【当たるかな?】関西8大学 難易度予想②

2020年11月19日 木曜日

【京都産業大学】 昨年は倍率が上昇した京都産業大学ですが、今年は全体的に志願者が減少傾向です。そんな中で現代社会や情報理工の人気は根強く、昨年に引き続き注意が必要です。文系学部の中で今年の狙い目は外国語ではないでしょうか。

【近畿大学】 志願者数日本一の近畿大学ですが、昨年は公募から前期にかけて志願者が減少しました。その揺り戻しから今年の志願動向はプラスなのですが、特に募集単位の大きい総合社会は戻り切っていないように感じます。模試で厳しめの判定でも強気の出願はありだと思います。

【甲南大学】 こちらは昨年、一般入試で15%近く志願者が減少しましたが、追跡調査の結果、実は合格ラインが下がっていない(難易度は変わらない)というわけで、全体的に「やや易化」とはしましたが、実質ほぼ昨年並みと考えた方がよさそうです。但し、法とマネジメント創造は昨年のへこみが大きかったので、今年に関しては易化するのではないでしょうか。

【龍谷大学】 全体的には2年連続で減少傾向です。但し、学部の序列が変わるほどの大きな変化は見られず、文系学部の中ではやはり文が最高峰になると思われます。但し、国際は昨年に引き続き、今年も減少すると考えれば、法や経済に近づくとも考えられます。社会も狙い目になるかもしれません。

というわけで、独断と偏見(?)で現時点でのデータを元に予想してみました。今後の新型コロナウイルス感染症の影響も懸念して、早めに進学先を確保しておきたいという受験生が増えているという状況もあり、地方からの受験生の流入が減るとの話もあります。したがって一般入試の倍率がさらに下がる可能性もありますので、現時点で厳しい模擬試験の判定をもらってしまった受験生も、簡単に志望校を下げずに頑張ってほしいと思います。

【当たるかな?】関西8大学 難易度予想①

2020年11月18日 水曜日

前期入試に関して、当グループでも受験希望校の調査をしていますが、その結果を元に、2021年度入試の難易度を予想してみました。 まず、2019⇒2020というのは、前期入試(センター利用含む)の志願者数の2019年度と2020年度入試の比較です。そして、2020⇒2021というのは、今年度の志願者動向です。 その二つを掛け合わせてみると、2年間での志願者の変化率が出ます。模試の判定基準は過去の追跡調査を総合的に判定して作られているので、2年通して志願者が減少している場合は判定のほうが現実よりも厳しめにつけられていることになります。つまり強気の出願をしても合格できる可能性が高いと考えられます。

【関西大学】 全体的には易化の予想です。昨年志願者が集まった経済やシステム理工も多少落ち着くとみられます。一方昨年易化した社会や社会安全は昨年並みと考えた方が良いでしょう。

【関西学院大学】 昨年易化した総合政策や教育はほぼ昨年並みだと思われますが、昨年やや難化した国際は、逆に今年の特殊事情もあり、強気の出願がお勧めです。学部再編となる理工の志願動向は全体的にプラスですが、募集単位ごとの差が大きくなることが予想されますので、出願には注意が必要です。

【同志社大学】 昨年難化した政策や理工・グローバルコミュニケーションはいずれも落ち着くと思われますが、逆に商や法は昨年の揺り戻しが考えられますので、複数出願をお勧めします。

【立命館大学】 全体的にはほぼ昨年並み。言葉を換えれば模試の判定を信じましょう。昨年難化した文・経済・理工・情報理工は今年も厳しめの戦いとなりそうです。一方食マネジメントは昨年に引き続き易化の予想です。経営志願者は食マネ併願がお勧めです。(続く)

【祝】拡大路線の京都橘大学【3つの新学部】

2020年11月6日 金曜日

京都市の南東部、JR・京阪・地下鉄の山科駅からバス、またはちょっと坂を登ることになりますが地下鉄椥辻(なぎつじ)駅から徒歩圏内の京都橘大学に関するお話です。 2021年4月から何と一気に3学部(経営学部・経済学部・工学部)を新設する認可申請を行い、この度認可されました。問題なく定員増と併せての認可です。初めて理工系の工学部を設置するというのも驚きですが、専門分野は実験・実習設備が比較的コンパクトな情報工学と建築デザインからのスタートとなります。

