• 合格した大学に進学した受験生の割合(その1)【大学入試2021】

    いよいよ年度が変わります。今年大学受験をした皆さんもそろそろ行先が固まったかと思いますが、果たして合格者のうち、どの程度がその大学に進学するのでしょうか。各大学がホームページに発表している合格数は、一人で複数合格した数値ですので、実態はわかりにくくなっています。そこで、開成教育グループからの受験生を元に、それぞれの大学に合格した実人数のうち、その大学に進学するぞと申告してきた割合を計算してみました。まず、学校群別に計算してみました。例えば関関同立というのは、4大学の合格者のうち、それぞれの大学に入学した受験生の割合を表しています。

    すると、なんということでしょう。関関同立はここ3年間増えているではありませんか。安全志向や地元志向でしょうか、遠隔地の国公立を避けて(?)関関同立を選んだ受験生が多かったようです。しかし、以前のエントリーで紹介したように、全体的に受験者数は減少し、合格率も上がっていますので、その分のしわ寄せがそれ以下のグループに波及したようです。(続く)

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  • コロナ禍と大学入学共通テスト(その2)

    と、ここまでは今年のコロナ禍の影響とは関係ない話なのですが、以前このエントリーで紹介したように、今年の受験生は一人当たりの受験回数を減らし、早めに進路を確保する傾向が強く、結果的に共通テストを出願したものの、推薦系の入試で進学先が決まったということでしょうか、当日受験しなかったという受験生が例年以上に発生しています。「受験率」のグラフをご覧ください。全国平均でほぼ1割欠席と、ここ21年で最低の受験率(最高の欠席率)となっています。

    龍谷大学は学校推薦型選抜(指定校推薦)でも共通テストの受験を必須にすると発表しました。その他の大学でも今年の志願者減を受けて、大学入学共通テストを利用した判定方式の導入や定員の増加も考えられます。次年度以降の受験生は共通テストに向けた準備もお勧めします。

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  • コロナ禍と大学入学共通テスト(その1)

    本当に今年の受験生はご苦労様でした。大半の大学入試日程も終了しましたが、このコロナ禍のなか、受験生の動向について2月にもこのエントリーで紹介しましたが、続けて明らかになってきた状況についてお伝えします。統計の元データは大学入学センター(https://www.dnc.ac.jp/)を参考にしています。

    今年度から新たに名前も変わってスタートした「大学入学共通テスト」ですが、過去のセンター試験からの「志願者数」を見てみましょう。

    18歳人口に影響を受ける志願者数では見えにくいのですが、志願率の折れ線グラフを見ると、リーマンショックの影響があった2008年、2009年に一段落するものの、その後の就職市場の活況もあって2018年まで緩やかな上昇が続いていました。しかし、英語の外部資格や記述式の解答方式が導入されるといわれていた5~6年前から中学入試でも大学附属系の志願者が増え、推薦系の募集枠を増やす大学の増加もあって共通テスト受験を避ける進路選択をした受験生が減少し、2018年の49.4%をピークとして減少しています。(続く)

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  • 【大学入試】甲南大学 オープンキャンパス【春のオープンキャンパス情報③】


    こちらも速報値ですが、甲南大学も今年の実質倍率が低下したようです。といいつつ、合格最低ラインが下がらないのが甲南大学の不思議なところ。地元を中心に根強いファンが付いています。こちらを見ると、共通テスト利用が結構お得だったようです。次年度以降の受験生はこちらも出願の参考にしてみてください。

    さて、添付のチラシ、被写界深度の浅い良い写真なのですが、背景の、右にうっすら赤く写っているのがポートタワー、中央の白い建物がメリケンパークオリエンタルホテルでしょう。ということは、撮影場所は対岸のポートアイランドの神戸学院大学のキャンパスの近く?いやぁ攻め込んでますなぁ。因みに、甲南大学のポートアイランドキャンパスは島の南側、神戸空港に面した方面となります。フロンティアサイエンス学部のオープンキャンパスに参加する方は、ポートライナーで「京コンピューター前」までどうぞ。

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  • 【大学入試】関西外大 オープンキャンパス【春のオープンキャンパス情報②】

    以前もこのエントリーで紹介した関西外大もオープンキャンパスが予定されています。前回は航空業界への就職に強いという話をしましたが、コロナ禍の影響により、その業界は新卒の採用を中止するなど大変なことになっています。しかし、4年後までその状況が続くとは考えにくく、2021年入試でも志願者が減少しているなど、むしろ今は外大系が狙い目だといえるでしょう。

    というわけで、オープンキャンパスはこちらです。詳しくは大学ホームページをご覧ください。

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  • 【大学入試】京都産業大学 オープンキャンパス【春のオープンキャンパス情報①】

    まだ、速報値ですが、京都産業大学の今年の入試はこのような感じでした。簡単に言えば、今年は一般入試での実質倍率が下がっています。特に法学部の変動が大きかったので、次年度の揺り戻しが心配です。このような最新の入試状況や志望学部を絞り込むためにも、次年度受験予定者は是非、オープンキャンパスに参加してみましょう。

    大阪在住の人によると、距離的に遠いイメージがあるようですが、バスに乗れば案外楽に到着することも実感できると思います。事前申し込みは大学HPからどうぞ。

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  • 医療関連(コ・メディカル)系の大学入試動向(その2)

    【救急救命】大幅増

    将来なんらかの医療技術に携わりたいという受験生は毎年一定数いますので、先の2分野の減少分がどこに移動したのか調べてみました。すると、まず、救急救命が倍増していました。もちろん全体としての数が少ないので極端な変動になったわけですが、京都橘、明治国際医療を中心に増加しています、因みに首都圏では帝京、杏林で増加しています。

    【放射線・診療放射線】大幅増

    臨床検査は減少しましたが、放射線の分野では倍増以上と大幅な伸びとなっています。こちらも森ノ宮医療や神戸常盤に診療放射線学科が新設されたというのも大きいのですが、京都の南丹市に大手レントゲン機器メーカーである島津製作所が設立した、この分野では最も歴史のある京都医療科学大学の受験生も増加しました。名古屋、徳島など国立の保健学科の放射線技術専攻を目指す受験生も増えました。

    ちょっと番外編 【獣医 動物看護】倍増以上!

