箕面自由学園にお邪魔してきました(デザインタイム編)

2019年6月19日 水曜日

7限目は箕面自由学園高校生にとって、とても楽しい時間となります。特に高校1年生には週4回、英検対策やビブリオバトル、ゲーム作成、基礎韓国語、グローカルリーダープログラムなどの20種類もの多彩な探究活動から自分の希望するものを選んで参加できる「デザインタイム」というプログラムが用意されています。

今の1年生は全員タブレットを持っていますので、教室前のスクリーンに各人の意見を投影するなど、かなり熱い時間になっています。自分が興味を感じる分野だけに生徒たちも身を乗り出して参加しています。自分たちで考えた成果はe-ポートフォリオとなって学びの記録として残っていきます。このように自分たちで調べて考える教育活動が、今年の国公立大学合格者の急増【国公立大学前年度22名➡77名(内既卒2名、省庁大学校含む)】にも結び付いているのでしょう。因みに高校2年以上の学年は、希望者参加という原則は同じですが、教科の補習といった内容が多くなっています。(続く)

箕面自由学園にお邪魔してきました(施設編)

2019年6月18日 火曜日

このエントリーでも紹介した豊中市と箕面市の間に、甲子園球場(のグランド部分)5つ分の広大なキャンパスを持つ箕面自由学園は、同じ敷地に保育園・幼稚園から高校まで併設する総合学園です。

この併設されているというのは実は利点が多く、堺の賢明学院でも同じ話を聞きましたが、小学生の下校時間が早いので、中学生・高校生がその後部活に使うことができる、保健室も共同なので、保健の先生が3名も常駐しているなど、スケールメリットがあります。食堂も、幼稚園に迎えに来た保護者の待ち合わせ場所になっているそうです。

食堂にはセブンイレブンの自販機があり、食堂の営業時間以外でも軽食を買うことができます。スポーツ系の部活をしている生徒を含めて、好評なのだそうです。

紀伊国屋書店に運営が委託されている図書館はなんと3万冊の蔵書があり、毎月50~80冊の本が入れ替わっています。最新ニュースをテーマにしたコーナーなど展示にも工夫がなされています。奥の方には自習コーナーもあります。

(続く)

【校名変更】四天王寺東(現 四天王寺学園) 高等学校・中学校【東が付きます】

2019年6月6日 木曜日

四天王寺の境内にある女子校の話ではありません。姉妹校として藤井寺球場跡に新たに2014年にできた「四天王寺学園中学校」、2017年にできた「四天王寺学園高等学校」についてのお話です。羽曳野市にあった「四天王寺羽曳丘中学校・高等学校」は2019年3月末をもって閉校となりましたので、お引越しをした、という解釈をする方もいらっしゃいますが、移転というわけではなく、別の学校ができた、という扱いになるようです。

 

「四天王寺藤井寺」という名称ではなくて、「四天王寺学園」というおしゃれな名称だったのですが、やはり「四天王寺中学校・高等学校」との混同があったのでしょうか、高校としてはわずか2年で名称変更となります。その名称とは「四天王寺東」。確かに四天王寺の南東にありますので、位置関係から付けたのか、何か仏教的な意味がある名称なのか、詳しくは分かりませんが、少なくとも四天王寺との混同はなくなりそうです。

中学校は6月8日に学校見学会が開催されます。事前申し込みが必要となっていますので学校ホームページをご確認ください。トップページに「お申し込みはこちら」のボタンがあります。

 

因みに泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」の近くに「東大谷」高等学校がありますが、阿倍野にある大谷中学校・高等学校のほぼ真南にあたります。近年移転しましたから、その前の位置関係を表すのかと思い出してみましたが、移転前の「東大谷」も大谷の敷地の南西にあったような気がするのですけど・・・。すみません。また、由来を聞いてきます。

高槻中学校・高等学校に、お邪魔してきました(新しくできた施設編)

2019年5月31日 金曜日

約300名収容の丸いホールが新たに作られました。プレゼンテーションにも使えるように大型スクリーンやプログラムされた照明切り替え装置、自動カーテンなどが設置されています。

(すみません、この写真だけは学校HPから拝借しました)

生徒会活動や授業にも利用されているそうです。


ホールは2階ですが、その下の1階部分には「アクティブラーニングコモンズ」とよばれる多様な学びのための設備があります。こちらでもプレゼンの練習ができそうです。

 

図書館入口です。

豪華客船のようです。(実は乗ったことはないのですが、妄想してみました。)

貴族の書斎のようです。(貴族の知り合いはいません。あくまでも妄想です。)

