医療関連(コ・メディカル)系の大学入試動向(その2)

2021年3月18日

【救急救命】大幅増

将来なんらかの医療技術に携わりたいという受験生は毎年一定数いますので、先の2分野の減少分がどこに移動したのか調べてみました。すると、まず、救急救命が倍増していました。もちろん全体としての数が少ないので極端な変動になったわけですが、京都橘、明治国際医療を中心に増加しています、因みに首都圏では帝京、杏林で増加しています。

【放射線・診療放射線】大幅増

臨床検査は減少しましたが、放射線の分野では倍増以上と大幅な伸びとなっています。こちらも森ノ宮医療や神戸常盤に診療放射線学科が新設されたというのも大きいのですが、京都の南丹市に大手レントゲン機器メーカーである島津製作所が設立した、この分野では最も歴史のある京都医療科学大学の受験生も増加しました。名古屋、徳島など国立の保健学科の放射線技術専攻を目指す受験生も増えました。

ちょっと番外編 【獣医 動物看護】倍増以上!

おうち時間が増えたためにペットと触れ合う時間が増えたのでしょうか、獣医や動物看護の志願者が昨年よりも大きく増えています。2019年から2020年に向けても倍増したのですが、今年はさらに倍増、つまり2年前の4倍になっています。入学率(=合格者のうち入学した人数)も増加していますので、獣医学部や獣医保健看護学部を第1志望にした受験生が増えていることになります。

というわけで、次年度の受験生へのメッセージですが、今年極端な動きのあった医療系の募集単位に関しては次年度の志願動向によってさらに変動することが見込まれます。併願校のリサーチなど、早めの対策をお勧めします。