    おうち時間が増えたためにペットと触れ合う時間が増えたのでしょうか、獣医や動物看護の志願者が昨年よりも大きく増えています。2019年から2020年に向けても倍増したのですが、今年はさらに倍増、つまり2年前の4倍になっています。入学率(=合格者のうち入学した人数)も増加していますので、獣医学部や獣医保健看護学部を第1志望にした受験生が増えていることになります。

    というわけで、次年度の受験生へのメッセージですが、今年極端な動きのあった医療系の募集単位に関しては次年度の志願動向によってさらに変動することが見込まれます。併願校のリサーチなど、早めの対策をお勧めします。

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  • 医療関連(コ・メディカル)系の大学入試動向(その1)

    全世界を1年以上混乱に陥れている新型コロナウイルス感染症が大学入試動向にどのように影響したのかを、このエントリーでも紹介してきましたが、そろそろ合否発表も終盤戦という事で、当グループからの受験者過去3年間のデータを元に分析をしてみました。

    【看護】大幅減少

    まず、看護系について、国公立の志願動向ではプラスに振れているというニュースについてお知らせしましたが、どうやら都市部と地方とで差が出ているようです。当グループからの受験生が増えた大学は 関西医療大学 京都先端科学大学 滋賀県立大学 宝塚大学 園田学園女子大学 神戸常盤大学滋賀県立大、 の6校でした。(10名未満の出願校は除外) 例年50名以上が受験する摂南や京都橘、同志社女子でも減少、30名以上が受験する千里金蘭、梅花、京都光華、佛教も大きく減っています。また高齢者施設でのクラスター発生のニュースも影響したのでしょうか、甲南女子の看護リハビリテーションでも減少が見られました。

    【臨床検査】大幅減少

    こちらも全体的に3割以上の大幅減少となりました。例年多くの受験生がお世話になっている京都橘、森ノ宮医療でも減少、昨年よりも増加したのは専攻として2020年に新設された神戸学院大学のみでした。(5名未満の出願校は除外)(続く)

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  • 関西大学 2021年度入試結果分析(その3)

    今年の入学率(入学者数÷合格件数)でランキングを作ってみました。(化学生命工の生命生物工学、システム理工の数学は人数が少なく、極端な数値になりますので、集計から外しています)

    一つ気になるのが文学部の初等教育学専修。第1志望率が高く、合格者の多くが入学をしていた募集単位なのですが、今では19.18%に急落しています。関関同立の中では、小学校教諭養成といえば関西学院、となるのですが、(立命館は産業社会学部に現代社会学科、子ども社会専攻がありますが、一般で36名募集の規模で、立命館のそれ以外の専攻や同志社では、他大学連携での取得も可能なはずですが、昨年度の取得実績は無かったようです)その関西学院の初等教育の入学率も昨年の44.4%から21.43%と半減しており、そちらへの流出でもなさそうです。因みにウチの受験生の動向では、早稲田、昭和女子、桃山学院教育など他大学の小学校教員養成課程でも同じような傾向が見られます。当グループだけでなく、全国的に他分野へ小学校教員を志していた人材が流出しているのでしたら、由々しき事態です。未来の人を育てるという大切なお仕事の魅力を、我々ももっとアピールしていきたいと思います。それはさておき、全体的な入学率は昨年よりも8ポイント以上低下しています。実は今年の関西大学は3月の入試日程をやめる代わりに2月の全学日程を増やし、共通テスト利用(併用)で複数判定方式を導入したため、一人当たりの出願数が昨年の3.44から3.96と増加しています。それに伴い一人で複数合格する受験生が増えています。しかし入学は一人で一人分しかできませんので、平均すると入学率が下がることになります。というわけで歩留まりの読みが難しい入試となり、補欠からの繰り上げ合格や追加合格を多く出す要因となったようです。

    入試問題は例年通りの関西大学でしたが、結果に関しては異例ずくめだったといえるでしょう。次年度以降の受験生は、関西大学に限らず今年の合否結果が例年と異なっていますので、追跡調査を元に作られた資料だけで受験校を選ばないようにしましょう。出願数や実質倍率の大きな変化には、ウラがあります。受験生としては前年の入試データといった現象だけにとらわれず、合格点を取るために、早めの受験校決定とその対策をしましょう、というお話でした。

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  • 関西大学 2021年度入試結果分析(その2)

    次は入学者数前年比でのランキングです。集約時点でまだ国公立の結果がすべて判明していませんので、ここでのランキングで上位の学部―学科に関しては、ほぼ「専願」的な受験だったことになります。実はランキングトップの「システム理工―物理・応用物理」に関して、2019年の同時期には入学者がほぼいなかったのですが、昨年から増加し始め、今年はさらに前年比2.5倍といった伸びになっています。当グループからの進学率(進学者÷合格数)は関西大学全体で27.4%ですが、「システム理工―物理・応用物理」は41.67%と高い割合になっています。因みにこれを超えるのは、今年は「システム理工―機械工」「社会―社会 メディア」「環境都市工―都市システム」の3つですが、いずれも例年入学率の低い募集単位となりますので、今年は国公立大学との併願が減少したのかも知れません。(続く)

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