キノコが生えています。(照明器具です。)

天井が高いです。(つまりとても静か。)

上の層にも自習コーナーがあり、重厚な木製の机と椅子で生徒さん方は黙々と勉強や読書をしています。

関西の中高単独図書館としては最大の規模だそうです。司書の先生も何人もいらっしゃいます。夕方6時までは自由に使えます。

受験生向けにはオープンスクールなどで見学できる機会もあるでしょう。以前このエントリーで紹介した7つもある理科実験室と併せてゴージャスな図書館も是非御覧ください。

 

高槻中学校・高等学校に、お邪魔してきました(部活が元気編)

2019年5月30日 木曜日

2年前から工事が続く高槻中学校・高等学校にお邪魔してきました。2年前にお邪魔した時には理科実験室ができたばかりでしたが、いまは事務所などが入る最後の建物工事が始まっています。国道170号線から巨大なクレーンが見えています。

今年で共学3年目、つまり中1~中3まで女子がそろった高槻中学校ですが、運動部に限っては女子が加入できるものが限られる(バレーボールやバスケットボールはまだ女子だけでチームが組めないため入部できないなど)と聞いていたのですが、どのような様子でしょうか。

こちらはバトミントン部、こちらも女子の姿が目立ちます。先輩がテンポよく練習メニューを切り替えています。

剣道部にも女子が数多く在籍しています。面をかぶっていてわかりにくいですが、この写真に写っている半分くらいが女子です。

こちら新しくできた専用練習場を持つ卓球部は逆に今年から男子は入部できないとのこと。ここにいる男子部員は中2以上です。

一方文化部については軽音楽部以外すべて女子の加入が可能です。化学部は女子部員の方が多く、吹奏楽部も半分程度が女子で占められています。男子校だった時より部員数も増え、音楽室パンパンです。

 

男子も含めて中1の95%ほどがいずれかの部活に所属しているそうです。(続く)

大谷中学・高等学校(京都) 入試関連イベント

2019年5月28日 火曜日

京都駅からJR奈良線で一駅、または京阪本線の東福寺駅から徒歩5分。つまりは京都市のみならず、滋賀県・奈良・大阪も通学範囲に含まれる大谷中学・高等学校から入試関連イベントのご案内が届きました。

この学校ではなんと56年前の1963年、一つの教室に授業を担当する先生と机間支援をしながらそのフォローをする2人の先生で運営する「バタビアシステム」という授業形式が導入され、今でも続けられています。

もともと男子校だったからか野球部や部員が100名以上いるサッカー部などのスポーツ系の部活も盛んですが、1997年から中学校、2000年から高校も共学化され、文化部では女子の方が多いクラブが多い(軽音楽部は男子:女子=56:73、吹奏楽部は7:49、韓国言語文化部は0:27 いずれも2019年5月現在)など今では女子も元気に活躍しています。

というわけで、交通の便利さと生徒さんの元気よさを確認するためにもぜひ学校説明会やオープンスクールに参加してみてはいかがでしょうか。詳細は学校ホームページをご覧ください。

大阪府立天王寺高等学校 中学生向け説明会

2019年5月21日 火曜日

今回はこのエントリーでは珍しく、公立高校についてのお話です。

大阪の公立トップ校の一つ、天王寺高校では中学生向けの説明会が開催されます。

まずは授業見学1コマ(現役生も気が引き締まる?)と説明会、部活動見学の3階建ての企画です。つまりこの中間テストが終わって、ちょっとほっとしているはずの6月15日は朝から夕方まで天王寺高校に中学生や中学校の先生が押し掛けるという大変な日になっています。天王寺高校の先生方、頑張ってください。

申し込み制となっていますので、学校ホームページからお申し込みください。来週の火曜日から申し込み開始予定だそうです。

大谷中学校・高等学校 塾対象説明会にお邪魔してきました

2019年5月20日 月曜日

5月16日、大阪阿倍野の大谷中学校・高等学校の説明会に参加させていただきました。

まずは校門にて校長先生、教頭先生、入試部長の先生方がお出迎え。本当に恐れ入ります。歴史が感じられる天井の高い講堂は冷房も効いて爽やかです。

 

まずは堀川校長のご挨拶に続いて教育理念のご紹介。

 

「次世代の命育む女性にこそ高い教養と豊かな魂を」という校祖の理念を具体的に解説していただきましたが、有難いお説教を賜った気持ちになりました。

単に偏差値を求めるのではなく、豊かな魂を育む宗教的情操教育を通じて、

「やさしく、かしこく、うつくしく」をめざす教育活動や、大学進学実績に加えて凛花コースの探求活動、国際交流、大谷ヤングアメリカンズと呼ばれる創作ダンスや民謡など、独特な教育活動も紹介していただけました。

