコンセプトです。ベンチャー系の創業者が集まり、町を巻き込んで設立する学校名も「神山まるごと高専」。メルカリやサイボウズといった複数の企業の寄付も集まり、星野リゾートやスノーピークといった企業の代表も講師を買って出るなど、盛り上がりを見せています。

初年度募集は男女約半数ずつの40名。もちろん全寮制です。ご興味ある方はこの学校名で検索してみてください。多くのビジネス系の雑誌にも紹介されています。如何でしょうか。

【2023年度入試から】東京都立高校入試 スピーキングを採用【東京都独自】

2021年11月18日 木曜日

東京都教育委員会は2023年度入試(今の中学2年生が受験する入試)からスピーキングを導入すると9月に発表していましたが、具体的な内容が次第に明らかになってきました。

まず、このテストは入試の時に行うのではなく、2022年11月27日(日)に外部施設を試験会場として一斉に行います。受験者にタブレット端末を配布し、イヤホンから流れる音声に対しての解答を録音していく方式が想定されています。評価はA~Fの6段階で表されますが、その段階を上から20点、16点、12点というように4点刻みの点数(Fは0点)に換算し、調査書に加点します。つまり今までの学力検査700点+調査書300点=1000点満点が、1020点満点となるわけです。見方によってはスピーキングによる点数の比重はそれほど高いわけではありませんが、あと1年以内にスピーキング力を付けなければならない今の中学2年生では、その不安から先に私立に決めてしまおうという動きが起こる可能性もあります。

いずれにせよ首都圏の中学2年生以下の学年は、今後発表される詳細内容に注意が必要でしょう。

【ようやく】第41回 近畿総合文化祭 開幕【合同イベント再始動】

2021年11月17日 水曜日

11月14日(日)第41回近畿総合文化祭の開会式が大津市で行われました。

近畿総合文化祭というのは、近畿2府4県(大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、和歌山県)に合せて鳥取県、三重県、徳島県、福井県の10府県の高校生による合同文化祭です。基本はコンクールではないので評価されるものではありませんが、各地域での選抜校が互いの演技を披露し、さらなる水準の向上を目指すというイベントです。

昨年は奈良が会場でしたが、残念ながらオンライン開催となりました。今年は滋賀県の各会場に分かれて、13日から21日の日程でリアル開催されます。とはいえ、まだまだ新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から一般観覧はできません。

各クラブも活動が制限されている中ですので、なかなか参加できる学校も少ないようです。例えば器楽・管弦楽に関しては、以下の9団体が参加となっています。このうち私学は実力に定評のある2校のみ、雲雀丘のギターマンドリンと天理の弦楽だけです。こちらは20日(土)守山市民ホールでの開催です。こちらも一般公開はありませんが、久しぶりのリアル開催、日ごろの練習の成果をのびのびと発揮していただきたいと思います。