京都橘大学は1967年の「橘女子大学」の開学から含めると53年の歴史がありますが、2001年までの34年間は文学部のみの単科女子大でした。それが2005年の共学化あたりからいきなり攻めまくる大学に変身します。

次年度の新学部を含めると、改組を含めこの15年の間に9学部を誕生させたことになります。つまり2年に1学部よりも早いペースです。つまり京都橘大学の学部新設ペースは、以前このエントリーで紹介した大和大学(7年間で5学部!)並みということになります。 時代の変化に合わせて学部の設置を進めていくのは歓迎されるべきことですが、決して簡単なものではありません。その準備をハイペースで継続しているということからも、関係する皆様の並々ならぬ熱意を感じるのでした。

【武庫川女子大学薬学部】PCRセンター設置+【近畿大学医学部】関西空港でPCR検査体制

2020年11月4日 水曜日

先日、このエントリーで京都産業大学が学内に新型コロナウイルス感染症(covid-19)の原因であるSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)の存在を特定するためのPCR検査センターを設置したと紹介しましたが、続いて武庫川女子大学薬学部にも検査センターを設置したとのニュースが入ってきました。考えてみれば医学・薬学・生命科学系の研究室にはたいていPCR装置があって、扱える人もいるはずで、検査のために新たに追加購入したとしても装置そのものは1台100~200万円程度から、あとは検体採取のためのブースや検査キットがそろえればできるはずです。

一方、関西空港内にあるクリニックでもPCR検査ができるようになりましたが、ここを運営しているのは近畿大学医学部です。いやぁ、感染拡大を恐れて学内立ち入りを制限して事態の収束を待っている大学が大半であるのに対して、この3大学は真っ向からコロナ禍に立ち向かうぞ、という姿勢が潔いです。

果たして大学生はライブの授業を切望しているのか

2020年10月29日 木曜日

コロナ禍の影響で、特に大学生に対する世間の風当たりは強く、キャンパス立ち入り制限の中で半年が経過しました。それによる学生の不満や、オンライン授業疲れ、同輩・先輩との交流の機会がつくれないなど学生のストレスを伝える報道を目にすることもあります。しかし、とある大学の先生からの情報によると、今月から専門基礎科目で30名の受講生を、対面―遠隔と交互に2グループに分けた授業を実施したところ、本来なら15名ずつ出席のはずが、3~4名しか出席が無いとのこと。何故かといえは「常に遠隔授業を希望する」という選択肢もあったため、結局8割ほどの学生がそちらを希望したということだそうです。つまり、この授業に関しては通学の時間や費用、感染リスクを考えれば遠隔授業の方が良いという学生が多数派だということになります。

もちろん実習や実験が欠かせない専門分野や、ゼミや研究会といった協働学習の場合、オンラインでできることは限られますので、登校が必要な場面はありますが、講義形式の授業の大半は遠隔の方が合理的だといえるのではないでしょうか。 今後、遠隔とライブを組み合わせた大学教育を認める方向での議論も進めていただきたいものです。

同志社大学 一般選抜入学試験 出願期間

2020年10月28日 水曜日

なんとなく今年は季節感がしっくりこないのですが、一般選抜から戦う受験生は、そろそろ色々な日程を確認しておきましょう、という話です。ご存知のように出願期間というのは短いものですが、同志社大学は12月24日~1月8日となっております。というわけで、受験生の皆さん、今年はクリスマス気分をちょっと横に置いておいて、調査書の請求をお早めに。何かあったら高校の敷地に入れなくなるかもしれませんので・・・。