で、ここからが面白い理科ワールドに突入です。

学校説明会ではグローバル教育の紹介としてネイティブの先生を登場させる学校もありますが、大谷は医進コースなど理系教育で定評のある学校らしく、理科の先生によるプレゼンがおこなわれます。前回は物理の先生1名でしたが、今回は生物、化学、物理と3名の先生がご登壇です。

まずは大谷の卒業生でもある生物の先生から、カエルの解剖の授業についてのお話です。

まず、この学校では解剖実習用のカエルは校内で養殖しています。

生徒さんには最初に紙の模型カエルで練習、皮を切ると筋肉組織が出てきて、という構造が多層の紙で表現されているものまで用意されています。

次は動画でさらに予習です。「このカエルはメスでおなかに卵を持っていますので、それを除くと内臓がこのように見えてきます」・・・もはや先生は完全授業モード。引き込まれます。ちなみに仏教の学校ですので、お亡くなりになったカエルさんは供養していただけるそうです。

次は化学の先生。こちらは動画や実験を見せるのではなく、写真で普段の教室での授業の様子の紹介していただきました。数値、単位を適切に使えるように指導する様子から、単に理科に親しむといった授業ではなく、理系としての基礎的な素養を育成するという信念が感じられる授業でした。こんな硬派な化学の授業、珍しいです。

最後に自作の実験装置、教科書の執筆でも有名な物理の先生が登場。東京書籍のデジタル教材のほとんど作成しているという著名な方です。

公式の導出過程を大切に基本法則を基にして原理的に思考する指導を心掛けているとのことですが、デジタル教材の生徒との共同開発を通じて当事者意識を持たせるという工夫をなさっているそうです。生徒さんと一緒に調理器具を利用して作成したというヴァンデグラフ起電機(静電気発生装置)も紹介されました。

生徒さんと先生方との距離が近く、質問もしやすいために生徒さんはわからないことをそのままにしない、先輩後輩の情報交換も活発で、生徒が事前にやることを知っていて楽しみにしている、といった学校文化も手伝って、効果の高い授業が展開できているようです。

今年から始まった高校募集についてですが、新たな制服の新入学生のうち、7割ほどが部活動に参加し、中学校から上がってきた皆さんと学園生活を楽しんでいる様子も紹介されました。

設備のリニューアルも進んでいます。どのようになるのか楽しみですね。

羽衣学園 中学校・高等学校 入試関連イベント

2019年5月16日 木曜日

2013年から共学化、新校舎建築、授業時数の見直しなど、改革が続いた羽衣学園中学校・高等学校ですが、ついに今春の大学入試でついに大きく実績を伸ばしました。国公立が18名、と例年の一桁とは大きな違いです。この学校の歴史で初めて、大阪大学医学部合格者も出たとのことです。関関同立の合格者数も、例年20名前後だったのに対し、今年は51名と大躍進!「ソフトな進学校」としての数々の改革が実を結んだということでしょう。

中学校は来週末にオープンキャンパスがおこなわれます。中学受験を考えているご家庭は、是非その秘密を聞きに行くことをお勧めします。参加方法等詳細は学校HPをご確認ください。

★オープンスクール(大阪青凌中学校高等学校)

2019年5月14日 火曜日

今年度(2019年度)の高校入試においては、昨年度を大きく上回る入学生を迎え入れられました。しかも【特進S】【特進】【進学】コースの中でも上位の【特進S】コースでは初の2クラス設置となり、レベルアップが期待できる生徒が集まって来ているようです。

開校以来、地元密着の少数精鋭の学校(在籍数1000名前後の規模)であり、今年度は近隣の高槻市・茨木市・島本町・吹田市・摂津市からの生徒が入学生全体の約94%を占めているそうです。

それらの要因はこれからの分析となりますが、大きなセールスポイントの1つとしては、来年度(2020年度)より校地移転による新校舎になることです。校地面積は現在の場所とほぼ同じ広さではありますが、オールインワン型の校舎となり生徒の動線が効率良くなっているようです。JR京都線・島本駅から徒歩約8分、阪急京都線・水無瀬駅から徒歩約15分と大阪方面・京都方面からの通学がとても楽になります。

新校舎完成は、今年の8月頃で秋以降のオープンスクールや学校説明会はこの新校舎で実施されるそうです。まだ、旧校舎での実施にはなりますが、6/1(土)を皮切りにオープンスクールが始まります。是非、参加してみてください!