【祝】大和大学 社会学部【新設】

2020年10月27日 火曜日

6年前に開学した「大和大学」、最初は2学部のみの設置でしたが、2年後には関西初の政治経済学部が設置されました。(正確には大阪国際大学にもかつて政経学部がありましたが、2000年の学部改組で名称変更)その頃に大学にお邪魔してみると、 隣接するJR社宅が取り壊されているではありませんか。おおお、まさか、と思っているとその場所に2019年理工学部開設。その内装工事中の新教室を見に行った時に少し離れた場所が整地中。何ができるのかなとみていると、案内してくださった職員の方にあっさりと「あれは社会学部の建物が建つところですわ」と言われ、どきどきしながら待つこと1年、ついに認可が下りたそうです。おめでとうございます。早くも5学部を擁する総合大学となってきました。 但し今年はこのタイミングでの認可決定ですから学生募集はこれからとなります。募集定員は200名とのことです。詳しくは大学HPをご確認ください。

ところで、このように拡大を続ける大和大学ですが、JR社宅の建物が無くなると、その向こうに旧吹田市民病院の建物が見えるようになってきました・・・。えっ?まさか・・・。

【予約制定員制】関西大学 入試説明会【リアル(対面)】

2020年10月26日 月曜日

昨日から関西大学の「リアル」入試説明会が始まっています。新型コロナウイルス感染症予防の観点から、こちらの大学でも事前予約が必須となっています。 昨日のさわやかな秋晴れの中、千里山キャンパスで行われた説明会には定員いっぱいの400件の申し込みがあり、9割以上が当日参加したとの事です。残念ながら昨日の説明会への申し込みができなかった方、または兵庫県や滋賀県・和歌山県など千里山から少し離れたところにお住いの受験生にとってはありがたいことに引き続き、さらに13回も各地で説明会が開催されます。こちらも完全予約制+定員制となっておりますので、早めの予約をお忘れなく。英語対策講座もセットになっておりますので是非ご参加ください。

大阪歯科大学 多様な入試

2020年10月23日 金曜日

109年の歴史を持ち、東京歯科大学・日本歯科大学と並んで御三家ともいわれる大阪歯科大学に関する情報です。このエントリーでこの大学を扱うのは初めてです。 治療のための椅子がフロアに数十台ずらりと並んでいる附属病院が大阪の天満橋駅にそびえたっていますので、大きな大学かと思われがちですが、募集定員では歯学部が1学年128名、医療保健学部は100名の合計228名という規模の単科大学です。 伝統のある大学ですので入試の難易度も高いのですが、今年度は入試に関してお得な情報が届きました。

① 後期入試に限られますが、歯学部の一般入試でまさかの「専願制」導入。(医療保健学部では公募推薦で選択可能)

② 複数回受験の場合、2回目以降の面接が免除されます(ずいぶん気が楽になります)

③ 英語の民間試験資格があれば、英語の入試が免除されます(たとえば英検2級なら受験者平均点+20点がもれなくプレゼント。大昔に取った資格でもOK。)

④ 大学入学共通テスト併用でも判定されます(高得点科目を1科目合計しての判定。追加検定料は1万円ぽっきり)

⑤ 成績優秀なら学費免除となります。(歯学部の学費は年間500万円以上ですので、夢のよう)

詳しくは募集要項をお読みください。歯学部は6年間、または医療保健学部で4年間学んでみるのは如何でしょうか。日本では高齢者の割合が増えていますので、訪問歯科の需要も高まっているようですよ。

【2025年度から】大学入学共通テストに「情報」追加【つまり今の中2以下】

2020年10月22日 木曜日

今、学習指導要領の改訂が行われていますが、現行では選択科目として設置されている「情報」(社会と情報・情報の科学)という科目を必修科目の「情報Ⅰ」と選択科目の「情報Ⅱ」に再編成されることになっています。つまり、「情報Ⅰ」という科目は現代国語や英語コミュニケーションと同じような必修科目になるという大事件です。そうなれば大学入学共通テストにも取り入れられるのでは、とうわさされていましたが、ついに2025年度からの導入が検討されているという報道がなされました。

また、今までは日本史と世界史も選択科目でしたが、これからは世界史Aと日本史Aが合体した「歴史総合」という科目や「地理総合」、「公共」も必修になりますので、社会科の出題枠組みや傾向も大きく変わることが考えられます。今後、これらに関する発表も順次なされると思います。注意しておきましょう。